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みなさんは、毎年「母の日」に何かしていますか? ご自分のお母さんや、パートナーのお母さんにプレゼントを贈っている、という方も多いのではないでしょうか。また、子どもがいて、ご自分がお母さんだ、という方もいるでしょう。
そこで、今回の記事では、母の日について、起源や代表的なプレゼントであるカーネーションの意味などを解説します。 また、世界のさまざまな国の母の日についてもご紹介します。日本の母の日とは日にちや習慣が違う国もたくさんありますので、ぜひ、この記事を読んで母の日について深く知ってみませんか?
母の日は、20世紀初頭、あるアメリカ人女性の母を思う気持ちが起源とされています。 1907年、アメリカ在住のアンナ・ジャービスという女性が、亡くなった母の追悼会を開くことにしました。そのとき、参加してくれた人に彼女の母が生前好きだった白いカーネーションを配りました。
この出来事をきっかけに、お母さんに感謝する日を作る動きがアメリカで広まりました。1914年に、当時のアメリカ大統領ウィルソンが、アンナの母が亡くなった5月の第2日曜日を母の日に制定し、国民の祝日としたのです。
ちなみに、日本に母の日の風習が伝わったのは、明治時代の終わりから大正時代にかけてでした。キリスト教を通じてカーネーションを配る母の日のイベントがおこなわれるようになっていきます。
なお、母の日の起源には他にもさまざまな説があります。例えば、古代ローマやギリシャの女神に感謝するお祭りを起源とする説や、17世紀のイギリスでは復活祭の40日前の日曜日に、母親と過ごすために出稼ぎ労働者たちをふるさとへ帰していたことを起源とする説などです。
カーネーションは、色によって花言葉が変わります。 母の日におすすめなのは、ポジティブな花言葉を持つ色。 例えば、赤いカーネーションの花言葉は、「母への愛」「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」などで、お母さんにストレートに気持ちを伝えることができます。 また、かわいらしいピンクのカーネーションには、「感謝」「気品」「温かい心」などの花言葉があり、こちらもおすすめです。
注意が必要なマイナスな花言葉を持つ色もあります。 例えば、白いカーネーションには「亡き母をしのぶ」という花言葉があり、母の日に健在中のお母さんには贈らない方が良いでしょう。先ほどご紹介したとおり、母の日の起源となった出来事で使われたのは白いカーネーションですが、母親が健在な場合にはあまり向いていません。
また、黄色のカーネーションには「軽蔑」「嫉妬」という花言葉がありますので、できれば避けることをおすすめします。
世界にも母の日があり、感謝の気持ちは万国共通です。しかし、日にちや風習はそれぞれ異なります。感謝を伝える相手をお母さんに限定しない場合や、驚きのプレゼントを渡す国など、さまざまな文化があります。 ここからは、ユニークな世界の母の日を比べてみましょう。
北欧・ノルウェーは、母の日が世界で一番早いことで有名です。2月の第2日曜日が母の日と制定されています。日本ではカーネーションを贈ることが一般的ですが、ノルウェーでは、母の日に贈る花は特に決まっていません。
また、プレゼントもお花に限らず、ケーキやぬいぐるみなどを贈ることも多いです。ちなみに、お花には「Til Verdens beste mamma!(世界一のお母さんへ)」と書かれたカードがついていることも。
ノルウェーの母の日には、面白い習慣もあります。それは、女性が子どもを出産した次の母の日に、パートナーがその女性に贈り物をする、というもの。母を祝ってきた女性が、母となり贈り物を受け取る、という素敵な習慣です。
インドネシアの母の日は、世界で一番遅く、日付は12月22日です。これは、1928年の12月22日から25日にかけて、インドネシア女性評議会が初めて開催されたことに由来します。母の日そのものが制定されるまでには少し時間がかかり、1959年から母の日の文化が始まりました。当時は女性の社会的地位の向上を呼びかける意味が大きかったと言われています。時の流れとともに、お母さんへの敬意や感謝を表す日という意味合いも強くなっていきました。
インドネシアでは、母の日に何かプレゼントを贈るという習慣はあまりなく、感謝の言葉をかける、というのが一般的です。
タイの母の日は、特にユニークな習慣があります。王妃の誕生日が母の日と定められているため、王妃が変われば母の日も変わるのです。ちなみに、父の日は国王の誕生日と決まっています。 また、母の日にはドレスコードもあります。王妃のシンボルカラーが「水色」のため、王妃やお母さんへの感謝の気持ちを表すために、国民は水色の服を着たり、水色のネクタイやアクセサリーを身につけたりします。母の日の時期になると、王妃の写真や絵を飾るという習慣もあります。
また、お母さんだけでなく、妻や親戚の年長の女性にもお花やプレゼントを贈る習慣があります。
