夏の思い出と、冒険みたいな現実

皆さんナマステ!
長い間お休みをしていて申し訳ありません。前回の投稿から今日までの 3 か月で、どんなことが私に起きたと思いますか。

2022年 3月、私は日本にいました。私の体が1年間で経験した中で最も低い気温を体験したのです。
そして約 3 か月後のインドでは、1 年で最も暑い (そして最も湿度の高い) 気温を経験しています。前回この記事を書いたときはヒーターをつけていましたが、今回はエアコンをつけています。

今日はガンディダムというインドの小さな町から書いています。仕事のためにここに来ました。これから数日間ここで過ごす予定です。

インドの夏の思い出

今回は有名なインドの夏についてお話したいと思います。インドの夏の思い出は、いとこたちと田舎の叔母の家で過ごしたことです。

毎年夏休みになると、いとこたち全員が約 2 週間、叔母の家に送られました。叔母は田舎で学校を経営していますが、その学校も夏休みで休校になります。
つまり、いとこと私の6人は、誰もいない空の学校を独り占めしていました。

夏の思い出と、冒険みたいな現実01

朝は泳ぎ、夕方はバドミントンをし、猛暑の午後は室内で卓球をしていました。その間に、敷地内の公園のブランコや滑り台で自由に遊ぶこともできました。時々、午後にトランプをしました。

私の最も記憶に残る思い出のいくつかは、これらの時期にありました。良いことも悪いこともです。
この期間には、とても激しい喧嘩がいくつかありました。とても喧嘩したということは覚えていますが、喧嘩の理由は覚えていません。今の私には取るに足らないこともかもしれませんが、当時の私には非常に重要なことでした。

午後12時頃から午後4時頃までは日差しが強く、家から出られませんでした。
インドでは、イタリアと同じように午後に昼寝をする習慣があります。もちろん、オフィスに行く人はそれができませんが、多くの店は、夏の午後に数時間閉店し、夕方の午後 4 時または 5 時頃に暑さがおさまってくると再び開店します。

夏の午後は暑さが厳しく、外を歩いている人をあまり見かけません。多くの顧客が店を訪れないため、その時間帯に店を閉めることは理にかなっています。

夏の思い出と、冒険みたいな現実02

いとこたちと一緒に田舎の叔母の家で過ごした夏休みに話を戻します。

昼食後、私たちは、時計を見つめながら、午後4時になるのを待っていました。毎夕といってもいいほど私たちは、近くの池に釣りに行きました。
池は家から約1キロ離れたところにあり、午後3時30分にこっそり抜け出すこともよくありました。もし叔母に捕まった場合は池に着く頃には午後4時だから大丈夫だよね?という言い訳を準備して。

夏の思い出と、冒険みたいな現実03

池はとても小さく、釣れる魚は体長10cmほど。8歳から15歳の私たちにとって暑い中の釣りは素晴らしい冒険でした。
魚を捕まえることはもちろんスリル満点でしたが、カメ、カニ、カエルと遊ぶこともできました。遊ぶといっても、それは遠くから枝を突きつけて、彼らがどのように反応するかを見ることを意味します。

夏の思い出と、冒険みたいな現実04

そして冒険が少しスリリングになりすぎることもありました。川に浮かんでいる干し草の上にヘビがいるのを見たときのように。私たちは高いところにいたので、見晴らしの良い場所から棒を突き刺すことにしました。

なぜそんなことをしたのか?わかりません。

ヘビは干し草から水に飛び込み、白鳥になって私たちに向かってきました。

ヘビは泳げるのか?わかりません。

ヘビと川から離れた安全な距離になるまで、叫び声を上げながら野原を駆け抜けたとき、ヘビはもう見えなくなっていました。

夏の思い出と、冒険みたいな現実05

車の運転を習得する前に、トラクターの運転を学びました。これもまた夏休みの旅行の時のことです。
一番年長のいとこは、私がトラクターを運転する準備ができていると判断したようです。

この決定はどのパラメーターに基づいていたのか?私はわかりません。
最年長のいとこもまた運転免許を持っていませんでしたが、私にトラクターの運転を教えてくれました。コースは何にも邪魔されないだだっ広いフィールドでした。

