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“雪花絞り”をご存知ですか? 響きを聞いただけでも、淡い、可愛らしい、素敵な和のイメージが湧きますよね。
春、桜満開、あっという間にさわやかな初夏はすぐそこに。 今回はそんな季節を先取り!倭物やカヤより、日本の伝統工芸の技術で、職人の手でひとつひとつ丁寧に仕上げた雪花絞りのワンピースや羽織をご紹介します。
これから初夏を迎えるとともに、上品で新たなファッションを楽しみたい方におすすめの、伝統の雪花絞りで作られたワンピースや羽織、メンズパンツが登場しました。
雪花絞り∼満開シリーズ~は、大人の上品さにこだわり、ワンランク上のウエアに仕上げました。見た目のおしゃれさだけではなく「本物」を感じていただけるウエアとなっています。
※真田紐とは? “世界一細い織物”と呼ばれる真田紐。機織り機で織った、正真正銘の織物です。 紐経(たて)糸と緯(よこ)糸を直角に交差させながら、緯糸を強く打ち圧縮しながら織られます。優美で繊細な織物でありながら、丈夫で強く、伸びにくいのが特徴で、古くは武具や生活道具として、近代でも荷物縛りや重いモノを吊るすなどに重宝されています。真田紐は、紐状の“平織り”と、筒状の“袋織り”の2種類。出来上がりの幅は6~30㎜。とても細く、柄は90種類以上あると言われています。
襟元の深めのVネックが首元にゆとりをもたせ、Tシャツなどの重ね着にも映えるデザインに仕上げています。
脇部分の真田紐が個性を発揮。洋服の上から羽織ったり、浴衣や着物に合せたりと、着回し抜群です。袖口には真田紐のアクセント。
波をイメージしたポケットは縦長形状のため、扇子を粋に入れるのもおすすめ。 また施された真田紐が上品かつ遊び心を掻き立てます。
伝統工芸品として知られ、どんな世代にも人気を誇る“雪花絞り”。 生まれたきっかけは、“有松絞り”と言われています。
“ルーツを知ること=伝統文化を愛でること” という訳で、有松絞りやその歴史を覗いてみましょう。
塗籠造りや虫籠窓、東海道間宿として栄えてきた“有松”。現在の愛知県名古屋市南東部に位置します。
緩やかな街道には有松絞りの商家、絞り染めや絞り括職人らの息吹が感じられます。 有松は400年もの時を超え、今尚愛される”絞り染め“の町として名を馳せているのです。
江戸時代から引き継がれ、ものづくりを大切にする風情ある町。 有松は名古屋市の街並み保存第一号として指定されています。
有松は、1608年東海道保全のため徳川家尾張藩の布告による移住政策の町として始まりました。当時の有松は耕地面積が小さく、農業による収入は見込めなかったと言います。
ここで登場したのが、“竹田庄九郎”という1人の開拓者。 有松の特産物を作ろう!と候補に挙がったのは、“絞り”の技術。 当時、名古屋城築城の際に九州豊後の人々が身に付けていた“絞り染め”。これをヒントに手法の研究に励み、考案したのが“有松絞り”でした。
“手ぬぐい”を作って軒先に吊るした商売が浸透し、有松絞りは後に、東海道を行きかう人々の土産品として街道一の特産物となりました。
浴衣が着られるようになった17世紀後半には“絞り”の需要が高まり、それとともに有松絞りの技術が発展。 その後、紫染めや紅染め等の染色技術開発によって絞り産業の土台が築かれ、絞り染め技術の特許取得を行うなどして地位を固めていったのでした。
それから時は流れ、時代とともに様々な課題に向き合いながらも、今も尚、新たな商品開発に余念がありません。
"雪花絞り“は、この有松絞りの様々な技法の中の一つ。主に浴衣模様の代表とされています。 雪の結晶のような紋様(模様)が淡く浮かび上がるように仕上がることから、“雪花(せっか)“と名付けられました。
絞りの産地、有松に古くから伝わる伝統染色技法によって作られるのが雪花絞り。 染色技術は様々ありますが、雪花絞りは2枚の板を使って染め上げる“板締め絞り”という技法で作られます。 この技法は華やかで可憐なデザインを生み出すと言われ、昔から多くの人々に愛されてきました。
板締め絞りとは、折り畳んだ白生地2枚の両面を三角形などの木板で挟み、生地の端や折り目部分に染料を浸して染め上げる。
2枚の木で挟まれた生地の部分は、圧迫されるので染料が入りにくく、三角または四角の形に沿った模様が出来る仕組みとなっています。
有松絞といえば、大胆な柄の浴衣をイメージする方も多いでしょう。板締め技法を用いて染め上げられた模様は、色の付け方や布の畳み方によって、無数の模様に仕上がります。 唯一無二、味わい深さと愛着心を掻き立てるのが、絞り染めの魅力ではないでしょうか?