母の日に贈るプレゼントは、愛の象徴として親しまれているジャスミンが一般的です。また、お花とあわせて、アクセサリーをプレゼントしたり、一緒に食事に出かけたりします。
イギリスの母の日は、覚えるのが少し大変な独特な日程です。復活祭であるイースターの2週間前の日曜日が母の日にあたり、イースターは日にちが決まっていないため母の日も毎年日にちが変わるのです。
ちなみに、母の日は一般的に「マザリングサンデイ(Mothering Sunday)」と呼ばれます。贈るプレゼントとしては、カーネーションやバラに加えて、ラッパスイセン(スイセンの一種で、「尊敬」という花言葉があります)などがあります。また、シムネルケーキというキリスト由来のケーキを食べる習慣もあります。
筆者(私)はイギリス在住で、イギリス人の夫がいます。夫の母は亡くなってしまいましたが、生きていたときには、母の日にカードとお花、セーターなどをプレゼントしていました。毎年母の日の日にちが変わるのは覚えにくいですが、スーパーマーケットやカードショップなどが大きく宣伝するため、「母の日を忘れてしまった!」となることはほとんどありません。
韓国には「両親の日」があり、母と父への感謝を伝えます。母の日や父の日といった個別のお祝いの日はありません。両親の日は毎年5月8日で、「オボイナル」と呼ばれます。日ごろの感謝の気持ちを込めて、日本と同じようにカーネーションをプレゼントする習慣があります。 また、韓国は儒教の考え方に基づいて、親を敬うという考えが強いため、両親の日に現金や豪華な商品を贈ることも多いです。
ハンガリーでは、お母さんだけではなくすべての女性に感謝をする日として、5月の第1日曜日が「女性の日」とされています。そのため、小さな女の子からおばあさん、恋人など、すべての女性に対して花やプレゼントが贈られます。花はライラックが主流。小さな女の子には手作りのプレゼントや絵などをあげることが多いです。
いかがでしたか? 今回の記事では、母の日の歴史や、色によって花言葉が違うカーネーション、日本とは異なる風習を持った世界の母の日をご紹介しました。 日にちやドレスコードなど、日本とはひと味違った世界の母の日を比べましたが、感謝の気持ちは万国共通です。 ぜひ、今年の母の日には、大切な人に感謝の気持ちを伝えてみてくださいね。
みなさんは、毎年「母の日」に何かしていますか?
ご自分のお母さんや、パートナーのお母さんにプレゼントを贈っている、という方も多いのではないでしょうか。また、子どもがいて、ご自分がお母さんだ、という方もいるでしょう。
そこで、今回の記事では、母の日について、起源や代表的なプレゼントであるカーネーションの意味などを解説します。
また、世界のさまざまな国の母の日についてもご紹介します。日本の母の日とは日にちや習慣が違う国もたくさんありますので、ぜひ、この記事を読んで母の日について深く知ってみませんか?
目次
母の日の起源は?
母の日は、20世紀初頭、あるアメリカ人女性の母を思う気持ちが起源とされています。
1907年、アメリカ在住のアンナ・ジャービスという女性が、亡くなった母の追悼会を開くことにしました。そのとき、参加してくれた人に彼女の母が生前好きだった白いカーネーションを配りました。
この出来事をきっかけに、お母さんに感謝する日を作る動きがアメリカで広まりました。1914年に、当時のアメリカ大統領ウィルソンが、アンナの母が亡くなった5月の第2日曜日を母の日に制定し、国民の祝日としたのです。
ちなみに、日本に母の日の風習が伝わったのは、明治時代の終わりから大正時代にかけてでした。キリスト教を通じてカーネーションを配る母の日のイベントがおこなわれるようになっていきます。
なお、母の日の起源には他にもさまざまな説があります。例えば、古代ローマやギリシャの女神に感謝するお祭りを起源とする説や、17世紀のイギリスでは復活祭の40日前の日曜日に、母親と過ごすために出稼ぎ労働者たちをふるさとへ帰していたことを起源とする説などです。
カーネーションの意味
カーネーションは、色によって花言葉が変わります。
母の日におすすめなのは、ポジティブな花言葉を持つ色。
例えば、赤いカーネーションの花言葉は、「母への愛」「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」などで、お母さんにストレートに気持ちを伝えることができます。
また、かわいらしいピンクのカーネーションには、「感謝」「気品」「温かい心」などの花言葉があり、こちらもおすすめです。
注意が必要なマイナスな花言葉を持つ色もあります。
例えば、白いカーネーションには「亡き母をしのぶ」という花言葉があり、母の日に健在中のお母さんには贈らない方が良いでしょう。先ほどご紹介したとおり、母の日の起源となった出来事で使われたのは白いカーネーションですが、母親が健在な場合にはあまり向いていません。
また、黄色のカーネーションには「軽蔑」「嫉妬」という花言葉がありますので、できれば避けることをおすすめします。
世界の母の日を比べてみよう!
