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「だるま」それは、仏教の一派である禅宗開祖の「達磨大師」の坐禅姿を模したものです。祈願成就のため長年の座禅により手足を失ってしまったという伝説をもとに、その姿を造形にあらわしています。ものごとを達成する忍耐力や行動力にあやかって、人々は「だるま」に願掛けを行いました。 だるまはもともとは仏教に由来する崇高な存在であるのと同時に、ひとりひとりの願いを託すことができる、庶民に親しまれる存在なのです。
たしかに、子供のころから慣れ親しんだ「だるまさん」。筆者は工作や冬休みのイベントなどで作ったことがあるし、子供のころには「だるまさんがころんだ」で日が暮れるまで遊んだこともありました。(ここではあえて親しみを込めて、「だるまさん」と呼びたいものです)
日本人の生活の中に溶け込んでいる「だるまさん」ですが、私達はどこに惹かれるのでしょう。一番はその独特のデザインではないでしょうか。 丸みをおびたフォルムと大きな目、カラフルな色合いは同じ願掛けをする仏像や自然物などと比べても、愛着がわきやすいように思います。手ごろなサイズ感で、お守りアイテムとして気軽にそばに置いておけるのも親しみやすいポイントかもしれませんね。
そんな愛すべき「だるまさん」がよりいっそうおしゃれに、個性あふれるデザインとなって出現したなら…!筆者は彼らを紹介せずにはいられません。早速登場してもらいましょう。
縁起物のだるまに縁起物を描いたシリーズ。おかめひょっとこ、鶴亀で揃えると更におめでたい一組に。
眼鏡好き、お酒好き、音楽好き、外遊び好きに贈る趣味がメインのだるまたち。それぞれを好きな方に、また自分用にもおすすめ。ユニークなだるまをお家のコレクションにもぜひ。
花がデザインされた可愛らしいだるま。後面にはメッセージ入り。プレゼントにもおすすめです。花言葉は、チューリップ「思いやり」かすみ草「感謝」ミモザ「友情」
懐かしい喫茶店のメニューを身に纏ったパステルカラーのだるま。思わず食べたくなるような愛らしさです。コレクションのひとつにいかがでしょうか。
か、可愛すぎるだるまさん達! 冒頭に述べた達磨大師の伝説を思い出して少しでも厳かな気持ちを持ち直そうとしましたが、筆者には無理でした。もう、全部連れて帰りたい~~!!
そして、令和だるまさんの素晴らしさは、そのキュートさだけではありません。まぎれもなく「本物」の職人さんが作る伝統工芸だということをぜひ知っていただきたいのです。
日本三大だるまの産地・群馬県高崎市の工房でひとつひとつ描かれている彼らは、やはり少しずつ表情が異なり、並んだ姿にも個性があって思わず頬が緩みます。 それもまた選ぶ楽しさ、令和風に言えば推しの子を見つけ出す喜びというものです。
だるまの文化が、時代を越えて人々に親しまれていくためには、こういった作品をきっかけに伝統工芸を知ってもらうこともひとつの入り口となるかもしれません。
高崎市では、だるまの伝統工芸を守り、後世に伝えるため「群馬県ふるさと伝統工芸認定制度」が設けられており、高崎だるまもその一つとして認定されています。 またその高度な伝統技術・知識を有する「群馬県ふるさと伝統工芸士」を中心に、若い世代に技術を伝える取り組みや、次世代の職人を目指す人へのワークショップや見学会が開催され、文化を伝え、技術を学ぶための支援が行われています。
こういった取り組みによって、だるまの伝統工芸を継承する後継者が育成され、伝統が守られること。そして身近に触れる私達が、少しでも興味をもっていくことが大切ではないでしょうか。だるまの文化が、時代を越えて人々に親しまれていくことを願ってやみません。
ところで、だるまさん人気は日本には留まらないことをご存じでしょうか。 だるまは、海外の人にとって未知の置物。デフォルメされた可愛らしいフォルムに、大きな目…というのはいかにも日本らしい姿形で、外国人観光客には興味深く映るようです。
また姿かたちだけでなく、願いを叶えるためのグッズであることから、ちょっとしたおまじないアイテムとして、お土産やプレゼントに喜ばれるとのこと。人の願いは世界共通ですね。
感染症による渡航制限が落ち着き、外国人の方々と会う機会が増えるこの頃。伝統に根差しながらも、進化を続けるだるまさんの魅力が海を越えて世界に羽ばたく日も遠くないでしょう。
目次
だるまさん大好き、日本人
