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「国花とは何か」という基本を知るだけで、世界の見え方はもっと楽しく変わります。身近な日本から、まだ見ぬ遠くの異国まで、世界中で愛される花々の物語を一緒にのぞいてみましょう。その国の歴史や文化の向こう側に、素敵な素顔が見つかるはずですよ。
国花(こっか)とは、その国の風土や歴史、文化を象徴する花のことです。国民に広く親しまれ、国家のアイデンティティを表す存在として位置づけられています。法的に定められている場合もあれば、昔からの習慣で自然に決まった国も少なくありません。国を代表するシンボルとして、切手や硬貨のデザイン、外交の場に登場したりと、まさに「国の顔」として大切な役割を担っています。
一言でいうと、国花は「国のアイデンティティ」を示す植物です。鳥なら「国鳥」、木なら「国木」があるように、花もその国らしさを表す重要なシンボルになります。必ずしも1種類とは限らず、いくつかの花を国花にしている国も珍しくありません。何よりも「国民の皆さんに愛されていること」が、国花のいちばんの条件といえます。
選定の基準は国によってさまざまですが、主にその土地に昔から自生していたり、歴史と深い関わりがあったりすることが多いようです。例えば、王室や皇室の紋章に使われている伝統的な花や、神話に登場する花が選ばれることはよくあるケースです。また、「その花の花言葉が国民性にぴったり!」という理由で選ばれることもあるんですよ。
アジアの国々には、歴史の結びつきや宗教観が反映された、深みのある国花がたくさんあります。それぞれの背景を知ると、その国の国民性がもっと身近に感じられるはずです。
日本の国花を尋ねられたとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「桜」ではないでしょうか。でも実は、「菊」も同じように大切な象徴とされています。日本には法律で定められた公式な国花はありませんが、この2つの花が「日本の顔」として国民に長く愛され続けています。
桜は、厳しい冬が終わりを告げる「春の訪れ」の象徴として、古来より日本人の心に深く根ざしてきました。パッと華やかに咲き、潔く散っていくその姿は、日本人の美意識や精神性を象徴するものとされています。お花見という独自の文化があることからもわかる通り、私たちの生活に寄り添った親しみ深い花であり、100円硬貨のデザインにも選ばれています。
「精神の美」「優美な女性」
品種ごとに異なる花言葉を持つ桜について、詳しく知りたい方はぜひこちらのコラムも読んでみてください。
一方で、菊は平安時代から高貴な花として大切にされてきました。現在では皇室の紋章(十六八重表菊)として採用されているほか、パスポートの表紙や50円硬貨のデザインにも使われています。日本の伝統や格式、そして気高さを表すシンボルとして、外交の場などでも欠かせない存在となっています。
「高貴」「高潔」「高尚」
韓国の国花は「ムクゲ(木槿)」です。古くから「無窮花(ムグンファ)」と呼ばれ、生命力の強さが特徴とされています。どんなに厳しい環境でも次々に花を咲かせる姿が、困難を乗り越えてきた韓国の歴史や国民の忍耐強さに重ね合わされており、国歌の歌詞にも登場するほど大切にされています。
「信念」「新しい美」
台湾の国花は「梅」です。寒さの厳しい冬に耐え、どの花よりも早く美しい花を咲かせる梅は、不屈の精神の象徴とされています。また、梅の「三蕾五弁(3つの蕾と5つの花びら)」が、台湾の政治理念を象徴しているとも言われ、切手や航空機の機体にも描かれています。
「忍耐」「高潔」「澄んだ心」
中国には現在、法的に定められた正式な国花はありません。しかし、古くから「花の王」と称される「ボタン(牡丹)」や、それに次ぐ美しさを持つ「シャクヤク(芍薬)」が事実上の国花として愛されています。富貴や繁栄の象徴とされ、豪華絢爛なその姿は中国の悠久の歴史と重なります。
ボタン「風格」「富貴」シャクヤク「慎ましやか」「恥じらい」
赤く情熱的な「ハイビスカス」がマレーシアの国花です。5枚の花びらは、国の5つの大切な指針である、神への信仰、国王および国家への忠誠、憲法の遵守、法による統治、良識ある行動と徳性を表しています。南国らしい明るい雰囲気は、多民族が元気に暮らす国の活気を感じさせてくれます。
