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ワインの産地として有名なスペインでは、毎年ワイン祭りが開催されます。ですがこのお祭り、ただワインを楽しく飲むものではありません。
ワインなのに、飲まずに何に使うのでしょうか? 今回は、ワイン好きなら是非知っておいていただきたい「ワイン祭り」について深掘りしていきます!
ワイン祭りとは、毎年6月29日にスペインで開催される「Batalla del Vino」というお祭りです。日本語にすると「ワインの戦い」と訳します。
冒頭でもお伝えした通り、このお祭りはただワインを楽しく飲むものではありません。 一心不乱にワインを掛け合う「バトル」なのです!
バトルが始まるのは毎年午前9時ごろ。 町外れのサン・フェリセス教会で行われるミサ終了後に、町長が大きな岩の上で旗を掲げるのがバトル開始の合図です。
町長の合図を境に、白い服を着た参加者たちが一斉にワインを掛け始めます!
水鉄砲、バケツ、ホース、ペットボトルなど、様々なアイテムを駆使してワインを掛け合っていく光景は、まさにバトル! 白いTシャツがワイン色に染まるまで、無我夢中でワインを掛け合います。
愉快な様子がよくわかる動画を見つけたので、みなさんにもご紹介▼
ワインに音楽にダンス、からのワイン!! こんなに愉快でハッピーなお祭りがあっていいのでしょうか? ハッピーオーラが動画越しでも嫌味なほどに伝わってきます(笑)
そんな愉快なワインバトルもお昼になると幕を閉じ、参加者たちは全身ワイン色のまま町へ戻っていきます。
ですが、お祭りが終わったわけではありません。 町に戻ったらもうワインをかけられることはありませんが、今度はパレードやコンサート、闘牛を観戦で大盛り上がり!
深夜には花火も上がるので、朝から晩までどっぷりワインに浸ってお祭り騒ぎです。 町中では数多くのバルはもちろん、ワインの試飲会も行われるようなので、ワインバトルが終わったからと言ってホテルに帰らずに、是非みんなと一緒に町まで戻ってみてください!
ここまでワインバトルについてご紹介してきましたが、そもそもこの日はただのワインバトルの日ではなく、町の守護聖人である聖ペドロの日「聖フェリセス・デ・ビリビオの巡礼祭」の日です。
その起源は12世紀頃と古く、アロとその近隣の村の間で起きた、土地を巡った争いがきっかけだったと言われています。
その争いはやがて裁判にまで発展し、裁判官はその争いを収めるために、聖ペドロの日に村の境界線に旗を掲げることを命じたそうです。 人々はその命令を守るため、聖ペドロの日にサン・フェリセス教会へ行き、ミサの後に村の境界線で旗を掲げるようになったのが儀式として定着していきました。
ですが、この時点でワインバトルは始まっていません。 なぜワインを掛け合うようになったのかは明らかになっていませんが、いまやスペインきっての一大イベント。理由が分からないところも、スペインらしくて面白いですね!
ワインバトルが行われるのは、スペインワインの名産地として知られるラ・リオハ州のアロという町。ワインの生産地として有名な地域です。
この町だけでも500を超えるワイナリーがあり、国際的に認められた高品質なワインが勢揃い!見学可能なワイナリーやワインが美味しいバルも豊富なので、ワイン好きにはたまらない街です。
ワインバトルが始まるのはサン・フェリセス教会前なので、参加する際は教会へ向かってくださいね。
ちなみに、ラ・リオハからだと少し距離がありますが、スペインではバルセロナが観光地として有名です。スペインは魅力的な地域が沢山あるので、是非いろんな地域を観光してみてください。
バルセロナについて詳しく知りたい方こちら▼ 芸術と伝統の街“バルセロナ”を訪れて
朝から晩までワインに浸れる夢のようなお祭りにも注意点が!
スペインの6月下旬というと比較的暖かい時期ではありますが、朝と夜はまだまだ冷え込みます。しかも丘の上でワインを全身で浴びるとなると、身体もかなりキンキンに。 全身濡れることからは逃れられないので、防水のカバンに上着などを忍ばせておくと役立つかもしれませんね。
写真を見て既にお気づきかもしれませんが、ワインバトルには白い洋服と赤いスカーフを見に付けることが原則とされています。 バトル開始と同時に、参加者の服は一瞬にしてワイン色に染まるので、服が白いままだとみんなの標的になってしまうのだとか。
遅かれ早かれ全身ワインまみれになることは確実なので、参加を決意したからには「誰よりもワインを浴びるんだ!」という気持ちで挑みましょう!
このお祭りで使われるワインの量は、なんと10万ℓ以上! 750mlボトルで計算すると、133000本以上ものワインが1度のお祭りで使用されます。参加者は各自自宅からワインを持参しているので、実際はもっと多くのワインが使われているかもしれません。
飲食物を大切にする文化のある日本ではなかなかこういったイベントは開催されませんが、これもカルチャーということで、スペインに訪れた際は是非参加をご検討ください。
世界の面白いお祭りが気になる方はこちら▼ 人とチーズが丘から転げ落ちる?チーズ転がし祭りが危険だけど面白い!
スペインの記事をもっと読みたい方はこちら▼ 伝統と彩りに満ちた、バレンシアの陶器市を歩く。
ワインの産地として有名なスペインでは、毎年ワイン祭りが開催されます。ですがこのお祭り、ただワインを楽しく飲むものではありません。
ワインなのに、飲まずに何に使うのでしょうか?
