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女性なら誰しも憧れたことのある美しいフォルムの香水瓶。
チェコには、職人が手作業で一つ一つ創り上げる宝石のようで、どこかノスタルジックなチェコガラス香水瓶があります。伝統工芸品のボヘミアンガラスに、ゴールドメタルや輝くストーンが装飾されています。 長い間チェコガラス香水瓶は、技術と美しさから世界中で高く評価されてきました。現在でもヨーロッパを始め海外で多くの人に愛され続けています。
今回は、チェコガラス香水瓶のレトロな風合いと煌めく魅力のほか、ヨーロッパの香水瓶カルチャーもご紹介します。
チェコは、中欧に位置する日本の約5分の1の大きさの小さな国。 言語はチェコ語ですが、多くの人が英語も話します。通貨は、ヨーロッパですがユーロではなく、チェコ・コルナ(Czech Koruna)が使用されています。 世界遺産に認定された建築物が多く魅惑的なランドマークが古くから残り、中世の面影が歴史を感じさせる国です。
首都プラハは、9世紀に建てられた絵画のような風格漂うプラハ城、幻想的な聖ヴィート大聖堂、街中には路面電車が走り、どこかノスタルジックでおとぎ話に出てくるような街並み。人で賑わうカレル橋は、有名な歌「モルダウ」で知られるヴルタヴァ川の上に架かる橋です。
伝統工芸品に、チェコガラス香水瓶に使用する高品質の「ボヘミアンガラス」のほか、糸で動かす人形「マリオネット」もあります。筆者のヨーロッパ内に住む友人がビールを飲みに行くほど、チェコのビールが安くて美味しいことでも有名です。
ヨーロッパではハンドメイドを大切にする文化が根付いており、 代々受け継がれる伝統工芸が多く存在します。チェコにあるボヘミア地方発祥の「ボヘミアンガラス」もその一つ。
昔から、ガラス製品作りが盛んだったボヘミア地方。国の特産品として世界へ広げるため「ボヘミアンガラス」と名付けたのが始まり。当時のチェコスロバキア政府が輸出品としてチェコガラスに力を入れました。
ボヘミアンガラスの特徴は、宝石のような煌めきを放つ透明度の高さ、繊細でしなやかなフォルム。職人の手仕事だからこそ表現できる、ぬくもりとノスタルジックな印象も兼ね備えています。
香水瓶のほか、グラス、花瓶など、デザインやカラーも豊富。装飾品としてガラスビーズもあり、品質の良さからシャンデリアとして、ミラノのスカラ座、ヴェルサイユ宮殿、王宮内で使用されています。
古き良き文化を大事にしているチェコ、長年の歴史で培った知恵が現在も活かされています。
溶かしたガラスを型に流し込み、カッティング、デザインなど、ガラス面の細工も繊細な仕上がり。装飾も一つ一つ付けます。 どの工程も職人たちの手仕事、形状も装飾もそれぞれで、香水瓶にかけられた時間や思いがチェコガラス香水瓶の魅力を引き立てます。
コンパクトなフォルムでありながら、存在感が大きくその美しさは芸術的です。
筆者がイタリアで娘を出産した時、ギフトでベビー用の香水をいただきました。 Acqua di Colonia(アクア・ディ・コロニァ=水コロン)、Il Profumo dei Piccoli(イル・プロフモ・デイ・ピッコリ=子供用パフューム)という名で、カモミールなど天然素材が原料。
赤ちゃんに香水?と思いましたが、使用すると化粧水のようなテクスチャー。 イタリア人の義理母は、娘の手首にそっとつけて「良い香りね」とスキンシップを取り、洗濯後の洋服にもつけていました。赤ちゃんは、嗅覚が優れているのでお花のような穏やかな香りで包むと赤ちゃんも大人も心地よく過ごせる、と義理母に教えられました。
香水は、外出時は他人への配慮に、自宅では自分が良い時間を過ごすための身近なアイテム。 旅先でも香水を小さなアトマイザーに移し替え、1日の最後は優しい香りに包まれて眠り、張り詰めた心をゆるめ、時には気分を高め、気持ちをシフトするのに必需品です。
モノを大事にするヨーロピアン。使用済み香水瓶はインテリアや花瓶、ドレッサーの前にオブジェ感覚で並べ、バスルームには好みのフレグランスアイテムを入れてやわらかな空気を広げます。
友人はチェコガラス香水瓶について「ガラス香水瓶を手に取り、蓋にあるスティックで首元に付ける姿がエレガントで魅力的に見える」と言います。 香水瓶のある生活は、自分を愛して気持ちを上向きに過ごすヨーロピアンのライフスタイルです。
グリーンとゴールドのコントラストが美しい香水瓶。 スクエアであるものの、どこか女性らしい雰囲気でゴールドのクラウン風の蓋が魅力を際立てます。手のひらサイズでカバンに忍ばせるとモチベーションアップにも!
