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日本の夏の遊びといえば、花火が代表的なもののひとつですが、中でも線香花火は人気の花火です。 提灯のような仄かな明るさと、儚く燃え尽きてしまうその様子から、夏の風物詩として日本では昔から親しまれています。
本記事では、そんな線香花火の魅力や歴史について紹介します。実は線香花火は西日本や東日本でも遊び方が異なるのを知っていますか?線香花火の楽しみ方も解説するので、夏に備えてぜひチェックしてみてくださいね。
そもそも線香花火とはどんな花火なのか、その歴史や由来などについて解説します。
「線香花火を遊んだことはあるけれど、意味や由来などは知らない」という方も多いのではないでしょうか。夏が訪れる前に、ぜひ線香花火について知ってみると、やっぱり線香花火にふれてみたり、また違った見え方で感じるものも少し違ってくるかもしれません。
線香花火は、打ち上げ花火などと比べても特に日本特有のものといわれています。
理由としては、日本以外の国ではそもそも手持ちの花火が禁止されており、販売したり遊んだりするのには許可が必要になるためです。 例えば、アメリカでは州にもよりますが、火災予防などの観点から花火の販売や使用は許可制となっています。日本では古くからおもちゃとしても線香花火は愛されており、気軽に入手しやすいことから子どもの頃に遊んだことがある!という方も多いはず。 そういうこともあって、日本固有の花火として線香花火は外国からの旅行者の方にも人気があるんだとか。
日本の夏といえば、線香花火といっても何も不思議ではありません。それもそのはず、歴史は長く、古くは江戸時代にまで遡ります。
線香花火は、1608年「洛陽集」という俳諧集で読まれた詩に登場するのが最初といわれています。香炉に花火を突き立て、線香のように見えたことが「線香花火」の由来とされています。※諸説あります
以来、夏の風物詩として江戸の名物であったものが400年以上もの間、人々に親しまれてきました。余談ですが、日本で初めて打ち上げ花火を鑑賞したのは「徳川家康」だといわれています。慶慶長18年(1613年)に、当時のイギリス国王ジェームス1世から最初とされていますが、こちらもいくつかの説があるので、興味がある方は調べてみてくださいね。
線香花火が人気なのは、線香花火が持つ意味も理由のひとつではないでしょうか。 線香花火は「人の一生」を表すといわれています。時間にすればわずか数十秒あまりの線香花火の可燃時間の中に、人の一生を見出す、日本人の感性はなんだか素敵ですね。人生の一瞬の輝きと散り際の儚さの美しさを感じることができる、花火が子どもが遊べる、おもちゃ花火というところも域で私はとてもお気に入りです。
線香花火は、大きく分けると4段階の燃え方をして消えていきます。人の一生を表すという点は、こうした燃え方の変化にも表れているので、違った視点で見てみると面白いですよ。
点火後、小さな火の玉からやがて大きくなっていきます。まるで花の蕾のような可愛い姿です。 人の一生で言えば、生まれたての赤ちゃんが少しずつ大きくなっていくような様子です。
蕾だった線香花火は、少しずつパチパチと弾けてゆき、牡丹の花のように見えます。 活動をし始める幼少期から、大人になっていく過程を表しており、成長が楽しみな時期ですね。
牡丹となった線香花火はより激しさを増し、松葉のような鋭さを感じさせる様子へと変わります。線香花火のクライマックスとも呼べる状態ですね。青年から壮年にかけ、人生においても最も活発に活動し、変化の大きい時期です。
松葉はやがて勢いを衰えさせ、少しずつ散っていきます。最後には火の玉がポトリと落ちて終了です。儚さを感じさせる光景となっています。老いてやがて死を迎える時期で、ここにたどり着くまではほんの一瞬です。人生の儚さを感じられるのではないでしょうか。
線香花火は、短い時間にさまざまな表情を見せてくれます。夏に花火を楽しむ際は、ぜひ4段階の変化も楽しんでみてくださいね。
夏の終わりの線香花火をしていると、どこか寂しい気分になったことはありませんか?もしかすると、潜在的に線香花火に人生の儚さと短くも激しく輝く美しさを感じているからかもしれませんね。
国産の線香花火は、実は高級品ということを知っていますか?