今回は、ワイン好きなら是非知っておいていただきたい「ワイン祭り」について深掘りしていきます!
目次
ワイン祭り(ワインバトル)とは?
ワイン祭りとは、毎年6月29日にスペインで開催される「Batalla del Vino」というお祭りです。日本語にすると「ワインの戦い」と訳します。
冒頭でもお伝えした通り、このお祭りはただワインを楽しく飲むものではありません。
一心不乱にワインを掛け合う「バトル」なのです!
町中にワインを大量放出!?
バトルが始まるのは毎年午前9時ごろ。
町外れのサン・フェリセス教会で行われるミサ終了後に、町長が大きな岩の上で旗を掲げるのがバトル開始の合図です。
町長の合図を境に、白い服を着た参加者たちが一斉にワインを掛け始めます!
水鉄砲、バケツ、ホース、ペットボトルなど、様々なアイテムを駆使してワインを掛け合っていく光景は、まさにバトル!
白いTシャツがワイン色に染まるまで、無我夢中でワインを掛け合います。
愉快な様子がよくわかる動画を見つけたので、みなさんにもご紹介▼
ワインに音楽にダンス、からのワイン!!
こんなに愉快でハッピーなお祭りがあっていいのでしょうか?
ハッピーオーラが動画越しでも嫌味なほどに伝わってきます(笑)
そんな愉快なワインバトルもお昼になると幕を閉じ、参加者たちは全身ワイン色のまま町へ戻っていきます。
ですが、お祭りが終わったわけではありません。
町に戻ったらもうワインをかけられることはありませんが、今度はパレードやコンサート、闘牛を観戦で大盛り上がり!
深夜には花火も上がるので、朝から晩までどっぷりワインに浸ってお祭り騒ぎです。
町中では数多くのバルはもちろん、ワインの試飲会も行われるようなので、ワインバトルが終わったからと言ってホテルに帰らずに、是非みんなと一緒に町まで戻ってみてください!
ワインバトルが始まったきっかけは?起源を深掘りしてみた
そもそもこの日は「聖フェリセス・デ・ビリビオの巡礼祭」である
ここまでワインバトルについてご紹介してきましたが、そもそもこの日はただのワインバトルの日ではなく、町の守護聖人である聖ペドロの日「聖フェリセス・デ・ビリビオの巡礼祭」の日です。
きっかけは土地を巡った争いだった
その起源は12世紀頃と古く、アロとその近隣の村の間で起きた、土地を巡った争いがきっかけだったと言われています。
その争いはやがて裁判にまで発展し、裁判官はその争いを収めるために、聖ペドロの日に村の境界線に旗を掲げることを命じたそうです。
人々はその命令を守るため、聖ペドロの日にサン・フェリセス教会へ行き、ミサの後に村の境界線で旗を掲げるようになったのが儀式として定着していきました。
ですが、この時点でワインバトルは始まっていません。
なぜワインを掛け合うようになったのかは明らかになっていませんが、いまやスペインきっての一大イベント。理由が分からないところも、スペインらしくて面白いですね!
ワインバトルへの参加方法
ワインバトルが行われるのは、スペインワインの名産地として知られるラ・リオハ州のアロという町。ワインの生産地として有名な地域です。
この町だけでも500を超えるワイナリーがあり、国際的に認められた高品質なワインが勢揃い!見学可能なワイナリーやワインが美味しいバルも豊富なので、ワイン好きにはたまらない街です。
ワインバトルが始まるのはサン・フェリセス教会前なので、参加する際は教会へ向かってくださいね。
ちなみに、ラ・リオハからだと少し距離がありますが、スペインではバルセロナが観光地として有名です。スペインは魅力的な地域が沢山あるので、是非いろんな地域を観光してみてください。
バルセロナについて詳しく知りたい方こちら▼
芸術と伝統の街“バルセロナ”を訪れて
参加するなら必読!ワインバトルの注意点
朝から晩までワインに浸れる夢のようなお祭りにも注意点が!
スペインの6月下旬というと比較的暖かい時期ではありますが、朝と夜はまだまだ冷え込みます。しかも丘の上でワインを全身で浴びるとなると、身体もかなりキンキンに。
全身濡れることからは逃れられないので、防水のカバンに上着などを忍ばせておくと役立つかもしれませんね。
Tシャツが白いままだと、みんなの標的に!
写真を見て既にお気づきかもしれませんが、ワインバトルには白い洋服と赤いスカーフを見に付けることが原則とされています。
バトル開始と同時に、参加者の服は一瞬にしてワイン色に染まるので、服が白いままだとみんなの標的になってしまうのだとか。
遅かれ早かれ全身ワインまみれになることは確実なので、参加を決意したからには「誰よりもワインを浴びるんだ!」という気持ちで挑みましょう!
このお祭りで使われるワインの量は、なんと10万ℓ以上!
750mlボトルで計算すると、133000本以上ものワインが1度のお祭りで使用されます。参加者は各自自宅からワインを持参しているので、実際はもっと多くのワインが使われているかもしれません。
飲食物を大切にする文化のある日本ではなかなかこういったイベントは開催されませんが、これもカルチャーということで、スペインに訪れた際は是非参加をご検討ください。
世界の面白いお祭りが気になる方はこちら▼
人とチーズが丘から転げ落ちる?チーズ転がし祭りが危険だけど面白い!
スペインの記事をもっと読みたい方はこちら▼
伝統と彩りに満ちた、バレンシアの陶器市を歩く。