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自然の中で焚き火をする非日常の空間は、アウトドアの雰囲気を味わえる癒しの時間。しかし慣れない焚き火の第一歩は、準備から火の起こし方、片付けまで、不安に思うことも多いですよね。 今回はキャンプで焚き火を楽しむために必要な道具や手順、注意点を解説します。コツやマナーも知っておくと、安心して焚き火デビューできますよ。
キャンプには欠かせない存在になりつつある焚き火。そこまで多くの人々を惹きつける理由はなんなのでしょうか。
焚き火の炎は科学的にもリラックス効果があるとされており、川のせせらぎや鳥のさえずりのような「1/fのゆらぎ」があります。木々の揺れる音や風を肌で感じられるキャンプで焚き火をすると、五感でリラックスきるのも人気の理由かもしれませんね。
そもそも、キャンプへは非日常を求めていく人がほとんど。家とは違う空間で普段できないことをする特別感は、いくつになっても心をワクワクと弾ませてくれます。焚き火は、まさに非日常体験そのもの。火を眺めながらゆったり過ごす特別感にハマるキャンパーが多いのにも納得してしまいますね。
キャンプで焚き火をするためには、あらかじめ用意すべき道具があります。安全に焚き火を行うために必須なものから、あると便利なアイテムまで、ここでまるっとご紹介していきます!
キャンプで焚き火をするにあたって、ここで紹介する道具は必ず必要なもの。安全に焚き火を楽しむためにも、忘れ物がないかしっかり確認してみてください。
最低限必要なものが揃っていれば焚き火自体は行えますが、天気によって着火に時間がかかることも珍しくありません。そんなときに活躍してくれる、便利なアイテムもご紹介します。
道具はしっかり揃っていたとしても、正しい手順を踏んでいないと上手に焚き火はできません。焚き火は丁寧な準備と焦らない気持ちが大切。ここでは焚き火を成功させる準備から後片付けまでの手順を解説します。
焚き火台の中央に着火剤を置き、その上から落ち葉や細い枝などの焚き付け材を乗せます。焚き付け材は麻ひもをほぐしたものでも代用可能です。
そのあとは細めの薪から順に乗せていき、薪を乗せたシルエットが山の形になるように隙間を作りながら重ねていきます。中央に空気の通り道ができることで、火も燃えやすくなりますよ。
材料がセットできたら、柄の長いライターやガストーチを使って着火剤に火をつけます。着火剤に火をつけるとすぐに炎があがるため、火傷しないように耐熱グローブを着用しておくと安心です。
着火後すぐは火が消えないか心配になってしまいますが、そこは堪えて薪に火が燃え移るのをじっと見守ってください。火吹き棒で風を起こしたくなっても、じっと我慢です。逆に吹き消してしまう可能性があるためそっと見守ってくださいね。
薪に火が移り全体から炎が上がってきたら、太い薪を乗せていきます。この時、火吹き棒を使い、太い薪が燃えるように空気を送りましょう。太い薪が燃えるとその後は安定した炎が上がります。
焚き火が終わったら焚き火台に残った灰や薪は、スコップなどで火消し壺に入れて消化しましょう。焚き火は燃やし尽くしてから片づけるのが理想ですが、薪に火が残っている場合は火消し壺に入れて蓋をしてしばらくすると鎮火します。片付け後すぐの火消し壺は熱くなっているため、やけどしないように注意してください。灰はキャンプ場内の灰捨て場か自宅に持ち帰って捨てましょう。
焚き火を上手に行うためには細かいコツがあります。薪の種類や焚き付け材についても詳しく知っておくと、天気やキャンプ場の環境に合わせて臨機応変に対応できるようになりますよ。
先ほどもご紹介したように薪には2種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。使用目的によって使い分けると、効率よく焚き火が楽しめますよ!
