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ヒマラヤ手漉き紙。(ロクタ紙) 紙から手作り….というか、紙の素材から手作りで、さらに手作業で形・色・柄を作りあげていく、HANDWORK x HANDWORKの圧倒的存在です。
素材から商品として仕上がるまでの一部始終を現地のメーカーさん自身が取材・編集してくれました。3分に全てが詰まっています、まずはご覧ください!
動画見るのがメンドクサイ、ざっくり紹介してほしい人向け手漉き紙の作り方まとめです。
ロクタ紙は、地元ではブルとして知られているダフネ・パピラセアとダフネ・ボルアと呼ばれる常緑低木の樹皮から作られています。 それらはヒマラヤ地方の標高1500~2300メートルの地域に自生しています。 ネパールは、これらの常緑低木が豊富に見られる最適な地理的条件を持っています。
この植物は、1.5メートルの高さに成長します。 一度収穫されても、残した部分が自然と育ち続け、4年間で次の収穫時期を迎えます。
木や灰、もしくは苛性ソーダを混ぜた液体で煮込み、繊維をやわらかくします。 煮込まれた樹皮は、パルプ状になるまで木槌で叩かれます。
最終的にパルプ液は、細かい網を張った木製フレームに、注がれ、パルプの濃さが均等になるよう手で混ぜながら調整されます。
そして天日で自然乾燥されます。
紙ができました。
耐久性、そして虫やカビに対する耐性がある為、ネパールの政府機関はロクタ紙を公文書に使用します。 ロクタ紙の書類は、200年以上も良い状態で保存されます。 近頃、ロクタ紙は万能の紙と言われます。
1000~1900年前の仏典が、最古のロクタ紙として現在も残っています。 このネパールに長く続くロクタ紙文化も、60年代には大量生産された安いインド生産の紙に取って代わられ、西ネパール、バグルン地方の数軒だけで作られる希少な伝統技術となりました。
それが70年代になると、ネパールの観光資源としてロクタ紙の需要が復活し始めたのです。
80年代以降は、ユニセフなどの国際機関による伝統技術復活プロジェクト、そして国際的な貿易パートナーと協力した商品開発が進み、ロクタ紙の輸出市場が確立されました。 (WIKIPEDIA・History of lokta paper making より要点を日本語訳しました。)
ボス(アミナコレクション・チャイハネの父)がネパールからの仕入れを始めたのが1983年、オリジナル商品第一作であるロクタ紙のヨガカレンダーを生み出し、企画元年と呼ばれるのが1986年です。こんな時代背景だったんですね。
続ける事は大切ですね。お客様に気に入っていただけるようにとデザインを考えて、それが商品として形になって店頭に並び、また買っていただいて、新たに発注する事が出来て、現地に仕事が生まれて…の繰り返しをこれからも続けていきましょう。
大丈夫! 私達はここ数十年で大分古くなって来ていますが…
少しずつ次の世代にこの使命を引き継いでいるところです。
次回は、実際に手漉き紙を作っているヒマラヤの山村の様子をお届けします。
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元バックパッカー・現商品本部長 1989入社 履歴書に書いた海外渡航歴が決め手で採用される。 その後、世界の生産地を駆け巡って33年。 そろそろ…またバックパッカーに戻りたいと思っている。
ヒマラヤ手漉き紙。(ロクタ紙)
紙から手作り….というか、紙の素材から手作りで、さらに手作業で形・色・柄を作りあげていく、HANDWORK x HANDWORKの圧倒的存在です。
素材から商品として仕上がるまでの一部始終を現地のメーカーさん自身が取材・編集してくれました。3分に全てが詰まっています、まずはご覧ください!
目次
ネパール手漉き紙ができるまで(動画3分)
ネパール手漉き紙ができるまで 動画のまとめ
動画見るのがメンドクサイ、ざっくり紹介してほしい人向け手漉き紙の作り方まとめです。
1.山に登り、素材となる植物を収穫
ロクタ紙は、地元ではブルとして知られているダフネ・パピラセアとダフネ・ボルアと呼ばれる常緑低木の樹皮から作られています。
それらはヒマラヤ地方の標高1500~2300メートルの地域に自生しています。
ネパールは、これらの常緑低木が豊富に見られる最適な地理的条件を持っています。
この植物は、1.5メートルの高さに成長します。
一度収穫されても、残した部分が自然と育ち続け、4年間で次の収穫時期を迎えます。
2.皮を剥いて、煮たり、叩いたり、ぐるぐる回したりしながら、繊維をドロドロにする
木や灰、もしくは苛性ソーダを混ぜた液体で煮込み、繊維をやわらかくします。
煮込まれた樹皮は、パルプ状になるまで木槌で叩かれます。
3.繊維を水に溶かして漉き上げる
最終的にパルプ液は、細かい網を張った木製フレームに、注がれ、パルプの濃さが均等になるよう手で混ぜながら調整されます。
4.乾燥!!
そして天日で自然乾燥されます。
紙ができました。
耐久性、そして虫やカビに対する耐性がある為、ネパールの政府機関はロクタ紙を公文書に使用します。
ロクタ紙の書類は、200年以上も良い状態で保存されます。
近頃、ロクタ紙は万能の紙と言われます。
ネパール手漉き紙~ロクタ紙の歴史~
1000~1900年前の仏典が、最古のロクタ紙として現在も残っています。
このネパールに長く続くロクタ紙文化も、60年代には大量生産された安いインド生産の紙に取って代わられ、西ネパール、バグルン地方の数軒だけで作られる希少な伝統技術となりました。
それが70年代になると、ネパールの観光資源としてロクタ紙の需要が復活し始めたのです。
80年代以降は、ユニセフなどの国際機関による伝統技術復活プロジェクト、そして国際的な貿易パートナーと協力した商品開発が進み、ロクタ紙の輸出市場が確立されました。
(WIKIPEDIA・History of lokta paper making より要点を日本語訳しました。)
ボス(アミナコレクション・チャイハネの父)がネパールからの仕入れを始めたのが1983年、オリジナル商品第一作であるロクタ紙のヨガカレンダーを生み出し、企画元年と呼ばれるのが1986年です。こんな時代背景だったんですね。
未来へつなげていく
続ける事は大切ですね。お客様に気に入っていただけるようにとデザインを考えて、それが商品として形になって店頭に並び、また買っていただいて、新たに発注する事が出来て、現地に仕事が生まれて…の繰り返しをこれからも続けていきましょう。
大丈夫! 私達はここ数十年で大分古くなって来ていますが…
上段右写真)2018年の3人 時代を感じる
下段写真)世代交代:中央がシャムさんの長男
少しずつ次の世代にこの使命を引き継いでいるところです。
次回は、実際に手漉き紙を作っているヒマラヤの山村の様子をお届けします。
この記事が好きなあなたにおすすめ!
ネパール山村 サッレ村への学校支援
チャクラを鍛えやすいパンツがあるらしい?気になる方はこちら▼
「丹田」は人体のパワースポット?効果的に引き締めて、心身ともに良い変化を
筆者プロフィール:上原 伸郎(うえはら しんろー)
元バックパッカー・現商品本部長
1989入社
履歴書に書いた海外渡航歴が決め手で採用される。
その後、世界の生産地を駆け巡って33年。
そろそろ…またバックパッカーに戻りたいと思っている。