「新しい恋」「繊細な美」
インドネシアとフィリピンは、どちらも「マツリカ(ジャスミンの一種)」を国花としています。フィリピンでは「サンパギータ」と呼ばれ、純潔や永遠の愛の象徴です。甘く濃厚な香りが特徴で、お祝いの席の首飾りとしても欠かせない存在となっています。
「清浄無垢」「愛らしさ」
タイの国花は、鮮やかな黄色い花を咲かせる「ナンバンサイカチ(ゴールデンシャワー)」です。タイ王室を象徴する「黄色」の花が、まるで黄金のシャワーのように垂れ下がって咲きます。国の豊かさを象徴する、とっても華やかなお花です。
「可憐」「一時の休息」
標高の高い山々に囲まれたネパールの国花は「シャクナゲ」です。特に赤いシャクナゲは聖なる花とされ、その美しさはヒマラヤの険しい自然の中でひときわ輝きを放ちます。
「威厳」「荘厳」
インドとベトナムの国花は、泥の中から清らかな花を咲かせる「蓮(ハス)」です。インドではヒンドゥー教や仏教の聖なる花として、ベトナムでは困難の中でも気高く生きる国民の精神を象徴する花として崇められています。
「清らかな心」「神聖」
シンガポールの国花は、蘭の仲間である「バンダ・ミス・ジョアキム」です。一年中花を咲かせる生命力の強さと、蘭の交配種であるという背景が、多様な文化が混ざり合って発展し続ける、シンガポールの活気を映し出しているようです。
「華やかな恋」「個性的」
北朝鮮では、古くから親しまれてきた「スモモ(李)」に加え、現在は「オオヤマレンゲ(木蘭)」が国花とされています。山間に自生する白く清楚な花は、どちらも国の誇りを表すものとして扱われています。
スモモ「忠実」オオヤマレンゲ「変わらぬ愛」
イスラエル自然保護協会は2013年にアネモネを国花に指定しました。1月半ばから2月にかけて、南部を中心に真っ赤な絨毯のような美しい景色を作り出します。
「はかない恋」「君を愛す」
広大な南北アメリカ大陸では、力強い自然や開拓の歴史を物語る花たちが選ばれています。
アメリカの国花は、華やかで力強い「バラ」です。1986年に当時のレーガン大統領によって正式に定められました。愛や情熱の象徴として世界中で愛されていますが、アメリカでは「人生の美しさ」や「献身」のシンボルとして親しまれています。
「愛」「美」「情熱」
カナダといえば、国旗にも描かれている「サトウカエデ(メープル)」が有名です。花というよりは葉のイメージが強いですが、春には小さく可憐な花を咲かせます。厳しい冬を越えて甘い樹液(メープルシロップ!)をもたらしてくれるこの木は、カナダの人々にとって豊かさと生命力の象徴です。
「大切な思い出」「遠慮」
メキシコが原産地である「ダリア」が国花です。アステカ帝国時代から栽培されていた歴史があり、その形や色はバリエーションがとても豊富です。賑やかで華麗な姿は、メキシコの陽気な文化そのものです。
「華麗」「優雅」「威厳」
キューバでは、真っ白で香りの良い「ジンジャー(ハナシュクシャ)」が国花として愛されています。スペインからの独立戦争のとき、女性たちがこの花の中にメッセージを隠して運んだという「自由への象徴」としてのエピソードがあります。
「豊かな心」「信頼」
ブラジルの広大な大地を彩るのが、鮮やかな黄色い花を咲かせる高木「イペー(コガネノウゼン)」です。木全体が黄金色に染まるほど密集して咲く姿は、ブラジルらしい情熱と、パッと明るいエネルギーを感じさせてくれます。
「秘密の恋」「平穏」
インカ帝国が栄えたペルーでは、太陽を象徴する花として「ヒマワリ」が国花とされています。黄金に輝く太陽を神として崇めていた歴史から、太陽に向かって真っ直ぐに伸びるこの花が国のシンボルとなりました。
「憧れ」「情熱」「あなただけを見つめる」
世界有数のコーヒー産地であるコロンビアでは、コーヒーの原料となる「アラビカコーヒーノキ」が国花として紹介されることがあります。ジャスミンのような良い香りがする白い花は、国の主要な産業と文化を支える誇りの象徴です。
「一緒に休みましょう」
ヨーロッパでは、王室の伝統や騎士道の精神、そして厳しい冬を越えて咲く「春の喜び」を感じさせる花が目立ちます。
世界最大のチューリップ輸出量を誇るオランダ。17世紀には、チューリップ一球で家が買えるほどの熱狂を生んだ歴史があり、今もオランダの景色を彩る主役です。
「思いやり」「名声」
オランダと言えばチューリップ!なぜ?と思った方はこちらのコラムもおすすめです。