針葉樹は松の木やスギの木などの細長い針のような葉を持つ樹木のこと。針葉樹の薪は着火しやすい一方で、燃焼時間が短く爆ぜやすいのも特徴。そのためゆったり焚き火を楽しみたい人には向きません。ただし着火しやすいため、湿気の多い雨キャンプでは針葉樹があるとよく燃えます。
広葉樹は紅葉やさくらなど平たい葉を持つ樹木のこと。広葉樹は着火しにくいデメリットがある一方で、燃焼時間が長いため長時間の焚き火を楽しみたい人にぴったりです。爆ぜることも少ないため、焚き火で料理を楽しみたいときにもおすすめ。ただし針葉樹に比べて広葉樹は値段がやや高めです。
着火するときに必要な焚き付け材。先ほどご紹介した落ち葉や小枝、麻ひも以外にも焚き付け材になるものがいくつかあります。
松ぼっくりには油分が多く含まれているため、燃えやすく天然の着火剤と言われています。キャンプ場に松の木があるときは、地面を探してみると見つけやすいでしょう。ただし濡れていると燃えにくいので、乾いたものを使ってくださいね。
ガムテープは粘着部分が燃えやすい素材。焚き付け材として使用する場合は、ちぎったガムテープの粘着部分を外面にして輪っかのようにしておくと、より燃えやすくなりますよ。
牛乳パックには石油が使われているため、火がつきやすくゆっくりと燃えます。紙でできているため軽くてかさばらず、キャンプでも負担なく持っていけるのがメリットです。
料理をするときは熾火(おきび)で行うのがおすすめです。熾火とは薪の芯がオレンジ色に燃えていて、炎が上がっていない状態。炎が上がっていないので、煙が目にしみることもありません。家電製品でたとえるとIHヒーターのような状態で均一に熱を与えるため、料理がしやすく美味しいキャンプ飯が作れます。
火を扱う焚き火は安全に行わないと危険も伴います。最後まで楽しめるように、焚き火をするときに気をつけるべきマナーと注意点は知っておきましょう。
キャンプ場ではマナーを守れない人がいると最悪の場合、焚き火禁止になることがあります。これからも焚き火を楽しめるよう、気をつけるべきマナーは主に4つです。
基本的にキャンプ場は安全面や地面へのダメージを防ぐため、直火は禁止です。そのため焚き火をする際は焚き火台と焚き火シートを使いましょう。直火可能なキャンプ場でも場所が指定されている場合もあるため、受付時に確認が必要です。焚き火自体が禁止のキャンプ場もあるため、初めて行くところでは事前に確認しておくといいでしょう。
キャンプ場で焚き火をする際は風下に人がいないか確認しましょう。人気のキャンプ場では他のテントサイトとの距離が近い場合もあり、風下のキャンパーに灰が飛んでいく可能性があります。他人のサイトにも配慮し、強風の場合は焚き火を諦めることもマナーです。
焚き火でゴミを燃やさないようにしましょう。たとえばプラスチック容器を燃やすと解けた素材が焚き火台を傷めてしまいます。焚き火の火力ではゴミは燃やし尽くせないため、環境やキャンプ用品のためにも燃やすのは薪や炭だけにするのがマナーです。
キャンプで焚き火をしたときは、就寝前には片づけておきましょう。そのままにしていると風で灰が飛んでいく可能性や、イノシシなどの野生動物が焚き火台を倒してしまうことも。夜は何が起こるかわからないので、焚き火台は空っぽにしてから寝るのがマナーです。
焚き火を安全な環境で楽しむために知っておきたい注意点は3つあります。
焚き火台は平らな地面に置きましょう。段差や砂利の上などの凸凹した場所では不安定で、振動で倒れる危険性もあります。火災にならないためにも、地面が平らで安定して置ける場所を選びましょう。
焚き火中は火の粉が飛んでくることがあり衣類の素材によっては穴が空き、燃え広がる可能性もあるため注意が必要。焚き火をするときは火の粉が飛んでも穴が空きにくいコットン素材の衣類がおすすめです。
焚き火近くにゴミ袋などの燃えやすいものは置かないようにしましょう。木が近くにある場合も熱風で葉にダメージを与えてしまう可能性があるため、注意してください。油断しがちなのはアウトドアチェアで、席を離れた際に風で飛ばされて焚き火台に倒れることも。軽量タイプのアウトドアチェアは風で飛ばされやすいので、席を離れるときは重り代わりになるものを置いておくと安心です。
ご紹介したやり方を参考に火を育てることができれば、焚き火の魅力を存分に味わえて満足度もアップします。マナーと事故には注意して、日常の疲れを癒す最高のひとときを過ごしてくださいね。
自然の中で焚き火をする非日常の空間は、アウトドアの雰囲気を味わえる癒しの時間。しかし慣れない焚き火の第一歩は、準備から火の起こし方、片付けまで、不安に思うことも多いですよね。
今回はキャンプで焚き火を楽しむために必要な道具や手順、注意点を解説します。コツやマナーも知っておくと、安心して焚き火デビューできますよ。
目次
なぜキャンプで焚き火が人気なの?
