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みなさんは、「サモア」と聞いてどのようなこと・ものを思い浮かべますか?サモアという名前は聞いたことがあるけど、具体的にどんな国なのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは、サモアの基本情報や歩んできた歴史、サモアに旅行に行ったらぜひ訪れてほしい観光スポットなどをわかりやすくご紹介していきたいと思います。
サモアについて詳しく知りたいと思っている方や、ポリネシアの文化や観光に興味を持ち始めた方など、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
サモアの名前は知っているけれど、どんな国なの?と疑問に思っている方もいるかもしれません。まずは、サモアの基本情報をチェックしていきましょう!
正式名称はサモア独立国といい、首都はアピアです。2,935㎢(東京都の約1.3倍)の面積に、222,382人(2022年世界銀行調べ)の人々が暮らしています。
主な言語はサモア語、英語(共に公用語)で、通貨はサモアン・タラ(Samoan Tala)(サモア・ドルとも言う)が使われています。日本との時差はサモアの方が4時間進んでおり、サマータイム中は5時間の時差となります。
サモアは、南太平洋に位置する島国(大小9つの島からなります)です。オセアニア地域における位置関係としては、フィジーから北東に1,124km、ニュージーランドから北に3,269kmの距離にあります。
サモアは、独特の歴史を歩んできた国でもあります。歴史を知ることで、「サモア独立国」という正式名称が持つ意味もわかりますよ。
サモアには、2,500年ほど前から人が住んでいたそうです。サモアは紀元後950年ごろから歴史のなかに見られるようになり、トンガ人による300年間の支配を経て一度独立します。
しかし、1772年にオランダ海軍提督がサモア諸島を「発見」。欧米諸国が頻繁に訪れるようになり、1889年にアメリカ・ドイツ・イギリスの共同保護領となりました。1899年にドイツが西サモア、アメリカが東サモアを領有しました。
1919年、西サモアはニュージーランドの国際連盟委任の統治領となり、1962年に独立。1997年には国名を「西サモア」から「サモア独立国」に変えました。一方で、東サモアはアメリカ領サモア(アメリカンサモア)として続いており、現在は独立国とアメリカ領の2つのサモアが存在しています。
サモアとアメリカンサモアの地理的な違いは、西側がサモア(独立国)、東側がアメリカンサモアという点です。日付変更線をはさんでいるため、近くに位置しているものの、時差は24時間あります。また、別の国であるため、行き来の際にパスポートが必要です。
そのほか、通貨(サモア独立国はタラという独自通貨、アメリカンサモアはアメリカドル)、法律(サモアは車が左側通行、アメリカンサモアはアメリカと同じ右側通行)の違いなどもあります。
続いて、サモアの素敵な文化や長く受け継がれている伝統をご紹介します。
サモアでは、男女問わずタトゥーをしている人が多いです。サモアの人々は、トライバルタトゥー(民族的な模様のタトゥー)の伝統を大切に受け継いでいます。タトゥーという言葉自体がサモア語で「品行方正」を意味する「タタウ」から来ているんですよ……!
