掲載日:2024.02.22

猫の日にちなんで化け猫について知ろう!なぜ猫は妖怪になったのか?

猫は私たちに癒しを与えてくれるペットとして人気ですが、どこかミステリアスで不思議なイメージもありませんか。
実は、古くから猫についてさまざまな言い伝えがされており、中でも妖怪「化け猫」に関する怪談も多く語り継がれてきました。

なぜ、猫たちは妖怪になると考えられてきたのでしょうか?
今回は、2月22日「猫の日」にちなんで、化け猫の由来から日本・世界の猫妖怪について紹介します!

化け猫

猫たちが化け猫になるとされたのは、どんな理由があり、一体いつからなのでしょうか?
ここでは、化け猫の由来や民間伝承、三大化け猫について見ていきます。

化け猫

猫が妖怪のモチーフとなった理由・由来

猫が妖怪のモチーフとなった理由や由来は、猫のもつ独特な不気味さから生まれたと考えられます。
たとえば、猫の特性として、暗闇の中でギラギラ光る瞳をもつ、足音を消して移動する、毛を逆立てて威嚇する、人間には分からない何かを見るような仕草をするなどが挙げられるでしょう。

すり寄ってきたかと思えば、突然機嫌を損ねるなんてこともあり、かわいいけれども何だか読めないところがあるのが猫。
そんな猫のユニークで怪しげな雰囲気から、化けてもおかしくない、妖怪かもしれないとのイメージができたのかもしれませんね。

日本の民間伝承

日本では古くから、10年ほど飼われた猫が「化け猫」になると広く信じられてきました。
そして、老猫だけでなく、人間にうらみを持った猫が、化け猫になって人々に呪いをかけるという説もあるのです。

化け猫になると、以下のように不思議な妖力をもつと言われています。

  • 人間の言葉をしゃべる
  • 人間に化ける
  • 手ぬぐいをかぶって踊る
  • 死人をあやつる
  • 旅人に襲いかかる

また、猫が化けてもおかしくないと考えられ始めたのは、主に鎌倉時代からのようです。
江戸時代に入ると、猫の妖怪についての話題が多くの怪談集でも取り上げられるようになります。
そのころから、猫が行灯(あんどん)の油を舐めるのは妖怪になった証拠とも言われてきました。

たしかに、猫が行灯に届くように二本足で立ちあがり、油を舐める姿は人々から見たら異様だったのでしょうね。

三大化け猫

日本各地で化け猫に関する言い伝えがありますが、「三大化け猫」として有名な場所は、鍋島・有馬・岡崎です。

  • 佐賀の鍋島(なべしま)
  • 福岡の有馬(ありま)
  • 愛知県の岡崎(おかざき)

ここでは、鍋島と有馬の化け猫伝説を紹介します。

【鍋島の化け猫騒動】

佐賀藩主である鍋島光茂の代の話。
ある時、光茂の碁の相手をしていた家来の龍造寺又七郎が、碁に連勝して光茂の機嫌を損ねたことで殺されてしまいました。
さらに、又七郎の母も息子を失った悲しみから、飼っていた猫にその胸中を語って自害してしまったのです。

その後、母の血を舐めた飼い猫が化け猫となって光茂を苦しめるようになりますが、光茂を慕う家来が化け猫を退治して、鍋島家を救ったとされています。

【有馬の化け猫騒動】

久留米藩主である有馬頼貴の代の話。
宴の席に迷い込んだ子猫を追って、野犬が入り込んできました。
子猫をかわいそうに思った女中が野犬を退治し、その働きが認められて殿様に気に入られます。
女中はお滝といい、美人で殿様から愛でられていましたが、同じ女中から嫉妬され、嫌がらせを受けていたのです。
特に女中頭であった岩波の嫌がらせが酷く、お滝は悩んだ末に自害してしまいました。

その後、化け猫が現れ、岩波を喰い殺してしまいますが、その正体はお滝が救って可愛がっていた猫だったのです。
結局、その化け猫は殿様を惑わすなど様々な悪事を働いた末、退治されてしまいました。