「だるま」それは、仏教の一派である禅宗開祖の「達磨大師」の坐禅姿を模したものです。祈願成就のため長年の座禅により手足を失ってしまったという伝説をもとに、その姿を造形にあらわしています。ものごとを達成する忍耐力や行動力にあやかって、人々は「だるま」に願掛けを行いました。
だるまはもともとは仏教に由来する崇高な存在であるのと同時に、ひとりひとりの願いを託すことができる、庶民に親しまれる存在なのです。
たしかに、子供のころから慣れ親しんだ「だるまさん」。筆者は工作や冬休みのイベントなどで作ったことがあるし、子供のころには「だるまさんがころんだ」で日が暮れるまで遊んだこともありました。(ここではあえて親しみを込めて、「だるまさん」と呼びたいものです)
日本人の生活の中に溶け込んでいる「だるまさん」ですが、私達はどこに惹かれるのでしょう。一番はその独特のデザインではないでしょうか。
丸みをおびたフォルムと大きな目、カラフルな色合いは同じ願掛けをする仏像や自然物などと比べても、愛着がわきやすいように思います。手ごろなサイズ感で、お守りアイテムとして気軽にそばに置いておけるのも親しみやすいポイントかもしれませんね。
そんな愛すべき「だるまさん」がよりいっそうおしゃれに、個性あふれるデザインとなって出現したなら…!筆者は彼らを紹介せずにはいられません。早速登場してもらいましょう。
令和世代のNEOだるま ~このだるま、可愛すぎる~
その1:縁起だるま
縁起物のだるまに縁起物を描いたシリーズ。おかめひょっとこ、鶴亀で揃えると更におめでたい一組に。
その2:趣味だるま
眼鏡好き、お酒好き、音楽好き、外遊び好きに贈る趣味がメインのだるまたち。それぞれを好きな方に、また自分用にもおすすめ。ユニークなだるまをお家のコレクションにもぜひ。
その3:花贈りだるま
花がデザインされた可愛らしいだるま。後面にはメッセージ入り。プレゼントにもおすすめです。花言葉は、チューリップ「思いやり」かすみ草「感謝」ミモザ「友情」
その4:喫茶だるま
懐かしい喫茶店のメニューを身に纏ったパステルカラーのだるま。思わず食べたくなるような愛らしさです。コレクションのひとつにいかがでしょうか。
か、可愛すぎるだるまさん達!
冒頭に述べた達磨大師の伝説を思い出して少しでも厳かな気持ちを持ち直そうとしましたが、筆者には無理でした。もう、全部連れて帰りたい~~!!
そして、令和だるまさんの素晴らしさは、そのキュートさだけではありません。まぎれもなく「本物」の職人さんが作る伝統工芸だということをぜひ知っていただきたいのです。
だるまの聖地、高崎から
日本三大だるまの産地・群馬県高崎市の工房でひとつひとつ描かれている彼らは、やはり少しずつ表情が異なり、並んだ姿にも個性があって思わず頬が緩みます。
それもまた選ぶ楽しさ、令和風に言えば推しの子を見つけ出す喜びというものです。
だるまの文化が、時代を越えて人々に親しまれていくためには、こういった作品をきっかけに伝統工芸を知ってもらうこともひとつの入り口となるかもしれません。
高崎市では、だるまの伝統工芸を守り、後世に伝えるため「群馬県ふるさと伝統工芸認定制度」が設けられており、高崎だるまもその一つとして認定されています。
またその高度な伝統技術・知識を有する「群馬県ふるさと伝統工芸士」を中心に、若い世代に技術を伝える取り組みや、次世代の職人を目指す人へのワークショップや見学会が開催され、文化を伝え、技術を学ぶための支援が行われています。
こういった取り組みによって、だるまの伝統工芸を継承する後継者が育成され、伝統が守られること。そして身近に触れる私達が、少しでも興味をもっていくことが大切ではないでしょうか。だるまの文化が、時代を越えて人々に親しまれていくことを願ってやみません。
DARUMA ARTは世界に羽ばたく
ところで、だるまさん人気は日本には留まらないことをご存じでしょうか。
だるまは、海外の人にとって未知の置物。デフォルメされた可愛らしいフォルムに、大きな目…というのはいかにも日本らしい姿形で、外国人観光客には興味深く映るようです。
また姿かたちだけでなく、願いを叶えるためのグッズであることから、ちょっとしたおまじないアイテムとして、お土産やプレゼントに喜ばれるとのこと。人の願いは世界共通ですね。
感染症による渡航制限が落ち着き、外国人の方々と会う機会が増えるこの頃。伝統に根差しながらも、進化を続けるだるまさんの魅力が海を越えて世界に羽ばたく日も遠くないでしょう。