サモアのタトゥーの特徴としては、腰から膝にかけて広範囲に彫る、職人だけがタトゥーを彫ることができるなどが挙げられます。
主食としては、タロイモやファイと呼ばれる甘くないバナナが食べられています。これらの主食は、サモア伝統のウム料理(蒸し焼きの料理)として食べるのが一般的。そのほか、ココナッツや魚を使った料理も多いです。また、食材本来の味を活かすため、化学調味料をあまり使わないことも特徴です。
サモアンダンスは、サモアの文化や歴史を伝える伝統舞踊です。女性の「Siva」は、優雅な手の動きで物語や感情を表現し、しなやかな所作が特徴です。一方、男性の「Fa’ataupati(スラップダンス)」は、自分の体を叩いてリズムを刻む力強い踊りで、迫力とユーモアを兼ね備えています。
「Ailao」は、もとは戦士が戦いの前に士気を高め、自らの技術を誇示するために披露した舞で、ナイフや棍を巧みに操るのが特徴です。現在では火を使ったアクロバティックなパフォーマンス「ファイヤーナイフダンス」として発展し、ナイフに火をつけて回したりジャグリングのように操ったりする演技が見られます。サモアの誇りと勇敢さを象徴するこの舞は、観光ショーや国際イベントでも人気を集め、世界中の人々を魅了しています。
ここまでさまざまなサモアの魅力をご紹介してきましたが、「サモアに行ってみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。ここからは、サモアへのアクセスなどをご紹介します。
現在、残念ながら日本からの直行便はありません。経由地の例としては、フィジー、オーストラリア、ニュージーランドがあります。たとえば、日本からニュージーランドのオークランドを経由しサモアに行く場合、所要時間は約15時間、フィジー経由の場合は約11時間です。
日本国籍の人は、観光目的で最長60日までの滞在であれば、入国にビザは必要ありません。有効なパスポートと、復路または乗り継ぎの航空券、宿泊予約証明書、滞在費用証明などが必要です。
サモアは、比較的治安のよい国だと言われています。凶悪犯罪は少ないものの、観光客を狙ったスリ・置き引きなどはあるため、常に注意が必要です。直行便がないことなどから、日本人観光客はそれほど多くありません(日本人観光客の具体的な数は、公式なデータがないため、正確には把握できません)。
サモアは熱帯海洋性気候で一年を通して暖かく、年間の平均気温は26~27℃です。季節は大きく雨季と乾季の2つがあり、11月から4月が雨季、5月から10月が乾季となります。サイクロン(台風)が来ることもあります。
サモアの物価は日本より少し安いか、高い場合もあります。たとえば、カフェでコーヒー一杯頼んだ場合、$8~15ほど(約426円~799円)、フードは$15~40ほど(約799円~2130円)です。物価がそれほど安くない理由は、多くの物を輸入に頼っているためです。
最後に、サモア(ウポル島)に旅行に行ったらぜひ訪れてほしい素敵な観光スポットをいくつかご紹介します!
ウポル島南部にある、世界的に有名な自然のスイミングホール(海水プール)です。世界には天然のスイミングプールが数多くありますが、トスア・オーシャン・トレンチは知る人ぞ知る絶景スポットなんです。「To Sua」とはサモア語で「巨大な水たまり・大きな穴」という意味。その名の通り、約30メートルの巨大な陥没穴に海水が満ちています。熱帯魚が泳ぐ様子も見られますよ♪
ウポル島の南東端に位置し、遠浅の白い砂浜と美しいエメラルドグリーンの海が広がるビーチです。「ファレ」とよばれるサモアの伝統家屋を模した宿泊施設が並んでいるのが特徴。海で泳ぐのもよし、ビーチを散歩したりのんびりしてもよし、海辺でゆっくりと静かな一日を過ごすのにぴったりな場所です。
ウポル島の北海岸に位置する、歴史的なメソジスト教会の下にある海沿いの天然淡水プールです。地面に大きな穴があり、底には海水が貯まっていて、海中内の洞窟で外海につながっているという何とも不思議で幻想的な風景が広がっています。
美しい自然や独特の歴史、伝統が感じられる文化など、サモアには多様な魅力があることがわかりましたね。サモアは比較的治安もよく、のんびりとした雰囲気のなか、リラックスするにはぴったりの素敵な国です。もし機会があれば、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
このコラムが、みなさんがサモアやポリネシア文化に興味を持つきっかけになれば幸いです♪
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みなさんは、「サモア」と聞いてどのようなこと・ものを思い浮かべますか?
