サウナは毎日入ってもいいの?頻度や入り方について徹底解説します!

「毎日サウナに入っていいの?」「どのくらいの頻度が体に良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

サウナは代謝アップや血行促進、免疫力向上、さらには睡眠の質改善など健康や美容に嬉しい効果があります。一方で誤ったサウナの利用方法では、体に負担がかかることもあります。

サウナ歴5年の実体験を含めて、おすすめの利用頻度や時間、メリット・デメリットを解説します。
この記事を読めば、自分に合った無理のないサウナ習慣が見つかるでしょう。ぜひ最後までチェックしてみてください。

毎日サウナのメリット4選 健康・美容・睡眠の効果

毎日サウナに入ることは、基礎代謝アップや血行促進、免疫力向上、睡眠の質の改善など健康に役立つ効果があります。日々の疲れをリセットし、太りにくく疲れにくい体を目指したい人におすすめです。

ここでは、それぞれのメリットと、どのような効果が期待できるのかをまとめました。

基礎代謝アップでダイエット効果が期待できる

基礎代謝アップでダイエット効果が期待できる

定期的なサウナ施設の利用で、基礎代謝の向上が期待できます。
代謝が上がると脂肪が燃えやすくなるため、太りにくい体づくりにも効果的です。

高温のサウナと冷たい水風呂を交互に入ることで交感神経が刺激され、自律神経のバランスが整います。
その結果、血行が促進され、体温維持のためにエネルギーが消費されやすくなり、代謝が高まっていきます。

筆者も週2回の頻度でサウナを利用するなかで、手足の冷えが改善され、汗をかきやすくなりました。
通い始めた頃は平熱が35.3℃前後台と低めでしたが、今では36.5℃前後が当たり前になっています。

サウナを習慣にするだけで代謝が高まり、太りにくい体に近づけるのはメリットです。
痩身効果において即効性はありませんが、体つくりの一環として、サウナ習慣を取り入れるのもいいでしょう。

血行促進で冷え性・むくみ・肩こり・肌トラブルに効く

血行促進で冷え性・むくみ・肩こり・肌トラブルに効く

サウナに入ることで血行が良くなるため、体のさまざまな不調の改善に効果的です。
サウナの熱で体が温まると、血管が広がって全身の血流が良くなります。その後、水風呂に入ることで血管が引き締まり、この温冷交代浴の刺激が血液の巡りを促進します。

血流が良くなると、手足の冷えや体の余分な水分によるむくみが解消されやすくなり、スムーズに老廃物の排出が可能です。
血流がしっかり行き届くことで、肌にも酸素や栄養が届きやすくなり、肌荒れの予防やキメの整った状態へと導いてくれます。また、筋肉の緊張もほぐれやすくなるため、肩や腰のこり、だるさも軽く感じられるでしょう。

筆者が看護師をしていたときは、腰や肩のだるさが常に気になっていました。
そんなときサウナに入ると、まるで重りが外れたように肩や腰が軽くなり、心身がリセットされるような感覚を得られました。

サウナは、ただ汗をかくだけでなく、血行を促進して体の内側からコンディションをととのえる力があります。
冷えやむくみ、肩こりに悩んでいる人はもちろん、美肌を目指す人や日々の疲れをすっきりさせたい人にもおすすめの習慣です。

HSP(ヒートショックプロテイン)で免疫力アップ

サウナに入ることで免疫力が高まり、風邪や体調不良にかかりにくい体をつくれます。
その鍵となるのがHSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれるたんぱく質です。

HSPは、体が一時的に高温などのストレスを受けたときに増えるたんぱく質で、細胞の修復や回復をサポートする働きがあります。一時的にHSPが増えることで、免疫細胞の働きも活性化され、ウイルスや病原菌に対する抵抗力が高まるといわれています。

実際に、週に数回サウナに通っている人の中には「風邪をひきにくくなった」と実感している人も少なくありません。
体調を崩しやすい方や、最近なんとなく疲れが抜けない人は、内側からの免疫ケアとしてサウナが役立つでしょう。

自律神経をととのえて快眠につながる

自律神経をととのえて快眠につながる

サウナは、睡眠の質を高めるのに効果的です。
サウナで一時的に体温を上げたあと、徐々に体温が下がる流れが眠りに入りやすい状態をつくるためです。

赤ちゃんが眠るときに手足が温かくなるのを見たことがある人もいるかもしれません。これは、体の熱を外へ逃がすことで、深部体温を下げ、眠りに入ろうとしているサインです。
サウナでもこの体温調整が行われるため、入眠のタイミングを整えるのに役立ちます。

