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チーズと聞くと、カマンベールチーズやプロセスチーズを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかしチーズの種類は、世界5大チーズをはじめ、驚くほど種類が豊富です。さらに、チーズは産地や製法によって味や香り、食感が大きく異なります。ミルクのやさしい風味のものから、青カビ特有の刺激的な味わいのものまで、チーズの個性は驚くほど幅広いです。
チーズの種類と特徴を知ることで、選ぶ楽しさが一気に広がります。チーズ選びの参考にしてみてください。
「世界5大チーズ」とは、長い歴史と確立された製法を持ち、世界中で広く親しまれている有名なチーズの総称です。公式な認定リストはありませんが、カマンベールチーズ、ロックフォール、チェダー、パルミジャーノ・レッジャーノ、ゴーダの5種類が代表として広く知られています。どれも産地や製法が異なるため、味・食感・見た目もまったく違うのが面白いところです。
カマンベールは、フランス・ノルマンディー地方が発祥の白カビタイプのチーズです。18世紀末、ノルマンディー地方の農婦マリー・アレルが製法の普及に貢献したことで知られています。
〈特徴・味〉
白カビに覆われた小型チーズで、内側はクリーム色。香りが控えめで食べやすく、チーズ初心者にも人気です。熟成によってミルク風味から、きのこや土のような深い味わいへ変化し、外皮ごとの食感の違いも楽しめます。
〈作り方〉
牛乳を原料に、白カビ(ペニシリウム・カメンベルティ)を表面に植え付けて熟成させます。中でも本場フランスのAOP認定品「カマンベール・ド・ノルマンディー」は、乳牛ノルマンド種の牛乳を使い、職人が手作業でカード(牛乳を固めた乳の塊)をすくう伝統製法が今も守られている高品質カマンベールとして知られています。
おすすめの食べ方
食べる30分前にカバーをして常温に置いておくと、チーズ本来の味と香りが引き立ちます。そのままはもちろん、クラッカーやりんごと合わせるだけでも手軽においしく楽しめます。
ワインと合わせる場合、マイルドなカマンベールには軽めの赤や白ワイン。熟成が進んで味わいが濃くなったものには、コクのある白ワインや赤ワイン、シードルなどもよく合います。
「チーズ好きの行き着くところはブルーチーズ」といわれるほど、ブルーチーズはチーズ通に愛される種類です。なかでも特に有名なのがロックフォールで、フランス南部の岩山にある洞窟で熟成されたものだけが「ロックフォール」という名を名乗ることができます。
チーズに使われるカビは、食品用として安全性が確認された種類のみが使用されています。白カビタイプには「ペニシリウム・カマンベルティ」、青カビタイプには「ペニシリウム・ロックフォルティ」などのカビが使われており、いずれもチーズ製造用に管理された安全な菌株です。これらのカビは熟成の過程でタンパク質や脂肪を分解し、白カビチーズやブルーチーズ特有の香りやうまみを生み出しています。
ただし、購入後に保存状態の悪化によって別のカビが生えた場合は、安全性が確認できないため食べないようにしましょう。開封後はできるだけ早めに食べ切るのがおすすめです。
牛乳ではなく羊乳を原料としており、羊乳ならではのまろやかなコクが味の土台になっています。そこに青カビ(ペニシリウム・ロックフォルティ)が生み出す刺激的な風味と強い塩気が加わり、他のブルーチーズとは一線を画す力強い味わいが生まれます。
温めた羊乳に凝乳酵素(ぎょうにゅうこうそ)を加えてカードを作り、型に詰めて水分を取り除いたあと、金串で空気孔を開けてロックフォール村の洞窟で熟成させます。古くから洞窟に存在する青カビ菌が、ロックフォール独特の熟成文化を支えてきました。