現在日本国内で流通している線香花火のほとんどは中国で作られています。 昭和50年代に安価な海外産の花火の大量流入により、国内の花火業者の多くが廃業に追い込まれてしまいました。1998年には、国内最後の線香花火を製造する会社が廃業し、国産線香花火は絶滅の憂き目を迎えます…
そんな絶体絶命のときに東京の「山縣商店」という古くからの花火問屋さんが立ち上がりました。 日本の伝統を守るため、国産線香花火の復活に着手します。 愛知の三州火工さんという花火製造会社と共に、2000年に国産線香花火の販売を再開させてたのでした。今ではいくつかのメーカーが国産線香花火の販売が行われるまでになっています。中には、なんと1箱1万円を超える高級品もあるんだとか!
国産花火の伝統を楽しみたい!という方にはこれ以上のものがないのかもしれません。夏の贈り物として選んでみるのも粋ですね~
線香花火の楽しみ方あっていますか?!人それぞれに楽しみ方はありますが、線香花火の基本的な楽しみ方や、もっと楽しむためのコツをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!
実は西日本と東日本では、線香花火の種類が異なります。
東日本の線香花火は花火セットなどでよく見かける、「長手牡丹」と呼ばれる火薬を和紙で包んだタイプのものです。全国的に流通しており、現代の線香花火といえば「長手牡丹」を浮かべる人が多いでしょう。
一方で、西日本の線香花火は「スボ手牡丹」と呼ばれ、ワラの先端に火薬が付けられたものです。見たこと無い方も多いかもしれませんが、「スボ手牡丹」の方が江戸時代からの伝統的な線香花火に近い見た目です。
スボ手牡丹は燃焼しにくいので、あえて上向き風を当てて燃焼するようにしましょう。2種類の線香花火を入手して、見比べながら楽しむのもおすすめですよ。
線香花火の遊び方を紹介します。
線香花火を火花を見て楽しんだり、他の人とどちらが先に落ちて消えるかを競ったり、さまざまな遊び方で楽しみましょう。なお、線香花火に限らず花火で遊ぶときは、花火が禁止されていない危険の無い場所を選んで、だれもが笑顔になれるように遊びましょう!
線香花火がすぐ落ちてしまうと、なんだか勿体ない気分になりますよね。もっと楽しみたい!!
そんなあなたにコツを伝授!いたって簡単、「線香花火を斜め45度に傾けて持つ」ことです。つい垂直に垂らして持ちたくなるところですが斜めにした方が落ちる力が分散されて少し長持ちします。また、着火の際は火と花火が触れる面積を小さくすると、燃焼する時間が長くなるのでこちらも長持ちのポイント!線香花火の平均燃焼時間は40秒程度なので、ぜひ落ちない持ち方を試してみてください!
