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アミナコレクション創業当初にエクササイズの場として誕生したシルクロード舞踏館。 ここは、様々な舞踊やヨガ、太極拳、そして民俗音楽を通して、世界中の民俗文化を体験できる芸能の庭です。
月ごとに組まれるタイムテーブルによって様々な民俗文化を体験できるシルクロード舞踏館のプログラムの中で、月2回稽古をしている「さんさ踊り」について、ご紹介していきたいと思います。
約30年前の旧シルクロード舞踏館は平屋で、大きなガラス張りの窓から、通りを歩く人が太鼓の音に引き寄せられて、中を眺めていくような建物でした。
世田谷区にある日本民俗舞踊研究所で黒川さんさ踊りを学ぶ数名が、旧シルクロード舞踏館でも自主練習をしていたのが、現在の「黒川さんさ踊りを学ぶ横浜グループ」の原点です。黒川さんさ踊りは、輪になって踊りますが、当時は少人数で、太鼓や笛ができる人もいない集まりでした。
私は、旧舞踏館で開催されたワークショップ「踊る・身体を知る」で、踊りを教わったのが、黒川さんさ踊りとの出会いです。 螺旋を描くダイナミックな動きに、若い私はぐっと惹きつけられました。同じ動きで揃っていても、踊り手の個性が発揮される余地がある。自己の表現という意味でも、魅力を感じたことを覚えています。
私は、ワークショップ参加後に旧舞踏館での練習に加わりました。窓から見られる空間での稽古。他者の目を意識して踊っていたように思います。 黒川さんさ踊りの地元、岩手県盛岡市黒川の黒川さんさ踊り保存会(黒川参差踊連中)の本物の踊りを見たことがないままに、手探りで練習を重ねていました。
踊りとの向き合い方が、大きく変わるのは、地元黒川を訪ねて「本物」に接したことと、「郷土芸能」として踊りを伝承する保存会の「人」と出会ったためでした。 複数の踊り手の天と地を結ぶような、しなやかな踊りが連なり、うねりを作り出していく。改めて、踊りに惹かれ直しました。
2000年の頃、黒川さんさ踊りの愛好者は全国に広がっていて、私のように本物に触れないまま練習する人達も出てきていました。 別物に変化した踊りが、黒川さんさ踊りと語られる危機感から、保存会主催の「黒川さんさ愛好者の集い」が数回、地元黒川で開かれました。
集いを取材した地元新聞の記事に保存会会長(当時)の言葉があります。 「黒川の景色や風土を感じながら伝統さんさを学ぶことで、精神的な部分も感じて欲しい」。
集いは、私が黒川と保存会の人達に、さらに心惹かれる契機となりました。伝承の歴史や思いを伝えるパネルディスカッションは、愛好者の私たちに聞かせる形を取りつつ、地元の若手にも伝える意図も感じられ、伝承が継がれていく瞬間に立ちあっている感激もありました。
集いの終了後に書いた私の感想です。
「講習でなく「共に踊る」という時間、そして保存会のメンバーお一人お一人が、黒川さんさ踊りを、どう大切に思っているのかを沢山うかがえたことが、とてもよかったです。 踊りの素晴らしさと、踊る楽しさ、保存会の皆さんや黒川という地域にも魅せられて、ご厚意で黒川の貴重な財産を分かち合わせてもらっていることに、とても感謝しています。
過去のつどいを通じて、感謝と同時に保存会が抱える後継・伝承の課題にも触れ、地元出身でない者である自分が「踊りの伝承を担わない気軽さ」で学んでいることに心苦しさを感じていました。
様々な人の言葉に触れて、心苦しさという消極的な気持ちで曖昧にするのでなく、私たちが黒川さんさ踊りを愛し楽しむことに伴い最低限果たすべき誠意とは何なのかを、積極的に考えていかなくてはと思っています。」
横浜のグループの人数で輪がつくれるようになり、太鼓や笛の担い手もいる状態になっても、私たちが披露を目的に練習するのでなく、「黒川さんさを学ぶ横浜グループ」として、学ぶというスタンスにこだわるのには、地元への感謝と敬意があります。
次第に年齢的に激しい踊りが辛くなってきますが、動ける限りは、黒川さんさ踊りを大切に踊っていきたいと思っています。
黒川さんさを学ぶ横浜グループ 米田佐知子
ぜひ一度練習に来てみませんか?
生活の一部でもあり、仕事や家庭とは違うリフレッシュの時間であったりもします。踊ればスッキリ、肩もほぐれます。
ご新規さんも随時受け入れてますので、ご興味あればぜひ一度練習に来てみませんか? のんびりやってますのでお気軽にどうぞ!
