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気温も暖かくなり、新生活も始まる春。そんな春といえば、「桜」をイメージする方も多いのではないでしょうか。古くは和歌に詠まれたり、お花見文化が今でも親しまれているなど、私たちと桜は深いつながりがありますよね。
このコラムでは、そんな桜の「香り」に注目してみたいと思います。そもそも桜はどんな香りがあり、どんな特徴があるのか、私たちが桜の香りを感じた気になる理由などをていねいにご紹介します。
香りについて詳しくご紹介する前に、まずは桜がどんな花なのかをあらためて確認しておきましょう!
桜は、植物上の分類ではバラ科・サクラ亜科・サクラ属に属す落葉高木または低木の樹木です。北半球の温かな地域に広く分布していますが、アジア、特に日本に多くの種類が生えています。
日本には変種を含めると約100もの種類の桜があるといわれていますが、現代の日本で桜といえば約8割が「ソメイヨシノ」であり、代表的な品種といえます。
また、日本の国花のひとつでもあり、入学・卒業シーズンなどに開花時期を迎えるため、桜は春の訪れを告げる、季節を代表する花の一つです。
それではさっそく、桜の「香り」についてご紹介していきましょう。植物のどの部分から香るのか、また香りの特徴や由来などを解説します。
花の香りというと、「花・花びら」から香るというイメージがありませんか?しかし、桜の場合、花よりも「葉」「樹皮」からの香りや、「加工」によってできた香りがメインとなるのです。
私たちが桜の香り、と聞いてなんとなく思い浮かべる香りは、「クマリン」という芳香化合物の香りです。主に桜の葉の塩漬けに含まれるもので、桜餅のような甘く華やかな香りが特徴です。
日本で多く見られるソメイヨシノなどは、花自体はほとんど香りませんが、オオシマザクラなどの葉に含まれるクマリンが、乾燥や加工によって特有の香りを放ちます。オオシマザクラは、伊豆大島などに自生しているほか、国内の公園や植物園などでも見られますし、街路樹として植えられていることもあります。
クマリンが強く香るのは、上記の通り乾燥や加工されたとき。そのため、生の桜(葉が青々と枝に付いている時期)は香りが弱く、加工されることによって強い香りになる、という違いがあります。
ソメイヨシノなどの花にはほとんど香りがない、というのは意外だったのではないでしょうか。ここからは、桜の香りが持つ効果や効能をご紹介していきます。
桜の香りの正体であるクマリンには、鎮静作用や抗不安作用があるとされ、リラックス効果が期待できるといわれています。そのほか、血圧低下作用、咳止め作用、二日酔い防止作用などもあると考えられています。上品な香りが特徴で、アロマテラピーなどにも使用されます。
クマリンには、リラックス効果など、私たちにとって嬉しい効果が期待できることがわかりましたね。続いてここからは、桜は「香りがしない花」だと思われやすい理由を紐解いていきます。
先ほどからご紹介しているとおり、現代の日本で桜といえば約8割が「ソメイヨシノ」ですが、そのソメイヨシノなどの花自体にはほとんど香りがなく、顔を近づけても香りがするかどうかわからない、といった程度なのです。花そのものの香りが非常に弱いという事実から、桜は「香りがしない花」だとイメージしてしまうことが多いのです。
また、私たちの意識下では、「満開の花からは香りがするはず」という思い込みもあります。バラの香りやユリの香り、キンモクセイの香りなど、そのほか多くの花や植物が満開や見ごろを迎えると強い香りを放つため、それを桜にもあてはめて、「満開=香るはず」といった意識になってしまうのです。
先ほどご紹介したとおり、ほとんどの桜は強く香りません。しかし、春になると私たちはなんとなく桜の香りを感じたような気持ちになりませんか?ここからは、その理由を解説します。
「桜餅の香り=桜の香り」というイメージを持っている方もいるかもしれません。これは、先ほどご紹介したオオシマザクラの葉を塩漬けにしたものが、桜餅に使われることが多いからなのです。塩漬けにすることでクマリンの香りが強くなるため、「桜餅の香り=桜の香り」と思ってしまうのも納得ですね。
視覚・記憶・季節感などによる錯覚も理由のひとつです。桜の花が咲いているのを見ると、なんとなく香りを感じたような気持ちになりませんか?また、幼いころから「春になると桜が咲いているのを見る」という経験を繰り返すうちに、香りまで錯覚してしまうようになるのです。
