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みなさんは、イタリアの「ベネチアカーニバル」を知っていますか?何となく名前を聞いたことがある方、今回初めて聞いたという方など、さまざまだと思います。
このコラムでは、そんなベネチアカーニバルの歴史や開催時期、仮装、見どころや参加方法などをご紹介します!イタリア文化がお好きな方、世界のお祭りに興味がある方などは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも、ベネチアカーニバルって何?という方も多いかもしれません。そこで、まずはベネチアカーニバルの起源や、開催場所・時期についてチェックしていきましょう!
ベネチアカーニバルの起源はとても古く、1162年までさかのぼると言われています。
当時、ベネチア共和国がアクイレイア(中世初期までイタリア北東部の中心都市だった場所)との戦いに勝利し、それを祝うため人々がサン・マルコ広場に集まり、踊ったことが始まりです。
15~16世紀のルネサンス期に、ベネチアカーニバルは公式なお祭りとなり、最盛期を迎えました。このころから仮面を付けはじめ、貴族も庶民も、階級や身分の違いを超えて楽しめるイベントになりました。
1797年、ナポレオンのベネチア占領により、カーニバルは一時禁止されてしまいます。時代を経て、19世紀に復活。そこから現在まで続く観光イベントとして人々に親しまれてきました。
ベネチアカーニバルは、1年に一度、2~3月ごろに約2週間にわたって開催されます。メインの会場はベネチアのサンマルコ広場です。2025年は2月15日(土)から3月4日(火)に開催されました。
2026年の日程は、2月6日(金)から2月17日(火)となっています。多くのメインイベントがこの期間に行われますが、1月31日(土)からはプレカーニバル期間となり、街がカーニバルに向けて盛り上がりを見せていきます。
ベネチアカーニバルといえば、カラフルで美しい仮装が有名です。ここからは、衣装と仮面について解説します!
ベネチアカーニバルが最盛期を迎えたルネサンス期のドレスや、金の糸で刺繍されたローブなどが着用されます。ベネチアの中世の貴族文化を反映しつつ、現在では観光客も衣装をレンタルして着ることができます。
仮面は身分や階級から解放されるものであり、夢やロマンあふれる世界へ誘うアイテムでもあります。
仮面にはいくつか種類があり、匿名性、自由、平等を象徴する「バウタ」は顔全体を覆うもので、最も一般的な仮面です。顎の部分が突き出た作りのため、仮面をつけたまま食事・会話ができます。
伝統、日常を象徴する「ヴォルト」は市民の仮面と呼ばれるシンプルなもの。白い仮面に黒いマント・三角帽子を組み合わせることが多いです。
美しさ、優雅さを象徴する「コロンビーナ」は目元だけを隠した仮面。豪華な羽根飾りやレースなどがほどこされた華やかな仮面です。
病気や恐怖、それらからの克服を象徴する「メディコ・デッラ・ペステ」は、鳥のくちばしのような仮面です。ペスト医師が感染を防ぐために着用していたマスクがモデルとなっています。
続いてここからは、仮装だけではないベネチアカーニバルの多様な魅力や見どころをチェックしていきましょう!
最も大切なイベントのひとつで、カーニバル最後の週末に行われることが多いです。参加者の個性あふれる仮面を見ることができます。美しさや独創性などの基準で評価され、No.1の仮面が決まります。
仮装した人々が乗った、豪華な装飾が美しいボートやゴンドラが、カナレ・グランデ(大運河)を行進していきます。音楽、踊り、そしてベネチアの美しい運河が組み合わさり、幻想的な風景を生み出します。
カーニバルの開幕を告げるイベントです。天使に扮した女性が100mの鐘楼の上からロープをつけてサンマルコ広場に舞い降りる様子に、観客も大盛り上がり。ちなみに、天使の飛翔は16世紀からはじまったと言われるほど歴史があるものなんです。
ベネチアカーニバルでぜひ味わってほしいグルメもたくさんあります。
「フリッテッレ(Frittelle)」はカーニバルのシンボル的なお菓子。揚げドーナツのような伝統菓子で、干しブドウを練りこんだものや、カスタードクリーム、ピスタチオクリームなどが入ったものもあります。
「ガラーニ(Galani)」は、家庭でもカーニバル時期によく作られるお菓子です。サクサクとした食感が楽しめるクッキーのようなものです。お砂糖をたっぷり振りかけるのが特徴です。
そのほか、海に面したベネチアならではのシーフードや、「ポレンタ」と呼ばれるトウモロコシ粉を粥状に煮たベネチアの伝統料理もおすすめです。
ベネチアカーニバルの見どころがわかりましたね。そんなカーニバルに参加したい!と思った方も多いのではないでしょうか。ここからは、カーニバルへの参加方法をご紹介していきます!
