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日本人の多くに愛される、日本を代表する花は何かと訊かれると、まずは「桜」が思い浮かびませんか?
「桜」は和歌などでも詠まれるように、古くから日本で愛されており、毎年お花見を楽しみにしているという方も多いはず。実は、私たちが普段目にしている桜は1種類だけでなく、国内にでは数多くの種類の桜が咲いていることをご存知でしょうか。
そこで本記事では、日本国内で見られる主な桜の種類について解説します。 さまざまな桜の楽しみ方や全国の桜の名所も合わせて紹介しているので、春にはお花見に行きたいと考えている方もぜひチェックしてみてください。
日本で見られる桜の種類は500~600種類以上ともいわれます。「ソメイヨシノ」や「シダレザクラ」など、名前を聞いたことがある品種もあるのではないでしょうか。
自然交配や品種改良などで種類が増えており、花の色や花びらの枚数、開花時期などが異なるさまざまな桜が全国で楽しめます。
日本でよくみられる桜はたくさんありますので、大きく3種類に分けてご紹介します。
それぞれの特徴も紹介するので、お花見などに出かけた際はぜひ種類もチェックしてみましょう。
まずは日本国内でよく見られるスタンダードな桜を5つご紹介。 おでかけ先で見かけるのはこのあたりかもしれません。
日本国内で最もよく見られる種類の桜でおよそ8割程度がこのソメイヨシノです。白に近い淡いピンクの花を咲かせるのが特徴となっています。 ちなみに全国のソメイヨシノは、一本の原木から接ぎ木などで増やされた「クローン」です。そのため、全国で開花時期がほとんどずれることがなく、桜前線などの開花予想に用いられます。
開花時期:4月上旬
ヤマザクラは古来より日本で親しまれる桜の種類です。花と葉が同時に出てくるのが特徴で、白やピンクなど花びらの色はバリエーションに富んでいます。 また、桜の名所として有名な奈良の吉野で見られるのは、ソメイヨシノではなくヤマザクラの一種であるシロヤマザクラが中心です。
開花時期:4月中旬
オオシマザクラは伊豆大島が由来の桜の種類で、伊豆諸島を中心に見られます。花が大きく、葉が同時に出るのも特徴です。 香りが強めで、葉は桜餅を包むために塩漬けされて使われます。
オオヤマザクラは北海道や東北地方など、寒冷地を中心に咲きます。ヤマザクラよりも大ぶりの花や葉をつけるのが特徴です。 北海道を中心に見られることから、「蝦夷山桜(エゾヤマザクラ)」とも呼ばれます。
開花時期:4月中旬~5月上旬
エドヒガンは全国各地の山地などで見られる桜の種類です。特に東京近郊で多く栽培され、彼岸の時期に開花することから「江戸彼岸」と呼ばれます。 丈夫なのが特徴で、ソメイヨシノの親となった品種としても有名。また、樹齢が長いことで天然記念物に指定されている、山梨県の神代桜(樹齢約2,000年)などはこのエドヒガンです。
開花時期:3月上旬~中旬
いつもの華やかな桜もいいけど…今年は一風変わった桜が見たい、そんなあなたに! 花の形や咲き方が特徴的な桜を5つ紹介します。
シダレザクラは枝が柳のように垂れ下がっている桜の種類で、「ヤエベニシダレ」や「キクシダレ」などいくつかの種類があります。花の色はピンク色から薄紅色までさまざまです。 京都の府花にも指定されており、京都ではしばしば街中でも見ることができます。
開花時期:3月中旬~4月中旬
ヤエザクラはひとつの桜の種類ではなく、花びらを6枚以上つける桜の総称です。ソメイヨシノなどの桜は花びらが5枚程度なので、一目で違いが分かるでしょう。 多いものだと100枚程度の花びらをつける種類もあり、ふんわりとした丸い形になるのが特徴です。
開花時期:4月中旬~下旬
チョウジザクラは本州から広島県あたりまでの山中を中心に咲きます。小ぶりな花と太めのがく筒が特徴的です。
開花時期:3月中旬
カンヒザクラは沖縄県を中心に咲く桜の種類で、沖縄で花見といえばこちらが一般的です。名前の通り緋色に近い薄紫色の花が特徴ですが、中には白い花を咲かせるものもあります。
開花時期:1月下旬~2月上旬