かつてのプロイセン王妃が子供たちのためにこの花で冠を編んだ、という優しい逸話があります。質素ながらも力強く、気品ある美しさがドイツ国民に愛されています。
「繊細」「優美」「教育」
イギリスは連合王国のため地域ごとに国花があります。イングランドの「バラ(赤いバラ)」、スコットランドの「アザミ」、ウェールズの「水仙」など、各地の歴史や伝統が色濃く反映されています。
バラ「愛」アザミ「厳格」「独立」水仙「自己愛」「希望」
フランス王家の紋章(フルール・ド・リス)として知られる「ユリ」と、そのモデルになったと言われる「アイリス」が国花です。王家の紋章にも使われている高貴な精神のシンボルで、フランスの歴史のあちこちに、この花のデザインが登場します。
ユリ「純粋」「威厳」アイリス「希望」「信じる心」
アルプスの高山に咲く「エーデルワイス」は、純潔の象徴です。厳しい環境で白く輝くように咲く姿は、たくさんの歌や物語の題材となり、山岳国であるオーストリアの誇りとなっています。
「大切な思い出」「勇気」
デンマーク王室の女性たちに「デイジー」の愛称で親しまれてきたお花です。北欧の短い夏を彩る白く清楚な花びらは、デンマークの穏やかで温かい国民性を表しているようです。
「恋占い」「真実の愛」
窓辺を彩る「ゼラニウム」は、ハンガリーの街並みを象徴する花です。伝統的な刺繍のモチーフとしてもチューリップが大切にされており、生活に深く根付いています。
ゼラニウム「尊敬」「信頼」チューリップ「思いやり」「博愛」「愛の告白」
イタリアでは、イタリア王妃マルゲリータにちなんで「マルゲリータ(デイジー)」が国花とされました。太陽に向かって開くその姿は、明るく陽気なイタリアの人々のイメージにぴったりです。
「希望」「平和」「美人」
情熱の国スペインでは、フラメンコの踊り子の髪飾りとしてもおなじみの「カーネーション」が国花です。特に赤いカーネーションは、太陽のように熱い情熱と深い愛の象徴として親しまれています。
「無垢で深い愛」「感動」
フィンランドの森にひっそりと咲く「スズラン」は、短くも美しい北欧の春の象徴です。白く小さな鐘のような形が可憐で、1960年代に国民投票によって正式に国花として選ばれました。
「再び幸せが訪れる」「純粋」
広大な大地を照らす「ヒマワリ」は、ロシアの主要な農作物でもあります。お茶として古くから親しまれている「カモミール」も、素朴ながらも芯の強い、ロシアの国民性を表しています。
ヒマワリ「あなただけを見つめる」カモミール「逆境に耐える」
世界中の「国の花」を見てきましたが、気になる花や意外なエピソードはありましたか?
日本の国花が私たちの心に寄り添っているように、どの花にもその国の人たちの「大事にしていること」や「歴史の物語」がぎゅっと詰まっています。次に街角で花を見かけたとき、「あ、これはあの国のシンボルだ!」と思い出してみると、いつもの景色が少しだけ違って見えるかもしれません。
花を通じて世界の文化を知ることは、その国をちょっと身近に感じる素敵な一歩です。世界の国花一覧を通して、ぜひ気になる国の歴史や文化にも目を向けてみてください。花をきっかけに、世界への理解がより深まるはずです。
「国花とは何か」という基本を知るだけで、世界の見え方はもっと楽しく変わります。
身近な日本から、まだ見ぬ遠くの異国まで、世界中で愛される花々の物語を一緒にのぞいてみましょう。その国の歴史や文化の向こう側に、素敵な素顔が見つかるはずですよ。
目次
国花ってなんだろう?
国花(こっか)とは、その国の風土や歴史、文化を象徴する花のことです。
国民に広く親しまれ、国家のアイデンティティを表す存在として位置づけられています。
法的に定められている場合もあれば、昔からの習慣で自然に決まった国も少なくありません。
国を代表するシンボルとして、切手や硬貨のデザイン、外交の場に登場したりと、まさに「国の顔」として大切な役割を担っています。
国花の定義
一言でいうと、国花は「国のアイデンティティ」を示す植物です。
鳥なら「国鳥」、木なら「国木」があるように、花もその国らしさを表す重要なシンボルになります。
必ずしも1種類とは限らず、いくつかの花を国花にしている国も珍しくありません。何よりも「国民の皆さんに愛されていること」が、国花のいちばんの条件といえます。
どうやって選ばれるの?
