桜の花言葉の意味と由来、品種ごとに宿る想い

春になると一斉に咲いて、私たちに春が来た喜びを与えてくれる桜は、日本を代表する美しい花です。
ふんわりとした淡いピンク色の小さな花々が1本の木に沢山咲く姿や雪のように舞い散る様子が美しい桜には、色々な意味の花言葉が付けられています。

そこで今回は、桜の花言葉やその由来、海外での桜の花言葉などについてご紹介していきます。

桜の花言葉は?

桜には「純潔」「優美な女性」「精神美」という花言葉があります。

混じりけのない白や淡いピンク色の花を咲かせることから汚れのない純粋な美しさを感じさせ、「純潔」という意味が重ねられてきました。
また、満開の華やかさと、風に舞いながらはかなく散っていく姿は、気品と奥ゆかしさを併せ持つ優雅な女性像を思わせることから、「優美な女性」という花言葉が生まれたとされています。
さらに、桜は日本の国花であり、限られた時を潔く生きるその姿が、日本人の美意識や品格と結びつき、内面の美しさを表す「精神美」の象徴としても大切にされてきました。

こうした花言葉を踏まえたうえで、次は品種ごとに異なる桜の花言葉に目を向けてみましょう。
同じ桜でありながら、それぞれの種類にはまた違った想いや意味が込められています。

桜の種類ごとの花言葉

桜には600種類以上の品種があり、それぞれに特徴があります。
その特徴に合わせて、花言葉も少しずつ違ったものが付けられているのです。
ここでは、代表的な品種の花言葉について紹介していきましょう。

ソメイヨシノ

ソメイヨシノ

ソメイヨシノとは、江戸時代後期に品種改良で誕生した日本で最もポピュラーな観賞用の桜です。
ソメイヨシノ独自の花言葉には、「高貴」「清純」などがあります。

・高貴

1本の木が枝を天に向かって大きく広げ、沢山の花を咲かせる姿が高貴で美しい女性を想像させることから、この花言葉が付けられたとされています。

・清純

ソメイヨシノの白に近い薄ピンク色の花が持つ清らかな美しさから、この花言葉が付けられたとされています。

八重桜(やえざくら)

八重桜(やえざくら)

八重桜とは、一般的な桜の花よりも花びらが多く、重なって咲く種類の桜です。
八重桜独自の花言葉には、「しとやか」「理知」「豊かな教育」「善良な教育」などがあります。

・しとやか

八重桜の幾重にも重なる花びらが、華やかでありながらも気品を感じさせることから、この花言葉が付けられたとされています。

・理知

沢山重なった花びらが、知識の豊富さや教養の深さなどを連想させることや、学校の入学時期に花が咲くことなどが、この花言葉の由来となっています。

・豊かな教育

花びらが重なり合ってできた奥行きと厚みが、知識の深さや内面の豊かさを象徴していることに由来しています。

・善良な教育

八重桜の花の重なり合っている花びらから、丁寧に積み重ねられてきた教育やしつけを思わせることから、この花言葉が付けられたとされています。

枝垂桜(しだれざくら)

枝垂桜(しだれざくら)

枝垂桜とは、枝が柔らかくヤナギの枝のように垂れ下がっている種類の桜です。
枝垂桜独自の花言葉には、「円熟した美人」「ごまかし」などがあります。

・円熟した美女

枝がしなって頭を垂れる様子や、小ぶりで美しい花を沢山咲かせるたおやかな美しさが、経験を積んでより美しく振る舞う成熟した女性を思わせることから付けられた花言葉とされています。

・ごまかし

枝が地面に向かって垂れ下がっている姿が何かを隠しているように見えることから、この花言葉が付けられたとされています。

河津桜(かわずざくら)

河津桜(かわずざくら)

河津桜とは、ソメイヨシノなどの桜よりも早い2月下旬から3月ごろに開花し、1か月ほど咲き続ける一重桜です。
花はソメイヨシノなどよりも濃いピンク色をしていて大輪の花を咲かせるのが特徴で、1955年に静岡県賀茂郡河津町で原木が発見されたことからこの名前が付けられました。
河津桜の花言葉には、「思いを託す」「淡白」「初恋」「早春の希望」「控えめな思い」「始まりの恋」などがあります。

・思いを託す

まだ寒さの残る時期に開花し長く咲き続けることから、「自分の気持ちを花に乗せて届けたい」という意味が込められているとされています。

・淡白

綺麗に咲き誇りながらも散り始めると次々と花びらを舞い散らし、美しさに執着しない潔さを感じられることから、この花言葉が付けられたとされています。

・初恋、始まりの恋

濃いピンク色と、花が咲き始めるのが早く春の始まりを知らせてくれることから、これらの花言葉が付けられたとされています。

【番外編】桜は怖い?

