人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
トルコの人気観光地、パムッカレ。真っ白な石灰棚に温泉水が流れる独特の景観で知られています。 その一方、「写真で見た景色と違う」と感じることもあるようです。パムッカレはどんな場所なのか、古代都市ヒエラポリスの歴史や見どころとあわせて見ていきましょう。
パムッカレは、トルコ南西部のデニズリ県にある観光地です。デニズリから約18kmの場所にあり、丘の斜面には真っ白な石灰棚が広がっています。 「Pamukkale」は「綿の城」を意味します。石灰棚の近くには古代都市ヒエラポリスがあり、両者は「Hierapolis-Pamukkale」として1988年にユネスコ世界遺産に登録されました。
真っ白な石灰棚は、温泉水に含まれる成分によって作られました。温泉水に含まれる炭酸カルシウムが沈殿することによって、白い石灰華が形成され、それがパムッカレの景観を形作っているのです。「綿の城」を意味するパムッカレという名前は、この印象的な景観に由来しています。
パムッカレは、自然が生み出した石灰棚と、古代都市ヒエラポリスの遺跡が一体となった世界遺産です。高さ約200メートルの崖にある泉から湧き出る、方解石を豊富に含んだ温泉水が、鉱物の森や石化した滝、そして「パムッカレ」と呼ばれる段々畑状の石灰棚を形成し、幻想的な景観を作り出しています。
ユネスコは、こうした温泉による自然景観だけでなく、浴場や神殿、劇場、ネクロポリス(大規模な墓地・埋葬地)など、古代都市ヒエラポリスの遺跡も評価しています。
なかでも、白い石灰華の段丘や数多くの温泉からなる自然景観と、ギリシャ・ローマ時代からビザンチン時代にかけての都市遺跡が一体となって残されている点が特徴です。特に保存状態の良い劇場やネクロポリスなどが評価され、1988年に世界遺産に登録されました。
パムッカレの営業時間は、季節によって異なります。パムッカレとヒエラポリス遺跡の共通入場チケットは30ユーロです。一度敷地外に出てしまうと、再入場もできません。
基本的に年中無休で営業していますが、次期やゲート(北門・南門)によって、多少前後する場合もあります。公式価格はユーロで設定されていますが、現地の窓口で支払う際は当日の為替レートで換算されたトルコリラでの支払いになる点に注意しましょう。
ヒエラポリスは、パムッカレにある古代の温泉都市です。紀元前2世紀末にペルガモン王国のアッタロス朝が温泉地を築いたとされています。
ヒエラポリスは、類まれな自然環境の上に築かれたギリシャ・ローマ時代の温泉施設の傑出した例です。温泉水の治療効果は、巨大な温水浴槽や水泳用のプールなど、様々な温泉施設で活用されています。中でも水療法は、地元の信仰と関連して発展した宗教的儀式と結びつきました。
パムッカレでは、石灰棚とヒエラポリス遺跡の両方を見ることができます。ヒエラポリスには浴場、神殿、劇場、ネクロポリスなどが残されており、自然の景観と古代都市を一度に観光できる点が特徴です。
印象的な自然地形と、温泉水を近隣の村や田畑に運ぶ複雑な運河網の発達が見事に融合したパムッカレは、他に類を見ない景観を誇ります。
ここからは、パムッカレとヒエラポリス遺跡のおすすめスポットについて紹介していきます。
パムッカレの石灰棚は、貴重な自然景観を守るため、一部を除いて立ち入りが制限されています。トルコ文化観光省によると、観光客が利用できるのは主要な通路周辺などに限られ、石灰質の堆積物の上を歩く際には靴を脱ぐ必要があります。
到着したら、足元に気をつけながら、温泉水が生み出した真っ白な石灰棚を歩いてみましょう。ここでしか見られない幻想的な景観を、ぜひ間近で楽しんでみてくださいね。
パムッカレを訪れたら、石灰棚だけでなく、広大な古代都市ヒエラポリスにも足を運んでみましょう。かつて温泉地として栄えたこの都市には、劇場や浴場、神殿など、古代の繁栄を感じさせる遺跡が数多く残されています。
なかでも圧巻なのが、ネクロポリス(墓地)です。約2kmにわたって広がる大規模な墓地には、ギリシャ・ローマ時代のさまざまな形式の墓が残されています。
石造りの墓や石棺が並ぶ光景からは、当時の人々の死生観や文化を垣間見ることができます。