日本には四季折々の伝統行事やイベントがありますが、春といえば「お花見」という方も多いのではないでしょうか。このことから、日本人に刷り込まれた「桜=春のイメージ」があり、五感を使って春を感じようとするため、「桜の香り」を感じた気になるというわけです。
香りは、文化にも大きく影響を与えています。日本には古くから桜が野生種として自生していました。桜を楽しむ文化は昔から見られ、たとえば国風文化が花開いた平安時代にできた「古今和歌集」では、桜の花を詠んだ歌が70首ほど見られます。
また、江戸時代ごろには庶民のあいだで現代の花見文化の原型のようなものも始まりました。江戸時代中期頃には、花見名所をまとめた「江戸遊覧花暦」というガイドブックのような書物も出版されました。
さらに、現代でも桜餅を食べる文化が続いているなど、古くから私たち日本人には、桜や桜の香りを、自然と文化のなかに取り入れてきたことがわかります。
続いてここでは、日本と世界の桜の香りの認識の違いに着目してみたいと思います。
私(筆者)は現在イギリスに住んでいるのですが、イギリスを含むヨーロッパなどでは、「桜の香り」についての認識が日本と少し異なるといわれています。
それは、ヨーロッパなどに生えている桜は「セイヨウミザクラ」という品種がメインで、これはチェリー(さくらんぼ)の実をつけます。英語で桜は「チェリーブロッサム」と呼ばれるように、ヨーロッパなどでは「桜の香り=甘酸っぱいチェリーの香り」として認識されていることが多いのです。
このことから、欧米などの海外ブランドが展開している桜の香水を嗅ぐと、甘酸っぱいチェリー(さくらんぼ)の香りが強く感じるのです。
香水は、加工・調合されて作られるため、実際に生えている生の花の香りとは異なります。そのため、桜の香水も同じように、桜の香りそのものというよりも、フローラルとして再構築された香りといえるのです。
上記のとおり、ヨーロッパ地域で主に植えられている桜は「セイヨウミザクラ」という種類です。ソメイヨシノと同じように、大きな分類でいえば「桜」ですが、真っ白な花が咲き、チェリー(さくらんぼ)の実をつけます。そのため、香りもチェリー(さくらんぼ)のようになります。
一方、日本の桜の代表品種であるソメイヨシノは、花自体の香りはとても弱いです。このことから、海外と日本の桜では、香りの強さや特徴が異なるのです。
最後に、日々の生活に取り入れたい、桜や桜の香りにまつわるおすすめ商品をご紹介します。
日本らしさが感じられる纏い香水シリーズのなかで、春にぴったりなのが「サクラ」。スプレー型ではなく、ロールオン型の香水なので、いつでもどこでも手軽につけることができます。また、塗りなおしにも持ち運びやすいサイズ(縦10.7cm、横1.5cm、容量10ml)なのも嬉しいポイントです。
耳元から桜を感じたい!という方におすすめなのが「咲き桜イヤリング」。桜をモチーフとし、上品で日本らしいイヤリングです。樹脂パーツを使用しているため、アレルギーをお持ちの方にも安心です。色は青、ピンク、紫の3色展開で、和装はもちろん洋装にも合わせやすいですよ。
桜は私たちにとって身近な花ですが、意外と「香り」については詳しく知らなかった、という方も多かったのではないでしょうか。このコラムでご紹介したとおり、桜の香りはとても奥深く、そんな香りを知ることで、より一層桜に親しみが持てるはずです。ぜひ、この春は桜の香りにも意識を向けてみてくださいね。
このコラムが、みなさんが香りを含めた桜が持つ多様な魅力に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
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気温も暖かくなり、新生活も始まる春。そんな春といえば、「桜」をイメージする方も多いのではないでしょうか。
古くは和歌に詠まれたり、お花見文化が今でも親しまれているなど、私たちと桜は深いつながりがありますよね。
このコラムでは、そんな桜の「香り」に注目してみたいと思います。そもそも桜はどんな香りがあり、どんな特徴があるのか、私たちが桜の香りを感じた気になる理由などをていねいにご紹介します。
目次
桜ってどんな花?