フゲンゾウは八重桜の一種で、花の中央にある2本の雌しべが普賢菩薩の乗る象の牙に似ていることが名前の由来となっています。 薄桃色のふんわりとした花をつけ、花びらの枚数は20〜50枚と多いのが特徴です。 開花時期:4月下旬
珍しい色の花をつける桜など、少しクセのある桜をご紹介。
ギョイコウは、黄緑色の花を咲かせる珍しい桜の種類として有名です。緑色の花を咲かせ、徐々に色が薄くなって最終的には花の中心が赤みを帯びてくるものもあります。
開花時期:4月下旬
ウコンザクラは珍しい黄色い花をつける桜で、数ある桜の種類の中でも黄色い花を咲かせる唯一の品種です。日本国内では植栽されている数が少なく、全国でも新宿御苑や京都の六孫王神社など一部の場所でのみ見られます。
一般的には春の時期に咲くことが多い桜ですが、ジュウガツザクラはその名の通り10月から開花し始めます。また、3月頃にも再度花をつけるため、1年に2度楽しめるのも特徴です。
開花時期:10月~11月、3月~4月
マメザクラは箱根や富士山の低山地などに自生する桜の種類で、1~2cm程度の小ぶりな花が咲くのが特徴です。耐寒性が強く、マイナス20度でも花をさかせるとされています。
開花時期:3月下旬~5月上旬
セイヨウミザクラはさくらんぼの実が生る桜の種類で、白い花を咲かせるのが特徴です。1870年ごろに日本に持ち込まれています。 開花時期は4月中旬ごろですが、さくらんぼの実が成るのは6月~7月ごろです。
日本全国各地では毎年お花見が行われますが、中でも有名な桜の名所を3ヶ所紹介します。
いずれも全国各地から観光客が訪れる有名スポットです。春に近くを訪れる機会のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
青森県の弘前公園は、ソメイヨシノを中心に52種類2,600本以上の桜が見られる全国屈指の桜の名所です。毎年4月下旬からゴールデンウィークにかけて「弘前さくらまつり」が開催され、各種イベントが行われて露店などが立ち並びます。
樹齢100年を超える桜が300本以上と多いのも特徴で、毎年200万人以上の花見客が訪れるお花見スポットです。
長野県の高遠城址公園では、ピンク色の花が特徴のコヒガンザクラが1,500本以上見られます。毎年4月上旬には「高遠さくら祭」が開催され、プロジェクションマッピングなどを活用した夜桜イベントなどが行われるのも魅力です。
南アルプスの雄大な景色を望みながら見る桜並木は、ここでしか見られない絶景なので、ぜひ訪れてみてください。
奈良県の吉野山は、山全体が世界遺産に登録される桜の名所です。「吉野」とついているので桜も「ソメイヨシノ」を連想しがちですが、植えられているのは「シロヤマザクラ」が中心となっています。
範囲が広いので各地の神社などを回るツアーや、夜桜ライトアップなど吉野の各地でさまざまなイベントが行われるのも特徴です。
3万本以上も群生する桜たちが山全体を桃色に染める様子は圧巻のひとこと。花時期の異なる桜が織りなす緑とピンクのコントラストを楽しめるでしょう。
日本の花といえば桜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。日本では古来より知られる有名な神様である「コノハナサクヤヒメ」の語源も桜であるといわれています。
ちなみに、日本の国花といわれることも多い桜ですが、実は法律で定められているわけではありません。しかし、それだけ日本人の心に根付く桜のルーツはどこにあるのかを解説します。
日本では万葉集や古今和歌集などの詩歌でも桜が登場し、古くから親しまれています。中でも、広く庶民の間で花見が楽しまれるようになったのは江戸時代からです。
一説によると、八代将軍吉宗が隅田川など各地に数千本の桜を植樹してお花見を奨励したことで、庶民も桜の下でお弁当を食べながらお花見を楽しむようになったとされています。
さらに、明治時代以降ソメイヨシノが広まることで、全国各地でお花見が行われるようになりました。
桜は奈良時代の「万葉集」にも登場しますが、桜を愛でるようになるのは平安時代の「古今和歌集」のころからとされています。このころから、ヤマザクラを栽培して鑑賞用としても親しまれるようになっていきました。