ヒエラポリスの石灰棚の中にあるこの素晴らしいプールでは、泳ぐことができます。西暦7世紀の地震後にできた陥没穴に温泉水が流れ込み、この古代のプールが形成されたそうです。
ローマ帝国時代から、この古代プールの水は特定の皮膚疾患や循環器系の疾患に効果があると信じられてきました。このプールは、エジプトの女王クレオパトラもここで泳いだという言い伝えがあることから、「クレオパトラのプール」として知られています。
プールの底には、地震で倒れた大理石の柱や彫刻のある石材が今も残されています。約2000年前のローマ時代の遺構の上を泳げる、珍しい温泉プールです。
アンティーク・プール(クレオパトラプール)の見学料は無料ですが、実際に泳ぐには、パムッカレ遺跡全体の入場料(30ユーロ)と、プールへの入浴料(600トルコリラ)の両方が必要です。
トルコは世界屈指の温泉大国といわれており、全国1,500以上の温泉地が存在しています。 パムッカレ周辺のカラハユットにも温泉があります。デニズリ県文化観光局によると、温泉地であるカラハユットでは独特の赤色をした温泉水と温泉泥が一年を通して湧き、温度は58℃です。
この温泉水と温泉泥は豊富なミネラル分を含み、他に類を見ない健康源となっています。カラハユットにある観光施設では、この赤い温泉水と温泉泥のおかげで、様々な病気や健康上の問題に対する治療を受けることができます。
パムッカレを訪れた旅行者の中には、インターネットやガイドブックで見た写真との違いに、少し驚く人もいるようです。
Tripadvisorに2026年6月に投稿された口コミでは、かつて撮影された写真には、白い石灰棚にたっぷりと水をたたえた幻想的な景色が広がっている一方、実際に訪れてみると、乾いている石灰棚も多かったと紹介されています。写真で見た景色とは、少し印象が違っていたようです。
こういった現実と写真の差が、パムッカレが「がっかり世界遺産」といわれる一因になっているのかもしれませんね。
では何故現実と写真に差が生まれているのでしょうか?
パムッカレは、温泉水の流れや季節、保全状況などによって景観が変化します。そのため、写真で見た風景をそのまま期待して訪れると、「思っていた景色と違う」と感じることもあるかもしれません。こうした写真とのギャップから、旅行者の間で「がっかり世界遺産」と呼ばれることもあります。
とはいえ、真っ白な石灰棚と古代遺跡が織りなす独特の景観は、パムッカレならではの魅力。訪れる時期やその日の状況によって変わる景色も、自然が生み出す世界遺産ならではの楽しみ方のひとつといえるでしょう。
では、なぜ多くの石灰棚が乾いているのでしょうか?その理由のひとつが、石灰棚を美しく保つための温泉水の管理です。
パムッカレの温泉水は、決められたプログラムに従って石灰棚へ供給されています。同じ場所に大量の温泉水を長期間流し続けると、藻が発生し、真っ白な石灰棚が汚れてしまうことがあるためです。
そのため、一定期間石灰棚を乾燥させながら温泉水を流す場所を調整し、白く美しい景観を守っています。石灰棚が乾いているのは、景観が損なわれたからではなく、貴重な自然を未来に残すための取り組みでもあるのです。
せっかくパムッカレを訪れるなら、真っ白な石灰棚が織りなす美しい景色を写真に収めたいもの。パムッカレらしい写真を撮るなら、石灰棚の上部から、幾重にも重なる棚と、その先に広がる谷を一緒に写す構図がおすすめです。
また、石灰棚を下から見上げるように撮影したり、上段から温泉の池越しにデニズリ平原を望んだりするのもよいでしょう。場所を少し変えるだけで、印象の異なるパムッカレの表情を楽しめます。
パムッカレで写真を撮るなら、夕方の時間帯もおすすめです。日が傾くにつれて、真っ白な石灰棚にやわらかな光が差し込み、昼間とは違った穏やかな表情を見せてくれます。
また、夕方は日中に比べて光が柔らかくなるため、石灰棚の凹凸や温泉池の水面にも陰影が生まれます。真っ白な石灰棚だけでなく、光によって変化する景色にも注目してみると、より印象的な一枚を撮影できます。
パムッカレでの撮影では、カメラやスマートフォンのほかに、いくつか用意しておくと便利なものがあります。
1.レンズを拭くための柔らかい布
