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みなさんは、「ジョージア」という国を知っていますか? 少し前までは「グルジア」という呼び方が一般的だったため、その名前ならわかる!という方も多いかもしれません。
ユニークな文化を持つジョージアですが、今回のコラムでは、ジョージア料理に迫ってみたいと思います。 地理的・文化的な背景から、独自の進化を遂げてきたジョージア料理。家庭的な料理から、日本でも話題になったことがある料理まで、魅力あふれる名物グルメの数々をご紹介していきます。
このコラムを読み終わるころには、きっとあなたもジョージア料理を食べたくなっているはず!
ジョージア料理をご紹介する前に、まずはジョージアがいったいどのような国なのか、わかりやすく解説していきます。
ジョージアは、黒海とカスピ海にはさまれた場所にある国です。 隣り合う国としては、北にはロシア、南にはトルコ、アルメニア、南東にはアゼルバイジャンが挙げられます。 ジョージアがある地域は、アゼルバイジャン、アルメニアとあわせて「コーカサス地方」と呼ばれ、面積は6万9,700平方キロメートルで、日本の約5分の1くらいの大きさです。
「シルクロードの経路に位置する国」としても知られていて、アジアとヨーロッパを結ぶとても重要な場所でもあり、現在では東西の交通路の要となっています。
ジョージアは2015年4月までは「グルジア」と呼ばれていたため、こちらの名前の方がなじみがある、という方もいるかもしれませんね。
首都はトビリシ。国の南東に位置しています。人口は370万人(2023年:国連人口基金の調査)です。 国の公用語はジョージア語で、宗教は主にキリスト教(ジョージア正教)が信仰されています。日本との時差は、マイナス5時間です。サマータイムは導入されていませんので、1年を通じて時差は同じです。
大きな国ではないものの、変化に富んだ地形や気候が特徴で、多様な自然に触れることができます。また、このあとご紹介するジョージア料理だけでなく、ラグビーなどのスポーツも有名です。また、日本に来て大相撲力士として活躍する人もたくさんいます。
ジョージアの名産品としては、ビールやワインが挙げられます。また、古くから受け継がれている温かみあふれる工芸品・民芸品はお土産にもぴったりです。
ジョージアには、いくつもの有名な観光スポットがあります。「ツミンダ・サメバ教会」は、標高2,170mの山頂にあり、「限りなく天国に近い教会」と称されています。また、「カズベキ(ステパンツミンダ)村」は、雄大な自然と教会が美しい風景を生み出しています。
ジョージア料理は、文化的・地理的な理由から「アジアとヨーロッパのいいとこどり」といわれています。 さまざまな国や地域の特性を活かした料理が多く、日本人の口にも合うものばかり。
ジョージア料理の特徴としては、素材の味わいを活かし、塩やお酢をベースに、ハーブやスパイスで味に深みを出していきます。
パクチーやパセリ、ディル、バジルなどのハーブを大量に使うこともしばしば。さらに、「シルクロードの経路に位置する国」でもあることから、コリアンダーなどのスパイスも使われます。
また、宗教上の理由から、肉食を避ける期間があるのも特徴です。野菜、豆、ナッツなどを使った料理も豊富なので、ベジタリアンの方もストレスなく楽しめます。
ジョージアという国や、料理の特徴がわかったところで、ここからは、ジョージアの定番料理をご紹介していきましょう! 親しみやすい家庭料理から、毎日でも食べたくなるほどおいしい名物料理まで、心も身体も大満足のものばかりですよ♪
ジョージアを代表する料理で、国民食ともいわれるのがハチャプリ。 チーズをたっぷりと包み、窯で焼いたパン料理で、ジョージアでは朝ごはんに食べる人も多いとか。「ハチョ」はチーズ、「プリ」はパンのことを指します。
地域によってバリエーション豊かなのもハチャプリの魅力。特に、アジャラ地方のハチャプリは、ボートの形をしたパンにチーズとバターを加え、仕上げに夕日をイメージさせるような卵を1個乗せたもので、観光客にも大人気です。
ジョージア版の茹で小籠包ともいえるヒンカリ。パクチーやパセリなどのスパイスを練り込んだ羊肉や豚肉、牛肉などのタネを、厚めの皮で包んでいます。肉汁たっぷりで、一口食べると口の中においしさが広がります。肉汁はアツアツなので、火傷しないように気をつけてくださいね。
ヒンカリは、モンゴル帝国侵攻のときに、東方からジョージアに伝えられた料理です。さまざまな地域の食文化の影響を受けているジョージアらしい料理といえますね。
チヒルトゥマは、ジョージアの人々が日常的に食べている鶏肉と卵のスープです。骨付きの鶏肉を長時間煮込んで作るため、ダシのおいしさが際立つ一品です。ほかのジョージア料理とは異なり、スパイス類をあまり使わないのも特徴。食べ過ぎてしまったり、疲れがたまっているときなどにおすすめの、身体にやさしい料理です。
ジョージア料理を代表するもののひとつ、シュクメルリ。鶏を丸々一羽大胆に使い、水、塩、大量のニンニクで煮込んだ料理です。スパイスが使われることもありますが、基本的にはシンプルな味付け。フォークで簡単にほぐせるほどやわらかな鶏肉と、食欲をそそるニンニクの香りがたまらない一品です。
ニンニクを世界で1番おいしく食べる料理と紹介されたこともあるシュクメルリ。パンをディップして食べる人も多いとか。
ボリューム満点なので、家族やお友達とシェアして食べるのもおすすめですよ。
チャシュシュリは、子牛のお肉をトマトベースのスープで煮込んだ料理です。玉ねぎやピーマンなどのお野菜もふんだんに使い、具だくさんなところも嬉しいポイント。スパイスやパクチーなども使われていて、味わい深いおいしさが魅力です。
こちらも食べ応え抜群の料理なので、お腹に余裕があるときに食べてみてくださいね。
ここまでご紹介してきたジョージア料理のなかで、「シュクメルリってどこかで聞いたことがある」と気づいた方もいるかもしれません。
実は、過去に日本の大手牛丼チェーンやコンビニがシュクメルリを販売していたことがあるんです! 日本で売られていたシュクメルリは、チーズがふんだんに使われ、こってりとした味わいでしたが、本場・ジョージアではチーズを使わないのが一般的です。
ワインといえば、フランスやイタリアをイメージするかもしれませんが、実はジョージアもワインが有名なんです!