クラッカーや薄切りのバゲットにのせてそのまま食べるのが王道で、はちみつ、ナッツやレーズンとの組み合わせもよく合います。 独特の風味が苦手な方は、サラダに散らしたり、ドレッシングやディップにしたりすると食べやすくなります。
甘口の白ワインやデザートワインとも相性抜群です。
チェダーは、イギリス・サマセット州で生まれた有名なチーズです。現在は、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど世界各国で製造されており、生産量、消費量ともに世界トップクラスを誇る種類として知られています。
チェダーは、緻密でほろっと砕ける食感が特徴のチーズです。色は薄黄色からオレンジ色まであり、熟成が進むにつれて、さわやかな酸味からコクとシャープな味わいへ変化します。熟成度による味の違いを楽しめるのも魅力です。
チェダーは、「チェダリング」と「ミリング」という独自製法で作られます。カードを積み重ねて水分を抜く「チェダリング」を行ったあと、細かく砕く「ミリング」を経て塩を加え、圧搾・熟成させます。鮮やかなオレンジ色のレッド・チェダーと、着色しないホワイト・チェダーの2種類があります。
食べる30分ほど前に冷蔵庫から出しておくと、チーズ本来の味と香りが引き立ちます。薄くスライスしてサンドイッチに、細かく刻んでサラダやグラタン、オムレツに入れるなど、幅広い料理に活用できるのもチェダーの魅力です。
ワインは辛口の白ワインが合いやすく、熟成が進んだチェダーにはコクのある赤ワインやビールもよく合います。
ゴーダは、オランダを代表する有名なセミハードチーズです。
マイルドでくせのない味わいは日本でも親しまれており、プロセスチーズの原料にも使われる日本でも身近な種類のひとつです。
ワックスや樹脂で表面をコーティングしたものが多く、バターのようなまろやかな香りが特徴です。若いうちはクリーミーでさっぱりしていますが、熟成が進むと旨みとコクが増します。数週間程度の若いものから、数年熟成させたものまで幅広くあるため、熟成度合いによって味の違いを食べ比べられるのも楽しみのひとつです。
13世紀ごろからオランダのゴーダ村で作られてきた伝統的なチーズで、母から娘へとチーズづくりの技が受け継がれた歴史があります。一般的なセミハードタイプの製法で作られており、仕上げに表皮を黄色いワックスでコーティングします。
くせが少なく食べやすいため、ナチュラルチーズ初心者にもおすすめです。そのままはもちろん、パンやピザ、オムレツなど幅広い料理に使えます。
食べる30分前に常温に戻すと風味が引き立ち、マイルドなものには辛口白ワイン、熟成タイプには軽めの赤ワインがよく合います。
パルミジャーノ・レッジャーノは、千年以上前から北イタリアの特定地域だけで作られてきた「イタリアチーズの王様」と呼ばれる有名な種類のひとつです。 人気の高さから世界各地で模倣されるほど、チーズの世界では別格の存在感を持っています。
表皮は褐色で非常に厚く硬く、等級を示す刻印が入っているのが外見の特徴です。中はほろほろと砕ける食感で、噛むほどうま味が広がります。熟成が進むとアミノ酸が結晶化してじゃりじゃりとした食感が加わります。断面に見える白い粒はアミノ酸の結晶で、うま味の凝縮されたサインです。
一晩置いて脂肪分を分離させた牛乳と搾りたての牛乳を混ぜ合わせることから製造が始まります。乳酸菌と凝乳酵素を加えてカードを作り、型に入れて加圧・食塩水漬けを経て熟成庫でじっくりと仕上げていきます。DOP(原産地保護認証)の厳しい基準のもと、イタリア北部の特定地域で1日ごとに仕込みが行われるという製造のこだわりが、長い歴史に裏付けられた深い味わいを生み出しています。
スライスまたは砕いてそのままおつまみとして楽しめるほか、おろしてパスタやピザ、グラタン、サラダ、スープに加えるなど料理への活用の幅が広いチーズです。ソースやシチューの隠し味として少量加えるだけで料理にぐっと深みが増すため、一つ持っておくと重宝します。
