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皆さんは影について意識していますか? 私は小さい頃に影を利用して手でうさぎの形を作って遊んだり、影を踏む鬼ごっこをしたりしました。日本に住んでいたら子供の頃に一度は体験する遊びなのではないでしょうか?でも大人になると多くの方にとって影は当たり前の存在で、特に意識することはないですよね。
そんな影が生活から無くなるのを想像してみてください。 あまりに馴染みがないので想像が難しく、とても現実の出来事とは思えません。 ですがそんな出来事が実際に地球上で起こる日があるのです! ここでは、その影がなくなる不思議現象「ラハイナヌーン」について徹底解説したいと思います。
地球は太陽の周りを1年かけて公転しています。地球の地軸の傾きと公転の関係により北回帰線と南回帰線に挟まれた地域は、北上する時と南下する時に1回ずつ太陽が真上を通り影ができない天文現象が起こります。それがラハイナヌーンです。 日本では地球の地軸の傾きにより影ができてしまうので、この現象は決して見られません。
正確には影が真下に来るので、地面に垂直に建てたものや直立している人や物の影が見えなくなります。そして周囲には輪郭が光り輝くようになります。建物などの影が消えるため午前中や午後に比べて照り返しが強く地面がとても熱くなり、ラハイナヌーンの日はとても暑い1日になるそうです。
ですが、天候が曇りや雨の場合には現象を確認できない可能性があるので見に行く際は要注意です。
また似ている現象でZero Shadow Day というものがあります。 ラハイナヌーンは緯度が赤道に近い地域の中のその観測される場所に対して太陽が真上に位置する瞬間に起こります。それに対して、Zero Shadow Dayは地球の北極点または南極点で太陽が地上から真上に位置する瞬間に影が最も短くなる現象です。
Zero Shadow Dayが起きる国の例としてケニアやエクアドルが挙げられます。どちらも気候が暖かい地域なのが特徴ですね(Zero Shadow Day は寒い地域でも観測されます)
ラハイナヌーンという名称はとても綺麗ですよね。この名称はハワイで名付けられました。現地の人たちのこの現象に対する神秘的な思いがこの響きに表れているようです。 ハワイ最大の博物館であるビショップ・ミュージアムでの名称の公募を経て命名されており、ビショップ・ミュージアムはポリネシアン文化に関するコレクションが充実していることで知られている博物館です。
ハワイ語でLAは太陽、HAINAは灼熱を表します。そこに正午やお昼を意味するNOONという単語が合わさり「灼熱の太陽の真昼」という意味合いになります。 ちなみにラハイナという街がマウイ島にあります。
いくつかの国々で影がなくなる現象が見られますが、このラハイナヌーンという現象は現地の神話などの影響もあり特にハワイで愛されています。 例えば【カウカライラーロロ、アホイケアカイケキノ】というフレーズがあります。これは太陽が直接当たる時間帯に頭上に影が後退して(影を肉体に取り込んで)体を休ませるという意味です。
このような伝統的な言い伝えがありハワイの人々はラハイナヌーンの日を大事にしています。先述した通り名称が公募によって決められ、この現象が観光資源のひとつになっています。ですがその他の国ではあまり意識されていません。
そんな観光地ハワイでラハイナヌーンが見られる日程はおおよそ5月下旬と7月中旬でそれぞれ1日ずつ見られます。
アメリカで唯一影が無くなる現象ラハイナヌーンが見られる州であるハワイ。ハワイは小さな島々で構成されておりハワイ州内でも場所によって日時が異なります。 5月にハワイ島から始まって、順に北に移っていきます。そして最北端(北緯23.5度)まで達すると南下します。それが2回目のラハイナヌーンです。日付は場所によってかなり変わりますが、いずれも時間は正午12時頃です。
ハワイ以外の熱帯地域でもこの現象は見ることができます。 以下にその都市や国をいくつかご紹介します。
このようにハワイの島々だけでなく私たちが住むアジアでも見ることができます。
また、メキシコのカンクンやキューバのハバナなどでも見ることができます。 日時の情報は例えばハワイではハワイ観光局のウェブサイトや、天文学に関するメディアなどで公開されています。 しかし日時は天候によって左右されるため複数の情報源を参照することをお勧めします。
ホノルルスカイゲート
ホノルル・ハレの近くにある「スカイゲート」は曲線と直線でできたオブジェクトです。 くねくねした曲線なので、普段は影もそのように反映されます。 ですがそのオブジェクトはラハイナヌーンの時にだけ完璧な円形の影を作ります。 まさにこの現象のために作られたオブジェクトです。
引用:「https://www.atlasobscura.com/places/sky-gate」
とても興味深いですよね。
