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みなさんは、「絶滅危惧種」と聞いて、どのような生き物をイメージしますか?具体的には思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは、絶滅危惧種の定義や基準、絶滅の危険度を示したレッドリスト分類、世界や日本の主な絶滅危惧種などについてわかりやすくご紹介します。
どんな生き物たちなのか、どこで生息しているのかなど、世界で絶滅の危機にある動物について知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
「絶滅危惧種」は「絶滅のおそれが生じている野生生物のこと」、「現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用した場合、存続が困難な生物」と定義されています。絶滅危惧種の原因は多様ですが、開発による生息地の減少や、密猟などの乱獲、環境汚染など、地球環境の危機とも深く関わっています。
自然環境や生態系のバランスを保ち、長期的に人間や他の生き物の暮らしを守るためにも、絶滅危惧種を保護していく必要があるのです。
後ほど詳しくご紹介しますが、絶滅危惧種は国際自然保護連合(IUCN)が「レッドリスト」としてまとめており、絶滅のおそれに応じてカテゴリー分けされています。
国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の危険度に応じて、生き物を以下のような9つのカテゴリーに分類しています。
一般的に、上記カテゴリーのうち、「CR(深刻な危機)」「EN(危機)」「VU(危急)」の3つに分類されている野生生物が、絶滅危惧種とされています。
絶滅危惧種はどのような国に生息しているのでしょうか?ここでは、絶滅危惧種が多い国の特徴と、外務省が公表している絶滅危惧種が多い10か国をご紹介します。
絶滅危惧種が多い国は、「生物多様性に富んでいる」という特徴があります。さまざまな種類の生き物がもともと生息しているからこそ、危機に瀕している生き物も多くなるのです。熱帯雨林、川、海があるなど、自然条件の多様性も特徴です。
また、こうした国々は気候変動や人間による開発・密漁などの影響を大きく受けていることも特徴として挙げられます。
表:絶滅危惧種が多い国ランキング TOP10(IUCNレッドリスト基準)2022年
ここからは、世界の有名な絶滅危惧動物をご紹介します。名前の後ろには、先ほどご紹介した絶滅危険度を表すカテゴリー(「CR(深刻な危機)」「EN(危機)」「VU(危急)」)も載せていますので、参考にしてくださいね。
動物園などでもおなじみのオランウータンですが、実は深刻な危機に瀕しています。東南アジアのスマトラ島やボルネオ島に生息していますが、農耕地の拡大や鉱山開発などにより、熱帯林が失われ、住む場所を追われています。対策として、WWF(世界自然保護基金)などにより、オランウータンの保護区や生息地に残る森を守る取り組みが行われています。
アフリカ東南部を中心に生息する大型の哺乳類です。サイの角がベトナムをはじめとするアジア諸国で、サイの角が伝統薬の成分として重宝され、高額で取引されることから、密猟が横行し、急激に数を減らしています。対策として、密猟を止めるように政府などへの提言がなされています。
イスラエル南部、エジプト北部、リビア北西部といった乾燥地帯に生息しています。開発による生息域の破壊、ペットとして飼うことが流行したことによる乱獲などを原因として、数が減っています。
ロシア南東部やシベリアの湿原や干潟に生息しています。鶴の一種で、名前の通り羽の一部が黒くなっているのが特徴です。昔から狩猟の対象とされてきたことに加え、ダム建設などによって生息地や休息できる場所が減っているため、個体数が少なくなっています。
北アメリカに生息する蜂の一種で、マルハナバチという名称でも知られています。気候変動により生息地が減少していること、病気や寄生虫、殺虫剤の使用などにより個体数が減っています。ハチは植物の受粉を促すため、生態系全体にとって重要な存在です。
愛らしい見た目で人気のレッサーパンダも、実は深刻な危機に瀕しています。ミャンマー北部からヒマラヤ南東部に生息していますが、密猟や森林破壊・開発による生息地の減少を原因として、個体数が減少しています。
マダガスカル南部の林や乾燥地域に、群れで生息しています。土地の開発で、彼らが好む乾燥地帯が減っていることや、密猟などを理由として絶滅の危機に瀕しています。現在、マダガスカル政府を中心として、環境保全政策が展開されています。
アジア広域にわたり、森林や草原地帯に生息していますが、開発による生息域の分断・消失、森林破壊、駆除、密猟などを原因として、数が減っています。アジアゾウの生息地域が、インドや東南アジアなど、人口の多い地域と重なっており、急な人口増加がゾウの生活を脅かしているのです。
動物園でもおなじみのチンパンジー。西・中央アフリカを中心に広く生息していますが、食用を目的とした狩猟、森林開発などによって野生の個体数を減らしています。
水辺を好み、ミャンマー南部からマレー半島、スマトラ島の多雨林や湿地帯に生息しています。パーム油や木材を得ることが目的の森林伐採、開発による生息域の分断・減少、密猟などが個体数減少の理由です。動物園などで繁殖の取り組みが行われています。
動物園でも人気のジャイアントパンダ。野生では中国中西部やチベット東部に生息していますが、温暖化による植生の変化や森林部分の開発などで生息する環境が変化し、個体数が減っています。かつてはEN(危機)に指定されていましたが、生息域の多くが保護区に指定され、個体数が回復し、現在はVU(危急)のカテゴリーに分類されています。
