イチョウの木は「長寿」の象徴?イチョウに付けられた花言葉の意味や由来とは?

日本の秋を代表するイチョウは、扇形の黄金に色づく葉や秋の味覚である銀杏を実らせる樹木ですが、どのような花言葉を持っているかご存知でしょうか?

ここでは、イチョウに付けられた花言葉とそれぞれの意味や由来、どの日の誕生花なのかなど、イチョウ独自の特徴と共に詳しく紹介していきましょう。

イチョウの花言葉と誕生花

世界中にある様々な草花や樹木には、それぞれの植物から連想される花言葉があります。
また、1年365日のそれぞれの日に特定の植物が当てはめられており、各誕生日を象徴する誕生花というものもあります。

ここでは、イチョウの花言葉と誕生花について紹介します。

イチョウの花言葉

イチョウには、その堂々とした立ち姿から、「長寿・荘厳・鎮魂」という花言葉が付けられています。
それぞれの花言葉について詳しく解説していきましょう。

長寿

長寿

「長寿」という花言葉が付けられたのは、イチョウが他の樹木と比べてとても長生きすることに由来しています。

イチョウの寿命は数百年といわれ、なかには樹齢1000年以上にもなる木もあります。
そのため昔から長寿の象徴と考えられており、この花言葉が付けられました。

荘厳

荘厳

「荘厳」という花言葉が付けられたのは、イチョウの木は幹が太く真っすぐ天に向かって伸びる大木で、秋には黄金色の葉を多くつける佇まいが荘厳であることに由来しているとされています。
また、イチョウの木が神社やお寺に植えられることが多かったことにも由来しているとされています。

イチョウの木は、水分を多く含むため燃えにくいという特性があり、火事の際に神社やお寺の本殿に火が燃え広がることを防ぐために多くの寺社仏閣で植えられてきました。
そのため、大木になったイチョウは信仰の対象にもなり、厳かなイメージが持たれるようになったといわれています。

鎮魂

鎮魂

「鎮魂」という花言葉が付けられたのは、イチョウの木が昔から神社や寺に植えられていたことや火事や災害などでも生き残った木が多くあったことに由来しているとされています。
生き残ったイチョウの木は、慰霊の祈りを捧げる対象となり、昔から鎮魂の象徴とされていました。
また、神社やお寺などに植えられたイチョウの大木は、信仰や祈りの対象でもあったことなどから、この花言葉が付けられたといわれています。

イチョウの誕生花

イチョウは、10月26日と11月21日の誕生花とされています。
これらの日付は、10月~11月にイチョウの葉が黄色く紅葉し、舞い落ちる時期であることに由来しているとされています。

イチョウの特徴

イチョウとは、イチョウ科イチョウ属の樹木です。

日本では昔から、神社やお寺に植えられることが多く、近年では学校や公園、街路樹など色々な場所で見られる日本でもポピュラーな樹木の1つです。
原産は中国で、日本には奈良時代に伝わったといわれています。
成長が早くて寿命が長いのが特徴で、高さは20~30mにもなります。

イチョウの葉は、扇のような形をしており、秋になると黄色く色づき、落葉します。
秋には「銀杏(ギンナン)」と呼ばれる実を付けますが、悪臭が強いのが特徴で、実の中にある種の中身(仁と呼ばれる部分)は食用になります。

イチョウの花の特徴

あまり知られていませんが、イチョウは花を咲かせる植物です。
イチョウは裸子植物なので、花には花びらが無く、雄花と雌花があります。
雄花は緑色で房状になっており、雌花は花柄の先に黄色の小さな丸い胚珠が対になって付いています。
開花時期は新芽が出るのと同じ4~5月ごろで、新芽の付け根や枝先などにひっそりと花を咲かせます。

イチョウの花の特徴 イチョウの雌花

イチョウの名前の由来

「イチョウ」という呼び方は、原産地である中国から伝わったとされています。
中国では、イチョウの葉が鴨の足の形に似ていることから「鴨脚(イチャオ/ヤーチャオ)」と呼びます。
これが日本に伝わり、「ヤーチャオ」が「イーチャオ」となり、その後「イチョウ」と変化したといわれています。
また、「銀杏」という漢字も中国で付けられたもので、種の形が杏の実の形に似ており、殻が白いことからこの漢字が充てられました。
「ぎんなん」という呼び方も、中国の「ギンアン」という呼び方が訛ったものだといわれています。