ホノルルといえばアメリカのハワイ州の州都であり人気の観光地で、ワイキキビーチやダイアモンドヘッドなどが有名です。有名な大型ショッピングモールのアラモアナセンターや食事ができる場所も多いので、スカイゲートにラハイナヌーンを見に行った際には観光に困ることはなさそうですね♫
ちなみにこのオブジェクトのデザイナーは彫刻家、庭園家、家具デザイナーなど様々な分野で活躍したイサム・ノグチさんという日系アメリカ人の方です。20世紀のアメリカを代表するデザイナーの1人で、日本とアメリカの文化的架け橋を築いた人物とも言われています。
もちろんスカイゲートに行かなくてもラハイナヌーンは十分に楽しむことができます。 以前Twitterでラハイナヌーンの画像が話題になったことがありました。影が消えているその時の市内の様子に『昔の低画質のゲームで遊んでいるようだ』『合成にしか見えない』『遠近感覚や立体感にとても違和感がある』というような反応が寄せられました。影が無いというだけで日常の光景がこんなに現実離れしたものになるとはとっても驚きですね。
ラハイナヌーンは神聖な現象とされており、ハワイ州の人々にとって特別な日なので多くの人々が祝います。そしてラハイナヌーンの瞬間を一斉に見届けるのです。 特にラハイナの街ではパフォーマンスや食べ物、作品の販売など様々なイベントが催されてお祭りのような雰囲気が漂います。
いかがでしたか?とっても面白い現象ですよね。 ラハイナヌーンの日はハワイの風景が特に美しくなります。太陽が真上にあるため影がほとんどなくなり光と色が強調されます。そのため建物の色彩や形状が鮮明になり、海や湖の表面はとても綺麗に青く輝いて見えます。現地の方は上を向いて太陽を浴びるそうです。大いなる自然のパワーが宿る瞬間を体験できるかもしれませんね。また個人的にはハワイといえばビーチとアサイーボウルは欠かせません!最高のヒーリングです。
ハワイ以外の地域でもラハイナヌーンは見ることができるので、コロナも落ち着いてきたこのタイミングに皆さんも日本では見られない幻想的な「ラハイナヌーン」を見に海外へ行ってみてはいかがでしょうか。 間違いなく記憶に残る旅になるでしょう。
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皆さんは影について意識していますか?
私は小さい頃に影を利用して手でうさぎの形を作って遊んだり、影を踏む鬼ごっこをしたりしました。日本に住んでいたら子供の頃に一度は体験する遊びなのではないでしょうか?でも大人になると多くの方にとって影は当たり前の存在で、特に意識することはないですよね。
そんな影が生活から無くなるのを想像してみてください。
あまりに馴染みがないので想像が難しく、とても現実の出来事とは思えません。
ですがそんな出来事が実際に地球上で起こる日があるのです!
ここでは、その影がなくなる不思議現象「ラハイナヌーン」について徹底解説したいと思います。
目次
影が無くなる天文現象ラハイナヌーン
ラハイナヌーンが起こる理由とは?
地球は太陽の周りを1年かけて公転しています。地球の地軸の傾きと公転の関係により北回帰線と南回帰線に挟まれた地域は、北上する時と南下する時に1回ずつ太陽が真上を通り影ができない天文現象が起こります。それがラハイナヌーンです。
日本では地球の地軸の傾きにより影ができてしまうので、この現象は決して見られません。
正確には影が真下に来るので、地面に垂直に建てたものや直立している人や物の影が見えなくなります。そして周囲には輪郭が光り輝くようになります。建物などの影が消えるため午前中や午後に比べて照り返しが強く地面がとても熱くなり、ラハイナヌーンの日はとても暑い1日になるそうです。
ですが、天候が曇りや雨の場合には現象を確認できない可能性があるので見に行く際は要注意です。
また似ている現象でZero Shadow Day というものがあります。
ラハイナヌーンは緯度が赤道に近い地域の中のその観測される場所に対して太陽が真上に位置する瞬間に起こります。それに対して、Zero Shadow Dayは地球の北極点または南極点で太陽が地上から真上に位置する瞬間に影が最も短くなる現象です。
Zero Shadow Dayが起きる国の例としてケニアやエクアドルが挙げられます。どちらも気候が暖かい地域なのが特徴ですね(Zero Shadow Day は寒い地域でも観測されます)
ラハイナヌーンという名前の由来
ラハイナヌーンという名称はとても綺麗ですよね。この名称はハワイで名付けられました。現地の人たちのこの現象に対する神秘的な思いがこの響きに表れているようです。
ハワイ最大の博物館であるビショップ・ミュージアムでの名称の公募を経て命名されており、ビショップ・ミュージアムはポリネシアン文化に関するコレクションが充実していることで知られている博物館です。
ハワイ語でLAは太陽、HAINAは灼熱を表します。そこに正午やお昼を意味するNOONという単語が合わさり「灼熱の太陽の真昼」という意味合いになります。
ちなみにラハイナという街がマウイ島にあります。
見られる期間や場所は?(2023年)
ハワイで見られる時期はいつ?