鍋島と有馬の化け猫騒動は、どちらも可愛がってくれた人を失った悲しみから猫が化け猫となり、かたき討ちのような形で現れています。
化け猫の執念深さとしての恐ろしさはありますが、大切な人を思う一途な心も感じられますね。

日本の猫・妖怪

日本に言い伝えのある猫・妖怪は、「猫又(ねこまた)」や「猫魈(ねこしょう)」が知られていますが、どんな化け物だったのでしょうか?
ここでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

猫又(ねこまた)

猫又は一見普通の猫のようで、よく見ると尻尾が二股に分かれているのが特徴の妖怪。
20年ほど長生きすると猫又になるとされており、二本足で立ち歩き、人間にも化ける能力をもつ猫又もいたようです。

化け猫と猫又の区別ははっきりしておらず「化け猫のうちの一つが猫又である」との説もあります。
名前の由来は、猫がまたいで人間を呪うことから、猫又の名で呼ばれるようになりました。
また、猫又は踊りが大好きで、手ぬぐいをかぶって仲間と踊る姿が可愛らしい妖怪です。

猫魈(ねこしょう)

猫魈は、猫又になる年月よりも、さらに長く生きた猫が化ける妖怪。
具体的には、10年ほど生きると化け猫、20年で猫又、30年で猫魈になるとの説もあるのです。

猫又との見分け方として、猫又の尻尾が二股なのに対し、猫魈は三本に分かれるとされています。
猫魈は長く生きていることから、人間と同等レベルの知性を持ち、高い妖力とともに多くの猫や猫又たちを率いるボスのような存在だったようです。

世界の猫・妖怪

世界の猫・妖怪

猫の妖怪は、日本だけではなく世界各地にも存在していました。
たとえば、中国の猫鬼/金花猫やインドのベータラー、エチオピアのマンティコアなどが代表的です。
ここでは、世界の猫・妖怪をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

中国代表・・・猫鬼/金花猫

金花猫は、中国の金華地方に伝わる化け猫。
3年飼われた猫が夜な夜な月のエネルギーを吸い取り、だんだんと妖怪になるといいます。
金花猫になると、美青年や美女に化けて人々を惑わすようになり、たぶらかされた者は、正気を失って病になってしまうのです。

また、金花猫が小便をした水を飲んでしまうと金花猫の姿が見えなくなり、飲んだ者は次第に衰弱して亡くなってしまうとも言われていました。
中国では白い猫は化けやすいとの言い伝えもあり、白い猫を飼うのを嫌う風習もあったようです。

インド代表・・・ベータラー

ベータラーは、インドに伝わる鬼神の一種。
赤色の長毛をもつ巨大な猫の妖怪で、墓場にすみつき、夕暮れ時になると破壊のダンスを踊るとされています。
死体をあやつる妖力を持ち、死体にくしゃみをさせたり、笑わせたりして人々を驚かすなどの仕業をする妖怪として知られていました。

エチオピア代表・・・マンティコア

マンティコアは、赤い毛皮にライオンのような胴体、鋭い牙、毒のあるサソリのような尻尾、人間のような顔つきをもつ恐ろしい人食い妖怪。
とんでもない食欲で人肉を追い求め、どんな壁や隙間も乗り越えてしまうほどの跳躍力をもっていたといいます。

マンティコアはペルシャ語で「人食い獣」という意味を持ち、古くはアジアに生息するベンガルトラのことを指す言葉でした。
しかし、さまざまな地域に伝わる中で、まるで伝言ゲームのように恐ろしい怪物へと派生していったのです。

まとめ

まとめ

私たちにとって身近な動物はたくさんいますが、猫ほど多くの怪談が語り継がれている動物は珍しいものです。
化け猫というと恐ろしいイメージが先行してしまいますが、鍋島・有馬の伝説のように、主人を思いやる気持ちから化け猫になるというエピソードもあります。

猫を飼っている人も、これから飼いたいと思っている人も、猫を大切にすれば飼い主を助けてくれる心強い味方になることでしょう。
いずれにしても、猫は愛くるしい一面だけではなく、どこか不吉な面もあるのが魅力と言えるかもしれませんね。

※化け物、猫又はフィクションであり、年齢関係なくそのように変化することはありません。
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