香りについて詳しくご紹介する前に、まずは桜がどんな花なのかをあらためて確認しておきましょう!
桜の特徴・生態
桜は、植物上の分類ではバラ科・サクラ亜科・サクラ属に属す落葉高木または低木の樹木です。北半球の温かな地域に広く分布していますが、アジア、特に日本に多くの種類が生えています。
日本には変種を含めると約100もの種類の桜があるといわれていますが、現代の日本で桜といえば約8割が「ソメイヨシノ」であり、代表的な品種といえます。
また、日本の国花のひとつでもあり、入学・卒業シーズンなどに開花時期を迎えるため、桜は春の訪れを告げる、季節を代表する花の一つです。
強く香らない理由をひも解く!桜の香りってどんな香り?
それではさっそく、桜の「香り」についてご紹介していきましょう。植物のどの部分から香るのか、また香りの特徴や由来などを解説します。
桜の香りの正体はどこにある?
花の香りというと、「花・花びら」から香るというイメージがありませんか?しかし、桜の場合、花よりも「葉」「樹皮」からの香りや、「加工」によってできた香りがメインとなるのです。
桜の香りの特徴と由来
私たちが桜の香り、と聞いてなんとなく思い浮かべる香りは、「クマリン」という芳香化合物の香りです。主に桜の葉の塩漬けに含まれるもので、桜餅のような甘く華やかな香りが特徴です。
日本で多く見られるソメイヨシノなどは、花自体はほとんど香りませんが、オオシマザクラなどの葉に含まれるクマリンが、乾燥や加工によって特有の香りを放ちます。オオシマザクラは、伊豆大島などに自生しているほか、国内の公園や植物園などでも見られますし、街路樹として植えられていることもあります。
クマリンが強く香るのは、上記の通り乾燥や加工されたとき。そのため、生の桜(葉が青々と枝に付いている時期)は香りが弱く、加工されることによって強い香りになる、という違いがあります。
桜の香りの効果・効能
ソメイヨシノなどの花にはほとんど香りがない、というのは意外だったのではないでしょうか。ここからは、桜の香りが持つ効果や効能をご紹介していきます。
桜の香りの正体であるクマリンには、鎮静作用や抗不安作用があるとされ、リラックス効果が期待できるといわれています。そのほか、血圧低下作用、咳止め作用、二日酔い防止作用などもあると考えられています。上品な香りが特徴で、アロマテラピーなどにも使用されます。
桜は「香りがしない花」だと思われがちな理由
クマリンには、リラックス効果など、私たちにとって嬉しい効果が期待できることがわかりましたね。続いてここからは、桜は「香りがしない花」だと思われやすい理由を紐解いていきます。
ソメイヨシノを中心とした日本の花見文化
先ほどからご紹介しているとおり、現代の日本で桜といえば約8割が「ソメイヨシノ」ですが、そのソメイヨシノなどの花自体にはほとんど香りがなく、顔を近づけても香りがするかどうかわからない、といった程度なのです。花そのものの香りが非常に弱いという事実から、桜は「香りがしない花」だとイメージしてしまうことが多いのです。
「満開=香るはず」という思い込み
また、私たちの意識下では、「満開の花からは香りがするはず」という思い込みもあります。バラの香りやユリの香り、キンモクセイの香りなど、そのほか多くの花や植物が満開や見ごろを迎えると強い香りを放つため、それを桜にもあてはめて、「満開=香るはず」といった意識になってしまうのです。
私たちはなぜ「桜の香り」を感じた気になるのか
先ほどご紹介したとおり、ほとんどの桜は強く香りません。しかし、春になると私たちはなんとなく桜の香りを感じたような気持ちになりませんか?ここからは、その理由を解説します。
桜餅の香り=桜の香りと思われる理由
「桜餅の香り=桜の香り」というイメージを持っている方もいるかもしれません。これは、先ほどご紹介したオオシマザクラの葉を塩漬けにしたものが、桜餅に使われることが多いからなのです。塩漬けにすることでクマリンの香りが強くなるため、「桜餅の香り=桜の香り」と思ってしまうのも納得ですね。
視覚・記憶・季節感による錯覚
視覚・記憶・季節感などによる錯覚も理由のひとつです。桜の花が咲いているのを見ると、なんとなく香りを感じたような気持ちになりませんか?また、幼いころから「春になると桜が咲いているのを見る」という経験を繰り返すうちに、香りまで錯覚してしまうようになるのです。