キャンプには欠かせない存在になりつつある焚き火。そこまで多くの人々を惹きつける理由はなんなのでしょうか。
焚き火の炎は科学的にもリラックス効果があるとされており、川のせせらぎや鳥のさえずりのような「1/fのゆらぎ」があります。木々の揺れる音や風を肌で感じられるキャンプで焚き火をすると、五感でリラックスきるのも人気の理由かもしれませんね。
そもそも、キャンプへは非日常を求めていく人がほとんど。家とは違う空間で普段できないことをする特別感は、いくつになっても心をワクワクと弾ませてくれます。
焚き火は、まさに非日常体験そのもの。火を眺めながらゆったり過ごす特別感にハマるキャンパーが多いのにも納得してしまいますね。
キャンプで焚き火をするために必要な道具
キャンプで焚き火をするためには、あらかじめ用意すべき道具があります。
安全に焚き火を行うために必須なものから、あると便利なアイテムまで、ここでまるっとご紹介していきます!
必要な道具一覧
キャンプで焚き火をするにあたって、ここで紹介する道具は必ず必要なもの。安全に焚き火を楽しむためにも、忘れ物がないかしっかり確認してみてください。
ガストーチ
あると便利なアイテム
最低限必要なものが揃っていれば焚き火自体は行えますが、天気によって着火に時間がかかることも珍しくありません。そんなときに活躍してくれる、便利なアイテムもご紹介します。
焚き火のやり方から後片付けまで、一連の流れを解説
道具はしっかり揃っていたとしても、正しい手順を踏んでいないと上手に焚き火はできません。焚き火は丁寧な準備と焦らない気持ちが大切。
ここでは焚き火を成功させる準備から後片付けまでの手順を解説します。
焚き火の手順
1.焚き火台の上に着火剤と薪を置く
焚き火台の中央に着火剤を置き、その上から落ち葉や細い枝などの焚き付け材を乗せます。焚き付け材は麻ひもをほぐしたものでも代用可能です。
そのあとは細めの薪から順に乗せていき、薪を乗せたシルエットが山の形になるように隙間を作りながら重ねていきます。
中央に空気の通り道ができることで、火も燃えやすくなりますよ。
2.着火剤に火をつける
材料がセットできたら、柄の長いライターやガストーチを使って着火剤に火をつけます。着火剤に火をつけるとすぐに炎があがるため、火傷しないように耐熱グローブを着用しておくと安心です。
3.火が燃え移るまでしばらく見守る
着火後すぐは火が消えないか心配になってしまいますが、そこは堪えて薪に火が燃え移るのをじっと見守ってください。火吹き棒で風を起こしたくなっても、じっと我慢です。逆に吹き消してしまう可能性があるためそっと見守ってくださいね。
4.薪に火が移ったら太い薪を乗せる
薪に火が移り全体から炎が上がってきたら、太い薪を乗せていきます。この時、火吹き棒を使い、太い薪が燃えるように空気を送りましょう。太い薪が燃えるとその後は安定した炎が上がります。
後片付けと火の消化方法について
焚き火が終わったら焚き火台に残った灰や薪は、スコップなどで火消し壺に入れて消化しましょう。焚き火は燃やし尽くしてから片づけるのが理想ですが、薪に火が残っている場合は火消し壺に入れて蓋をしてしばらくすると鎮火します。
片付け後すぐの火消し壺は熱くなっているため、やけどしないように注意してください。灰はキャンプ場内の灰捨て場か自宅に持ち帰って捨てましょう。
焚き火を上手に行うために知っておきたいポイント
焚き火を上手に行うためには細かいコツがあります。
薪の種類や焚き付け材についても詳しく知っておくと、天気やキャンプ場の環境に合わせて臨機応変に対応できるようになりますよ。
薪は種類によって燃え方が異なる
先ほどもご紹介したように薪には2種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。使用目的によって使い分けると、効率よく焚き火が楽しめますよ!