選定の基準は国によってさまざまですが、主にその土地に昔から自生していたり、歴史と深い関わりがあったりすることが多いようです。
例えば、王室や皇室の紋章に使われている伝統的な花や、神話に登場する花が選ばれることはよくあるケースです。
また、「その花の花言葉が国民性にぴったり!」という理由で選ばれることもあるんですよ。
世界の国花一覧【アジア編】
アジアの国々には、歴史の結びつきや宗教観が反映された、深みのある国花がたくさんあります。
それぞれの背景を知ると、その国の国民性がもっと身近に感じられるはずです。
1.日本の国花は「桜」と「菊」
日本の国花を尋ねられたとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「桜」ではないでしょうか。
でも実は、「菊」も同じように大切な象徴とされています。
日本には法律で定められた公式な国花はありませんが、この2つの花が「日本の顔」として国民に長く愛され続けています。
みんなに愛される「桜」
桜は、厳しい冬が終わりを告げる「春の訪れ」の象徴として、古来より日本人の心に深く根ざしてきました。
パッと華やかに咲き、潔く散っていくその姿は、日本人の美意識や精神性を象徴するものとされています。
お花見という独自の文化があることからもわかる通り、私たちの生活に寄り添った親しみ深い花であり、100円硬貨のデザインにも選ばれています。
「精神の美」「優美な女性」
品種ごとに異なる花言葉を持つ桜について、詳しく知りたい方はぜひこちらのコラムも読んでみてください。
皇室の象徴として気高く咲く「菊」
一方で、菊は平安時代から高貴な花として大切にされてきました。
現在では皇室の紋章(十六八重表菊)として採用されているほか、パスポートの表紙や50円硬貨のデザインにも使われています。
日本の伝統や格式、そして気高さを表すシンボルとして、外交の場などでも欠かせない存在となっています。
「高貴」「高潔」「高尚」
2.韓国の国花は「ムクゲ」
韓国の国花は「ムクゲ(木槿)」です。
古くから「無窮花(ムグンファ)」と呼ばれ、生命力の強さが特徴とされています。
どんなに厳しい環境でも次々に花を咲かせる姿が、困難を乗り越えてきた韓国の歴史や国民の忍耐強さに重ね合わされており、国歌の歌詞にも登場するほど大切にされています。
「信念」「新しい美」
3.台湾の国花は「梅」
台湾の国花は「梅」です。
寒さの厳しい冬に耐え、どの花よりも早く美しい花を咲かせる梅は、不屈の精神の象徴とされています。
また、梅の「三蕾五弁(3つの蕾と5つの花びら)」が、台湾の政治理念を象徴しているとも言われ、切手や航空機の機体にも描かれています。
「忍耐」「高潔」「澄んだ心」
4.中国の国花は「ボタン・シャクヤク」
中国には現在、法的に定められた正式な国花はありません。
しかし、古くから「花の王」と称される「ボタン(牡丹)」や、それに次ぐ美しさを持つ「シャクヤク(芍薬)」が事実上の国花として愛されています。
富貴や繁栄の象徴とされ、豪華絢爛なその姿は中国の悠久の歴史と重なります。
ボタン「風格」「富貴」
シャクヤク「慎ましやか」「恥じらい」
5.マレーシアの国花は「ハイビスカス」
赤く情熱的な「ハイビスカス」がマレーシアの国花です。
5枚の花びらは、国の5つの大切な指針である、神への信仰、国王および国家への忠誠、憲法の遵守、法による統治、良識ある行動と徳性を表しています。
南国らしい明るい雰囲気は、多民族が元気に暮らす国の活気を感じさせてくれます。
「新しい恋」「繊細な美」
6.インドネシア・フィリピンの国花は「マツリカ」
インドネシアとフィリピンは、どちらも「マツリカ(ジャスミンの一種)」を国花としています。
フィリピンでは「サンパギータ」と呼ばれ、純潔や永遠の愛の象徴です。甘く濃厚な香りが特徴で、お祝いの席の首飾りとしても欠かせない存在となっています。
「清浄無垢」「愛らしさ」
7.タイの国花は「ナンバンサイカチ」
タイの国花は、鮮やかな黄色い花を咲かせる「ナンバンサイカチ(ゴールデンシャワー)」です。
タイ王室を象徴する「黄色」の花が、まるで黄金のシャワーのように垂れ下がって咲きます。
国の豊かさを象徴する、とっても華やかなお花です。