まず持って行きたいのが、レンズを拭くための柔らかい布です。 温泉から立ち上るミネラルミストや水滴がレンズに付着すると、写真が白くぼやけたり、光がにじんだりすることがあります。撮影の合間にこまめにレンズを拭けるよう、マイクロファイバークロスなどを用意しておくと安心です。
2. 防水性のあるスマートフォンケース
また、石灰棚の周辺は水に濡れている場所が多いため、防水性のあるスマートフォンケースやカメラ用の防水カバーがあると安心です。特に石灰棚の上を歩きながら撮影する場合は、足元に気を取られてカメラやスマートフォンを落とさないよう注意しましょう。
「きれいな写真を撮ること」だけに集中するのではなく、貴重な自然景観を守ることも大切です。立ち入りが制限されている場所には入らず、決められたルートを歩きながら、パムッカレならではの景色を楽しみましょう。
パムッカレを訪れるなら、春から初夏にかけてがおすすめです。気候が比較的穏やかで、真夏ほど暑さが厳しくないため、石灰棚だけでなく、広大なヒエラポリス遺跡も歩きながらゆっくり観光できます。
パムッカレの夏は、気温が高く乾燥した日が続きます。さらに、真っ白な石灰棚は太陽の光を強く反射するため、実際の気温以上に暑さを感じることもあります。
夏に訪れる場合は、帽子やサングラス、飲料水などを用意して、こまめに水分補給することが大切です。特に日差しが強い時間帯は、日傘を活用したり、できるだけ日陰で休憩しながら観光しましょう。
また、石灰棚を歩く際には、照り返しによって目がまぶしく感じることもあります。サングラスを用意しておくと、強い日差しから目を守るだけでなく、景色を眺める際にも役立ちます。
一方、冬は夏に比べて気温が下がり、雨の日も増えます。天候によっては石灰棚や遺跡をゆっくり見て回るのが難しくなることもあるため、雨具や暖かい服装を用意しておくと安心です。
また、石灰棚の上では靴を脱いで歩く場所があるため、冬場は濡れた地面の冷たさを感じやすくなります。足元が濡れることも考えて、タオルなどを持参しておくと便利です。
季節によって異なる表情を見せるパムッカレ。過ごしやすさを重視するなら春から初夏、暑さ対策をしながら観光を楽しむなら夏、混雑を避けて静かな雰囲気を楽しみたいなら冬など、自分の旅行スタイルに合わせて訪れる時期を選ぶのもよいでしょう。
パムッカレの美しい景観を楽しむなら、早朝、もしくは午後遅くの時間帯がおすすめです。特に石灰棚の上部から谷を望む景色は、午後の柔らかな光の中で眺めると、昼間とは違った印象を楽しめます。
パムッカレとヒエラポリスを観光するなら、4~8時間程度を見ておくとよいでしょう。観光情報サイトでは、石灰棚、古代都市、博物館など主な見どころを回る場合、4~6時間程度が目安とされています。各スポットの所要時間の目安は次のとおりです。
パムッカレの石灰棚:1~2時間
古代都市ヒエラポリス:2~3時間
ヒエラポリス古代劇場:30~45分
ヒエラポリス考古学博物館:45~60分
古代のプール(クレオパトラのプール):1~2時間
時間に余裕を持って楽しみたい場合は、半日から1日程度を確保するとよいでしょう。
パムッカレは、カルシウムを含む温泉水によって作られた真っ白な石灰棚と、古代都市ヒエラポリスが一体となったトルコの世界遺産です。ヒエラポリスには浴場、神殿、劇場、ネクロポリスなどが残り、古代から温泉と深く結びついてきた土地であることが分かります。
石灰棚は保全のため立ち入りが管理され、すべての場所に常時水が流れているわけではありません。旅行前には石灰棚の性質を理解し、時間配分に気を付けて写真撮影を楽しみましょう。
トルコの人気観光地、パムッカレ。真っ白な石灰棚に温泉水が流れる独特の景観で知られています。
その一方、「写真で見た景色と違う」と感じることもあるようです。パムッカレはどんな場所なのか、古代都市ヒエラポリスの歴史や見どころとあわせて見ていきましょう。
目次
パムッカレはどこにある?トルコを代表する真っ白な世界遺産
パムッカレは、トルコ南西部のデニズリ県にある観光地です。デニズリから約18kmの場所にあり、丘の斜面には真っ白な石灰棚が広がっています。
「Pamukkale」は「綿の城」を意味します。石灰棚の近くには古代都市ヒエラポリスがあり、両者は「Hierapolis-Pamukkale」として1988年にユネスコ世界遺産に登録されました。
パムッカレはなぜ白い?