“雪花絞り”もまた、そんな魅力があるからこそ古くから愛され、今も尚受け継がれているのです。最近では、和の伝統模様がモダンにまたは現代風にアレンジされ、若い人や外国人の間でも注目されているようです。着物や浴衣の反物だけでなく、様々な和小物や手ぬぐいなどにも起用されている雪花絞りは、まさに和の伝統模様の代表と言えるでしょう。
いかがでしたか?
伝統工芸品として愛される“雪花絞り”。 心が癒され、どことなく懐かしい匂いが感じられそうです。
初夏のお出かけやお祝いの集まり、カジュアルでもフォーマルなシーンにおいてもピッタリのさわやかな雪花絞りは目を惹きます。大人おしゃれを演出したい。和モダンを楽しみたい。個性を出したい。
雪花絞りはきっとあなたを素敵に演出してくれるでしょう。
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“雪花絞り”をご存知ですか?
響きを聞いただけでも、淡い、可愛らしい、素敵な和のイメージが湧きますよね。
春、桜満開、あっという間にさわやかな初夏はすぐそこに。
今回はそんな季節を先取り!倭物やカヤより、日本の伝統工芸の技術で、職人の手でひとつひとつ丁寧に仕上げた雪花絞りのワンピースや羽織をご紹介します。
目次
雪花絞り満開シリーズ登場。大人上品ワンランクアップの着こなしを。
これから初夏を迎えるとともに、上品で新たなファッションを楽しみたい方におすすめの、伝統の雪花絞りで作られたワンピースや羽織、メンズパンツが登場しました。
大人上品3つこだわり
雪花絞り∼満開シリーズ~は、大人の上品さにこだわり、ワンランク上のウエアに仕上げました。見た目のおしゃれさだけではなく「本物」を感じていただけるウエアとなっています。
※真田紐とは?
“世界一細い織物”と呼ばれる真田紐。機織り機で織った、正真正銘の織物です。
紐経(たて)糸と緯(よこ)糸を直角に交差させながら、緯糸を強く打ち圧縮しながら織られます。優美で繊細な織物でありながら、丈夫で強く、伸びにくいのが特徴で、古くは武具や生活道具として、近代でも荷物縛りや重いモノを吊るすなどに重宝されています。真田紐は、紐状の“平織り”と、筒状の“袋織り”の2種類。出来上がりの幅は6~30㎜。とても細く、柄は90種類以上あると言われています。
初夏におすすめ!満開シリーズのラインナップ
襟元の深めのVネックが首元にゆとりをもたせ、Tシャツなどの重ね着にも映えるデザインに仕上げています。
脇部分の真田紐が個性を発揮。洋服の上から羽織ったり、浴衣や着物に合せたりと、着回し抜群です。袖口には真田紐のアクセント。
波をイメージしたポケットは縦長形状のため、扇子を粋に入れるのもおすすめ。
また施された真田紐が上品かつ遊び心を掻き立てます。
伝統工芸“雪花絞り”のルーツとは
伝統工芸品として知られ、どんな世代にも人気を誇る“雪花絞り”。
生まれたきっかけは、“有松絞り”と言われています。
“ルーツを知ること=伝統文化を愛でること”
という訳で、有松絞りやその歴史を覗いてみましょう。
有松ってどんな町?