問合せTEL 045-473-3407 修験舞踊◎さんさ踊り 基本第1・第3土曜 17:00~21:00 @シルクロード舞踏館
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アミナコレクション創業当初にエクササイズの場として誕生したシルクロード舞踏館。
ここは、様々な舞踊やヨガ、太極拳、そして民俗音楽を通して、世界中の民俗文化を体験できる芸能の庭です。
月ごとに組まれるタイムテーブルによって様々な民俗文化を体験できるシルクロード舞踏館のプログラムの中で、月2回稽古をしている「さんさ踊り」について、ご紹介していきたいと思います。
目次
旧シルクロード舞踏館での出会い
約30年前の旧シルクロード舞踏館は平屋で、大きなガラス張りの窓から、通りを歩く人が太鼓の音に引き寄せられて、中を眺めていくような建物でした。
世田谷区にある日本民俗舞踊研究所で黒川さんさ踊りを学ぶ数名が、旧シルクロード舞踏館でも自主練習をしていたのが、現在の「黒川さんさ踊りを学ぶ横浜グループ」の原点です。黒川さんさ踊りは、輪になって踊りますが、当時は少人数で、太鼓や笛ができる人もいない集まりでした。
私は、旧舞踏館で開催されたワークショップ「踊る・身体を知る」で、踊りを教わったのが、黒川さんさ踊りとの出会いです。
螺旋を描くダイナミックな動きに、若い私はぐっと惹きつけられました。同じ動きで揃っていても、踊り手の個性が発揮される余地がある。自己の表現という意味でも、魅力を感じたことを覚えています。
私は、ワークショップ参加後に旧舞踏館での練習に加わりました。窓から見られる空間での稽古。他者の目を意識して踊っていたように思います。
黒川さんさ踊りの地元、岩手県盛岡市黒川の黒川さんさ踊り保存会(黒川参差踊連中)の本物の踊りを見たことがないままに、手探りで練習を重ねていました。
風土に根差した郷土芸能
踊りとの向き合い方が、大きく変わるのは、地元黒川を訪ねて「本物」に接したことと、「郷土芸能」として踊りを伝承する保存会の「人」と出会ったためでした。
複数の踊り手の天と地を結ぶような、しなやかな踊りが連なり、うねりを作り出していく。改めて、踊りに惹かれ直しました。
2000年の頃、黒川さんさ踊りの愛好者は全国に広がっていて、私のように本物に触れないまま練習する人達も出てきていました。
別物に変化した踊りが、黒川さんさ踊りと語られる危機感から、保存会主催の「黒川さんさ愛好者の集い」が数回、地元黒川で開かれました。
集いを取材した地元新聞の記事に保存会会長(当時)の言葉があります。
「黒川の景色や風土を感じながら伝統さんさを学ぶことで、精神的な部分も感じて欲しい」。
集いは、私が黒川と保存会の人達に、さらに心惹かれる契機となりました。伝承の歴史や思いを伝えるパネルディスカッションは、愛好者の私たちに聞かせる形を取りつつ、地元の若手にも伝える意図も感じられ、伝承が継がれていく瞬間に立ちあっている感激もありました。
本物の踊りを体験して
集いの終了後に書いた私の感想です。
「講習でなく「共に踊る」という時間、そして保存会のメンバーお一人お一人が、黒川さんさ踊りを、どう大切に思っているのかを沢山うかがえたことが、とてもよかったです。
踊りの素晴らしさと、踊る楽しさ、保存会の皆さんや黒川という地域にも魅せられて、ご厚意で黒川の貴重な財産を分かち合わせてもらっていることに、とても感謝しています。
過去のつどいを通じて、感謝と同時に保存会が抱える後継・伝承の課題にも触れ、地元出身でない者である自分が「踊りの伝承を担わない気軽さ」で学んでいることに心苦しさを感じていました。
様々な人の言葉に触れて、心苦しさという消極的な気持ちで曖昧にするのでなく、私たちが黒川さんさ踊りを愛し楽しむことに伴い最低限果たすべき誠意とは何なのかを、積極的に考えていかなくてはと思っています。」
横浜のグループの人数で輪がつくれるようになり、太鼓や笛の担い手もいる状態になっても、私たちが披露を目的に練習するのでなく、「黒川さんさを学ぶ横浜グループ」として、学ぶというスタンスにこだわるのには、地元への感謝と敬意があります。
次第に年齢的に激しい踊りが辛くなってきますが、動ける限りは、黒川さんさ踊りを大切に踊っていきたいと思っています。
黒川さんさを学ぶ横浜グループ 米田佐知子
シルクロード舞踏館での稽古について
ぜひ一度練習に来てみませんか?
生活の一部でもあり、仕事や家庭とは違うリフレッシュの時間であったりもします。踊ればスッキリ、肩もほぐれます。
ご新規さんも随時受け入れてますので、ご興味あればぜひ一度練習に来てみませんか?
のんびりやってますのでお気軽にどうぞ!
問合せTEL 045-473-3407
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