「可憐」「一時の休息」
8.ネパールの国花は「シャクナゲ」
標高の高い山々に囲まれたネパールの国花は「シャクナゲ」です。
特に赤いシャクナゲは聖なる花とされ、その美しさはヒマラヤの険しい自然の中でひときわ輝きを放ちます。
「威厳」「荘厳」
9.インド・ベトナムの国花は「蓮」
インドとベトナムの国花は、泥の中から清らかな花を咲かせる「蓮(ハス)」です。
インドではヒンドゥー教や仏教の聖なる花として、ベトナムでは困難の中でも気高く生きる国民の精神を象徴する花として崇められています。
「清らかな心」「神聖」
10.シンガポールの国花は「バンダ」
シンガポールの国花は、蘭の仲間である「バンダ・ミス・ジョアキム」です。
一年中花を咲かせる生命力の強さと、蘭の交配種であるという背景が、多様な文化が混ざり合って発展し続ける、シンガポールの活気を映し出しているようです。
「華やかな恋」「個性的」
11.北朝鮮の国花は「スモモ・オオヤマレンゲ」
北朝鮮では、古くから親しまれてきた「スモモ(李)」に加え、現在は「オオヤマレンゲ(木蘭)」が国花とされています。
山間に自生する白く清楚な花は、どちらも国の誇りを表すものとして扱われています。
スモモ「忠実」
オオヤマレンゲ「変わらぬ愛」
12.イスラエルの国花は「アネモネ」
イスラエル自然保護協会は2013年にアネモネを国花に指定しました。
1月半ばから2月にかけて、南部を中心に真っ赤な絨毯のような美しい景色を作り出します。
「はかない恋」「君を愛す」
世界の国花一覧【北米・南米編】
広大な南北アメリカ大陸では、力強い自然や開拓の歴史を物語る花たちが選ばれています。
13.アメリカの国花は「バラ」
アメリカの国花は、華やかで力強い「バラ」です。
1986年に当時のレーガン大統領によって正式に定められました。
愛や情熱の象徴として世界中で愛されていますが、アメリカでは「人生の美しさ」や「献身」のシンボルとして親しまれています。
「愛」「美」「情熱」
14.カナダの国花は「サトウカエデ」
カナダといえば、国旗にも描かれている「サトウカエデ(メープル)」が有名です。
花というよりは葉のイメージが強いですが、春には小さく可憐な花を咲かせます。
厳しい冬を越えて甘い樹液(メープルシロップ!)をもたらしてくれるこの木は、カナダの人々にとって豊かさと生命力の象徴です。
「大切な思い出」「遠慮」
15.メキシコの国花は「ダリア」
メキシコが原産地である「ダリア」が国花です。
アステカ帝国時代から栽培されていた歴史があり、その形や色はバリエーションがとても豊富です。
賑やかで華麗な姿は、メキシコの陽気な文化そのものです。
「華麗」「優雅」「威厳」
16.キューバの国花は「ジンジャー」
キューバでは、真っ白で香りの良い「ジンジャー(ハナシュクシャ)」が国花として愛されています。
スペインからの独立戦争のとき、女性たちがこの花の中にメッセージを隠して運んだという「自由への象徴」としてのエピソードがあります。
「豊かな心」「信頼」
17.ブラジルの国花は「イペー」
ブラジルの広大な大地を彩るのが、鮮やかな黄色い花を咲かせる高木「イペー(コガネノウゼン)」です。
木全体が黄金色に染まるほど密集して咲く姿は、ブラジルらしい情熱と、パッと明るいエネルギーを感じさせてくれます。
「秘密の恋」「平穏」
18.ペルーの国花は「ヒマワリ」
インカ帝国が栄えたペルーでは、太陽を象徴する花として「ヒマワリ」が国花とされています。
黄金に輝く太陽を神として崇めていた歴史から、太陽に向かって真っ直ぐに伸びるこの花が国のシンボルとなりました。
「憧れ」「情熱」「あなただけを見つめる」
19.コロンビアの国花は「アラビカコーヒーノキ」
世界有数のコーヒー産地であるコロンビアでは、コーヒーの原料となる「アラビカコーヒーノキ」が国花として紹介されることがあります。
ジャスミンのような良い香りがする白い花は、国の主要な産業と文化を支える誇りの象徴です。
「一緒に休みましょう」
世界の国花一覧【ヨーロッパ編】
ヨーロッパでは、王室の伝統や騎士道の精神、そして厳しい冬を越えて咲く「春の喜び」を感じさせる花が目立ちます。
20.オランダの国花は「チューリップ」