塗籠造りや虫籠窓、東海道間宿として栄えてきた“有松”。現在の愛知県名古屋市南東部に位置します。
緩やかな街道には有松絞りの商家、絞り染めや絞り括職人らの息吹が感じられます。
有松は400年もの時を超え、今尚愛される”絞り染め“の町として名を馳せているのです。
江戸時代から引き継がれ、ものづくりを大切にする風情ある町。
有松は名古屋市の街並み保存第一号として指定されています。
有松の伝統技法と広まり
有松は、1608年東海道保全のため徳川家尾張藩の布告による移住政策の町として始まりました。当時の有松は耕地面積が小さく、農業による収入は見込めなかったと言います。
ここで登場したのが、“竹田庄九郎”という1人の開拓者。
有松の特産物を作ろう!と候補に挙がったのは、“絞り”の技術。
当時、名古屋城築城の際に九州豊後の人々が身に付けていた“絞り染め”。これをヒントに手法の研究に励み、考案したのが“有松絞り”でした。
“手ぬぐい”を作って軒先に吊るした商売が浸透し、有松絞りは後に、東海道を行きかう人々の土産品として街道一の特産物となりました。
浴衣が着られるようになった17世紀後半には“絞り”の需要が高まり、それとともに有松絞りの技術が発展。
その後、紫染めや紅染め等の染色技術開発によって絞り産業の土台が築かれ、絞り染め技術の特許取得を行うなどして地位を固めていったのでした。
それから時は流れ、時代とともに様々な課題に向き合いながらも、今も尚、新たな商品開発に余念がありません。
雪花絞りは、有松絞りの技法のひとつ
"雪花絞り“は、この有松絞りの様々な技法の中の一つ。主に浴衣模様の代表とされています。
雪の結晶のような紋様(模様)が淡く浮かび上がるように仕上がることから、“雪花(せっか)“と名付けられました。
雪花絞りはどのように作られる?~板締め絞り技法~
絞りの産地、有松に古くから伝わる伝統染色技法によって作られるのが雪花絞り。
染色技術は様々ありますが、雪花絞りは2枚の板を使って染め上げる“板締め絞り”という技法で作られます。
この技法は華やかで可憐なデザインを生み出すと言われ、昔から多くの人々に愛されてきました。
板締め絞りとは、折り畳んだ白生地2枚の両面を三角形などの木板で挟み、生地の端や折り目部分に染料を浸して染め上げる。
2枚の木で挟まれた生地の部分は、圧迫されるので染料が入りにくく、三角または四角の形に沿った模様が出来る仕組みとなっています。
板締め絞りの行程
(生地を折る回数により、柄の大きさや数が変わります。)
(布を返さずに折り続けると、内側の生地が染まらないので注意。)
(色の濃淡はイメージをしながら、染料に浸す部分や時間を調整する)
雪が舞って花を咲かせるような淡い模様。雪花の美しさを最大に引き出すために白を活かしているのです。
浴衣などの生地には、汗など吸湿性に優れた肌触りの良い素材が最適。また、初夏にもピッタリで雪花模様とも相性が良いのです。
浴衣だけではない、雪花絞りの魅力
有松絞といえば、大胆な柄の浴衣をイメージする方も多いでしょう。板締め技法を用いて染め上げられた模様は、色の付け方や布の畳み方によって、無数の模様に仕上がります。
唯一無二、味わい深さと愛着心を掻き立てるのが、絞り染めの魅力ではないでしょうか?
“雪花絞り”もまた、そんな魅力があるからこそ古くから愛され、今も尚受け継がれているのです。最近では、和の伝統模様がモダンにまたは現代風にアレンジされ、若い人や外国人の間でも注目されているようです。着物や浴衣の反物だけでなく、様々な和小物や手ぬぐいなどにも起用されている雪花絞りは、まさに和の伝統模様の代表と言えるでしょう。
おわりに
いかがでしたか?
伝統工芸品として愛される“雪花絞り”。
心が癒され、どことなく懐かしい匂いが感じられそうです。
初夏のお出かけやお祝いの集まり、カジュアルでもフォーマルなシーンにおいてもピッタリのさわやかな雪花絞りは目を惹きます。大人おしゃれを演出したい。和モダンを楽しみたい。個性を出したい。
雪花絞りはきっとあなたを素敵に演出してくれるでしょう。
和の上品アクセサリー。気になる方はこちら▼
【種類別】初めてでも安心。イヤーカフの付け方を優しく解説!個性×上品アイテムもご紹介
この記事が好きなあなたにおすすめ▼
いつものコーデを「和モダンスタイル」に格上げ!帯ベルトの着こなし術