昔の日本では「銀杏」と書いて「イチョウ」と読むこともありましたが、現在では木のことを「イチョウ」、実や種のことを「銀杏(ぎんなん)」と呼ぶのが一般的です。

イチョウの見頃

イチョウといえば、黄金色に紅葉する葉が日本の秋の風物詩になっています。

イチョウの見頃は10月下旬~12月上旬で、とくに11月中旬から下旬にかけてが最も見頃となります。
有名なイチョウの紅葉スポットは、北海道大学のイチョウ並木や明治神宮外苑の銀杏並木、青森県の北金ヶ沢の大イチョウ、大阪市御堂筋のイチョウ並木、熊本城の大イチョウなど日本全国にあります。

豆知識

いくつ知ってる?イチョウの豆知識

イチョウは他の植物にはあまり見られない独自の特徴を持つ不思議な植物です。
ここでは、意外と知られていないイチョウの豆知識について解説していきます。

イチョウの木には雄雌がある?

イチョウは裸子植物のため、雄株と雌株があります。
雄株には房状の「雄花」が咲き、雌株には先端が黄色く2つに分かれた形状の「雌花」が咲きます。
雄花から出る花粉が風に飛ばされて雌花の先に付着することで受粉し、秋になると銀杏が実ります。

雄株と雌株は、花の違いや実が付くかどうかで見分けられますが、その他にも木の形で大まかに見分けることができるとされています。
雄株は枝が斜め上に伸び、全体が細長く直立したようなシルエットの木が多く、雌株は枝が水平や斜めに広がって伸び、枝の先が垂れ下がったものが多い傾向にあるとされています。

恐竜時代から生き抜いてきた「生きた化石」

恐竜時代から生き抜いてきた「生きた化石」

イチョウは生命力が強く長生きですが、じつは大昔から姿がほとんど変わっていないため「生きた化石」とも呼ばれています。

イチョウはとても古くから地球上に生えている植物で、恐竜時代にはすでに生息していたとされています。
その証拠に、中生代(ジュラ紀など恐竜が活躍した時代)の地層からイチョウの化石が多く発掘されているのです。
氷河期には多くのイチョウの仲間が絶滅しましたが、中国で生き残った1種の個体が現在のイチョウの祖先といわれています。
中生代のイチョウの葉の化石と、現代のイチョウの葉はほとんど同じ扇形をしているため、「生きた化石」と呼ばれるようになりました。

ギンナンは食べすぎ注意

ギンナンは食べすぎ注意

秋の味覚の1つとされる銀杏ですが、食べ過ぎると中毒を起こす危険があることをご存じでしょうか?

銀杏には、「ギンコトキシン(4‘-O-メチルピリドキシン)」と呼ばれる成分が含まれていますが、この成分にはビタミンB6の働きを阻害し中枢神経に悪影響を及ぼしてしまうのです。
銀杏をたくさん食べると腹痛や下痢、吐き気、嘔吐などの消化器症状や、めまい、呼吸困難、不整脈などの中毒症状が出てしまう恐れがあり、重症な場合はけいれんを繰り返し起こし亡くなってしまう場合もあります。
そのため、1日の摂取量は大人が10個まで、子供は5個までが目安となっています。
とくに5歳未満のお子さんは少量でも中毒症状が出やすいため、食べさせないように注意してください。

秋を感じるイチョウモチーフの商品紹介

イチョウは独特の扇形の葉っぱが日本の秋を感じさせ、モチーフとしても人気があります。
ここでは、イチョウの葉のモチーフをあしらった和風のアイテムをご紹介していきましょう。

着るストール

大きなイチョウの葉を両面に散りばめた、羽織れるタイプの大判ストールです。
グレーやパープルなどの落ち着いた色合いで、和装にも洋装にも合わせやすい華やかなデザインなので、年齢を問わず楽しめます。

着るストール

ストール

イチョウの葉の刺繡がさりげなく施された、日本の秋らしさを感じさせるストールです。
黄色やグレーなどの上品な色合いと精巧な刺繍が柔らかく個性的な印象を与えるエレガントなデザインで、大人の女性にピッタリの一品です。

ストール

イチョウは大昔から変わらぬ姿で人々に寄り添ってきた木

イチョウには、「長寿」「荘厳」「鎮魂」などイチョウの長生きという特徴や堂々とした立ち姿、災害や戦火でも生き残ってきた歴史などから連想される花言葉が付けられています。

大昔から変わらぬ姿で生き続けてきたイチョウは、秋に黄金色の葉や銀杏の実で私たちの目や舌を楽しませてくれ、ときには信仰の対象となり私たちの暮らしに寄り添い続けてきてくれました。
みなさんも、イチョウの紅葉を見に行ったりイチョウモチーフのアイテムを身に着けたりして、日本の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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