全国各地で桜が広がったのは、江戸時代に生まれた「ソメイヨシノ」が広まったためです。ソメイヨシノは、一本のオオシマザクラの台木(根となる部分)に接ぎ木をして増やしていきました。
ソメイヨシノは比較的安価で作れるため、明治時代以降全国で植樹されることになります。さらに、一般的な桜が開花するまでに10年程度かかるところ、約2年で花を咲かせることもあり、全国へとソメイヨシノが広がった理由のひとつです。
桜はお花見で見て楽しむというイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、桜の楽しみ方はそれだけではありません。
桜は食べたり漢方にしたりと、さまざまな活用方法があるので紹介します。
食べる桜の代表格としては、ピンク色のお餅を塩漬けした桜の葉で巻いた「桜餅」ではないでしょうか。元は江戸時代に、長命寺の門番を務めていた山本新六が考案して全国に広まりました。
また「桜皮(おうひ)」とよばれるヤマザクラの樹皮は、「十味敗毒湯」という漢方に配合され、湿疹などの治療に現在でも活用されています。このように、桜は食べたり薬として飲んだりと、私たちの生活にも根付いています。
桜には他にも楽しめる方法があります。例えば、桜を漬け込んだお酒・リキュールや、桜の塩漬けをクリームに練り込んだケーキなどです。
他にも、漢方の桜皮をお風呂に入れた薬湯や、生け花などにも活用できます。ただし、こうした桜は枝を折って取ってくるのではなく、必ず花屋などで購入したものを使用しましょう。
桜モチーフのアイテムは、開運などを目的として購入する方も多く人気です。中でも、合格祈願などに用いられるのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
また、桜の語源となったコノハナサクヤヒメは、安産の神様でもあり、安産祈願のお守りとしても人気です。
コノハナサクヤヒメについて、詳しく解説した記事もございます。
志望校に合格した際に、「サクラサク」といった言葉を聞いたことはありませんか?この言葉は、1950年頃に早稲田大学の大学受験の合否を電報で知らせるために使われたことが語源とされています。
当時はインターネットなどで簡単に合否が分かる時代では無いので、いち早く合否を知りたい人に向けたサービスとして電報が使われました。全文カタカナであり文字数によっても費用が変わるので、「サクラサク」という短い言葉で合格を伝えたことが起源となっています。
そのため、現在でも合格祈願をはじめ開運を象徴するモチーフとして、桜のアイテムが人気なのです。
そんないつの時代でも、誰からも愛される「桜」をモチーフにしたアイテムをカヤ・岩座でも販売しています。持つだけで気分もぱっと上がる、えりすぐりのおすすめアイテムをご紹介します。
日本の神様モチーフのオリジナルお守り。コノハナサクヤヒメの強さ、華やかさが余すことなく表現されたなんとも愛らしい絵柄もございます。中に和紙が入っていますので、日常生活や身の回りのすべてのことに対して、改めて感謝のことばをしたためて持ち運んでみてください。
いい香りが漂っているさまを表す「馥郁(ふくいく)」シリーズには桜の香りもございます。 日本の香りをイメージした落ち着いた空間を演出するディフューザーで、挿す本数によって香りの強弱がつけられます。生活に気軽に「和」を取り入れてみませんか。
新生活・新天地にあわせて、御朱印帳も一新してみませんか? 発泡加工が桜を引き立て、立体的な質感もお楽しみ頂ける御朱印帳です。 優雅な印象で、女性にお勧めの一品。神社とお寺のどちらでもご使用頂けます。
本記事では、日本国内で見られる主な桜の種類を解説しました。全国で多く見られるのはソメイヨシノですが、他にも各地で600種類以上のさまざまな桜が見られます。
コロナ禍も明けて本格的にお花見が楽しめるようになっているので、ぜひお近くのお花見スポットを訪れてみてください。
日本人の多くに愛される、日本を代表する花は何かと訊かれると、まずは「桜」が思い浮かびませんか?
