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毎年ゴールデンウィークの時期である5月4日は、「みどりの日」という祝日になっています。しかし、実はこの「みどりの日」は、かつては4月29日だったことを知っていますか?
現在4月29日は「昭和の日」として、日本の祝日法にて制定されています。
そこで本記事では、「みどりの日」の由来や「昭和の日」との関係性などを解説します。祝日の意味をあまり考えたことが無かった人も、由来を知ると見え方が変わってくるかもしれないので、ぜひチェックしてみてくださいね。
みどりの日とはいつなのか、具体的な日付や由来などを解説します。普段カレンダーなどで何気なく目にする「みどりの日」にも、意味が込められているのでぜひチェックしてみましょう。
2024年現在、「みどりの日」は毎年5月4日に制定されています。ゴールデンウィークの時期なので周りには複数の祝日があり、合わせて紹介すると以下の通りです。
毎年のゴールデンウィークは、こうした祝日と土日を組み合わせて長期の休暇になります。みどりの日はゴールデンウィークの終盤でもあるため、この日がやってくると少し寂しさを感じる人もいるのではないでしょうか。
みどりの日には、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」という意味があります。緑の木々が山々など各地を彩る季節であることから、「みんなで自然に触れて楽しむ日」という主旨です。
そのため、みどりの日には全国各地の国立公園が無料で開放されるといったイベントが開催されます。ゴールデンウィークの時期ということもあり、休みに合わせてハイキングなどに出かける方も多い時期です。
みどりの日の「みどり」はどこから来たかといえば、昭和天皇が深く関係しています。歴史については後ほど紹介しますが、昭和天皇が「植物や自然に対する造詣が深かった」ことがその由来です。
昭和天皇は菌類や植物の研究者としても知られており、さまざまな生物の発見に貢献されています。こうした自然や植物との関連の深さから、有識者会議で大勢の賛同を得て「みどりの日」に決まりました。
他にも候補はあり、「科学の日」など博識だった昭和天皇にちなんだ名前が多かったようですよ。
今でこそ5月4日はみどりの日となっていますが、実はかつて5月4日ではなかったことは知っていますか?
みどりの日は、2006年までは4月29日でした。
つまり、みどりの日とは2007年から制定された比較的新しい祝日なんです。ではどうして4月29日から5月4日に移動したのでしょうか?
その理由を知るには、4月29日の名前の変遷を見ていく必要があるので、次項で歴史と一緒に解説しますね。
現在のみどりの日になるまでの歴史を、順を追って解説していきます。おおまかな名前の変化は以下のような流れです。
みどりの日は昭和の日と関係の深い祝日なので、ぜひセットでチェックしてみてください。
1948年(昭和23年)に祝日法が定められた際、4月29日は当時の昭和天皇の誕生日だったことから、国民の祝日「天皇誕生日」として定められました。意味としては、名前の通り「天皇の誕生日を祝う」という名目の祝日です。
1989年(昭和64年)、昭和天皇の崩御(ほうぎょ=お亡くなりになること)と明仁天皇(現在の上皇陛下)の即位とともに、天皇誕生日は12月23日に変更されました。
そこで、4月29日の天皇誕生日は平日には戻らず、昭和天皇にちなんで「みどりの日」に変わりました。ここがみどりの日の始まりです。
2005年に改正された「祝日法」により、2007年から4月29日のみどりの日が「昭和の日」へと変わりました。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代をかえりみ、国の将来に思いをいたす」という趣旨のもと名づけられています。
そのまま廃止されるかと思われたみどりの日ですが、5月4日にスライドしました。元々5月4日は「国民の休日」という名称の祝日で、名前が置き換わった形になります。
現在のみどりの日は5月4日で、この時期は全国各地で自然に関するイベントが行われています。ぜひ近くで開催されているか確認してみましょう。
現在の徳仁天皇が即位してからは、天皇誕生日は12月23日から2月23日に変更されています。天皇誕生日の変化の歴史は以下の通りです。
余談ですが、昭和天皇は「昭和天皇」と呼ぶのに、上皇陛下や現在の天皇陛下を「平成天皇」や「令和天皇」とは呼びません。これにも理由があり、「昭和」天皇といった名前は崩御後に付けられる「諡(おくりな)」だからです。