カーニバルのメイン会場はサンマルコ広場です。
ベネチアは町中に運河が通っているため、バスや列車はありません。そのため、移動は徒歩または船となります。
サンマルコ広場までは、ヴァポレットと呼ばれる水上バスを利用するのがおすすめです。水上バスを使えば、ベネチアの玄関口であるサンタルチア駅から、サンマルコ広場まで乗り換えなしでアクセス可能。サンタルチア駅前のヴァポレット乗り場でチケットを購入し、水上バスに乗り込みましょう。
サンタルチア駅からサンマルコ広場までは、リアルト橋ルート(所要時間約20分)とジュデッカ運河ルート(所要時間約40分)という2つのルートがあります。行きと帰りで違うルートを選ぶと、見れる景色も変わるのでおすすめです。
現地の人だけでなく、観光客も仮装をして楽しむことができます。ドレスコードは、公式な舞踏会やパーティーの場合は、ルネサンス様式の衣装・仮面が推奨されています。それほどフォーマルでないイベントや写真撮影の場合は、凝った仮装でなくても十分楽しめます。
なお、衣装はレンタルすることができ、お値段もお手頃価格のものから、高価なものまで多種多様です。仮面とセットでレンタルできることも多いので、フルで仮装してみるのも素敵ではないでしょうか。
残念ながらベネチアではクレジットカードが使えないお店も多いです。そのため、現金は持っておいた方が無難です。特に、仮面やスイーツなどを売っている屋台やローカルなお店などでは、支払い方法は現金のみ、という場合も。
カーニバルが開催される2~3月のベネチアは東京の寒さとほとんど同じなので、まだまだ寒い日が続きます。特に朝晩は冷え込むので、防寒対策を忘れずに。暖かいインナーを着る、カイロなどを使うといった工夫をするのがおすすめです。
ベネチアカーニバルの起源はとても古く、いろいろな歴史を経て現在まで続いています。
衣装や仮面といった華やかな仮装、ベネチアらしさが感じられる水上パレードなど、魅力や見どころの多いベネチアカーニバル。みなさんも、もし機会があれば訪れてみるのがおすすめです。衣装を身にまとい、カーニバルに参加したら、きっと素敵な一生の思い出になるはずです。
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みなさんは、イタリアの「ベネチアカーニバル」を知っていますか?
何となく名前を聞いたことがある方、今回初めて聞いたという方など、さまざまだと思います。
このコラムでは、そんなベネチアカーニバルの歴史や開催時期、仮装、見どころや参加方法などをご紹介します!イタリア文化がお好きな方、世界のお祭りに興味がある方などは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
ベネチアカーニバルとは?
そもそも、ベネチアカーニバルって何?という方も多いかもしれません。そこで、まずはベネチアカーニバルの起源や、開催場所・時期についてチェックしていきましょう!
ベネチアカーニバルの起源と歴史
ベネチアカーニバルの起源はとても古く、1162年までさかのぼると言われています。
当時、ベネチア共和国がアクイレイア(中世初期までイタリア北東部の中心都市だった場所)との戦いに勝利し、それを祝うため人々がサン・マルコ広場に集まり、踊ったことが始まりです。
15~16世紀のルネサンス期に、ベネチアカーニバルは公式なお祭りとなり、最盛期を迎えました。
このころから仮面を付けはじめ、貴族も庶民も、階級や身分の違いを超えて楽しめるイベントになりました。
1797年、ナポレオンのベネチア占領により、カーニバルは一時禁止されてしまいます。時代を経て、19世紀に復活。そこから現在まで続く観光イベントとして人々に親しまれてきました。
いつどこで開催される?
ベネチアカーニバルは、1年に一度、2~3月ごろに約2週間にわたって開催されます。
メインの会場はベネチアのサンマルコ広場です。
2025年は2月15日(土)から3月4日(火)に開催されました。
2026年の日程は、2月6日(金)から2月17日(火)となっています。
多くのメインイベントがこの期間に行われますが、1月31日(土)からはプレカーニバル期間となり、街がカーニバルに向けて盛り上がりを見せていきます。
ベネチアカーニバルの仮装
ベネチアカーニバルといえば、カラフルで美しい仮装が有名です。
ここからは、衣装と仮面について解説します!
衣装
ベネチアカーニバルが最盛期を迎えたルネサンス期のドレスや、金の糸で刺繍されたローブなどが着用されます。
ベネチアの中世の貴族文化を反映しつつ、現在では観光客も衣装をレンタルして着ることができます。
仮面
仮面は身分や階級から解放されるものであり、夢やロマンあふれる世界へ誘うアイテムでもあります。
仮面にはいくつか種類があり、匿名性、自由、平等を象徴する「バウタ」は顔全体を覆うもので、最も一般的な仮面です。
顎の部分が突き出た作りのため、仮面をつけたまま食事・会話ができます。
伝統、日常を象徴する「ヴォルト」は市民の仮面と呼ばれるシンプルなもの。
白い仮面に黒いマント・三角帽子を組み合わせることが多いです。
美しさ、優雅さを象徴する「コロンビーナ」は目元だけを隠した仮面。
豪華な羽根飾りやレースなどがほどこされた華やかな仮面です。
病気や恐怖、それらからの克服を象徴する「メディコ・デッラ・ペステ」は、鳥のくちばしのような仮面です。
ペスト医師が感染を防ぐために着用していたマスクがモデルとなっています。
ベネチアカーニバルの見どころ
続いてここからは、仮装だけではないベネチアカーニバルの多様な魅力や見どころをチェックしていきましょう!