真っ白な石灰棚は、温泉水に含まれる成分によって作られました。温泉水に含まれる炭酸カルシウムが沈殿することによって、白い石灰華が形成され、それがパムッカレの景観を形作っているのです。「綿の城」を意味するパムッカレという名前は、この印象的な景観に由来しています。
パムッカレが世界遺産に登録された理由
パムッカレは、自然が生み出した石灰棚と、古代都市ヒエラポリスの遺跡が一体となった世界遺産です。高さ約200メートルの崖にある泉から湧き出る、方解石を豊富に含んだ温泉水が、鉱物の森や石化した滝、そして「パムッカレ」と呼ばれる段々畑状の石灰棚を形成し、幻想的な景観を作り出しています。
ユネスコは、こうした温泉による自然景観だけでなく、浴場や神殿、劇場、ネクロポリス(大規模な墓地・埋葬地)など、古代都市ヒエラポリスの遺跡も評価しています。
なかでも、白い石灰華の段丘や数多くの温泉からなる自然景観と、ギリシャ・ローマ時代からビザンチン時代にかけての都市遺跡が一体となって残されている点が特徴です。特に保存状態の良い劇場やネクロポリスなどが評価され、1988年に世界遺産に登録されました。
パムッカレの営業時間と入場料
パムッカレの営業時間は、季節によって異なります。パムッカレとヒエラポリス遺跡の共通入場チケットは30ユーロです。一度敷地外に出てしまうと、再入場もできません。
基本的に年中無休で営業していますが、次期やゲート(北門・南門)によって、多少前後する場合もあります。公式価格はユーロで設定されていますが、現地の窓口で支払う際は当日の為替レートで換算されたトルコリラでの支払いになる点に注意しましょう。
ヒエラポリス遺跡って何?約2000年前の温泉都市
ヒエラポリスは、パムッカレにある古代の温泉都市です。紀元前2世紀末にペルガモン王国のアッタロス朝が温泉地を築いたとされています。
ヒエラポリスは、類まれな自然環境の上に築かれたギリシャ・ローマ時代の温泉施設の傑出した例です。温泉水の治療効果は、巨大な温水浴槽や水泳用のプールなど、様々な温泉施設で活用されています。中でも水療法は、地元の信仰と関連して発展した宗教的儀式と結びつきました。
パムッカレ・ヒエラポリス遺跡の見どころ
パムッカレでは、石灰棚とヒエラポリス遺跡の両方を見ることができます。ヒエラポリスには浴場、神殿、劇場、ネクロポリスなどが残されており、自然の景観と古代都市を一度に観光できる点が特徴です。
印象的な自然地形と、温泉水を近隣の村や田畑に運ぶ複雑な運河網の発達が見事に融合したパムッカレは、他に類を見ない景観を誇ります。
ここからは、パムッカレとヒエラポリス遺跡のおすすめスポットについて紹介していきます。
裸足で石灰棚を歩く特別な体験!
パムッカレの石灰棚は、貴重な自然景観を守るため、一部を除いて立ち入りが制限されています。トルコ文化観光省によると、観光客が利用できるのは主要な通路周辺などに限られ、石灰質の堆積物の上を歩く際には靴を脱ぐ必要があります。
到着したら、足元に気をつけながら、温泉水が生み出した真っ白な石灰棚を歩いてみましょう。ここでしか見られない幻想的な景観を、ぜひ間近で楽しんでみてくださいね。
ヒエラポリス遺跡は圧巻!
