掲載日:2026.03.24

ゴールデンウィークと呼ばれるようになった由来とは?名付けの理由と連休を作る祝日について紹介!

ゴールデンウィークとは、毎年4月下旬からから5月上旬にかけてある「昭和の日」、「憲法記念日」、「みどりの日」、「こどもの日」の祝日と土日が合わさってできた大型連休のことです。
2026年は、5月2日(土)~5月6日(水・建国記念日の振替休日)がゴールデンウィークですが、4月30日と5月1日に休みを取れば最大8連休になります。
しかし、どうしてこの春の連休が「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになったのでしょうか?

そこで今回は、「ゴールデンウィーク」と名付けられた由来やそれぞれの祝日などについて詳しく紹介していきます。

ゴールデンウィークのはじまり

ゴールデンウィークがはじまったのはいつ頃なのでしょうか。

ゴールデンウィークのはじまり

ゴールデンウィークがはじまるきっかけとなったのは、1948年(昭和23年)に施行された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」といわれています。
戦後に施行された日本国憲法の中の1つであるこの法律により、4月29日の「天皇誕生日」、5月3日の「憲法記念日」、5月5日の「こどもの日」という祝日が設けられました。
当時はまだ、祝日が続いていなかったので「飛び石連休」と呼ばれていました。

しかし、1985年(昭和60年)の祝日法改正により、「祝日と祝日の間の1日が平日の場合はその日を国民の休日とする」とされ、1986年(昭和61年)から5月4日が国民の休日となったため、「飛び石連休」という呼び方はされなくなり、「ゴールデンウィーク」という呼び方が定着していきました。

その後、1989年(昭和64年)に昭和天皇が崩御されたことにより「天皇誕生日」は「みどりの日」という呼び方に変更されましたが、2007年(平成19年)の祝日法改正により、4月29日は「昭和の日」と制定され、「みどりの日」は5月4日に移動します。
こうして現在のゴールデンウィークが誕生したのです。

ゴールデンウィークの由来

春の大型連休が「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになったのはどうしてなのでしょうか。
その由来には諸説あるので、詳しく紹介していきます。

映画をヒットさせるため

1つ目の由来は、日本の映画業界にあるとされています。

1950年(昭和25年)に朝日新聞で連載していた人気小説「自由学校」が、1951年(昭和26年)に松竹と大映の2つの映画会社によって映画化されました。
松竹版、大映版どちらの「自由学校」も5月5日に公開され、連休中に大ヒットしました。

当時は「正月とお盆以外は映画がヒットしない」と言われていたので、「自由学校」のヒットは異例でした。
連休中の「自由学校」のヒットをきっかけに、当時大映の専務であった松山英雄氏が、連休にも多くの人に映画を見てもらうため、連休は映画の「黄金週間」と名付けて宣伝したのです。
しかし、「黄金週間」ではインパクトが弱かったため、当時ラジオの聴衆率が高い時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいたことに倣って、「ゴールデンウィーク」という呼び方を作ったとされています。

その後、春の大型連休のことを「ゴールデンウィーク」と呼ぶことが一般に定着していきました。

ラジオの聴衆率が高かったため

2つ目の由来は、ラジオ業界にあるとされています。

春の大型連休が誕生したばかりの頃、ラジオは人気の高い娯楽でした。
そのため、連休の期間は普段よりも聴衆率が高くなっていました。
当時、ラジオ業界では聴衆率が高くなる時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでおり、これに合わせて連休の聴衆率が高くなる期間を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったとされています。

金鉱探しにピッタリの時期だったため

3つ目の由来は、ロッキー山脈付近の川で砂金が取れる時と連休の時期が重なるからだとされています。

アメリカコロラド州にあるロッキー山脈には数か所の金鉱があり、周辺の川からは砂金が取れていました。
4月末から5月初めのロッキー山脈の雪解け時期には雪解け水に交じって砂金が川に多く流れていくので、いつもよりもたくさん砂金が取れたといわれています。
そのため、ロッキー山脈の近くにある町の多くの人たちがこの時期に砂金を取りに行くようになり、町にあるほとんどの店は開店休業状態となってしまったことから雪解け時期を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったといわれています。

このアメリカのゴールデンウィークが日本の春の大型連休と同じ時期だったため、日本で大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったとされています。

マルコ・ポーロが日本を訪れた時期だったため

4つ目の由来は、マルコ・ポーロが日本を訪れた時期に由来しているとされています。

13世紀のヴェネツィア共和国(現・イタリア)の商人であったマルコ・ポーロは、1271年~1295年にかけて、アジアの国々を巡り、その時の体験をまとめた「東方見聞録」を出版しました。
マルコ・ポーロは「東方見聞録」の中で、日本のことを莫大な金が取れる「黄金の国」として紹介しており、自分が日本を訪れたのは5月の初め頃だったと書いています。
このエピソードから、春の大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったとされています。

ちなみに、マルコ・ポーロは実際には来日しておらず、聞いた話をもとにして「東方見聞録」を書いたため、事実と異なる部分や少々誇張された部分のある日本像がヨーロッパに伝わってしまいました。

各祝日のはじまりと意味

ゴールデンウィークは、「昭和の日」、「憲法記念日」、「みどりの日」、「こどもの日」という祝日によって成り立っています。
ここでは、それぞれの祝日について詳しく解説していきましょう。