サモアという名前は聞いたことがあるけど、具体的にどんな国なのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは、サモアの基本情報や歩んできた歴史、サモアに旅行に行ったらぜひ訪れてほしい観光スポットなどをわかりやすくご紹介していきたいと思います。
サモアについて詳しく知りたいと思っている方や、ポリネシアの文化や観光に興味を持ち始めた方など、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
サモアの基本情報
サモアの名前は知っているけれど、どんな国なの?と疑問に思っている方もいるかもしれません。
まずは、サモアの基本情報をチェックしていきましょう!
サモアとは
正式名称はサモア独立国といい、首都はアピアです。2,935㎢(東京都の約1.3倍)の面積に、222,382人(2022年世界銀行調べ)の人々が暮らしています。
主な言語はサモア語、英語(共に公用語)で、通貨はサモアン・タラ(Samoan Tala)(サモア・ドルとも言う)が使われています。日本との時差はサモアの方が4時間進んでおり、サマータイム中は5時間の時差となります。
サモアの地理的位置
サモアは、南太平洋に位置する島国(大小9つの島からなります)です。オセアニア地域における位置関係としては、フィジーから北東に1,124km、ニュージーランドから北に3,269kmの距離にあります。
サモアの歴史と現在
サモアは、独特の歴史を歩んできた国でもあります。歴史を知ることで、「サモア独立国」という正式名称が持つ意味もわかりますよ。
サモア独立国の歴史
サモアには、2,500年ほど前から人が住んでいたそうです。サモアは紀元後950年ごろから歴史のなかに見られるようになり、トンガ人による300年間の支配を経て一度独立します。
しかし、1772年にオランダ海軍提督がサモア諸島を「発見」。欧米諸国が頻繁に訪れるようになり、1889年にアメリカ・ドイツ・イギリスの共同保護領となりました。1899年にドイツが西サモア、アメリカが東サモアを領有しました。
1919年、西サモアはニュージーランドの国際連盟委任の統治領となり、1962年に独立。1997年には国名を「西サモア」から「サモア独立国」に変えました。一方で、東サモアはアメリカ領サモア(アメリカンサモア)として続いており、現在は独立国とアメリカ領の2つのサモアが存在しています。
サモアとアメリカンサモア
サモアとアメリカンサモアの地理的な違いは、西側がサモア(独立国)、東側がアメリカンサモアという点です。日付変更線をはさんでいるため、近くに位置しているものの、時差は24時間あります。また、別の国であるため、行き来の際にパスポートが必要です。
そのほか、通貨(サモア独立国はタラという独自通貨、アメリカンサモアはアメリカドル)、法律(サモアは車が左側通行、アメリカンサモアはアメリカと同じ右側通行)の違いなどもあります。
サモアの文化と伝統
続いて、サモアの素敵な文化や長く受け継がれている伝統をご紹介します。
サモアのタトゥー文化
サモアでは、男女問わずタトゥーをしている人が多いです。サモアの人々は、トライバルタトゥー(民族的な模様のタトゥー)の伝統を大切に受け継いでいます。タトゥーという言葉自体がサモア語で「品行方正」を意味する「タタウ」から来ているんですよ……!