仮面コンテスト
最も大切なイベントのひとつで、カーニバル最後の週末に行われることが多いです。
参加者の個性あふれる仮面を見ることができます。
美しさや独創性などの基準で評価され、No.1の仮面が決まります。
水上パレード
仮装した人々が乗った、豪華な装飾が美しいボートやゴンドラが、カナレ・グランデ(大運河)を行進していきます。
音楽、踊り、そしてベネチアの美しい運河が組み合わさり、幻想的な風景を生み出します。
天使の飛翔(飛行)
カーニバルの開幕を告げるイベントです。
天使に扮した女性が100mの鐘楼の上からロープをつけてサンマルコ広場に舞い降りる様子に、観客も大盛り上がり。
ちなみに、天使の飛翔は16世紀からはじまったと言われるほど歴史があるものなんです。
グルメ
ベネチアカーニバルでぜひ味わってほしいグルメもたくさんあります。
「フリッテッレ(Frittelle)」はカーニバルのシンボル的なお菓子。
揚げドーナツのような伝統菓子で、干しブドウを練りこんだものや、カスタードクリーム、ピスタチオクリームなどが入ったものもあります。
「ガラーニ(Galani)」は、家庭でもカーニバル時期によく作られるお菓子です。
サクサクとした食感が楽しめるクッキーのようなものです。
お砂糖をたっぷり振りかけるのが特徴です。
そのほか、海に面したベネチアならではのシーフードや、「ポレンタ」と呼ばれるトウモロコシ粉を粥状に煮たベネチアの伝統料理もおすすめです。
ベネチアカーニバルに参加しよう!
ベネチアカーニバルの見どころがわかりましたね。
そんなカーニバルに参加したい!と思った方も多いのではないでしょうか。ここからは、カーニバルへの参加方法をご紹介していきます!
開催場所、アクセス
カーニバルのメイン会場はサンマルコ広場です。
ベネチアは町中に運河が通っているため、バスや列車はありません。
そのため、移動は徒歩または船となります。
サンマルコ広場までは、ヴァポレットと呼ばれる水上バスを利用するのがおすすめです。水上バスを使えば、ベネチアの玄関口であるサンタルチア駅から、サンマルコ広場まで乗り換えなしでアクセス可能。
サンタルチア駅前のヴァポレット乗り場でチケットを購入し、水上バスに乗り込みましょう。
サンタルチア駅からサンマルコ広場までは、リアルト橋ルート(所要時間約20分)とジュデッカ運河ルート(所要時間約40分)という2つのルートがあります。
行きと帰りで違うルートを選ぶと、見れる景色も変わるのでおすすめです。
仮装のドレスコード
現地の人だけでなく、観光客も仮装をして楽しむことができます。
ドレスコードは、公式な舞踏会やパーティーの場合は、ルネサンス様式の衣装・仮面が推奨されています。
それほどフォーマルでないイベントや写真撮影の場合は、凝った仮装でなくても十分楽しめます。
なお、衣装はレンタルすることができ、お値段もお手頃価格のものから、高価なものまで多種多様です。
仮面とセットでレンタルできることも多いので、フルで仮装してみるのも素敵ではないでしょうか。
主な支払い方法
残念ながらベネチアではクレジットカードが使えないお店も多いです。
そのため、現金は持っておいた方が無難です。
特に、仮面やスイーツなどを売っている屋台やローカルなお店などでは、支払い方法は現金のみ、という場合も。
防寒対策
カーニバルが開催される2~3月のベネチアは東京の寒さとほとんど同じなので、まだまだ寒い日が続きます。
特に朝晩は冷え込むので、防寒対策を忘れずに。
暖かいインナーを着る、カイロなどを使うといった工夫をするのがおすすめです。
見どころの多いベネチアカーニバルを楽しもう!
ベネチアカーニバルの起源はとても古く、いろいろな歴史を経て現在まで続いています。
衣装や仮面といった華やかな仮装、ベネチアらしさが感じられる水上パレードなど、魅力や見どころの多いベネチアカーニバル。
みなさんも、もし機会があれば訪れてみるのがおすすめです。
衣装を身にまとい、カーニバルに参加したら、きっと素敵な一生の思い出になるはずです。
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