ロータス~花言葉は動じない心~

ロータスという花を皆さんご存じですか?
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、夏の時期に水辺で見かける「蓮」のことです。

夏になると花を咲かせるロータスは、その美しい姿でこれまでも多くの人々を魅了してきました。

ロータス(蓮)とは

ロータスは、夏の時期に水辺から顔を覗かせる美しい花です。
オリエンタルな雰囲気も魅力的ですね。

約1億年前には地球に存在していたと言われています。

ロータスの開花時期は、毎年7~8月頃。
それまで沼地に隠れていたロータスが、梅雨の時期になると沼地から真っすぐ花茎を伸ばし、夏の日差しの中で堂々と花を咲かせる姿はとても神秘的で、まさに圧巻です。

美しいロータス

美しいロータスが見られるのは午前中のみ

夏の時期にのみ観賞できるロータスですが、開花から4日目には花が散り始めてしまう短命な花としても知られています。
それもその期間であればずっと花を咲かせているわけではなく、早朝に花を開かせ、お昼になると閉じてしまう特徴があるのです。

花を閉じているロータス
花を閉じているロータス

稀に夕方まで花を開かせているロータスを見かけますが、それはその日が最後という証です。最後の日には夕方まで花を開かせ続け、力尽きると一枚一枚花びらを落として散っていってしまいます。

短命で儚く散ってしまうからこそ、より貴重で美しく感じますね。

花びらが散っていく様子
花びらが散っていく様子

ロータスの花言葉

ロータスの花言葉は多くありますが、その中でも「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」が代表的な意味として知られています。
ここでは特に有名な3つの花言葉をご紹介します。

たくさんのロータス

清らかな心

泥水の中で育つロータスは、泥水の泥が濃ければ濃いほど、美しい花を咲かせられると言われています。
泥水という厳しい環境下で育ちながらも、泥に染まらず色鮮やかで美しい花を咲かせる姿から「清らかな心」という花言葉が付けられたと言われています。

神聖

「神聖」という花言葉は、仏教が由来と言われています。
その昔、生まれたばかりのお釈迦様がはじめて道を歩いたときに、その足跡から蓮が咲いたことが花言葉の由来です。

離れゆく愛

ロータスが花を咲かせる最後の日、花びらは一枚一枚離れるように散っていきます。
その光景から、愛から心が離れていく様子の花言葉がつけられました。

インドで古くから親しまれてきた“国花”

国の象徴として知られる花のこと“国花”といいますね。日本でも「桜」や「菊」が国花として知られるように、インドではロータスが国花として古くから親しまれています。

デリーには、ロータスの形をした「ロータス寺院」もあるんですよ。

ロータス寺院
ロータス寺院

インド文化にゆかり深いのはもちろんですが、ロータスは神話や伝説の中にもたびたび登場します。
インドの二大宗教とも言われているヒンドゥー教と仏教とも繋がりがあるようですが、いったいどんな関りがあるのでしょうか。

仏教におけるロータス

お寺の本堂などで、ロータスの絵や飾りなどを見かけたことはありませんか?
仏教においてロータスは極楽の花とされています。

仏教では「淤泥不染(泥より出づるも染まらず)」と言って、どれほど厳しい環境で育っても泥に染まらず、清く生きることの象徴としてロータスが親しまれているのです。

ロータスの上に座る仏陀
ロータスの上に座る仏陀

ヒンドゥー教におけるロータス

ヒンドゥー教においても、泥水の中から美しい花を咲かせる様子が、清らかに生きることの象徴として、神話や経典の中に度々登場するのだとか。

神話の中では、ヒンドゥー教の神様として有名なシヴァ神も、サニースワランの怒りから逃れるために、自身の姿を蜂に変えてロータスの中に身を潜めたという話があります。

インドに起源を持つ宗教にとってロータスは、このように教えや神話において重要な意味を持つ花なのです。

ロータスと睡蓮の違いとは

ロータスとよく似ている花として、たびたび睡蓮が挙げられます。
皆さんも一度は間違えてたことがあるのではないでしょうか?

とてもよく似ている花ですが、ロータスはハス科のハス属、睡蓮はスイレン科のスイレン属で全く違う植物です。

実際、見た目にも明確な違いがあるので、ポイントさえ押さえれば簡単に見分けられます!

花が咲く位置

ロータスは水辺から花茎を伸ばし、高い位置で花を咲かせますが、睡蓮は水面上で花を咲かせます。

睡蓮
水面に咲く睡蓮

葉の特徴

ロータスの葉は「ロータス効果」と言って、水を弾く仕組みがあります。
円形で光沢もなく、マットな質感なのが特徴です。

ロータス効果
ロータス効果

一方睡蓮は、円形に切り込みが入った形で、光沢感のある質感をしています。
ロータスと違って水も弾きません。

レンコンはロータスの根っこ?

ところで、レンコンはロータスの茎部分であることをご存じですか?
レンコンは漢字で書くと「蓮根」になるので、根っこの部分と勘違いされがちですが、実はロータスの茎の部分なんです!

なぜ茎なのに「蓮根」と呼ばれるようになったのか正確なことは分かっていませんが、泥の中に這いつくばっている様子から、昔の人が根っこだと勘違いしたのかもしれませんね。

レンコン

レンコンの穴は空気の通り道

ロータスが元気に育つためにはどうしても空気が必要ですが、泥水という環境下では空気が通りにくいのはお察しの通りです。
そこで皆さんご存じの大きな穴が、葉から取り入れた空気を根っこまで届けているんです。

レンコンの穴を覗くと「先が見通せる」ことから、縁起がいい食材ととしても知られています。

泥の中で清らかに咲く姿は、私たちを勇気づけ、生きる誇りを思い出させてくれます。
ロータスを観賞できる期間は限られていますが、ロータスモチーフのアイテムであれば、いつでも身近にロータスに込められたメッセージを感じとることができます。

おしゃれとして、お守りとして、ロータスを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

ロータスモチーフの商品紹介

★ワンピース

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★ネックレス/ピアス

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★カーテン

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