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夏も盛りを迎え毎日寝苦しい夜が続いていますね。 夏の夜といえば、友達と怖い話や肝試しで盛り上がった思い出が誰しもあるのではないでしょうか。 背筋が凍るような話もあれば、狐につままれたような少しコミカルな要素を含んだ話もあったりと怪談話も多岐にわたりますよね。 その中でも「妖怪」にまつわる話は、少し怖くもありそれでいてちょっと面白い話が多いと思います。 なぜなら妖怪ごとにキャラクター性があり、個性豊かでどこか憎めない要素があるためです。そんな愛すべき「妖怪」の世界を少しご紹介します。
そもそも妖怪とはいったい何モノなのでしょうか。 妖怪の起源は奈良時代と言われており、『古事記』や『日本書紀』などに登場している「ヤマタノオロチ」や鬼は妖怪の一種とされています。まだ科学が発達していない時代、よくわからない曖昧な現象・人知を超えたものを人々は「妖怪が起こしている」として、畏れていました。
そのように畏れられていた妖怪ですが、江戸時代に入ると人々の感覚に変化が生じます。妖怪を描いた浮世絵や画集が人気になり、妖怪が畏怖の対象から娯楽の対象へと変化していきました。飢饉や幕府の締め付けの厳しさから、大衆がわかりやすい刺激を求めるようになったのが大きかったようです。烏山石燕(とりやませきえん)という絵師が描いた「画図百鬼夜行」は現在でいうキャタクター図鑑のようなものも刊行され、妖怪がキャラクター化していきました。
江戸時代に妖怪ブームが起きていたなんて、驚きますよね。 現代でも水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」・「夏目友人帳」といった妖怪をモチーフにした漫画・アニメは人気があり、馴染み深い存在の妖怪たち。何をされるかわからない怖さもありつつどこか惹かれてやまないのは、江戸時代に住む人たちも令和に生きる私たちも同じかもしれませんね。
ここからは個性豊かな妖怪を何体かピックアップしてご紹介。 お盆休みに親戚や地元の友達に会ったらちょっと話したくなるような妖怪のエピソードと、妖怪モチーフのアイテムを紹介します。気に入った妖怪がいたらそのモチーフのグッズを身につけるのも夏らしくてオススメですよ。
名前の通り琵琶の妖怪で、「びわぼくぼく」と言います。「玄上」と「牧馬」という琵琶の名器が、長年使われてきてたことにより付喪神(つくもがみ)に変化したとされる妖怪です。琵琶に人の体と手足が生えていて、杖をついた老人の姿をしています。 付喪神とは、長い年月を経た道具に霊魂が宿ったもののこと。「玄上」は火事の際に自ら逃げ出したとか、鬼がその音色に魅せられて盗み出した、なんていうエピソードも。付喪神は人のみならず鬼までもをたぶらかすことがあるようです。そんな琵琶牧々が描かれているグッズはこちら 妖怪たちが怪しげながらもひょうきんに描かれていて、オリジナリティ間違いなしのスマホケースです。
妖怪のなかでもメジャーな存在のひとつが河童です。 頭に皿を乗せ甲羅を背負っている姿を、一度は見たことがあるのではないでしょうか。 水の妖怪で、水の神様かその依代ではないかとも言われています。 川遊びをしている子どもを溺らせたり、馬を川に引きずり込んだりと恐ろしい話も多い河童。 水の事故は昔から多く、淵の部分に溺れて亡くなってしまったときに、河童に引きずり込まれたと思う人が多かったようです。 反面、引きずり込むのに失敗して人間に怒られる・河童の秘伝役を渡すなんて話も残っているため、コミカルに描かれることが多いのかもしれません。 お酒が好きな人にはこんなTシャツはいかがでしょうか。 酔っ払って河童と相撲がとれちゃうかもしれませんよ。水辺に引きずり込まれないよう、足元にはご用心!