また、「サウナ→水風呂→休憩(外気浴)」を繰り返すことで自律神経のバランスがととのい、心が落ち着いてリラックス状態になります。このような神経のバランスも、質のよい睡眠を支える重要なポイントです。

実際に私は、夜勤と日勤が混在する看護師の勤務形態の中で、夜勤明けも目がさえて眠れず、慢性的な疲れに悩んでいました。
そんな中、サウナを生活の一部に取り入れてからは布団に入るとスムーズに眠れるようになり、朝もすっきりと起きられる日が増えました。

日々のストレスや疲れで眠りが浅くなっている方には、サウナで自律神経を整えることがとても効果的でしょう。
寝つきが悪い、夜中に目が覚めやすいなどの悩みがある人は、ぜひ一度試してみてください。

サウナは毎日がいい?要注意なデメリット4選-コスパ・乾燥・脱水・依存-

毎日のサウナ通いは、心身のリフレッシュや健康維持に効果的な習慣に思えるかもしれません。
しかし、過度の利用は逆効果です。

ここでは、毎日サウナを利用する際の注意点とデメリットをまとめました。

毎日サウナはお金も時間もかかる【月約1万円・毎日2時間の負担】

毎日サウナはお金も時間もかかる【月約1万円・毎日2時間の負担】

毎日のサウナ通いは、お金と時間がかかります。
1回あたり数百円から数千円の費用がかかるため、毎日通うとなると、1か月数千円から1万円以上かかる計算になります。また、移動時間やサウナ時間を含めると、1回あたり1〜2時間の時間を確保する必要があります。

私自身、仕事終わりにサウナに寄る生活を続けたところ、帰宅が遅くなり翌朝に疲れを感じることがありました。
通っている施設の常連の人からも「出費を抑えるために回数を減らした」「仕事が忙しくて週に1回がやっと」などの声をよく聞きます。

健康のために始めたサウナが、逆に負担やストレスになってしまったら本末転倒です。
自分の生活リズムや予算に合わせて無理のないように調整し、サウナ時間を楽しみましょう。

髪や肌の乾燥ダメージに注意

髪や肌の乾燥ダメージに注意

サウナは健康や美容に効果がありますが、髪や肌への乾燥ダメージには注意が必要です。
サウナで大量に汗をかくと、髪や肌の潤いに重要な油分や水分も一緒に流れてしまいます。

特にサウナの熱い空気は、水分が一気に蒸発しやすく、パサつきやごわつきが起きやすくなります。私も、通い始めの頃は肌のつっぱり感や髪のきしみに悩まされました。

サウナの熱と発汗は髪や肌の乾燥を招きやすいので、乾燥のサインを見逃さないことが大切です。

脱水症状に要注意【汗とともに失われる水分とミネラル】

サウナ利用時に注意してほしいのは、脱水症状です。
1回のサウナで約300〜400mlの汗をかくといわれています。大量の汗とともに体の水分やミネラルが失われており、補給が追いつかないと頭痛やふらつき、だるさなどの脱水症状を引き起こします。

私が看護師として働いていたときにも、サウナで脱水になって救急搬送された患者もいました。幸い軽症でしたが、油断すれば重大な症状になるケースもあるため、軽視できません。
サウナに入るときは、脱水症状に注意しましょう。

サウナ依存の危険性【「入らないと不安」は危険サイン!】

サウナのととのう感覚は心地良いですが、毎日入りすぎると依存に近い状態になってしまう可能性があります。
サウナの熱と水風呂の冷たさが体に強い刺激を与え、脳が快感を感じます。このため、もっと高い温度や長時間の入浴を求めるようになりがちです。

「サウナに行かないと落ち着かない」「もっと熱いサウナに入りたい」と感じたら注意信号です。
過剰な利用は心身の疲労や健康障害を招くこともあります。自分の体調や利用頻度を定期的に振り返り、適度なペースで楽しむことが大切です。