そんなパルミジャーノ・レッジャーノには、辛口の白ワインやコクのある赤ワインとよく合います。
チーズは製法や熟成方法によって大きく6種類に分類されます。種類ごとに味・香り・食感がまったく異なるため、タイプの違いを知っておくと自分好みのチーズを見つけやすくなります。世界5大チーズも含め、有名なチーズがどのタイプに当てはまるかを合わせて確認してみましょう。
チーズは世界中で親しまれている食品ですが、起源や歴史をたどると、意外な事実が見えてきます。チーズの成り立ちや消費文化を知ることで、食べるときの楽しみがさらに広がるはずです。
チーズの起源は、紀元前数千年ごろのメソポタミア地域にさかのぼるとも言われています。山羊や羊のミルクが乳酸菌の働きで自然に固まり、水分が分離することを人々が発見したことが、チーズ作りの始まりです。
その後チーズはギリシャからローマへと伝わり、ローマ時代には種類も増えて広く普及しました。当時は裕福な階層だけでなく平民や兵士たちも日常的に食べていたといわれており、いかにチーズが人々の生活に根付いていたかが分かります。
さらに、大航海時代を経て新大陸が発見されると、チーズは世界中へと広まっていきました。
日本に乳製品が伝わったのは今から1400年ほど前、飛鳥時代のことです。牛乳を煮詰めて固めた「蘇(そ)」と呼ばれる乳製品が作られるようになり、栄養食品として天皇に献上されるほど重宝されました。
しかし、天皇や貴族など身分の高い人だけが食べられる特別な食べ物であったと考えられています。平安時代以降、記録は徐々に少なくなり、次第に広く作られなくなっていきました。
世界有数のチーズ消費国として知られるフランスでは、年間約20~25kgものチーズが消費されています。 食後にチーズを楽しむ文化があり、産地や熟成度によって選ぶチーズを変えるほどチーズ文化が深く根付いた国です。
一方、日本の消費量は一人あたり年間約2~3kgで、フランスの10分の1以下にとどまっています。ただし、本格的なナチュラルチーズへの関心は年々高まっており、和食とチーズを組み合わせる楽しみ方も広がるなど、今後さらに注目が集まりそうな分野です。
今回は、世界5大チーズの特徴と味の違い、タイプ別分類、歴史にまつわる雑学とチーズの奥深い世界を紹介しました。 カマンベール・ロックンフォール・チェダー・ゴーダ・パルミジャーノ・レッジャーノは、それぞれ産地・製法・歴史が異なるため、タイプの分類と合わせて知っておくと売り場での選び方や料理への使い方も変わってきます。
チーズ選びに迷ったときは、「食べやすさ」を基準にするのがおすすめです。くせが少なくマイルドなカマンベールやゴーダからスタートし、少しずつ味の幅を広げていくと自分好みのチーズに出会いやすくなります。
種類や特徴を知ったうえで食べると同じチーズでも新しい発見があるので、ぜひさまざま種類を食べ比べてみてください。
チーズと聞くと、カマンベールチーズやプロセスチーズを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかしチーズの種類は、世界5大チーズをはじめ、驚くほど種類が豊富です。
さらに、チーズは産地や製法によって味や香り、食感が大きく異なります。
ミルクのやさしい風味のものから、青カビ特有の刺激的な味わいのものまで、チーズの個性は驚くほど幅広いです。
チーズの種類と特徴を知ることで、選ぶ楽しさが一気に広がります。チーズ選びの参考にしてみてください。
目次
世界5大チーズとは何か?種類ごとの特徴と味を解説
「世界5大チーズ」とは、長い歴史と確立された製法を持ち、世界中で広く親しまれている有名なチーズの総称です。