「桜」は和歌などでも詠まれるように、古くから日本で愛されており、毎年お花見を楽しみにしているという方も多いはず。実は、私たちが普段目にしている桜は1種類だけでなく、国内にでは数多くの種類の桜が咲いていることをご存知でしょうか。
そこで本記事では、日本国内で見られる主な桜の種類について解説します。
さまざまな桜の楽しみ方や全国の桜の名所も合わせて紹介しているので、春にはお花見に行きたいと考えている方もぜひチェックしてみてください。
目次
想像以上!桜の種類の多さ
日本で見られる桜の種類は500~600種類以上ともいわれます。「ソメイヨシノ」や「シダレザクラ」など、名前を聞いたことがある品種もあるのではないでしょうか。
自然交配や品種改良などで種類が増えており、花の色や花びらの枚数、開花時期などが異なるさまざまな桜が全国で楽しめます。
日本の主な桜
日本でよくみられる桜はたくさんありますので、大きく3種類に分けてご紹介します。
それぞれの特徴も紹介するので、お花見などに出かけた際はぜひ種類もチェックしてみましょう。
日本国内でよく見られる主要な桜5選
まずは日本国内でよく見られるスタンダードな桜を5つご紹介。
おでかけ先で見かけるのはこのあたりかもしれません。
◆染井吉野(ソメイヨシノ)
日本国内で最もよく見られる種類の桜でおよそ8割程度がこのソメイヨシノです。白に近い淡いピンクの花を咲かせるのが特徴となっています。
ちなみに全国のソメイヨシノは、一本の原木から接ぎ木などで増やされた「クローン」です。そのため、全国で開花時期がほとんどずれることがなく、桜前線などの開花予想に用いられます。
開花時期:4月上旬
◆山桜(ヤマザクラ)
ヤマザクラは古来より日本で親しまれる桜の種類です。花と葉が同時に出てくるのが特徴で、白やピンクなど花びらの色はバリエーションに富んでいます。
また、桜の名所として有名な奈良の吉野で見られるのは、ソメイヨシノではなくヤマザクラの一種であるシロヤマザクラが中心です。
開花時期:4月中旬
◆大島桜(オオシマザクラ)
オオシマザクラは伊豆大島が由来の桜の種類で、伊豆諸島を中心に見られます。花が大きく、葉が同時に出るのも特徴です。
香りが強めで、葉は桜餅を包むために塩漬けされて使われます。
開花時期:4月上旬
◆大山桜(オオヤマザクラ)
オオヤマザクラは北海道や東北地方など、寒冷地を中心に咲きます。ヤマザクラよりも大ぶりの花や葉をつけるのが特徴です。
北海道を中心に見られることから、「蝦夷山桜(エゾヤマザクラ)」とも呼ばれます。
開花時期:4月中旬~5月上旬
◆江戸彼岸(エドヒガン)
エドヒガンは全国各地の山地などで見られる桜の種類です。特に東京近郊で多く栽培され、彼岸の時期に開花することから「江戸彼岸」と呼ばれます。
丈夫なのが特徴で、ソメイヨシノの親となった品種としても有名。また、樹齢が長いことで天然記念物に指定されている、山梨県の神代桜(樹齢約2,000年)などはこのエドヒガンです。
開花時期:3月上旬~中旬
花の形や咲き方が特徴的な桜5選
いつもの華やかな桜もいいけど…今年は一風変わった桜が見たい、そんなあなたに!
花の形や咲き方が特徴的な桜を5つ紹介します。
◆枝垂桜(シダレザクラ)
シダレザクラは枝が柳のように垂れ下がっている桜の種類で、「ヤエベニシダレ」や「キクシダレ」などいくつかの種類があります。花の色はピンク色から薄紅色までさまざまです。
京都の府花にも指定されており、京都ではしばしば街中でも見ることができます。
開花時期:3月中旬~4月中旬
◆八重桜(ヤエザクラ)
ヤエザクラはひとつの桜の種類ではなく、花びらを6枚以上つける桜の総称です。ソメイヨシノなどの桜は花びらが5枚程度なので、一目で違いが分かるでしょう。
多いものだと100枚程度の花びらをつける種類もあり、ふんわりとした丸い形になるのが特徴です。
開花時期:4月中旬~下旬
◆丁字桜(チョウジザクラ)
チョウジザクラは本州から広島県あたりまでの山中を中心に咲きます。小ぶりな花と太めのがく筒が特徴的です。
開花時期:3月中旬
◆寒緋桜(カンヒザクラ)
カンヒザクラは沖縄県を中心に咲く桜の種類で、沖縄で花見といえばこちらが一般的です。名前の通り緋色に近い薄紫色の花が特徴ですが、中には白い花を咲かせるものもあります。
開花時期:1月下旬~2月上旬
◆普賢象(フゲンゾウ)