日本人に刷り込まれた「春のイメージ」
日本には四季折々の伝統行事やイベントがありますが、春といえば「お花見」という方も多いのではないでしょうか。このことから、日本人に刷り込まれた「桜=春のイメージ」があり、五感を使って春を感じようとするため、「桜の香り」を感じた気になるというわけです。
香りの記憶と文化の関係
香りは、文化にも大きく影響を与えています。日本には古くから桜が野生種として自生していました。桜を楽しむ文化は昔から見られ、たとえば国風文化が花開いた平安時代にできた「古今和歌集」では、桜の花を詠んだ歌が70首ほど見られます。
また、江戸時代ごろには庶民のあいだで現代の花見文化の原型のようなものも始まりました。江戸時代中期頃には、花見名所をまとめた「江戸遊覧花暦」というガイドブックのような書物も出版されました。
さらに、現代でも桜餅を食べる文化が続いているなど、古くから私たち日本人には、桜や桜の香りを、自然と文化のなかに取り入れてきたことがわかります。
世界で語られる「桜の香り」と日本の違い
続いてここでは、日本と世界の桜の香りの認識の違いに着目してみたいと思います。
チェリーブロッサム=香水的イメージ
私(筆者)は現在イギリスに住んでいるのですが、イギリスを含むヨーロッパなどでは、「桜の香り」についての認識が日本と少し異なるといわれています。
それは、ヨーロッパなどに生えている桜は「セイヨウミザクラ」という品種がメインで、これはチェリー(さくらんぼ)の実をつけます。英語で桜は「チェリーブロッサム」と呼ばれるように、ヨーロッパなどでは「桜の香り=甘酸っぱいチェリーの香り」として認識されていることが多いのです。
このことから、欧米などの海外ブランドが展開している桜の香水を嗅ぐと、甘酸っぱいチェリー(さくらんぼ)の香りが強く感じるのです。
フローラルとして再構築された香り
香水は、加工・調合されて作られるため、実際に生えている生の花の香りとは異なります。そのため、桜の香水も同じように、桜の香りそのものというよりも、フローラルとして再構築された香りといえるのです。
日本の桜とのズレ
上記のとおり、ヨーロッパ地域で主に植えられている桜は「セイヨウミザクラ」という種類です。ソメイヨシノと同じように、大きな分類でいえば「桜」ですが、真っ白な花が咲き、チェリー(さくらんぼ)の実をつけます。そのため、香りもチェリー(さくらんぼ)のようになります。
一方、日本の桜の代表品種であるソメイヨシノは、花自体の香りはとても弱いです。このことから、海外と日本の桜では、香りの強さや特徴が異なるのです。
倭物やカヤおすすめ!商品紹介
最後に、日々の生活に取り入れたい、桜や桜の香りにまつわるおすすめ商品をご紹介します。
【香水】纏い香水 サクラ
日本らしさが感じられる纏い香水シリーズのなかで、春にぴったりなのが「サクラ」。スプレー型ではなく、ロールオン型の香水なので、いつでもどこでも手軽につけることができます。また、塗りなおしにも持ち運びやすいサイズ(縦10.7cm、横1.5cm、容量10ml)なのも嬉しいポイントです。
咲き桜イヤリング
耳元から桜を感じたい!という方におすすめなのが「咲き桜イヤリング」。桜をモチーフとし、上品で日本らしいイヤリングです。樹脂パーツを使用しているため、アレルギーをお持ちの方にも安心です。
色は青、ピンク、紫の3色展開で、和装はもちろん洋装にも合わせやすいですよ。
香りの正体を知って、もっと桜に親しもう
桜は私たちにとって身近な花ですが、意外と「香り」については詳しく知らなかった、という方も多かったのではないでしょうか。
このコラムでご紹介したとおり、桜の香りはとても奥深く、そんな香りを知ることで、より一層桜に親しみが持てるはずです。ぜひ、この春は桜の香りにも意識を向けてみてくださいね。
このコラムが、みなさんが香りを含めた桜が持つ多様な魅力に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
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