「諡(おくりな)」は亡くなったあとに徳を称えて贈られる名前なんです。上皇陛下も徳仁天皇も存命なので、間違えて呼ばないよう気を付けてくださいね。
環境省では4月15日~5月14日を「みどりの月間」として定め、自然に親しみ理解と関心を深める機会としてイベントを開催しています。
開催されているイベントの例としては、例えば農林水産省などいくつかの団体が主催する「みどりの感謝祭」です。
2023年はオンラインでの開催となり、森や草花に関する配信や、自然環境の保全に貢献をした個人や団体に「自然環境功労者大臣表彰」も行われました。こちらのイベントは2024年も開催予定で、概要は以下の通りです。
2024年4月現在詳細は決まっていませんが、日程が近づけば発表されるのでぜひチェックしておきましょう。他にもさまざまなイベントがみどりの月間に合わせて開催されているので、近くの国立公園などのホームページをチェックしてみてくださいね。
ちなみに、1989年に4月29日がみどりの日として定められた際、4月23~29日が「みどりの週間」に設定されましたその後、2007年にみどりの日が5月4日スライドしたのと同時に廃止され、代わりに「みどりの月間」が誕生しました。
みどりの日は英語でいうと「Greenery Day」です。「Greenery」は植物の緑や緑樹を指す英語なので、一般的に緑を意味する「Green」よりもみどりの日の趣旨と合っています。
ちなみに、「昭和の日」は「Showa Day」となります。こちらは単純にローマ字にしただけなので、覚えやすいですね。
この記事では、みどりの日の由来などについて解説しました。みどりの日は昭和天皇が自然や植物への造詣が深かったことが由来となっています。
元々は4月29日でしたが、2007年以降は5月4日になっており、全国各地の国立公園が無料開放されるなどのイベントが催されています。自然や植物に親しむ日という趣旨の祝日なので、ゴールデンウィークを利用して公園やイベントなどに足を運んでみてはいかがでしょうか。
毎年ゴールデンウィークの時期である5月4日は、「みどりの日」という祝日になっています。しかし、実はこの「みどりの日」は、かつては4月29日だったことを知っていますか?
現在4月29日は「昭和の日」として、日本の祝日法にて制定されています。
そこで本記事では、「みどりの日」の由来や「昭和の日」との関係性などを解説します。
祝日の意味をあまり考えたことが無かった人も、由来を知ると見え方が変わってくるかもしれないので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
みどりの日とはいつ?由来や名前を解説
みどりの日とはいつなのか、具体的な日付や由来などを解説します。普段カレンダーなどで何気なく目にする「みどりの日」にも、意味が込められているのでぜひチェックしてみましょう。
みどりの日は5月4日
2024年現在、「みどりの日」は毎年5月4日に制定されています。ゴールデンウィークの時期なので周りには複数の祝日があり、合わせて紹介すると以下の通りです。
毎年のゴールデンウィークは、こうした祝日と土日を組み合わせて長期の休暇になります。みどりの日はゴールデンウィークの終盤でもあるため、この日がやってくると少し寂しさを感じる人もいるのではないでしょうか。
みどりの日の名前の意味
みどりの日には、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」という意味があります。緑の木々が山々など各地を彩る季節であることから、「みんなで自然に触れて楽しむ日」という主旨です。
そのため、みどりの日には全国各地の国立公園が無料で開放されるといったイベントが開催されます。ゴールデンウィークの時期ということもあり、休みに合わせてハイキングなどに出かける方も多い時期です。
みどりの日の名前の由来
みどりの日の「みどり」はどこから来たかといえば、昭和天皇が深く関係しています。歴史については後ほど紹介しますが、昭和天皇が「植物や自然に対する造詣が深かった」ことがその由来です。
昭和天皇は菌類や植物の研究者としても知られており、さまざまな生物の発見に貢献されています。こうした自然や植物との関連の深さから、有識者会議で大勢の賛同を得て「みどりの日」に決まりました。
他にも候補はあり、「科学の日」など博識だった昭和天皇にちなんだ名前が多かったようですよ。
かつてみどりの日は5月4日じゃなかった?
今でこそ5月4日はみどりの日となっていますが、実はかつて5月4日ではなかったことは知っていますか?
みどりの日は、2006年までは4月29日でした。
つまり、みどりの日とは2007年から制定された比較的新しい祝日なんです。ではどうして4月29日から5月4日に移動したのでしょうか?