パムッカレを訪れたら、石灰棚だけでなく、広大な古代都市ヒエラポリスにも足を運んでみましょう。かつて温泉地として栄えたこの都市には、劇場や浴場、神殿など、古代の繁栄を感じさせる遺跡が数多く残されています。
なかでも圧巻なのが、ネクロポリス(墓地)です。約2kmにわたって広がる大規模な墓地には、ギリシャ・ローマ時代のさまざまな形式の墓が残されています。
石造りの墓や石棺が並ぶ光景からは、当時の人々の死生観や文化を垣間見ることができます。
アンティーク・プール(クレオパトラの温泉)
ヒエラポリスの石灰棚の中にあるこの素晴らしいプールでは、泳ぐことができます。西暦7世紀の地震後にできた陥没穴に温泉水が流れ込み、この古代のプールが形成されたそうです。
ローマ帝国時代から、この古代プールの水は特定の皮膚疾患や循環器系の疾患に効果があると信じられてきました。このプールは、エジプトの女王クレオパトラもここで泳いだという言い伝えがあることから、「クレオパトラのプール」として知られています。
プールの底には、地震で倒れた大理石の柱や彫刻のある石材が今も残されています。約2000年前のローマ時代の遺構の上を泳げる、珍しい温泉プールです。
アンティーク・プール(クレオパトラプール)の見学料は無料ですが、実際に泳ぐには、パムッカレ遺跡全体の入場料(30ユーロ)と、プールへの入浴料(600トルコリラ)の両方が必要です。
実はトルコは温泉大国!カラハユットにも注目
トルコは世界屈指の温泉大国といわれており、全国1,500以上の温泉地が存在しています。
パムッカレ周辺のカラハユットにも温泉があります。デニズリ県文化観光局によると、温泉地であるカラハユットでは独特の赤色をした温泉水と温泉泥が一年を通して湧き、温度は58℃です。
この温泉水と温泉泥は豊富なミネラル分を含み、他に類を見ない健康源となっています。カラハユットにある観光施設では、この赤い温泉水と温泉泥のおかげで、様々な病気や健康上の問題に対する治療を受けることができます。
パムッカレが「がっかり世界遺産」といわれる理由
パムッカレを訪れた旅行者の中には、インターネットやガイドブックで見た写真との違いに、少し驚く人もいるようです。
Tripadvisorに2026年6月に投稿された口コミでは、かつて撮影された写真には、白い石灰棚にたっぷりと水をたたえた幻想的な景色が広がっている一方、実際に訪れてみると、乾いている石灰棚も多かったと紹介されています。写真で見た景色とは、少し印象が違っていたようです。
こういった現実と写真の差が、パムッカレが「がっかり世界遺産」といわれる一因になっているのかもしれませんね。
温泉水の流れによって変わる景観
では何故現実と写真に差が生まれているのでしょうか?
パムッカレは、温泉水の流れや季節、保全状況などによって景観が変化します。そのため、写真で見た風景をそのまま期待して訪れると、「思っていた景色と違う」と感じることもあるかもしれません。こうした写真とのギャップから、旅行者の間で「がっかり世界遺産」と呼ばれることもあります。
とはいえ、真っ白な石灰棚と古代遺跡が織りなす独特の景観は、パムッカレならではの魅力。訪れる時期やその日の状況によって変わる景色も、自然が生み出す世界遺産ならではの楽しみ方のひとつといえるでしょう。
なぜ石灰棚は乾いているの?
では、なぜ多くの石灰棚が乾いているのでしょうか?その理由のひとつが、石灰棚を美しく保つための温泉水の管理です。
パムッカレの温泉水は、決められたプログラムに従って石灰棚へ供給されています。同じ場所に大量の温泉水を長期間流し続けると、藻が発生し、真っ白な石灰棚が汚れてしまうことがあるためです。
そのため、一定期間石灰棚を乾燥させながら温泉水を流す場所を調整し、白く美しい景観を守っています。石灰棚が乾いているのは、景観が損なわれたからではなく、貴重な自然を未来に残すための取り組みでもあるのです。
パムッカレで素敵な写真を撮るには?