毎日サウナのデメリット対策-髪・肌の乾燥や体調不良を防ぐ方法-

サウナは心と体のリフレッシュに役立つ反面、髪や肌の乾燥、体調不良などのリスクもあります。
大切なのは、リスクと上手に付き合うことです。

ここでは、デメリットを防ぎながら、毎日のサウナを安全に楽しむための具体的な対策や体験談を含めてまとめました。

サウナハットや化粧水などで乾燥対策

サウナハットや化粧水などで乾燥対策

サウナで髪や頭皮のダメージを防ぐには、サウナハットやタオルで頭を覆うのが効果的です。さらに、熱の影響をやわらげ、のぼせや頭のほてりも抑える効果もあります。

サウナ室の高温環境では頭部に熱が集中しやすく、髪の水分や油分が蒸発しやすいです。そのままにしておくと、パサつきや切れ毛、頭皮が熱でダメージを受けます。

私も最初は何もかぶらずに入っていましたが、髪がバリバリに乾燥してしまい「これはマズい」と思い、サウナハットを使うようにしました。毎日のようにサウナに入る人ほど、髪や頭皮のケアを意識していきましょう。

また、サウナから出た後の保湿対策も大切です。
お風呂上りの肌は乾燥しやすいため、化粧水や保湿クリームでの肌の保湿も忘れないようにしましょう。

体調に合わせてサウナのセット数を調整

サウナのセット数は、その日の体調に合わせて調整するのが基本です。「絶対に3セットする」と決めてしまうと、体が疲れているときには逆効果になることもあります。

寝不足や疲労がたまっている日に、無理していつも通りのセット数をこなすとスッキリするどころか、だるさや頭の重さが残ってしまうケースもあります。

自分のコンディションを観察しながら、その日の体調に合った入り方をするのがおすすめです。

サウナ前中後はこまめな水分補給を

サウナ前中後はこまめな水分補給を

サウナで安全にととのうためには、水分補給が欠かせません。サウナ中は大量の汗をかくため、失われる水分を補う必要があります。
「サウナの前後に水を飲めば大丈夫」と思いがちですが、それだけでは不十分なこともあります。のどが渇いたと感じた時点で、すでに体の水分が不足しているサインです。

筆者も以前は、サウナ後に一気に水を飲んでいましたが、途中で軽い頭痛を感じることがあり、飲み方を見直しました。私はサウナに入る前にコップ1~2杯を飲み、セットの合間にも少しずつ水分を補給するようにしています。

おすすめは、少量をこまめに飲むスタイルです。
ミネラルを含む飲料やスポーツドリンクも活用して、水分と栄養の両方をしっかり補うと安心です。快適にサウナを楽しむためにも、水分補給を意識的にしましょう。

サウナのおすすめの入り方-時間とセット数の目安-

体の負担をおさえつつサウナを楽しむには、どのくらいのペースで、どのくらいの時間入るのがいいのか悩んでいる人もいるでしょう。

ここでは、頻度や効果的な入り方をまとめました。自分に合ったサウナ習慣の参考にしてみてください。

毎日じゃなくてもOK!効果を実感できる推奨頻度は「週2〜3回」

サウナは毎日入らなくても、週2〜3回の頻度で効果を実感できます。

高温と冷却の刺激は自律神経に働きかけ、心身のバランスを整えるのに役立ちますが、毎日続けるとかえって疲労がたまることもあります。
週に数回で代謝や免疫力の向上、睡眠の質改善などの効果が得られるため、無理に毎日通う必要はありません。

筆者自身も週2回のサウナ習慣で、冷えの改善や入眠のしやすさを実感しています。自分の体と相談しながら、体調に合わせたリズムで続けられることが、長く楽しむポイントです。

筋トレやストレッチでも、毎日ではなく週数回の方が効果が定着しやすいといわれています。サウナも同様に、適度なペースで継続することが効果を引き出すコツだといえるでしょう。

1セット8〜12分が基本【毎日の場合は短時間で回数控えめに】

一般的に週2〜3回サウナを利用する場合、1セットあたり8〜12分が推奨されています。しっかりと発汗しながらもリラックス効果を得られるためです。

一方で、毎日のようにサウナに入る場合は、体の負担を減らすために1回の時間を短くするのがおすすめです。
1セット5〜7分ほど、回数も1〜2セットに抑えることで、無理なくととのう感覚を楽しむことができます。

自分の体調に合わせて時間を調整していきましょう。特に毎日サウナに入りたい人は、短時間と低負荷を意識してみてください。

自分に合ったペースでサウナを楽しもう!

健康や美容にさまざまなメリットがあるサウナ。
毎日入る方もそうでない方も、自分の体調に合わせて無理なく楽しく続けることが大切です。

自分のペースで始めて、心身の変化を感じながら自分のサウナ習慣を作っていきましょう。
心も体もととのうサウナの良さをぜひ体感してください。


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