フゲンゾウは八重桜の一種で、花の中央にある2本の雌しべが普賢菩薩の乗る象の牙に似ていることが名前の由来となっています。
薄桃色のふんわりとした花をつけ、花びらの枚数は20〜50枚と多いのが特徴です。
開花時期:4月下旬
珍しい特徴がある桜5選
珍しい色の花をつける桜など、少しクセのある桜をご紹介。
◆御衣黄(ギョイコウ)
ギョイコウは、黄緑色の花を咲かせる珍しい桜の種類として有名です。緑色の花を咲かせ、徐々に色が薄くなって最終的には花の中心が赤みを帯びてくるものもあります。
開花時期:4月下旬
◆鬱金桜(ウコンザクラ)
ウコンザクラは珍しい黄色い花をつける桜で、数ある桜の種類の中でも黄色い花を咲かせる唯一の品種です。日本国内では植栽されている数が少なく、全国でも新宿御苑や京都の六孫王神社など一部の場所でのみ見られます。
開花時期:4月中旬
◆十月桜(ジュウガツザクラ)
一般的には春の時期に咲くことが多い桜ですが、ジュウガツザクラはその名の通り10月から開花し始めます。また、3月頃にも再度花をつけるため、1年に2度楽しめるのも特徴です。
開花時期:10月~11月、3月~4月
◆豆桜(マメザクラ)
マメザクラは箱根や富士山の低山地などに自生する桜の種類で、1~2cm程度の小ぶりな花が咲くのが特徴です。耐寒性が強く、マイナス20度でも花をさかせるとされています。
開花時期:3月下旬~5月上旬
◆西洋実桜(セイヨウミザクラ)
セイヨウミザクラはさくらんぼの実が生る桜の種類で、白い花を咲かせるのが特徴です。1870年ごろに日本に持ち込まれています。
開花時期は4月中旬ごろですが、さくらんぼの実が成るのは6月~7月ごろです。
開花時期:4月中旬
日本で有名な桜の名所
日本全国各地では毎年お花見が行われますが、中でも有名な桜の名所を3ヶ所紹介します。
いずれも全国各地から観光客が訪れる有名スポットです。春に近くを訪れる機会のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
青森県弘前公園
青森県の弘前公園は、ソメイヨシノを中心に52種類2,600本以上の桜が見られる全国屈指の桜の名所です。毎年4月下旬からゴールデンウィークにかけて「弘前さくらまつり」が開催され、各種イベントが行われて露店などが立ち並びます。
樹齢100年を超える桜が300本以上と多いのも特徴で、毎年200万人以上の花見客が訪れるお花見スポットです。
長野県高遠城址公園
長野県の高遠城址公園では、ピンク色の花が特徴のコヒガンザクラが1,500本以上見られます。毎年4月上旬には「高遠さくら祭」が開催され、プロジェクションマッピングなどを活用した夜桜イベントなどが行われるのも魅力です。
南アルプスの雄大な景色を望みながら見る桜並木は、ここでしか見られない絶景なので、ぜひ訪れてみてください。
奈良県吉野山
奈良県の吉野山は、山全体が世界遺産に登録される桜の名所です。「吉野」とついているので桜も「ソメイヨシノ」を連想しがちですが、植えられているのは「シロヤマザクラ」が中心となっています。
範囲が広いので各地の神社などを回るツアーや、夜桜ライトアップなど吉野の各地でさまざまなイベントが行われるのも特徴です。
3万本以上も群生する桜たちが山全体を桃色に染める様子は圧巻のひとこと。花時期の異なる桜が織りなす緑とピンクのコントラストを楽しめるでしょう。
日本の国花ともいわれる、桜
日本の花といえば桜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。日本では古来より知られる有名な神様である「コノハナサクヤヒメ」の語源も桜であるといわれています。
ちなみに、日本の国花といわれることも多い桜ですが、実は法律で定められているわけではありません。しかし、それだけ日本人の心に根付く桜のルーツはどこにあるのかを解説します。
日本の文化と桜
日本では万葉集や古今和歌集などの詩歌でも桜が登場し、古くから親しまれています。中でも、広く庶民の間で花見が楽しまれるようになったのは江戸時代からです。
一説によると、八代将軍吉宗が隅田川など各地に数千本の桜を植樹してお花見を奨励したことで、庶民も桜の下でお弁当を食べながらお花見を楽しむようになったとされています。
さらに、明治時代以降ソメイヨシノが広まることで、全国各地でお花見が行われるようになりました。
桜の歴史