世界にも母の日があり、感謝の気持ちは万国共通です。しかし、日にちや風習はそれぞれ異なります。感謝を伝える相手をお母さんに限定しない場合や、驚きのプレゼントを渡す国など、さまざまな文化があります。
ここからは、ユニークな世界の母の日を比べてみましょう。
ノルウェー
北欧・ノルウェーは、母の日が世界で一番早いことで有名です。2月の第2日曜日が母の日と制定されています。日本ではカーネーションを贈ることが一般的ですが、ノルウェーでは、母の日に贈る花は特に決まっていません。
また、プレゼントもお花に限らず、ケーキやぬいぐるみなどを贈ることも多いです。ちなみに、お花には「Til Verdens beste mamma!(世界一のお母さんへ)」と書かれたカードがついていることも。
ノルウェーの母の日には、面白い習慣もあります。それは、女性が子どもを出産した次の母の日に、パートナーがその女性に贈り物をする、というもの。母を祝ってきた女性が、母となり贈り物を受け取る、という素敵な習慣です。
インドネシア
インドネシアの母の日は、世界で一番遅く、日付は12月22日です。これは、1928年の12月22日から25日にかけて、インドネシア女性評議会が初めて開催されたことに由来します。母の日そのものが制定されるまでには少し時間がかかり、1959年から母の日の文化が始まりました。当時は女性の社会的地位の向上を呼びかける意味が大きかったと言われています。時の流れとともに、お母さんへの敬意や感謝を表す日という意味合いも強くなっていきました。
インドネシアでは、母の日に何かプレゼントを贈るという習慣はあまりなく、感謝の言葉をかける、というのが一般的です。
タイ
タイの母の日は、特にユニークな習慣があります。王妃の誕生日が母の日と定められているため、王妃が変われば母の日も変わるのです。ちなみに、父の日は国王の誕生日と決まっています。
また、母の日にはドレスコードもあります。王妃のシンボルカラーが「水色」のため、王妃やお母さんへの感謝の気持ちを表すために、国民は水色の服を着たり、水色のネクタイやアクセサリーを身につけたりします。母の日の時期になると、王妃の写真や絵を飾るという習慣もあります。
また、お母さんだけでなく、妻や親戚の年長の女性にもお花やプレゼントを贈る習慣があります。
母の日に贈るプレゼントは、愛の象徴として親しまれているジャスミンが一般的です。また、お花とあわせて、アクセサリーをプレゼントしたり、一緒に食事に出かけたりします。
イギリス
イギリスの母の日は、覚えるのが少し大変な独特な日程です。復活祭であるイースターの2週間前の日曜日が母の日にあたり、イースターは日にちが決まっていないため母の日も毎年日にちが変わるのです。
ちなみに、母の日は一般的に「マザリングサンデイ(Mothering Sunday)」と呼ばれます。贈るプレゼントとしては、カーネーションやバラに加えて、ラッパスイセン(スイセンの一種で、「尊敬」という花言葉があります)などがあります。また、シムネルケーキというキリスト由来のケーキを食べる習慣もあります。
筆者(私)はイギリス在住で、イギリス人の夫がいます。夫の母は亡くなってしまいましたが、生きていたときには、母の日にカードとお花、セーターなどをプレゼントしていました。毎年母の日の日にちが変わるのは覚えにくいですが、スーパーマーケットやカードショップなどが大きく宣伝するため、「母の日を忘れてしまった!」となることはほとんどありません。
韓国
韓国には「両親の日」があり、母と父への感謝を伝えます。母の日や父の日といった個別のお祝いの日はありません。両親の日は毎年5月8日で、「オボイナル」と呼ばれます。日ごろの感謝の気持ちを込めて、日本と同じようにカーネーションをプレゼントする習慣があります。
また、韓国は儒教の考え方に基づいて、親を敬うという考えが強いため、両親の日に現金や豪華な商品を贈ることも多いです。
ハンガリー
ハンガリーでは、お母さんだけではなくすべての女性に感謝をする日として、5月の第1日曜日が「女性の日」とされています。そのため、小さな女の子からおばあさん、恋人など、すべての女性に対して花やプレゼントが贈られます。花はライラックが主流。小さな女の子には手作りのプレゼントや絵などをあげることが多いです。
あたたかな気持ちをもって、母の日に感謝を伝えよう
いかがでしたか?
今回の記事では、母の日の歴史や、色によって花言葉が違うカーネーション、日本とは異なる風習を持った世界の母の日をご紹介しました。
日にちやドレスコードなど、日本とはひと味違った世界の母の日を比べましたが、感謝の気持ちは万国共通です。
ぜひ、今年の母の日には、大切な人に感謝の気持ちを伝えてみてくださいね。