しかも、最近の調査によって、ジョージアがワイン発祥の地という説が有力になっています。 首都・トビリシの南にある遺跡から土器の破片が見つかり、ワインの痕跡が検出されました。詳しく調べてみたところ、なんと約8,000年前のものであることがわかりました。調査を受けて、2018年にはギネスに「世界最古のワイン」として認定されています。
ジョージア発祥のお酒で有名なのが「チャチャ」。ぶどうから作られるウォッカで、アルコール度数がかなり高いのが特徴です。
また、トビリシの温泉街では、「ワインソフトクリーム」も売られています。ワインが大好きなジョージアらしさを感じられますよね。
いかがでしたか? このコラムでは、ジョージアの国の基本的な情報から、ジョージア料理の特徴、名物グルメなどをご紹介してきました。
ジョージア料理は白いごはんに合うものも多く、日本人の口にも合うものばかりです。
今回のコラムでご紹介したジョージアの定番料理を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?
みなさんは、「ジョージア」という国を知っていますか?
少し前までは「グルジア」という呼び方が一般的だったため、その名前ならわかる!という方も多いかもしれません。
ユニークな文化を持つジョージアですが、今回のコラムでは、ジョージア料理に迫ってみたいと思います。
地理的・文化的な背景から、独自の進化を遂げてきたジョージア料理。家庭的な料理から、日本でも話題になったことがある料理まで、魅力あふれる名物グルメの数々をご紹介していきます。
このコラムを読み終わるころには、きっとあなたもジョージア料理を食べたくなっているはず!
目次
ジョージアってどんな国
ジョージア料理をご紹介する前に、まずはジョージアがいったいどのような国なのか、わかりやすく解説していきます。
ジョージアは、黒海とカスピ海にはさまれた場所にある国です。
隣り合う国としては、北にはロシア、南にはトルコ、アルメニア、南東にはアゼルバイジャンが挙げられます。
ジョージアがある地域は、アゼルバイジャン、アルメニアとあわせて「コーカサス地方」と呼ばれ、面積は6万9,700平方キロメートルで、日本の約5分の1くらいの大きさです。
「シルクロードの経路に位置する国」としても知られていて、アジアとヨーロッパを結ぶとても重要な場所でもあり、現在では東西の交通路の要となっています。
ジョージアは2015年4月までは「グルジア」と呼ばれていたため、こちらの名前の方がなじみがある、という方もいるかもしれませんね。
首都はトビリシ。国の南東に位置しています。人口は370万人(2023年:国連人口基金の調査)です。
国の公用語はジョージア語で、宗教は主にキリスト教(ジョージア正教)が信仰されています。日本との時差は、マイナス5時間です。サマータイムは導入されていませんので、1年を通じて時差は同じです。
大きな国ではないものの、変化に富んだ地形や気候が特徴で、多様な自然に触れることができます。また、このあとご紹介するジョージア料理だけでなく、ラグビーなどのスポーツも有名です。また、日本に来て大相撲力士として活躍する人もたくさんいます。
ジョージアの名産品としては、ビールやワインが挙げられます。また、古くから受け継がれている温かみあふれる工芸品・民芸品はお土産にもぴったりです。
観光スポット
ジョージアには、いくつもの有名な観光スポットがあります。「ツミンダ・サメバ教会」は、標高2,170mの山頂にあり、「限りなく天国に近い教会」と称されています。また、「カズベキ(ステパンツミンダ)村」は、雄大な自然と教会が美しい風景を生み出しています。
ジョージア料理の特徴
ジョージア料理は、文化的・地理的な理由から「アジアとヨーロッパのいいとこどり」といわれています。
さまざまな国や地域の特性を活かした料理が多く、日本人の口にも合うものばかり。
ジョージア料理の特徴としては、素材の味わいを活かし、塩やお酢をベースに、ハーブやスパイスで味に深みを出していきます。
パクチーやパセリ、ディル、バジルなどのハーブを大量に使うこともしばしば。さらに、「シルクロードの経路に位置する国」でもあることから、コリアンダーなどのスパイスも使われます。
また、宗教上の理由から、肉食を避ける期間があるのも特徴です。野菜、豆、ナッツなどを使った料理も豊富なので、ベジタリアンの方もストレスなく楽しめます。
ジョージアの定番料理5選
ジョージアという国や、料理の特徴がわかったところで、ここからは、ジョージアの定番料理をご紹介していきましょう!