桜は美しく清らかなイメージだけでなく、怖くて不吉なイメージも持たれていますが、なぜなのでしょうか。

「怖い」というイメージは、昔から桜の木を慰霊や鎮魂のために植えてきたことからついたと考えられています。
なぜ桜を植えるのか理由はよく分かっていませんが、昔から墓地や戦場跡地などに桜が植えられていたため、桜は人の死や遺体を彷彿とさせて「怖い」と思われるようになったのではないでしょうか。

「不吉」というイメージは、桜は花びらが散っていくことに由来しています。
戦国時代から江戸時代初期にかけては、桜の花が散る様子が物事の終わりを連想させ、不吉な花と考えられていました。

また、桜の名前の由来となったとされる「此花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」という神様が深く関係しているとも考えられています。
神話の時代、天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫にあたる邇邇芸命(ニニギノミコト)と結婚したコノハナサクヤヒメは、繁栄をもたらすものの寿命は短くなるという力を持っていることから、桜は短命で不吉だと思われるようになったのです。

コノハナサクヤヒメについては、こちらのコラムで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

桜の語源⁉木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)の神話や祀られている神社を紹介【日本の神さま】

海外の桜の花言葉

桜は海外でも咲く花なので、花言葉も海外特有のものがあります。
ここでは、代表的な海外の桜の花言葉について紹介していきましょう。

フランス

フランス

フランスでの桜の花言葉は「私を忘れないで」です。

この花言葉は、桜の花が儚く散ってく様子を、恋の終わりの切なさと重ねて付けられたとされています。
他にも、戦争に行かなければならない男性が、恋人に「自分を忘れないで欲しい」という思いを込めて桜の花を贈ったことが、この花言葉の由来となったという説があります。

また、フランスの桜は日本と違ってサクランボが成る種類のものが一般的で、サクランボを食べた後に残る酸っぱさからこの花言葉が付けられたともいわれています。

アメリカ

アメリカ

アメリカでの桜の花言葉は、「良い教育」「独立」です。
どちらの花言葉も、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが由来となっています。

良い教育」という花言葉は、ワシントンが子どもの頃、父親が大切にしていた桜の木を誤って斧で切ってしまい、そのことを父親に正直に話したワシントンを父親は怒ることなく褒めたという、有名な逸話が由来です。

独立」という花言葉は、ワシントンがアメリカの独立革命軍の総司令官だったことにちなんで付けられたとされています。

韓国

韓国

韓国での桜の花言葉は、「心の美しさ」「佳人(美しい人)」です。
どちらの花言葉も、桜の花が美しく咲いて美しく散っていく様子から付けられたとされています。

桜は何月何日の誕生花?

「誕生花」とは、誕生日にちなんだ花のことです。
今回は、桜の花が誕生花の日付について紹介していきましょう。

誕生花とは?

誕生花とは、生まれた日を象徴する特定の花のことです。

誕生花は、ギリシャ・ローマ神話時代の人々が生み出したとされています。
古代のギリシャ人やローマ人は、花や木には神秘的な力を秘めていて、神々のメッセージをその身に宿していると信じていました。
そのため、その日その日で咲く花は、必ず神様から与えられたメッセージを持っているとして、1年間の全ての日にちに違った花が割り当てられています。

誕生花は同じ日でも数個あったり、同じ花でも日にちが違っていたりします。
これは誕生花が世界統一で決められたものではなく、世界各国で独自に決められたものだからです。
国が違えば、咲く花の種類や時期が変わってくるためや、風習や神話など誕生花の由来となるエピソードが変わってくるためです。

誕生花は、その日に生まれた人を象徴する花であり、それぞれの花が持つ花言葉とも深く結びついています。
そのため、西洋で誕生日に花を贈る風習が始まり、日本にも伝わって広まっていきました。

桜が誕生花の日付は?

桜が誕生花の日付は?

桜が誕生花の日付は複数あります。
また、桜全般と品種によっても日付が異なっています。
桜が誕生花の日付は次のようになります。

・桜全般:4月1日、4月9日、4月21日

品種別の誕生花の日付は次のようになります。

ソメイヨシノ 3月28日、4月1日
八重桜 4月5日、4月11日、
5月9日、5月10日
枝垂桜 3月19日、3月26日、
3月30日
河津桜 2月9日、2月13日
彼岸桜 2月21日
山桜 3月31日
寒桜 1月12日

日常に咲かせる、桜モチーフのおすすめアイテム

可愛らしく美しい花を咲かせる桜は、日本を代表する花としても様々なアイテムのモチーフとしても親しまれています。
ここでは、そんな桜をモチーフにしたアイテムを紹介していきましょう。

かんざし

和紙のような柔らかい質感が特徴的な、可愛らしい折り鶴のかんざしです。
折り鶴とともに小さな玉と長いチェーンがゆらゆらと揺れる様子がエレガントでもあるデザインで、年齢を問わず身に着けていただけます。
桜の模様が描かれたピンク色のものをはじめ、青や緑、紺色など多くの色と模様の折り鶴があるので、贈り物にもおすすめです。

御朱印帳

流水模様に桜の花を散らした着物のようなデザインが表紙の御朱印帳です。
桜の模様は発砲加工してあるため、桜の形が指先で感じられます。
色は、桜色と淡紅藤色の2色で、どちらも柔らかで上品な色合いが女性におすすめの一品です。

お守り

桜が描かれた上品なデザインのお守りです。
桜は、春の初めに咲くことから「物事のはじまり」を意味し、また一斉に咲くことから「繁栄や豊かさ」を象徴していることから、幸運や繁栄などのご利益がある縁起の良い花とされています。
また、桜には田の神様が宿ると昔からいわれており、五穀豊穣のお守りとしてもご利益があるとされています。

咲き誇る桜に、想いを乗せて

一本の木に咲き誇る花の美しさや、一斉に舞い散るその儚い姿が、人の心にさまざまな想いを重ねさせてきました。
また、桜は日本だけでなく海外でも親しまれており、それぞれの国や文化、歴史に寄り添うかたちで、異なる花言葉が生まれています。

美しい意味を宿す桜は誕生花としてはもちろん、日本らしさをさりげなく楽しむ存在としても魅力的です。
季節の花として桜を愛でたり、桜モチーフのアイテムを身に着けたり、大切な人への贈りものに選んでみるのもいいかもしれません。
咲き誇る桜に想いを重ねながら、春のひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。


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