・針葉樹
針葉樹は松の木やスギの木などの細長い針のような葉を持つ樹木のこと。
針葉樹の薪は着火しやすい一方で、燃焼時間が短く爆ぜやすいのも特徴。そのためゆったり焚き火を楽しみたい人には向きません。ただし着火しやすいため、湿気の多い雨キャンプでは針葉樹があるとよく燃えます。
・広葉樹
広葉樹は紅葉やさくらなど平たい葉を持つ樹木のこと。
広葉樹は着火しにくいデメリットがある一方で、燃焼時間が長いため長時間の焚き火を楽しみたい人にぴったりです。爆ぜることも少ないため、焚き火で料理を楽しみたいときにもおすすめ。ただし針葉樹に比べて広葉樹は値段がやや高めです。
火起こし簡単!焚き付け材に使える意外なもの
着火するときに必要な焚き付け材。先ほどご紹介した落ち葉や小枝、麻ひも以外にも焚き付け材になるものがいくつかあります。
・松ぼっくり
松ぼっくりには油分が多く含まれているため、燃えやすく天然の着火剤と言われています。キャンプ場に松の木があるときは、地面を探してみると見つけやすいでしょう。
ただし濡れていると燃えにくいので、乾いたものを使ってくださいね。
・ガムテープ
ガムテープは粘着部分が燃えやすい素材。焚き付け材として使用する場合は、ちぎったガムテープの粘着部分を外面にして輪っかのようにしておくと、より燃えやすくなりますよ。
・牛乳パック
牛乳パックには石油が使われているため、火がつきやすくゆっくりと燃えます。紙でできているため軽くてかさばらず、キャンプでも負担なく持っていけるのがメリットです。
料理をするときは「熾火」がベスト
料理をするときは熾火(おきび)で行うのがおすすめです。
熾火とは薪の芯がオレンジ色に燃えていて、炎が上がっていない状態。炎が上がっていないので、煙が目にしみることもありません。
家電製品でたとえるとIHヒーターのような状態で均一に熱を与えるため、料理がしやすく美味しいキャンプ飯が作れます。
初心者必読!気をつけるべきマナーと注意点
火を扱う焚き火は安全に行わないと危険も伴います。最後まで楽しめるように、焚き火をするときに気をつけるべきマナーと注意点は知っておきましょう。
気を付けるべき焚き火のマナー
キャンプ場ではマナーを守れない人がいると最悪の場合、焚き火禁止になることがあります。これからも焚き火を楽しめるよう、気をつけるべきマナーは主に4つです。
・基本的に直火はNG
基本的にキャンプ場は安全面や地面へのダメージを防ぐため、直火は禁止です。そのため焚き火をする際は焚き火台と焚き火シートを使いましょう。
直火可能なキャンプ場でも場所が指定されている場合もあるため、受付時に確認が必要です。焚き火自体が禁止のキャンプ場もあるため、初めて行くところでは事前に確認しておくといいでしょう。
・風下に人がいないか確認する
キャンプ場で焚き火をする際は風下に人がいないか確認しましょう。人気のキャンプ場では他のテントサイトとの距離が近い場合もあり、風下のキャンパーに灰が飛んでいく可能性があります。他人のサイトにも配慮し、強風の場合は焚き火を諦めることもマナーです。
・ゴミを燃やさない
焚き火でゴミを燃やさないようにしましょう。たとえばプラスチック容器を燃やすと解けた素材が焚き火台を傷めてしまいます。
焚き火の火力ではゴミは燃やし尽くせないため、環境やキャンプ用品のためにも燃やすのは薪や炭だけにするのがマナーです。
・就寝前は片づけておく
キャンプで焚き火をしたときは、就寝前には片づけておきましょう。そのままにしていると風で灰が飛んでいく可能性や、イノシシなどの野生動物が焚き火台を倒してしまうことも。
夜は何が起こるかわからないので、焚き火台は空っぽにしてから寝るのがマナーです。
焚き火での注意点
焚き火を安全な環境で楽しむために知っておきたい注意点は3つあります。
・焚き火台は平らな場所に置く
焚き火台は平らな地面に置きましょう。段差や砂利の上などの凸凹した場所では不安定で、振動で倒れる危険性もあります。火災にならないためにも、地面が平らで安定して置ける場所を選びましょう。
・火の粉に注意
焚き火中は火の粉が飛んでくることがあり衣類の素材によっては穴が空き、燃え広がる可能性もあるため注意が必要。
焚き火をするときは火の粉が飛んでも穴が空きにくいコットン素材の衣類がおすすめです。
・燃えやすいものを近くに置かない
焚き火近くにゴミ袋などの燃えやすいものは置かないようにしましょう。木が近くにある場合も熱風で葉にダメージを与えてしまう可能性があるため、注意してください。
油断しがちなのはアウトドアチェアで、席を離れた際に風で飛ばされて焚き火台に倒れることも。軽量タイプのアウトドアチェアは風で飛ばされやすいので、席を離れるときは重り代わりになるものを置いておくと安心です。
焚き火でキャンプの満足度はアップする
ご紹介したやり方を参考に火を育てることができれば、焚き火の魅力を存分に味わえて満足度もアップします。マナーと事故には注意して、日常の疲れを癒す最高のひとときを過ごしてくださいね。