傘から足が生えている、一つ目の妖怪を見たことはありませんか? 一本足でひょいひょい飛んでいるビジュアルはいかにも妖怪らしく、色々な妖怪モチーフに描かれることが多い唐傘小僧。 ところがこの唐傘小僧、具体的に何をするのか知っている人は誰もいないんです。 悪さもなにもしなくても、人々を怖がらせるには十分な見た目をしていますよね。
今回紹介する中で一番ゆるーい見た目の妖怪が恥っかきです。 丸いポテッとした姿は、現代でいうゆるキャラのような存在。 恥をかきかかされて死んだ人の怨念がたまって生まれたとされていて、可愛い見た目に反して生まれた理由は妖怪らしいです。 普段は土の中に潜んでいて、掘り当てられると恥ずかしがり屋になる・恥かしい目に合わされるなどと言われていますが詳細は不明です…。 ミステリアスで憎めない可愛さの妖怪ですね。 恥っかきのかわいいフォルムが描かれているTシャツはこちら。
見た目のインパクト第一位と言ってもいいのではないでしょうか。 ガシャガシャと骨を鳴らして動き、生きている人を見つけると握りつぶして食べてしまいます。 野垂れ死した人や戦で死んだ人の怨念が集まって生まれたとされるがしゃ髑髏は、見た目も生まれた経緯もすべてが妖怪らしくおどろおどろしい存在です。そんながしゃ髑髏が全面に描かれているシャツはいかがでしょうか。 浮世絵のがしゃ髑髏を全面に背負ったシャツはインパクト抜群。 これだけでコーディネートの主役になれる一枚です。
「きつねつき」自体が妖怪というわけではなく、きつねの霊に取り憑かれた状態の人のことを言います。きつねに取り憑かれると精神が錯乱してしまいきつねと同じ行動をとってしまうことから、人であって人でない存在として扱われてきました。きつねのお話は民話のなかにたくさん残っていて、主に化けて里人に悪さやいたずらをする話が多いです。
大きな鍋を被った付喪神。 台所用品をもっていて、すりこぎや五徳を天秤棒にぶらさげています。 商人のような、旅人のようなシルエットのなべぼうず。 顔が見えないこともあり、人間臭さが隠しきれないように感じます。 なべぼうずや色んな妖怪が描かれているシャツはいかがですか。 アロハシャツとはまた違った粋な雰囲気をだせること間違いなしです。
妖怪について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。 がしゃ髑髏のように見た目も怖い存在もいますが、どこか憎めない印象を与えてくる妖怪もたくさんいます。 とくになべぼうずや琵琶牧々のような付喪神は、人のそばに長くいた事もあってどこか人間臭さが滲み出ているように感じませんか。 姿は見えないけど、近くにいそうな妖怪。 夏場はより近くに存在を感じやすいかもしれませんね。 妖怪モチーフのアイテムを取り入れて、自分だけのオリジナルコーディネートを組んでみたらいかがでしょうか。
神社とお寺が心のふるさと。 会社ではグラフィックデザイン担当。 民俗の不思議とSambaの太鼓に魅せられ幾年月。
夏も盛りを迎え毎日寝苦しい夜が続いていますね。
夏の夜といえば、友達と怖い話や肝試しで盛り上がった思い出が誰しもあるのではないでしょうか。
背筋が凍るような話もあれば、狐につままれたような少しコミカルな要素を含んだ話もあったりと怪談話も多岐にわたりますよね。
その中でも「妖怪」にまつわる話は、少し怖くもありそれでいてちょっと面白い話が多いと思います。
なぜなら妖怪ごとにキャラクター性があり、個性豊かでどこか憎めない要素があるためです。そんな愛すべき「妖怪」の世界を少しご紹介します。
目次
妖怪って何? なぜ私達は妖怪に親しみをもっているの?
そもそも妖怪とはいったい何モノなのでしょうか。
妖怪の起源は奈良時代と言われており、『古事記』や『日本書紀』などに登場している「ヤマタノオロチ」や鬼は妖怪の一種とされています。
まだ科学が発達していない時代、よくわからない曖昧な現象・人知を超えたものを人々は「妖怪が起こしている」として、畏れていました。
そのように畏れられていた妖怪ですが、江戸時代に入ると人々の感覚に変化が生じます。
妖怪を描いた浮世絵や画集が人気になり、妖怪が畏怖の対象から娯楽の対象へと変化していきました。
飢饉や幕府の締め付けの厳しさから、大衆がわかりやすい刺激を求めるようになったのが大きかったようです。
烏山石燕(とりやませきえん)という絵師が描いた「画図百鬼夜行」は現在でいうキャタクター図鑑のようなものも刊行され、妖怪がキャラクター化していきました。
江戸時代に妖怪ブームが起きていたなんて、驚きますよね。
現代でも水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」・「夏目友人帳」といった妖怪をモチーフにした漫画・アニメは人気があり、馴染み深い存在の妖怪たち。何をされるかわからない怖さもありつつどこか惹かれてやまないのは、江戸時代に住む人たちも令和に生きる私たちも同じかもしれませんね。
もうすぐお盆。話したくなる、妖怪たちのエピソード
ここからは個性豊かな妖怪を何体かピックアップしてご紹介。