昭和の日

「昭和の日」は、毎年4月29日に制定されている祝日で、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日です。

昭和の日

この日はもともと昭和天皇の誕生日で、昭和天皇が即位された翌年の1927年(昭和2年)から第二次世界大戦が終わった1947年(昭和22年)までは「天長節(てんちょうせつ:天皇誕生日の古い呼び方)」、その後昭和天皇が崩御されるまでは「天皇誕生日」という名前の、戦後に祝日法を施行されたときからある祝日でした。
「天皇誕生日」は、昭和天皇が崩御された1989年(平成元年)からは「みどりの日」と名称が変わり、2007年(平成19年)の祝日法改正によって「昭和の日」という祝日に変わりました。

憲法記念日

「憲法記念日」は、毎年5月3日に制定されている祝日で、1947年(昭和22年)の5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念する日です。

昭和の日

第二次世界大戦敗戦後、1889年(明治22年)に施行されていた「大日本帝国憲法」は改正され、新たに「日本国憲法」が1947年(昭和22年)5月3日に施行されました。
この翌年に施行された祝日法により、日本国憲法が施行された5月3日を「憲法記念日」と制定しました。

みどりの日

「みどりの日」は、毎年5月4日に制定されている祝日で、「自然に親しむと共にその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」日です。

みどりの日

「みどりの日」はもともと4月29日にあった祝日でした。
昭和天皇が崩御した後、昭和天皇が植物や自然をこよなく愛されていたことから、「天皇誕生日」から「みどりの日」へと名前が変わりました。
そして、2007年(平成19年)の祝日法改正によって4月29日が「昭和の日」となったことをきっかけに、1986年(昭和61年)の祝日法改正で国民の休日と制定されていた5月4日が「みどりの日」となったのです。

このように、「みどりの日」は時代の流れとともに形を変えてきた祝日です。
自然に親しみ、その恵みに感謝する日としての意味や由来については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

こどもの日

「こどもの日」は、毎年5月5日に制定されている祝日で、「こどもの人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する」日です。

こどもの日

「こどもの日」は、男の子の健やかな成長と幸せを願って行われる「端午(たんご)の節句」が由来となって制定されました。
「端午の節句」の起源は、古代中国で行われていた厄払いにあります。
古代中国では、「五節句」という1月7日と、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の奇数が重なる日に厄除けの儀式が行われており、これが奈良時代に日本に伝わって宮中行事となりました。
5月5日は「端午の節句」と呼ばれ、穢れを祓う力があると考えられていた菖蒲の葉を浮かべた酒を飲んだり、菖蒲の葉を枕の下に敷いて寝たりすることで邪気を祓っていました。

鎌倉時代以降、菖蒲の葉が刀の切っ先に似ていることや「尚武(武道や軍事などを大切に思うこと)」と同じ読み方であることから、「端午の節句」は武家の間で男の子の成長を願う儀式へと変わっていき、江戸時代に入ると庶民の間にも広まっていきました。

このように「端午の節句」は男の子のためのお祝いをする日ですが、「こどもの日」は男の子も女の子も関係なく、全ての子供の幸せを願うための祝日として制定されたものです。
しかし、「こどもの日」には「端午の節句」と同じく、鯉のぼりや五月人形を飾ったり、子孫繁栄の意味を持つ柏の葉で包んだ柏餅や厄除けの意味を持つ「ちまき」などを食べたりして、全ての子供たちの健康と幸福を願ってお祝いします。

実は、鯉のぼりや柏餅、菖蒲湯にもそれぞれ意味や由来があります。
端午の節句にまつわる文化を、もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。

ゴールデンウィークは海外にもある?

「ゴールデンウィーク」と呼ばれる大型連休は、日本以外にもあるのでしょうか?

「ゴールデンウィーク」は日本独自の大型連休ですが、同じく「ゴールデンウィーク」と呼ばれる大型連休が中国にもあります。

中国のゴールデンウィークは、「国慶節(こっけいせつ)」と呼ばれる大型連休で、毎年10月1日~7日までの連休となります。
「国慶節」とは、毎年10月1日にある中華人民共和国の建国記念日です。
「国慶節」は、1949年10月1日に毛沢東が天安門広場で中華人民共和国の成立を宣言したことを記念して、翌年の1950年に制定された中国の祝日と制定しました。
中国ではこの日から10月7日までを連休としており、日にちから「十一(シィーイー)」と呼んだり「黄金周」と呼んだりしています。
中国の人たちは、ゴールデンウィークに国内旅行や海外旅行に行ったりレジャーを楽しんだりしています。

まとめ

「ゴールデンウィーク」という呼び方は、映画のヒットやラジオ用語、海外の金に関することなど少し意外な由来から誕生し、定着していったとされています。
しかし、ゴールデンウィークの時期は、気候が良く、新生活が始まって少し疲れが出る時期でもあるので、この時期の連休はとても嬉しいですよね。

まさに「ゴールデン」という名前に相応しい休みなので、定着したのだと思います。
2026年のゴールデンウィークは、上手に休みを取れば8連休や12連休にもできるので、旅行や帰省などの遠出をしたり、動物園や植物園、遊園地などのレジャーを楽しんだり、近所の公園などに行って心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。


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