すべての経験が楽しかったわけではありません。移動中のトラクターに乗っていると、私のいとこが野草 (高さ約 2 メートル) をつかみました。この草はとても鋭い刃を持っています。彼は手を深く切りました。
釣り針で傷ができるのは日常茶飯事でした。

また、釣りの前に、ミミズを掘らなければなりませんでした。湿った土を入れたブリキ缶にミミズを集め、フックを池に投げ込む前に、ミミズをフックに引っ掛けて、フックを完全に隠しました。そうすることで、水の中では、ミミズが浮いているように見えます。
しかし、私はミミズを上手につけることができなかったので、常にみんなの助けが必要でした。

暑くて溶けるもの

夏の思い出と、冒険みたいな現実06

北インドの夏はとても暑く、道路が溶け出します。
アスファルトは柔らかくなり、荷物を積んだトラックなどの大型車両が通過すると、アスファルトが沈み込みます。その為トラックのタイヤの溝跡を道路上によく見かけます。

夏の思い出と、冒険みたいな現実07

音楽のツールがCD(コンパクトディスク)の時代に、私の友人はCDを車のダッシュボードの上に置きっぱなしにしました(ケースを外したディスクだけの状態で)。

CD の一部がダッシュボードの上に乗り、一部はサポートなしの (ダッシュボードから突き出ている) 状態でした。彼はしばらく車を太陽の下に置き、それから戻ったときには、CD は溶けてダッシュボードから突き出ていた部分は、 垂直に曲がっていました。

夏の思い出と、冒険みたいな現実08

実際のところ私は、インドの夏をとても楽しんでいます。
コカ・コーラは本当に美味しいです。
アイスクリームもまた。
スイミングプールも非常に爽快です。
子供の頃、私にとってプールは涼む場所でした。プールで泳ぐというと運動としての水泳の概念を知ったのは、ずっと後のことでした。

機械類も不思議な動作を始めます。
数年前の夏、私の電話が警告メッセージを出しました。 「とても暑いです。すぐに電話を冷やしてください。」というメッセージが画面に表示されると共に、電話が使えなくなってしまいました。
表示されたメッセージはこれだけでしたが電話をクールダウンすると(冷たい水筒の横に置いていたと思います)、電話は再び機能し始めました。

熱風ルー

もちろん、熱中症もよくあります。北インドの夏のピーク時には、暖かい/暑い風が吹きます。現地語では『ルー(loo)』と呼ばれています。

「今は外出しないでください。『ルー』は非常に強いです」
これは、インドの夏によくあるアドバイスです。 『ルー』は、顔に熱いヘアドライヤーを当てているようなもので、熱中症の原因として多いのがインドでは『ルー』なのです。

よくある停電

夏の思い出と、冒険みたいな現実09

インドでは停電がよくあります。

国が発電する電力だけでは足りない為停電がよく起こります。夏の停電はかなり不快です。
その為、夏のモールはかなり混みますが、モール内のお店は混んでいません。
ホールや共用部は多くの人で賑わいます。しかし、人々はお店には入りません。

自宅で停電が発生した場合は、モールで散歩するのが最善の方法です。
私は運動のために夏にモールに行くことを真剣に考えています。朝早く起きて、公園に散歩に行きます。しかし、夏は早朝でもかなり暑いです。

という訳で、近所の新しいモールに行くことが私の最善となります。 4 つのレベル (フロアー) があり、モールのすべてのフロアーを歩くと、約 10,000 歩を歩くことになります。

一つ大事なアドバイス

夏の思い出と、冒険みたいな現実10

夏のピーク時にインドを訪れることはお勧めしませんが、冒険好きならぜひ訪れてみてください。
気をつけて!

マコトさんのプロフィール画像

筆者プロフィール:
昭 アンクール 山本 チブ

1976年にインド人の父と日本人の母の間に生まれ、日本人の妻と、3人の息子たちとインドで生活している。
英語と日本語とヒンディー語を使い分けているトリリンガル。

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