親しみやすい家庭料理から、毎日でも食べたくなるほどおいしい名物料理まで、心も身体も大満足のものばかりですよ♪
ハチャプリ
ジョージアを代表する料理で、国民食ともいわれるのがハチャプリ。
チーズをたっぷりと包み、窯で焼いたパン料理で、ジョージアでは朝ごはんに食べる人も多いとか。「ハチョ」はチーズ、「プリ」はパンのことを指します。
地域によってバリエーション豊かなのもハチャプリの魅力。特に、アジャラ地方のハチャプリは、ボートの形をしたパンにチーズとバターを加え、仕上げに夕日をイメージさせるような卵を1個乗せたもので、観光客にも大人気です。
ヒンカリ
ジョージア版の茹で小籠包ともいえるヒンカリ。パクチーやパセリなどのスパイスを練り込んだ羊肉や豚肉、牛肉などのタネを、厚めの皮で包んでいます。肉汁たっぷりで、一口食べると口の中においしさが広がります。肉汁はアツアツなので、火傷しないように気をつけてくださいね。
ヒンカリは、モンゴル帝国侵攻のときに、東方からジョージアに伝えられた料理です。さまざまな地域の食文化の影響を受けているジョージアらしい料理といえますね。
チヒルトゥマ
チヒルトゥマは、ジョージアの人々が日常的に食べている鶏肉と卵のスープです。骨付きの鶏肉を長時間煮込んで作るため、ダシのおいしさが際立つ一品です。ほかのジョージア料理とは異なり、スパイス類をあまり使わないのも特徴。食べ過ぎてしまったり、疲れがたまっているときなどにおすすめの、身体にやさしい料理です。
シュクメルリ
ジョージア料理を代表するもののひとつ、シュクメルリ。鶏を丸々一羽大胆に使い、水、塩、大量のニンニクで煮込んだ料理です。スパイスが使われることもありますが、基本的にはシンプルな味付け。フォークで簡単にほぐせるほどやわらかな鶏肉と、食欲をそそるニンニクの香りがたまらない一品です。
ニンニクを世界で1番おいしく食べる料理と紹介されたこともあるシュクメルリ。パンをディップして食べる人も多いとか。
ボリューム満点なので、家族やお友達とシェアして食べるのもおすすめですよ。
チャシュシュリ
チャシュシュリは、子牛のお肉をトマトベースのスープで煮込んだ料理です。玉ねぎやピーマンなどのお野菜もふんだんに使い、具だくさんなところも嬉しいポイント。スパイスやパクチーなども使われていて、味わい深いおいしさが魅力です。
こちらも食べ応え抜群の料理なので、お腹に余裕があるときに食べてみてくださいね。
過去に、大手牛丼チェーンがシュクメルリを販売していた!?
ここまでご紹介してきたジョージア料理のなかで、「シュクメルリってどこかで聞いたことがある」と気づいた方もいるかもしれません。
実は、過去に日本の大手牛丼チェーンやコンビニがシュクメルリを販売していたことがあるんです!
日本で売られていたシュクメルリは、チーズがふんだんに使われ、こってりとした味わいでしたが、本場・ジョージアではチーズを使わないのが一般的です。
実はワイン発祥の地?
ワインといえば、フランスやイタリアをイメージするかもしれませんが、実はジョージアもワインが有名なんです!
しかも、最近の調査によって、ジョージアがワイン発祥の地という説が有力になっています。
首都・トビリシの南にある遺跡から土器の破片が見つかり、ワインの痕跡が検出されました。詳しく調べてみたところ、なんと約8,000年前のものであることがわかりました。調査を受けて、2018年にはギネスに「世界最古のワイン」として認定されています。
ジョージア発祥のお酒で有名なのが「チャチャ」。ぶどうから作られるウォッカで、アルコール度数がかなり高いのが特徴です。
また、トビリシの温泉街では、「ワインソフトクリーム」も売られています。ワインが大好きなジョージアらしさを感じられますよね。
魅力あふれるジョージア料理をぜひご賞味あれ
いかがでしたか?
このコラムでは、ジョージアの国の基本的な情報から、ジョージア料理の特徴、名物グルメなどをご紹介してきました。
ジョージア料理は白いごはんに合うものも多く、日本人の口にも合うものばかりです。
今回のコラムでご紹介したジョージアの定番料理を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?