いくつかの国々で影がなくなる現象が見られますが、このラハイナヌーンという現象は現地の神話などの影響もあり特にハワイで愛されています。
例えば【カウカライラーロロ、アホイケアカイケキノ】というフレーズがあります。これは太陽が直接当たる時間帯に頭上に影が後退して(影を肉体に取り込んで)体を休ませるという意味です。
このような伝統的な言い伝えがありハワイの人々はラハイナヌーンの日を大事にしています。先述した通り名称が公募によって決められ、この現象が観光資源のひとつになっています。ですがその他の国ではあまり意識されていません。
そんな観光地ハワイでラハイナヌーンが見られる日程はおおよそ5月下旬と7月中旬でそれぞれ1日ずつ見られます。
アメリカで唯一影が無くなる現象ラハイナヌーンが見られる州であるハワイ。ハワイは小さな島々で構成されておりハワイ州内でも場所によって日時が異なります。
5月にハワイ島から始まって、順に北に移っていきます。そして最北端(北緯23.5度)まで達すると南下します。それが2回目のラハイナヌーンです。日付は場所によってかなり変わりますが、いずれも時間は正午12時頃です。
ハワイ以外で見られる国と時期
ハワイ以外の熱帯地域でもこの現象は見ることができます。
以下にその都市や国をいくつかご紹介します。
このようにハワイの島々だけでなく私たちが住むアジアでも見ることができます。
また、メキシコのカンクンやキューバのハバナなどでも見ることができます。
日時の情報は例えばハワイではハワイ観光局のウェブサイトや、天文学に関するメディアなどで公開されています。
しかし日時は天候によって左右されるため複数の情報源を参照することをお勧めします。
ラハイナヌーンをより楽しむには?
ホノルルスカイゲート
ホノルル・ハレの近くにある「スカイゲート」は曲線と直線でできたオブジェクトです。
くねくねした曲線なので、普段は影もそのように反映されます。
ですがそのオブジェクトはラハイナヌーンの時にだけ完璧な円形の影を作ります。
まさにこの現象のために作られたオブジェクトです。
引用:「https://www.atlasobscura.com/places/sky-gate」
とても興味深いですよね。
ホノルルといえばアメリカのハワイ州の州都であり人気の観光地で、ワイキキビーチやダイアモンドヘッドなどが有名です。有名な大型ショッピングモールのアラモアナセンターや食事ができる場所も多いので、スカイゲートにラハイナヌーンを見に行った際には観光に困ることはなさそうですね♫
ちなみにこのオブジェクトのデザイナーは彫刻家、庭園家、家具デザイナーなど様々な分野で活躍したイサム・ノグチさんという日系アメリカ人の方です。20世紀のアメリカを代表するデザイナーの1人で、日本とアメリカの文化的架け橋を築いた人物とも言われています。
もちろんスカイゲートに行かなくてもラハイナヌーンは十分に楽しむことができます。
以前Twitterでラハイナヌーンの画像が話題になったことがありました。影が消えているその時の市内の様子に『昔の低画質のゲームで遊んでいるようだ』『合成にしか見えない』『遠近感覚や立体感にとても違和感がある』というような反応が寄せられました。影が無いというだけで日常の光景がこんなに現実離れしたものになるとはとっても驚きですね。
ラハイナヌーンは神聖な現象とされており、ハワイ州の人々にとって特別な日なので多くの人々が祝います。そしてラハイナヌーンの瞬間を一斉に見届けるのです。
特にラハイナの街ではパフォーマンスや食べ物、作品の販売など様々なイベントが催されてお祭りのような雰囲気が漂います。
神秘的な瞬間の体験 ラハイナヌーン
いかがでしたか?とっても面白い現象ですよね。
ラハイナヌーンの日はハワイの風景が特に美しくなります。太陽が真上にあるため影がほとんどなくなり光と色が強調されます。そのため建物の色彩や形状が鮮明になり、海や湖の表面はとても綺麗に青く輝いて見えます。現地の方は上を向いて太陽を浴びるそうです。大いなる自然のパワーが宿る瞬間を体験できるかもしれませんね。また個人的にはハワイといえばビーチとアサイーボウルは欠かせません!最高のヒーリングです。
ハワイ以外の地域でもラハイナヌーンは見ることができるので、コロナも落ち着いてきたこのタイミングに皆さんも日本では見られない幻想的な「ラハイナヌーン」を見に海外へ行ってみてはいかがでしょうか。
間違いなく記憶に残る旅になるでしょう。
ハワイ気分が味わえる施設って何があるの?▼
【アロハテラス木更津】東京から一番近いハワイに行ってみた!
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