公式な認定リストはありませんが、カマンベールチーズ、ロックフォール、チェダー、パルミジャーノ・レッジャーノ、ゴーダの5種類が代表として広く知られています。
どれも産地や製法が異なるため、味・食感・見た目もまったく違うのが面白いところです。
カマンベール
カマンベールは、フランス・ノルマンディー地方が発祥の白カビタイプのチーズです。
18世紀末、ノルマンディー地方の農婦マリー・アレルが製法の普及に貢献したことで知られています。
〈特徴・味〉
白カビに覆われた小型チーズで、内側はクリーム色。香りが控えめで食べやすく、チーズ初心者にも人気です。
熟成によってミルク風味から、きのこや土のような深い味わいへ変化し、外皮ごとの食感の違いも楽しめます。
〈作り方〉
牛乳を原料に、白カビ(ペニシリウム・カメンベルティ)を表面に植え付けて熟成させます。
中でも本場フランスのAOP認定品「カマンベール・ド・ノルマンディー」は、乳牛ノルマンド種の牛乳を使い、職人が手作業でカード(牛乳を固めた乳の塊)をすくう伝統製法が今も守られている高品質カマンベールとして知られています。
おすすめの食べ方
食べる30分前にカバーをして常温に置いておくと、チーズ本来の味と香りが引き立ちます。
そのままはもちろん、クラッカーやりんごと合わせるだけでも手軽においしく楽しめます。
ワインと合わせる場合、マイルドなカマンベールには軽めの赤や白ワイン。
熟成が進んで味わいが濃くなったものには、コクのある白ワインや赤ワイン、シードルなどもよく合います。
ロックフォール
「チーズ好きの行き着くところはブルーチーズ」といわれるほど、ブルーチーズはチーズ通に愛される種類です。
なかでも特に有名なのがロックフォールで、フランス南部の岩山にある洞窟で熟成されたものだけが「ロックフォール」という名を名乗ることができます。
なぜカビを食べても大丈夫なの?
チーズに使われるカビは、食品用として安全性が確認された種類のみが使用されています。
白カビタイプには「ペニシリウム・カマンベルティ」、青カビタイプには「ペニシリウム・ロックフォルティ」などのカビが使われており、いずれもチーズ製造用に管理された安全な菌株です。
これらのカビは熟成の過程でタンパク質や脂肪を分解し、白カビチーズやブルーチーズ特有の香りやうまみを生み出しています。
ただし、購入後に保存状態の悪化によって別のカビが生えた場合は、安全性が確認できないため食べないようにしましょう。開封後はできるだけ早めに食べ切るのがおすすめです。
〈特徴・味〉
牛乳ではなく羊乳を原料としており、羊乳ならではのまろやかなコクが味の土台になっています。
そこに青カビ(ペニシリウム・ロックフォルティ)が生み出す刺激的な風味と強い塩気が加わり、他のブルーチーズとは一線を画す力強い味わいが生まれます。
〈作り方〉
温めた羊乳に凝乳酵素(ぎょうにゅうこうそ)を加えてカードを作り、型に詰めて水分を取り除いたあと、金串で空気孔を開けてロックフォール村の洞窟で熟成させます。
古くから洞窟に存在する青カビ菌が、ロックフォール独特の熟成文化を支えてきました。
おすすめの食べ方
クラッカーや薄切りのバゲットにのせてそのまま食べるのが王道で、はちみつ、ナッツやレーズンとの組み合わせもよく合います。
独特の風味が苦手な方は、サラダに散らしたり、ドレッシングやディップにしたりすると食べやすくなります。
甘口の白ワインやデザートワインとも相性抜群です。
チェダー
チェダーは、イギリス・サマセット州で生まれた有名なチーズです。
現在は、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど世界各国で製造されており、生産量、消費量ともに世界トップクラスを誇る種類として知られています。
〈特徴・味〉
チェダーは、緻密でほろっと砕ける食感が特徴のチーズです。