せっかくパムッカレを訪れるなら、真っ白な石灰棚が織りなす美しい景色を写真に収めたいもの。パムッカレらしい写真を撮るなら、石灰棚の上部から、幾重にも重なる棚と、その先に広がる谷を一緒に写す構図がおすすめです。
また、石灰棚を下から見上げるように撮影したり、上段から温泉の池越しにデニズリ平原を望んだりするのもよいでしょう。場所を少し変えるだけで、印象の異なるパムッカレの表情を楽しめます。
夕方の撮影もおすすめ
パムッカレで写真を撮るなら、夕方の時間帯もおすすめです。日が傾くにつれて、真っ白な石灰棚にやわらかな光が差し込み、昼間とは違った穏やかな表情を見せてくれます。
また、夕方は日中に比べて光が柔らかくなるため、石灰棚の凹凸や温泉池の水面にも陰影が生まれます。真っ白な石灰棚だけでなく、光によって変化する景色にも注目してみると、より印象的な一枚を撮影できます。
撮影の際に持って行くと良いもの
パムッカレでの撮影では、カメラやスマートフォンのほかに、いくつか用意しておくと便利なものがあります。
1.レンズを拭くための柔らかい布
まず持って行きたいのが、レンズを拭くための柔らかい布です。
温泉から立ち上るミネラルミストや水滴がレンズに付着すると、写真が白くぼやけたり、光がにじんだりすることがあります。撮影の合間にこまめにレンズを拭けるよう、マイクロファイバークロスなどを用意しておくと安心です。
2. 防水性のあるスマートフォンケース
また、石灰棚の周辺は水に濡れている場所が多いため、防水性のあるスマートフォンケースやカメラ用の防水カバーがあると安心です。特に石灰棚の上を歩きながら撮影する場合は、足元に気を取られてカメラやスマートフォンを落とさないよう注意しましょう。
「きれいな写真を撮ること」だけに集中するのではなく、貴重な自然景観を守ることも大切です。立ち入りが制限されている場所には入らず、決められたルートを歩きながら、パムッカレならではの景色を楽しみましょう。
パムッカレ観光に最適な時期と注意点
パムッカレを訪れるなら、春から初夏にかけてがおすすめです。気候が比較的穏やかで、真夏ほど暑さが厳しくないため、石灰棚だけでなく、広大なヒエラポリス遺跡も歩きながらゆっくり観光できます。
夏は暑さと強い日差しに注意
パムッカレの夏は、気温が高く乾燥した日が続きます。さらに、真っ白な石灰棚は太陽の光を強く反射するため、実際の気温以上に暑さを感じることもあります。
夏に訪れる場合は、帽子やサングラス、飲料水などを用意して、こまめに水分補給することが大切です。特に日差しが強い時間帯は、日傘を活用したり、できるだけ日陰で休憩しながら観光しましょう。
また、石灰棚を歩く際には、照り返しによって目がまぶしく感じることもあります。サングラスを用意しておくと、強い日差しから目を守るだけでなく、景色を眺める際にも役立ちます。
冬は雨と冷え込みへの対策を
一方、冬は夏に比べて気温が下がり、雨の日も増えます。天候によっては石灰棚や遺跡をゆっくり見て回るのが難しくなることもあるため、雨具や暖かい服装を用意しておくと安心です。
また、石灰棚の上では靴を脱いで歩く場所があるため、冬場は濡れた地面の冷たさを感じやすくなります。足元が濡れることも考えて、タオルなどを持参しておくと便利です。
季節によって異なる表情を見せるパムッカレ。過ごしやすさを重視するなら春から初夏、暑さ対策をしながら観光を楽しむなら夏、混雑を避けて静かな雰囲気を楽しみたいなら冬など、自分の旅行スタイルに合わせて訪れる時期を選ぶのもよいでしょう。
観光は早朝もしくは夕方がおすすめ
パムッカレの美しい景観を楽しむなら、早朝、もしくは午後遅くの時間帯がおすすめです。特に石灰棚の上部から谷を望む景色は、午後の柔らかな光の中で眺めると、昼間とは違った印象を楽しめます。
パムッカレとヒエラポリスを観光するなら、4~8時間程度を見ておくとよいでしょう。観光情報サイトでは、石灰棚、古代都市、博物館など主な見どころを回る場合、4~6時間程度が目安とされています。各スポットの所要時間の目安は次のとおりです。
パムッカレの石灰棚:1~2時間
古代都市ヒエラポリス:2~3時間
ヒエラポリス古代劇場:30~45分
ヒエラポリス考古学博物館:45~60分
古代のプール(クレオパトラのプール):1~2時間
時間に余裕を持って楽しみたい場合は、半日から1日程度を確保するとよいでしょう。
まとめ
パムッカレは、カルシウムを含む温泉水によって作られた真っ白な石灰棚と、古代都市ヒエラポリスが一体となったトルコの世界遺産です。ヒエラポリスには浴場、神殿、劇場、ネクロポリスなどが残り、古代から温泉と深く結びついてきた土地であることが分かります。
石灰棚は保全のため立ち入りが管理され、すべての場所に常時水が流れているわけではありません。旅行前には石灰棚の性質を理解し、時間配分に気を付けて写真撮影を楽しみましょう。
関連記事