世界最大のチューリップ輸出量を誇るオランダ。
17世紀には、チューリップ一球で家が買えるほどの熱狂を生んだ歴史があり、今もオランダの景色を彩る主役です。
「思いやり」「名声」
オランダと言えばチューリップ!なぜ?と思った方はこちらのコラムもおすすめです。
21.ドイツの国花は「ヤグルマギク」
かつてのプロイセン王妃が子供たちのためにこの花で冠を編んだ、という優しい逸話があります。
質素ながらも力強く、気品ある美しさがドイツ国民に愛されています。
「繊細」「優美」「教育」
22.イギリスの国花は「バラ・アザミ・水仙」
イギリスは連合王国のため地域ごとに国花があります。
イングランドの「バラ(赤いバラ)」、スコットランドの「アザミ」、ウェールズの「水仙」など、各地の歴史や伝統が色濃く反映されています。
バラ「愛」
アザミ「厳格」「独立」
水仙「自己愛」「希望」
23.フランスの国花は「ユリ・アイリス」
フランス王家の紋章(フルール・ド・リス)として知られる「ユリ」と、そのモデルになったと言われる「アイリス」が国花です。
王家の紋章にも使われている高貴な精神のシンボルで、フランスの歴史のあちこちに、この花のデザインが登場します。
ユリ「純粋」「威厳」
アイリス「希望」「信じる心」
24.オーストリアの国花は「エーデルワイス」
アルプスの高山に咲く「エーデルワイス」は、純潔の象徴です。
厳しい環境で白く輝くように咲く姿は、たくさんの歌や物語の題材となり、山岳国であるオーストリアの誇りとなっています。
「大切な思い出」「勇気」
25.デンマークの国花は「マーガレット」
デンマーク王室の女性たちに「デイジー」の愛称で親しまれてきたお花です。
北欧の短い夏を彩る白く清楚な花びらは、デンマークの穏やかで温かい国民性を表しているようです。
「恋占い」「真実の愛」
26.ハンガリーの国花は「ゼラニウム・チューリップ」
窓辺を彩る「ゼラニウム」は、ハンガリーの街並みを象徴する花です。
伝統的な刺繍のモチーフとしてもチューリップが大切にされており、生活に深く根付いています。
ゼラニウム「尊敬」「信頼」
チューリップ「思いやり」「博愛」「愛の告白」
27.イタリアの国花は「デイジー」
イタリアでは、イタリア王妃マルゲリータにちなんで「マルゲリータ(デイジー)」が国花とされました。
太陽に向かって開くその姿は、明るく陽気なイタリアの人々のイメージにぴったりです。
「希望」「平和」「美人」
28.スペインの国花は「カーネーション」
情熱の国スペインでは、フラメンコの踊り子の髪飾りとしてもおなじみの「カーネーション」が国花です。
特に赤いカーネーションは、太陽のように熱い情熱と深い愛の象徴として親しまれています。
「無垢で深い愛」「感動」
29.フィンランドの国花は「スズラン」
フィンランドの森にひっそりと咲く「スズラン」は、短くも美しい北欧の春の象徴です。
白く小さな鐘のような形が可憐で、1960年代に国民投票によって正式に国花として選ばれました。
「再び幸せが訪れる」「純粋」
30.ロシアの国花は「ヒマワリ・カモミール」
広大な大地を照らす「ヒマワリ」は、ロシアの主要な農作物でもあります。
お茶として古くから親しまれている「カモミール」も、素朴ながらも芯の強い、ロシアの国民性を表しています。
ヒマワリ「あなただけを見つめる」
カモミール「逆境に耐える」
世界の国花を知るともっと毎日が楽しくなる!
世界中の「国の花」を見てきましたが、気になる花や意外なエピソードはありましたか?
日本の国花が私たちの心に寄り添っているように、どの花にもその国の人たちの「大事にしていること」や「歴史の物語」がぎゅっと詰まっています。
次に街角で花を見かけたとき、「あ、これはあの国のシンボルだ!」と思い出してみると、いつもの景色が少しだけ違って見えるかもしれません。
花を通じて世界の文化を知ることは、その国をちょっと身近に感じる素敵な一歩です。
世界の国花一覧を通して、ぜひ気になる国の歴史や文化にも目を向けてみてください。
花をきっかけに、世界への理解がより深まるはずです。
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