丸みのあるデザインとガラスの美しい質感がインテリアにもピッタリ。 ボヘミア地方ではオニキスガラスと呼ばれるブラック、華やかなピンクなどカラーバリエーションが豊富。置いてあるだけでときめく可愛らしさです!
香水を入れ、アクセサリーとしても、デイリー使いで愛着も湧いてきます。 シンプルなコーディネートでも、華やかな香水瓶がアクセントになり胸元から輝きを放ちます!
チェコガラス香水瓶を通じて、ヨーロッパという遠い国の文化を知ると、より一層魅力が深まります。どこか贅沢で美しいフォルム、もの懐かしさに駆られるチェコガラスの香水瓶は、ロマン溢れる情熱が詰まった職人の芸術品です。
異国からやってきたチェコガラス香水瓶に、お気に入りの香水を入れて香りを楽しむなんてことで、日常を少し豊かにできるかもしれません。
欧米のライフスタイル・サステナビリティを発信しているフリーライター。 30歳を機にニューヨークへ移住。イタリア人と出会い、現在はミラノへ拠点を移し夫と娘の3人暮らし。休暇がたっぷり取れるイタリアならでは、楽しみは格安フライトやフェリーで行く月1回のヨーロッパ旅行。
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欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。 そんな素敵なモノが生活のなかにあることで毎日がちょっと豊かに。 「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。
女性なら誰しも憧れたことのある美しいフォルムの香水瓶。
チェコには、職人が手作業で一つ一つ創り上げる宝石のようで、どこかノスタルジックなチェコガラス香水瓶があります。伝統工芸品のボヘミアンガラスに、ゴールドメタルや輝くストーンが装飾されています。
長い間チェコガラス香水瓶は、技術と美しさから世界中で高く評価されてきました。現在でもヨーロッパを始め海外で多くの人に愛され続けています。
今回は、チェコガラス香水瓶のレトロな風合いと煌めく魅力のほか、ヨーロッパの香水瓶カルチャーもご紹介します。
目次
チェコガラス香水瓶が作られているチェコ共和国の魅力
チェコは、中欧に位置する日本の約5分の1の大きさの小さな国。
言語はチェコ語ですが、多くの人が英語も話します。通貨は、ヨーロッパですがユーロではなく、チェコ・コルナ(Czech Koruna)が使用されています。
世界遺産に認定された建築物が多く魅惑的なランドマークが古くから残り、中世の面影が歴史を感じさせる国です。
首都プラハは、9世紀に建てられた絵画のような風格漂うプラハ城、幻想的な聖ヴィート大聖堂、街中には路面電車が走り、どこかノスタルジックでおとぎ話に出てくるような街並み。人で賑わうカレル橋は、有名な歌「モルダウ」で知られるヴルタヴァ川の上に架かる橋です。
伝統工芸品に、チェコガラス香水瓶に使用する高品質の「ボヘミアンガラス」のほか、糸で動かす人形「マリオネット」もあります。筆者のヨーロッパ内に住む友人がビールを飲みに行くほど、チェコのビールが安くて美味しいことでも有名です。
チェコガラス香水瓶が世界で愛される理由
チェコが世界に売り出したブランド「ボヘミアンガラス」
ヨーロッパではハンドメイドを大切にする文化が根付いており、 代々受け継がれる伝統工芸が多く存在します。チェコにあるボヘミア地方発祥の「ボヘミアンガラス」もその一つ。
昔から、ガラス製品作りが盛んだったボヘミア地方。国の特産品として世界へ広げるため「ボヘミアンガラス」と名付けたのが始まり。当時のチェコスロバキア政府が輸出品としてチェコガラスに力を入れました。
ボヘミアンガラスの特徴は、宝石のような煌めきを放つ透明度の高さ、繊細でしなやかなフォルム。職人の手仕事だからこそ表現できる、ぬくもりとノスタルジックな印象も兼ね備えています。
香水瓶のほか、グラス、花瓶など、デザインやカラーも豊富。装飾品としてガラスビーズもあり、品質の良さからシャンデリアとして、ミラノのスカラ座、ヴェルサイユ宮殿、王宮内で使用されています。
チェコガラス香水瓶の製造プロセスは100年続く伝統的な手法
古き良き文化を大事にしているチェコ、長年の歴史で培った知恵が現在も活かされています。