その理由を知るには、4月29日の名前の変遷を見ていく必要があるので、次項で歴史と一緒に解説しますね。
現在のみどりの日になるまでの歴史を解説
現在のみどりの日になるまでの歴史を、順を追って解説していきます。おおまかな名前の変化は以下のような流れです。
みどりの日は昭和の日と関係の深い祝日なので、ぜひセットでチェックしてみてください。
1948年に4月29日は「天皇誕生日」として制定
1948年(昭和23年)に祝日法が定められた際、4月29日は当時の昭和天皇の誕生日だったことから、国民の祝日「天皇誕生日」として定められました。
※「祝日法」=「国民の祝日に関する法律」のことで、国民の祝日について定めています。意味としては、名前の通り「天皇の誕生日を祝う」という名目の祝日です。
1989年現在の上皇陛下の即位により「みどりの日」に
1989年(昭和64年)、昭和天皇の崩御(ほうぎょ=お亡くなりになること)と明仁天皇(現在の上皇陛下)の即位とともに、天皇誕生日は12月23日に変更されました。
そこで、4月29日の天皇誕生日は平日には戻らず、昭和天皇にちなんで「みどりの日」に変わりました。ここがみどりの日の始まりです。
2007年に4月29日が「昭和の日」、5月4日が「みどりの日」に
2005年に改正された「祝日法」により、2007年から4月29日のみどりの日が「昭和の日」へと変わりました。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代をかえりみ、国の将来に思いをいたす」という趣旨のもと名づけられています。
そのまま廃止されるかと思われたみどりの日ですが、5月4日にスライドしました。元々5月4日は「国民の休日」という名称の祝日で、名前が置き換わった形になります。
現在のみどりの日は5月4日で、この時期は全国各地で自然に関するイベントが行われています。ぜひ近くで開催されているか確認してみましょう。
現在の「天皇誕生日」はいつ?
現在の徳仁天皇が即位してからは、天皇誕生日は12月23日から2月23日に変更されています。天皇誕生日の変化の歴史は以下の通りです。
余談ですが、昭和天皇は「昭和天皇」と呼ぶのに、上皇陛下や現在の天皇陛下を「平成天皇」や「令和天皇」とは呼びません。これにも理由があり、「昭和」天皇といった名前は崩御後に付けられる「諡(おくりな)」だからです。
「諡(おくりな)」は亡くなったあとに徳を称えて贈られる名前なんです。上皇陛下も徳仁天皇も存命なので、間違えて呼ばないよう気を付けてくださいね。
みどりの月間って何?
環境省では4月15日~5月14日を「みどりの月間」として定め、自然に親しみ理解と関心を深める機会としてイベントを開催しています。
開催されているイベントの例としては、例えば農林水産省などいくつかの団体が主催する「みどりの感謝祭」です。
2023年はオンラインでの開催となり、森や草花に関する配信や、自然環境の保全に貢献をした個人や団体に「自然環境功労者大臣表彰」も行われました。こちらのイベントは2024年も開催予定で、概要は以下の通りです。
(東京都八王子)
2024年4月現在詳細は決まっていませんが、日程が近づけば発表されるのでぜひチェックしておきましょう。他にもさまざまなイベントがみどりの月間に合わせて開催されているので、近くの国立公園などのホームページをチェックしてみてくださいね。
かつては「みどりの週間」も
ちなみに、1989年に4月29日がみどりの日として定められた際、4月23~29日が「みどりの週間」に設定されました
その後、2007年にみどりの日が5月4日スライドしたのと同時に廃止され、代わりに「みどりの月間」が誕生しました。
みどりの日を英語で言うと
みどりの日は英語でいうと「Greenery Day」です。「Greenery」は植物の緑や緑樹を指す英語なので、一般的に緑を意味する「Green」よりもみどりの日の趣旨と合っています。
ちなみに、「昭和の日」は「Showa Day」となります。こちらは単純にローマ字にしただけなので、覚えやすいですね。
5月4日の「みどりの日」は自然に親しむ日!
この記事では、みどりの日の由来などについて解説しました。みどりの日は昭和天皇が自然や植物への造詣が深かったことが由来となっています。
元々は4月29日でしたが、2007年以降は5月4日になっており、全国各地の国立公園が無料開放されるなどのイベントが催されています。自然や植物に親しむ日という趣旨の祝日なので、ゴールデンウィークを利用して公園やイベントなどに足を運んでみてはいかがでしょうか。