読み物
2021.10.04

【今月の石】天照石

木枯らしが吹き抜ける頃となりました。
十五夜を超え、いよいよ冬を迎える準備の時です。

十月は神無月。
六月の「水無月」と同じように、「無=の」であり、「神の月」と呼ばれる月です。
また、神在月という呼び名も聞いたことがあるでしょうか。
これは出雲お呼び島根県でのみの呼び方で、日本全国の八百万の神々が出雲に集まり、話し合いをする大切な月でもあります。

出雲の神々と同じように、私たちもそろそろ新年に向けての話を始める頃ですね。
2021年も思い残しのないよう、年末に向けて駆け抜けましょう。

さて本日は、そういった神々にゆかりのある、日本の石を紹介します。

~アマテラス、天照石~

この名前だけではっとする方も多いのではないでしょうか。
天照石(テンショウセキ)はその名の通り、天照大御神の伝説にまつわる石です。

岩座でも取り上げています、天の岩戸神話。
この石は、それら数々の神話が伝承される宮崎県高千穂でのみ採掘されます。

太陽神である天照大御神のように、
持ち主の心と体の不調を癒したり、活力を与えてくれるのです。

~神話の地、高千穂の石~

前述の通り、天照石は高千穂でのみ産出される貴重な石です。

天照大御神が弟神である須佐之男命の荒ぶりに心を痛め、岩屋に隠れてしまったことで世界が暗闇に包まれてしまった。
そこから天照大御神の気を引き、再び世界に光を取り戻したとされる、天の岩戸神話。

天上にある高天原から天照大御神が邇邇芸命を地上に遣わせたとされる、天孫降臨。

天照大御神や須佐之男命らすべての神々の父神である伊邪那岐命・伊邪那美命の二神が矛を引き上げて生まれた、おのころ島。

それらの日本神話伝説がぎゅっと詰まったのが、高千穂という神秘の地です。

天照石はそんな神話の大地の力とともに育った石であり、天上と地上ふたつの力を秘めているともいわれています。

その不思議な魅力は、何も神話的なことだけではありません。

~太陽のエネルギー~

天照石は「見立礫岩(みたてれきがん)」という、異なる石が集まることで生成された鉱石です。

この石は微量な遠赤外線を放出しており、人体にとってとても良い効果をもたらすのです。

例えば、岩盤浴というものを皆さんご存知でしょうか。
湿度の高い部屋で、温められた石に横になって温熱効果を得る入浴法です。
私は岩盤浴が好きで、よく地元の岩盤浴施設を訪れるのですが、程よい汗による快適なデトックスを体験できます。
温泉やサウナよりも身体的な負担が少なく、手軽に体験できるのが魅力です。

その岩盤浴に最適な石というのが、この見立礫岩であり、天照石なのです。

天照石、という名前だけ聞くと、とても高貴で自分たちとはなんとなく遠い存在に思えますが、実はすごく身近な石なんですね。

天照石から放たれる遠赤外線は、育成光線と呼ばれる人体に最も作用するエネルギーであり、代謝や発育の促進と同時に、身体を癒してくれます。

まさしく、太陽のエネルギーといえるかもしれません。

遠赤外線を放出する鉱石はたくさんありますが、天照石は他の岩石よりも酸化チタンの含有量が多く、それがあることによって、汗をかいても匂いが気にならないという利点があります。
私たち人体のケアに、これほどうってつけの石は多くないでしょう。

~二面性の癒しを届けてくれる石~

神の名を持ちながら、私たちの生活に寄り添ってくれる石。
それがこの愛すべき天照石です。

神の月に神の石で、来る冬と新年に向けての準備はいかがでしょうか。

天照石を手に取ってみると、ほんの少しの温かみを感じるかもしれません。
それはあなたを癒そうとする石の働きかけであり、きっと今あなたに必要なのだと呼びかけてくれているのでしょう。

本当だったら高千穂という神話のパワースポットを訪れたい…
でも、今遠出をするのはな…
そう思ったとき、天照石は心からおすすめします。

その土地のエネルギーを蓄えた石、その土地の記憶を抱いた石。

日本という大地の始まりである高千穂の石を、ぜひその手で感じてみてください。
きっと心が温まると思いますよ。

天照石は、岩座の実店舗でも販売しております。
▼岩座のショップリストはこちら▼

https://www.amina-co.jp/shop-list/iwakura


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