また、先にご紹介した「長手牡丹」、「スボ手牡丹」によって長持ちするコツが少し違います!以下のようになります。
本記事では、日本の夏の風物詩「線香花火」について解説しました。線香花火は、江戸時代から40年以上も楽しまれている日本特有の花火です。線香花火の、一瞬燃え上がって儚く散っていく様子は、人の一生を表しているともいわれています。
子どもの頃にやって以来線香花火に触れていないという方も、ぜひ今年の夏は楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本の夏の遊びといえば、花火が代表的なもののひとつですが、中でも線香花火は人気の花火です。
提灯のような仄かな明るさと、儚く燃え尽きてしまうその様子から、夏の風物詩として日本では昔から親しまれています。
本記事では、そんな線香花火の魅力や歴史について紹介します。実は線香花火は西日本や東日本でも遊び方が異なるのを知っていますか?線香花火の楽しみ方も解説するので、夏に備えてぜひチェックしてみてくださいね。
目次
線香花火とはどんな花火?歴史や由来を解説
そもそも線香花火とはどんな花火なのか、その歴史や由来などについて解説します。
「線香花火を遊んだことはあるけれど、意味や由来などは知らない」という方も多いのではないでしょうか。夏が訪れる前に、ぜひ線香花火について知ってみると、やっぱり線香花火にふれてみたり、また違った見え方で感じるものも少し違ってくるかもしれません。
線香花火は日本ならではの花火
線香花火は、打ち上げ花火などと比べても特に日本特有のものといわれています。
理由としては、日本以外の国ではそもそも手持ちの花火が禁止されており、販売したり遊んだりするのには許可が必要になるためです。
例えば、アメリカでは州にもよりますが、火災予防などの観点から花火の販売や使用は許可制となっています。日本では古くからおもちゃとしても線香花火は愛されており、気軽に入手しやすいことから子どもの頃に遊んだことがある!という方も多いはず。
そういうこともあって、日本固有の花火として線香花火は外国からの旅行者の方にも人気があるんだとか。
線香花火の由来ってなに?
日本の夏といえば、線香花火といっても何も不思議ではありません。それもそのはず、歴史は長く、古くは江戸時代にまで遡ります。
線香花火は、1608年「洛陽集」という俳諧集で読まれた詩に登場するのが最初といわれています。香炉に花火を突き立て、線香のように見えたことが「線香花火」の由来とされています。※諸説あります
以来、夏の風物詩として江戸の名物であったものが400年以上もの間、人々に親しまれてきました。余談ですが、日本で初めて打ち上げ花火を鑑賞したのは「徳川家康」だといわれています。慶慶長18年(1613年)に、当時のイギリス国王ジェームス1世から最初とされていますが、こちらもいくつかの説があるので、興味がある方は調べてみてくださいね。
「線香花火」すなわち人生?!
線香花火が人気なのは、線香花火が持つ意味も理由のひとつではないでしょうか。
線香花火は「人の一生」を表すといわれています。時間にすればわずか数十秒あまりの線香花火の可燃時間の中に、人の一生を見出す、日本人の感性はなんだか素敵ですね。人生の一瞬の輝きと散り際の儚さの美しさを感じることができる、花火が子どもが遊べる、おもちゃ花火というところも域で私はとてもお気に入りです。
線香花火は、大きく分けると4段階の燃え方をして消えていきます。人の一生を表すという点は、こうした燃え方の変化にも表れているので、違った視点で見てみると面白いですよ。
①蕾(つぼみ)
点火後、小さな火の玉からやがて大きくなっていきます。まるで花の蕾のような可愛い姿です。
人の一生で言えば、生まれたての赤ちゃんが少しずつ大きくなっていくような様子です。
②牡丹(ぼたん)
蕾だった線香花火は、少しずつパチパチと弾けてゆき、牡丹の花のように見えます。
活動をし始める幼少期から、大人になっていく過程を表しており、成長が楽しみな時期ですね。
③松葉(まつば)
牡丹となった線香花火はより激しさを増し、松葉のような鋭さを感じさせる様子へと変わります。線香花火のクライマックスとも呼べる状態ですね。青年から壮年にかけ、人生においても最も活発に活動し、変化の大きい時期です。
④散り菊(ちりぎく)
松葉はやがて勢いを衰えさせ、少しずつ散っていきます。最後には火の玉がポトリと落ちて終了です。儚さを感じさせる光景となっています。老いてやがて死を迎える時期で、ここにたどり着くまではほんの一瞬です。人生の儚さを感じられるのではないでしょうか。
線香花火は、短い時間にさまざまな表情を見せてくれます。夏に花火を楽しむ際は、ぜひ4段階の変化も楽しんでみてくださいね。
夏の終わりの線香花火をしていると、どこか寂しい気分になったことはありませんか?もしかすると、潜在的に線香花火に人生の儚さと短くも激しく輝く美しさを感じているからかもしれませんね。
実は高級!?今は少ない、国産の伝統線香花火
国産の線香花火は、実は高級品ということを知っていますか?