色は薄黄色からオレンジ色まであり、熟成が進むにつれて、さわやかな酸味からコクとシャープな味わいへ変化します。熟成度による味の違いを楽しめるのも魅力です。
〈作り方〉
チェダーは、「チェダリング」と「ミリング」という独自製法で作られます。
カードを積み重ねて水分を抜く「チェダリング」を行ったあと、細かく砕く「ミリング」を経て塩を加え、圧搾・熟成させます。
鮮やかなオレンジ色のレッド・チェダーと、着色しないホワイト・チェダーの2種類があります。
おすすめの食べ方
食べる30分ほど前に冷蔵庫から出しておくと、チーズ本来の味と香りが引き立ちます。
薄くスライスしてサンドイッチに、細かく刻んでサラダやグラタン、オムレツに入れるなど、幅広い料理に活用できるのもチェダーの魅力です。
ワインは辛口の白ワインが合いやすく、熟成が進んだチェダーにはコクのある赤ワインやビールもよく合います。
ゴーダ
ゴーダは、オランダを代表する有名なセミハードチーズです。
マイルドでくせのない味わいは日本でも親しまれており、プロセスチーズの原料にも使われる日本でも身近な種類のひとつです。
〈特徴・味〉
ワックスや樹脂で表面をコーティングしたものが多く、バターのようなまろやかな香りが特徴です。
若いうちはクリーミーでさっぱりしていますが、熟成が進むと旨みとコクが増します。
数週間程度の若いものから、数年熟成させたものまで幅広くあるため、熟成度合いによって味の違いを食べ比べられるのも楽しみのひとつです。
〈作り方〉
13世紀ごろからオランダのゴーダ村で作られてきた伝統的なチーズで、母から娘へとチーズづくりの技が受け継がれた歴史があります。
一般的なセミハードタイプの製法で作られており、仕上げに表皮を黄色いワックスでコーティングします。
おすすめの食べ方
くせが少なく食べやすいため、ナチュラルチーズ初心者にもおすすめです。
そのままはもちろん、パンやピザ、オムレツなど幅広い料理に使えます。
食べる30分前に常温に戻すと風味が引き立ち、マイルドなものには辛口白ワイン、熟成タイプには軽めの赤ワインがよく合います。
パルミジャーノ・レッジャーノ
パルミジャーノ・レッジャーノは、千年以上前から北イタリアの特定地域だけで作られてきた「イタリアチーズの王様」と呼ばれる有名な種類のひとつです。
人気の高さから世界各地で模倣されるほど、チーズの世界では別格の存在感を持っています。
〈特徴・味〉
表皮は褐色で非常に厚く硬く、等級を示す刻印が入っているのが外見の特徴です。
中はほろほろと砕ける食感で、噛むほどうま味が広がります。
熟成が進むとアミノ酸が結晶化してじゃりじゃりとした食感が加わります。
断面に見える白い粒はアミノ酸の結晶で、うま味の凝縮されたサインです。
〈作り方〉
一晩置いて脂肪分を分離させた牛乳と搾りたての牛乳を混ぜ合わせることから製造が始まります。
乳酸菌と凝乳酵素を加えてカードを作り、型に入れて加圧・食塩水漬けを経て熟成庫でじっくりと仕上げていきます。
DOP(原産地保護認証)の厳しい基準のもと、イタリア北部の特定地域で1日ごとに仕込みが行われるという製造のこだわりが、長い歴史に裏付けられた深い味わいを生み出しています。
おすすめの食べ方
スライスまたは砕いてそのままおつまみとして楽しめるほか、おろしてパスタやピザ、グラタン、サラダ、スープに加えるなど料理への活用の幅が広いチーズです。
ソースやシチューの隠し味として少量加えるだけで料理にぐっと深みが増すため、一つ持っておくと重宝します。
そんなパルミジャーノ・レッジャーノには、辛口の白ワインやコクのある赤ワインとよく合います。
知っておきたいチーズのタイプは大きく6種類
チーズは製法や熟成方法によって大きく6種類に分類されます。
種類ごとに味・香り・食感がまったく異なるため、タイプの違いを知っておくと自分好みのチーズを見つけやすくなります。