お盆休みに親戚や地元の友達に会ったらちょっと話したくなるような妖怪のエピソードと、妖怪モチーフのアイテムを紹介します。気に入った妖怪がいたらそのモチーフのグッズを身につけるのも夏らしくてオススメですよ。
琵琶牧々 −びわぼくぼく-
名前の通り琵琶の妖怪で、「びわぼくぼく」と言います。「玄上」と「牧馬」という琵琶の名器が、長年使われてきてたことにより付喪神(つくもがみ)に変化したとされる妖怪です。琵琶に人の体と手足が生えていて、杖をついた老人の姿をしています。
付喪神とは、長い年月を経た道具に霊魂が宿ったもののこと。
「玄上」は火事の際に自ら逃げ出したとか、鬼がその音色に魅せられて盗み出した、なんていうエピソードも。付喪神は人のみならず鬼までもをたぶらかすことがあるようです。
そんな琵琶牧々が描かれているグッズはこちら
妖怪たちが怪しげながらもひょうきんに描かれていて、オリジナリティ間違いなしのスマホケースです。
河童−かっぱ-
妖怪のなかでもメジャーな存在のひとつが河童です。
頭に皿を乗せ甲羅を背負っている姿を、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
水の妖怪で、水の神様かその依代ではないかとも言われています。
川遊びをしている子どもを溺らせたり、馬を川に引きずり込んだりと恐ろしい話も多い河童。
水の事故は昔から多く、淵の部分に溺れて亡くなってしまったときに、河童に引きずり込まれたと思う人が多かったようです。
反面、引きずり込むのに失敗して人間に怒られる・河童の秘伝役を渡すなんて話も残っているため、コミカルに描かれることが多いのかもしれません。
お酒が好きな人にはこんなTシャツはいかがでしょうか。
酔っ払って河童と相撲がとれちゃうかもしれませんよ。水辺に引きずり込まれないよう、足元にはご用心!
唐傘小僧−からかさこぞう-
傘から足が生えている、一つ目の妖怪を見たことはありませんか?
一本足でひょいひょい飛んでいるビジュアルはいかにも妖怪らしく、色々な妖怪モチーフに描かれることが多い唐傘小僧。
ところがこの唐傘小僧、具体的に何をするのか知っている人は誰もいないんです。
悪さもなにもしなくても、人々を怖がらせるには十分な見た目をしていますよね。
恥っかき−はじっかき-
今回紹介する中で一番ゆるーい見た目の妖怪が恥っかきです。
丸いポテッとした姿は、現代でいうゆるキャラのような存在。
恥をかきかかされて死んだ人の怨念がたまって生まれたとされていて、可愛い見た目に反して生まれた理由は妖怪らしいです。
普段は土の中に潜んでいて、掘り当てられると恥ずかしがり屋になる・恥かしい目に合わされるなどと言われていますが詳細は不明です…。
ミステリアスで憎めない可愛さの妖怪ですね。
恥っかきのかわいいフォルムが描かれているTシャツはこちら。
がしゃ髑髏 −がしゃどくろ-
見た目のインパクト第一位と言ってもいいのではないでしょうか。
ガシャガシャと骨を鳴らして動き、生きている人を見つけると握りつぶして食べてしまいます。
野垂れ死した人や戦で死んだ人の怨念が集まって生まれたとされるがしゃ髑髏は、見た目も生まれた経緯もすべてが妖怪らしくおどろおどろしい存在です。
そんながしゃ髑髏が全面に描かれているシャツはいかがでしょうか。
浮世絵のがしゃ髑髏を全面に背負ったシャツはインパクト抜群。
これだけでコーディネートの主役になれる一枚です。
狐憑き−きつねつき-
「きつねつき」自体が妖怪というわけではなく、きつねの霊に取り憑かれた状態の人のことを言います。
きつねに取り憑かれると精神が錯乱してしまいきつねと同じ行動をとってしまうことから、人であって人でない存在として扱われてきました。
きつねのお話は民話のなかにたくさん残っていて、主に化けて里人に悪さやいたずらをする話が多いです。
鍋坊主−なべぼうず-
大きな鍋を被った付喪神。
台所用品をもっていて、すりこぎや五徳を天秤棒にぶらさげています。
商人のような、旅人のようなシルエットのなべぼうず。
顔が見えないこともあり、人間臭さが隠しきれないように感じます。
なべぼうずや色んな妖怪が描かれているシャツはいかがですか。
アロハシャツとはまた違った粋な雰囲気をだせること間違いなしです。
まとめ
妖怪について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
がしゃ髑髏のように見た目も怖い存在もいますが、どこか憎めない印象を与えてくる妖怪もたくさんいます。
とくになべぼうずや琵琶牧々のような付喪神は、人のそばに長くいた事もあってどこか人間臭さが滲み出ているように感じませんか。
姿は見えないけど、近くにいそうな妖怪。
夏場はより近くに存在を感じやすいかもしれませんね。
妖怪モチーフのアイテムを取り入れて、自分だけのオリジナルコーディネートを組んでみたらいかがでしょうか。
筆者プロフィール:ぶらめがね
神社とお寺が心のふるさと。
会社ではグラフィックデザイン担当。
民俗の不思議とSambaの太鼓に魅せられ幾年月。