溶かしたガラスを型に流し込み、カッティング、デザインなど、ガラス面の細工も繊細な仕上がり。装飾も一つ一つ付けます。
どの工程も職人たちの手仕事、形状も装飾もそれぞれで、香水瓶にかけられた時間や思いがチェコガラス香水瓶の魅力を引き立てます。
コンパクトなフォルムでありながら、存在感が大きくその美しさは芸術的です。
ヨーロッパの香水瓶が日常にある生活
赤ちゃんの出産祝いにベビー用香水
筆者がイタリアで娘を出産した時、ギフトでベビー用の香水をいただきました。
Acqua di Colonia(アクア・ディ・コロニァ=水コロン)、Il Profumo dei Piccoli(イル・プロフモ・デイ・ピッコリ=子供用パフューム)という名で、カモミールなど天然素材が原料。
赤ちゃんに香水?と思いましたが、使用すると化粧水のようなテクスチャー。
イタリア人の義理母は、娘の手首にそっとつけて「良い香りね」とスキンシップを取り、洗濯後の洋服にもつけていました。赤ちゃんは、嗅覚が優れているのでお花のような穏やかな香りで包むと赤ちゃんも大人も心地よく過ごせる、と義理母に教えられました。
香水瓶がある生活で気持ちを上向きにシフト
香水は、外出時は他人への配慮に、自宅では自分が良い時間を過ごすための身近なアイテム。
旅先でも香水を小さなアトマイザーに移し替え、1日の最後は優しい香りに包まれて眠り、張り詰めた心をゆるめ、時には気分を高め、気持ちをシフトするのに必需品です。
モノを大事にするヨーロピアン。使用済み香水瓶はインテリアや花瓶、ドレッサーの前にオブジェ感覚で並べ、バスルームには好みのフレグランスアイテムを入れてやわらかな空気を広げます。
友人はチェコガラス香水瓶について「ガラス香水瓶を手に取り、蓋にあるスティックで首元に付ける姿がエレガントで魅力的に見える」と言います。
香水瓶のある生活は、自分を愛して気持ちを上向きに過ごすヨーロピアンのライフスタイルです。
チェコの工房から届いたチェコガラス香水瓶
チェコガラス香水瓶はコンパクトなフォルムで持ち運びにも便利
グリーンとゴールドのコントラストが美しい香水瓶。
スクエアであるものの、どこか女性らしい雰囲気でゴールドのクラウン風の蓋が魅力を際立てます。手のひらサイズでカバンに忍ばせるとモチベーションアップにも!
カラーが豊富!ずっと眺めていたくなる香水瓶のレトロな輝き
丸みのあるデザインとガラスの美しい質感がインテリアにもピッタリ。
ボヘミア地方ではオニキスガラスと呼ばれるブラック、華やかなピンクなどカラーバリエーションが豊富。置いてあるだけでときめく可愛らしさです!
チェコガラス香水瓶を日常使いできるアクセサリー
香水を入れ、アクセサリーとしても、デイリー使いで愛着も湧いてきます。
シンプルなコーディネートでも、華やかな香水瓶がアクセントになり胸元から輝きを放ちます!
チェコガラス香水瓶は愛らしさと小粋さがクロスした芸術品
チェコガラス香水瓶を通じて、ヨーロッパという遠い国の文化を知ると、より一層魅力が深まります。どこか贅沢で美しいフォルム、もの懐かしさに駆られるチェコガラスの香水瓶は、ロマン溢れる情熱が詰まった職人の芸術品です。
異国からやってきたチェコガラス香水瓶に、お気に入りの香水を入れて香りを楽しむなんてことで、日常を少し豊かにできるかもしれません。
ライタープロフィール:Shiho Yamaguchi
欧米のライフスタイル・サステナビリティを発信しているフリーライター。
30歳を機にニューヨークへ移住。イタリア人と出会い、現在はミラノへ拠点を移し夫と娘の3人暮らし。休暇がたっぷり取れるイタリアならでは、楽しみは格安フライトやフェリーで行く月1回のヨーロッパ旅行。
▼欧州航路 オンラインショップ▼
欧州航路 ショップリスト▼
欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、
ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。
そんな素敵なモノが生活のなかにあることで毎日がちょっと豊かに。
「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。