サモアのタトゥーの特徴としては、腰から膝にかけて広範囲に彫る、職人だけがタトゥーを彫ることができるなどが挙げられます。
サモアの食文化
主食としては、タロイモやファイと呼ばれる甘くないバナナが食べられています。これらの主食は、サモア伝統のウム料理(蒸し焼きの料理)として食べるのが一般的。そのほか、ココナッツや魚を使った料理も多いです。また、食材本来の味を活かすため、化学調味料をあまり使わないことも特徴です。
サモアのダンス
サモアンダンスは、サモアの文化や歴史を伝える伝統舞踊です。
女性の「Siva」は、優雅な手の動きで物語や感情を表現し、しなやかな所作が特徴です。一方、男性の「Fa’ataupati(スラップダンス)」は、自分の体を叩いてリズムを刻む力強い踊りで、迫力とユーモアを兼ね備えています。
「Ailao」は、もとは戦士が戦いの前に士気を高め、自らの技術を誇示するために披露した舞で、ナイフや棍を巧みに操るのが特徴です。現在では火を使ったアクロバティックなパフォーマンス「ファイヤーナイフダンス」として発展し、ナイフに火をつけて回したりジャグリングのように操ったりする演技が見られます。
サモアの誇りと勇敢さを象徴するこの舞は、観光ショーや国際イベントでも人気を集め、世界中の人々を魅了しています。
サモアへの行き方・アクセス方法
ここまでさまざまなサモアの魅力をご紹介してきましたが、「サモアに行ってみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。
ここからは、サモアへのアクセスなどをご紹介します。
日本からのアクセス
現在、残念ながら日本からの直行便はありません。経由地の例としては、フィジー、オーストラリア、ニュージーランドがあります。たとえば、日本からニュージーランドのオークランドを経由しサモアに行く場合、所要時間は約15時間、フィジー経由の場合は約11時間です。
日本国籍の人は、観光目的で最長60日までの滞在であれば、入国にビザは必要ありません。有効なパスポートと、復路または乗り継ぎの航空券、宿泊予約証明書、滞在費用証明などが必要です。
治安はいいか?日本人観光客は多い?
サモアは、比較的治安のよい国だと言われています。凶悪犯罪は少ないものの、観光客を狙ったスリ・置き引きなどはあるため、常に注意が必要です。直行便がないことなどから、日本人観光客はそれほど多くありません(日本人観光客の具体的な数は、公式なデータがないため、正確には把握できません)。
日本との気候や物価の違い
サモアは熱帯海洋性気候で一年を通して暖かく、年間の平均気温は26~27℃です。季節は大きく雨季と乾季の2つがあり、11月から4月が雨季、5月から10月が乾季となります。サイクロン(台風)が来ることもあります。
サモアの物価は日本より少し安いか、高い場合もあります。たとえば、カフェでコーヒー一杯頼んだ場合、$8~15ほど(約426円~799円)、フードは$15~40ほど(約799円~2130円)です。物価がそれほど安くない理由は、多くの物を輸入に頼っているためです。
サモア(ウポル島)の観光スポット
最後に、サモア(ウポル島)に旅行に行ったらぜひ訪れてほしい素敵な観光スポットをいくつかご紹介します!
トスア・オーシャン・トレンチ
ウポル島南部にある、世界的に有名な自然のスイミングホール(海水プール)です。世界には天然のスイミングプールが数多くありますが、トスア・オーシャン・トレンチは知る人ぞ知る絶景スポットなんです。「To Sua」とはサモア語で「巨大な水たまり・大きな穴」という意味。その名の通り、約30メートルの巨大な陥没穴に海水が満ちています。熱帯魚が泳ぐ様子も見られますよ♪
ラロマヌビーチ
ウポル島の南東端に位置し、遠浅の白い砂浜と美しいエメラルドグリーンの海が広がるビーチです。「ファレ」とよばれるサモアの伝統家屋を模した宿泊施設が並んでいるのが特徴。海で泳ぐのもよし、ビーチを散歩したりのんびりしてもよし、海辺でゆっくりと静かな一日を過ごすのにぴったりな場所です。
ピウラ洞窟プール
ウポル島の北海岸に位置する、歴史的なメソジスト教会の下にある海沿いの天然淡水プールです。地面に大きな穴があり、底には海水が貯まっていて、海中内の洞窟で外海につながっているという何とも不思議で幻想的な風景が広がっています。
多様なサモアの魅力を楽しもう♪
美しい自然や独特の歴史、伝統が感じられる文化など、サモアには多様な魅力があることがわかりましたね。サモアは比較的治安もよく、のんびりとした雰囲気のなか、リラックスするにはぴったりの素敵な国です。もし機会があれば、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
このコラムが、みなさんがサモアやポリネシア文化に興味を持つきっかけになれば幸いです♪
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