桜は奈良時代の「万葉集」にも登場しますが、桜を愛でるようになるのは平安時代の「古今和歌集」のころからとされています。このころから、ヤマザクラを栽培して鑑賞用としても親しまれるようになっていきました。
全国各地で桜が広がったのは、江戸時代に生まれた「ソメイヨシノ」が広まったためです。ソメイヨシノは、一本のオオシマザクラの台木(根となる部分)に接ぎ木をして増やしていきました。
ソメイヨシノは比較的安価で作れるため、明治時代以降全国で植樹されることになります。さらに、一般的な桜が開花するまでに10年程度かかるところ、約2年で花を咲かせることもあり、全国へとソメイヨシノが広がった理由のひとつです。
桜の楽しみ方
桜はお花見で見て楽しむというイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、桜の楽しみ方はそれだけではありません。
桜は食べたり漢方にしたりと、さまざまな活用方法があるので紹介します。
昔から食べられていた桜
食べる桜の代表格としては、ピンク色のお餅を塩漬けした桜の葉で巻いた「桜餅」ではないでしょうか。元は江戸時代に、長命寺の門番を務めていた山本新六が考案して全国に広まりました。
また「桜皮(おうひ)」とよばれるヤマザクラの樹皮は、「十味敗毒湯」という漢方に配合され、湿疹などの治療に現在でも活用されています。このように、桜は食べたり薬として飲んだりと、私たちの生活にも根付いています。
味わえる桜は他にも!
桜には他にも楽しめる方法があります。例えば、桜を漬け込んだお酒・リキュールや、桜の塩漬けをクリームに練り込んだケーキなどです。
他にも、漢方の桜皮をお風呂に入れた薬湯や、生け花などにも活用できます。ただし、こうした桜は枝を折って取ってくるのではなく、必ず花屋などで購入したものを使用しましょう。
桜モチーフで開運
桜モチーフのアイテムは、開運などを目的として購入する方も多く人気です。中でも、合格祈願などに用いられるのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
また、桜の語源となったコノハナサクヤヒメは、安産の神様でもあり、安産祈願のお守りとしても人気です。
コノハナサクヤヒメについて、詳しく解説した記事もございます。
桜のアイテムが日本人に愛される理由
志望校に合格した際に、「サクラサク」といった言葉を聞いたことはありませんか?この言葉は、1950年頃に早稲田大学の大学受験の合否を電報で知らせるために使われたことが語源とされています。
当時はインターネットなどで簡単に合否が分かる時代では無いので、いち早く合否を知りたい人に向けたサービスとして電報が使われました。全文カタカナであり文字数によっても費用が変わるので、「サクラサク」という短い言葉で合格を伝えたことが起源となっています。
そのため、現在でも合格祈願をはじめ開運を象徴するモチーフとして、桜のアイテムが人気なのです。
おすすめ桜アイテムをご紹介!
そんないつの時代でも、誰からも愛される「桜」をモチーフにしたアイテムをカヤ・岩座でも販売しています。持つだけで気分もぱっと上がる、えりすぐりのおすすめアイテムをご紹介します。
◆神恩感謝御守り
日本の神様モチーフのオリジナルお守り。コノハナサクヤヒメの強さ、華やかさが余すことなく表現されたなんとも愛らしい絵柄もございます。中に和紙が入っていますので、日常生活や身の回りのすべてのことに対して、改めて感謝のことばをしたためて持ち運んでみてください。
◆馥郁(ふくいく)ディフューザー
いい香りが漂っているさまを表す「馥郁(ふくいく)」シリーズには桜の香りもございます。
日本の香りをイメージした落ち着いた空間を演出するディフューザーで、挿す本数によって香りの強弱がつけられます。生活に気軽に「和」を取り入れてみませんか。
◆友禅御朱印帳/桜
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優雅な印象で、女性にお勧めの一品。神社とお寺のどちらでもご使用頂けます。
まとめ
本記事では、日本国内で見られる主な桜の種類を解説しました。全国で多く見られるのはソメイヨシノですが、他にも各地で600種類以上のさまざまな桜が見られます。
コロナ禍も明けて本格的にお花見が楽しめるようになっているので、ぜひお近くのお花見スポットを訪れてみてください。