現在日本国内で流通している線香花火のほとんどは中国で作られています。
昭和50年代に安価な海外産の花火の大量流入により、国内の花火業者の多くが廃業に追い込まれてしまいました。1998年には、国内最後の線香花火を製造する会社が廃業し、国産線香花火は絶滅の憂き目を迎えます…
そんな絶体絶命のときに東京の「山縣商店」という古くからの花火問屋さんが立ち上がりました。
日本の伝統を守るため、国産線香花火の復活に着手します。
愛知の三州火工さんという花火製造会社と共に、2000年に国産線香花火の販売を再開させてたのでした。今ではいくつかのメーカーが国産線香花火の販売が行われるまでになっています。中には、なんと1箱1万円を超える高級品もあるんだとか!
国産花火の伝統を楽しみたい!という方にはこれ以上のものがないのかもしれません。夏の贈り物として選んでみるのも粋ですね~
線香花火の楽しみ方はこれ!
線香花火の楽しみ方あっていますか?!人それぞれに楽しみ方はありますが、線香花火の基本的な楽しみ方や、もっと楽しむためのコツをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!
西日本・東日本で異なる線香花火
実は西日本と東日本では、線香花火の種類が異なります。
東日本の線香花火は花火セットなどでよく見かける、「長手牡丹」と呼ばれる火薬を和紙で包んだタイプのものです。全国的に流通しており、現代の線香花火といえば「長手牡丹」を浮かべる人が多いでしょう。
一方で、西日本の線香花火は「スボ手牡丹」と呼ばれ、ワラの先端に火薬が付けられたものです。見たこと無い方も多いかもしれませんが、「スボ手牡丹」の方が江戸時代からの伝統的な線香花火に近い見た目です。
スボ手牡丹は燃焼しにくいので、あえて上向き風を当てて燃焼するようにしましょう。2種類の線香花火を入手して、見比べながら楽しむのもおすすめですよ。
線香花火での遊び方
線香花火の遊び方を紹介します。
線香花火を火花を見て楽しんだり、他の人とどちらが先に落ちて消えるかを競ったり、さまざまな遊び方で楽しみましょう。なお、線香花火に限らず花火で遊ぶときは、花火が禁止されていない危険の無い場所を選んで、だれもが笑顔になれるように遊びましょう!
線香花火を長く楽しむ!持ち方のコツ
線香花火がすぐ落ちてしまうと、なんだか勿体ない気分になりますよね。もっと楽しみたい!!
そんなあなたにコツを伝授!いたって簡単、「線香花火を斜め45度に傾けて持つ」ことです。つい垂直に垂らして持ちたくなるところですが斜めにした方が落ちる力が分散されて少し長持ちします。また、着火の際は火と花火が触れる面積を小さくすると、燃焼する時間が長くなるのでこちらも長持ちのポイント!線香花火の平均燃焼時間は40秒程度なので、ぜひ落ちない持ち方を試してみてください!
また、先にご紹介した「長手牡丹」、「スボ手牡丹」によって長持ちするコツが少し違います!以下のようになります。
日本の夏の風物詩「線香花火」で夏を楽しもう
本記事では、日本の夏の風物詩「線香花火」について解説しました。線香花火は、江戸時代から40年以上も楽しまれている日本特有の花火です。線香花火の、一瞬燃え上がって儚く散っていく様子は、人の一生を表しているともいわれています。
子どもの頃にやって以来線香花火に触れていないという方も、ぜひ今年の夏は楽しんでみてはいかがでしょうか。