世界5大チーズも含め、有名なチーズがどのタイプに当てはまるかを合わせて確認してみましょう。
フレッシュチーズ
鮮度がおいしさを左右するチーズなので、開封後は早めに食べ切るようにしましょう。
サラダや和え物など幅広い料理に活用できます。
白カビチーズ
熟成が進むと中身がとろりとやわらかくなり、香りやコクも強まります。
青カビチーズ
この3種は「世界三大ブルーチーズ」と呼ばれる有名な銘柄です。
青カビが内部の隙間に沿って広がるため、切り口がまるで大理石のような美しいマーブル模様になります。
ハチミツや甘口のワインと合わせると食べやすくなります。
セミハードチーズ
熟成がおだやかに進むことから長く保存できるのも魅力です。
熟成度合いによって味わいが変化するため、同じチーズでも若いものと熟成したものを食べ比べる楽しみもあります。
ハードチーズ
すりおろしてパスタやスープに加えるなど料理への活用の幅が広いです。
ウォッシュチーズ
洗う工程を繰り返すことで外皮がオレンジ色に変化し、独特の強い香りが生まれます。
知ると食べるのがもっと楽しくなるチーズの雑学
チーズは世界中で親しまれている食品ですが、起源や歴史をたどると、意外な事実が見えてきます。
チーズの成り立ちや消費文化を知ることで、食べるときの楽しみがさらに広がるはずです。
チーズの起源を知ろう
チーズの起源は、紀元前数千年ごろのメソポタミア地域にさかのぼるとも言われています。
山羊や羊のミルクが乳酸菌の働きで自然に固まり、水分が分離することを人々が発見したことが、チーズ作りの始まりです。
その後チーズはギリシャからローマへと伝わり、ローマ時代には種類も増えて広く普及しました。
当時は裕福な階層だけでなく平民や兵士たちも日常的に食べていたといわれており、いかにチーズが人々の生活に根付いていたかが分かります。
さらに、大航海時代を経て新大陸が発見されると、チーズは世界中へと広まっていきました。
日本のチーズの起源「蘇(そ)」とは
日本に乳製品が伝わったのは今から1400年ほど前、飛鳥時代のことです。
牛乳を煮詰めて固めた「蘇(そ)」と呼ばれる乳製品が作られるようになり、栄養食品として天皇に献上されるほど重宝されました。
しかし、天皇や貴族など身分の高い人だけが食べられる特別な食べ物であったと考えられています。
平安時代以降、記録は徐々に少なくなり、次第に広く作られなくなっていきました。
チーズの消費量世界一位の国は?
世界有数のチーズ消費国として知られるフランスでは、年間約20~25kgものチーズが消費されています。
食後にチーズを楽しむ文化があり、産地や熟成度によって選ぶチーズを変えるほどチーズ文化が深く根付いた国です。
一方、日本の消費量は一人あたり年間約2~3kgで、フランスの10分の1以下にとどまっています。
ただし、本格的なナチュラルチーズへの関心は年々高まっており、和食とチーズを組み合わせる楽しみ方も広がるなど、今後さらに注目が集まりそうな分野です。
チーズの種類を知ってもっと楽しもう
今回は、世界5大チーズの特徴と味の違い、タイプ別分類、歴史にまつわる雑学とチーズの奥深い世界を紹介しました。
カマンベール・ロックンフォール・チェダー・ゴーダ・パルミジャーノ・レッジャーノは、それぞれ産地・製法・歴史が異なるため、タイプの分類と合わせて知っておくと売り場での選び方や料理への使い方も変わってきます。
チーズ選びに迷ったときは、「食べやすさ」を基準にするのがおすすめです。
くせが少なくマイルドなカマンベールやゴーダからスタートし、少しずつ味の幅を広げていくと自分好みのチーズに出会いやすくなります。
種類や特徴を知ったうえで食べると同じチーズでも新しい発見があるので、ぜひさまざま種類を食べ比べてみてください。
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