北極圏に生息するホッキョクグマは、地球温暖化の影響を大きく受けています。氷が減少していることから生息できる場所が減っています。このまま気候変動対策が取られなければ、2100年までに絶滅の恐れがあると予想されています。
お寿司やお刺身でも人気のマグロの一種・クロマグロも、実は絶滅が危険視されています。太平洋の熱帯・温帯海域に生息していますが、食用を目的とした過剰な漁獲により、数が減っています。対策として、漁獲枠設定や違法漁業の取り締まりなどが行われています。
現在わかっているもののうち、ヒメオコゼ属「アダヒメオコゼ」が世界で1個体しか採集例がないといわれています。アダヒメオコゼは、沖縄県の美ら海水族館で展示されています。
そのほか、シロサイの一種であるキタシロサイは現在2頭(メスのみ)となっています。ケニアの野生動物保護区で24時間監視のもと、厳重に管理されています。
残念ながら、世界にはすでに絶滅してしまった動物たちがいます。たとえば、メキシコハジシロキツツキという大型のキツツキは、森林伐採により個体数を減らし、2003年に国際的な鳥類保護団体であるバードライフ・インターナショナルによって「絶滅した」と発表されました。
また、カリブ海にかつて生息していたカリブモンクアザラシは、ランプや機械に使う油を取るための乱獲が多発したことなどが原因で個体数が減り、2008年にアメリカ海洋大気庁の漁業局によって正式に絶滅が発表されました。
これまで世界の絶滅危惧種をご紹介してきましたが、日本にも絶滅の危機に瀕している生き物がいます。
有名な日本の絶滅危惧種として、イリオモテヤマネコが挙げられます。ネコ科の哺乳類で、西表島に生息し、現在CR(深刻な危機)に分類されています。国の天然記念物にも指定されていますが、交通事故による個体数の減少が絶滅危惧の大きな原因となっています。
他に、愛らしい見た目のラッコも、CR(深刻な危機)に分類されています。イタチ科の哺乳類で、北海道周辺に生息していますが、漁業における混獲などが原因で個体数が減少しています。
また、鳥類ではトキも有名です。新潟を中心に各地を周遊していますが、乱獲や森林伐採、農地減少などで数を減らしています。かつてレッドリストでは「EW(野生絶滅)」に分類されていましたが、人々の取り組みにより、CR(深刻な危機)へと改善されています。
残念ながら現在日本には生息していないけれど、かつて存在していた動物たちがいます。たとえば、ニホンオオカミは、かつて広く日本に分布していましたが、明治時代には伝染病被害などにより絶滅したといわれています。
また、サケ科のクニマスという魚は、秋田県田沢湖に生息していましたが、1940年に発電を目的として強炭酸の水が湖に入れられ、絶滅しました。
さらに、ニホンカワウソも乱獲や水質汚染などを原因として1900年代後半以降、見られなくなり絶滅したと考えられています。
地球には、未知のものを含めると3,000万種の生き物がいるといわれています。しかし現在、1年間に約4万種の生き物が絶滅しているといわれています。
生き物が絶滅の危機に瀕している理由はさまざまなものがありますが、その多くが「私たち人間の生産活動」です。人間は、生きていく上で色々な活動をしますが、その活動が生き物たちの生育環境に影響を与えているのです。
たとえば、人間は住む場所を広げるために、野山を切り開く、干潟や砂浜、海を埋め立てるといった土地開発をしますが、これにより本来生息していた生き物が住む場所を追われる、ある生き物が少なくなることで生物多様性のバランスが失われてしまいます。
また、乱獲や密漁なども深刻な被害を出しています。世界中で、ペットや装飾利用などを目的として、野生生物の取引が行われています。そうすると劇的に個体数が減り、絶滅の危機に瀕してしまうのです。
世界には、みなさんが名前を聞いたことがあるようなものから、初めて知ったというものまで、さまざまな絶滅危惧種の動物がいることがわかりましたね。
生き物が絶滅の危機に瀕してしまうと、生態系に与える影響もとても大きいです。まずはどのような生き物が絶滅危惧種なのか、その原因や対策を知ることが、大切な自然環境を守る第一歩となるはずです。
このコラムが、みなさんが自然や環境、絶滅危惧種に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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みなさんは、「絶滅危惧種」と聞いて、どのような生き物をイメージしますか?
具体的には思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは、絶滅危惧種の定義や基準、絶滅の危険度を示したレッドリスト分類、世界や日本の主な絶滅危惧種などについてわかりやすくご紹介します。
どんな生き物たちなのか、どこで生息しているのかなど、世界で絶滅の危機にある動物について知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
絶滅危惧種とは?
「絶滅危惧種」は「絶滅のおそれが生じている野生生物のこと」、「現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用した場合、存続が困難な生物」と定義されています。
絶滅危惧種の原因は多様ですが、開発による生息地の減少や、密猟などの乱獲、環境汚染など、地球環境の危機とも深く関わっています。
自然環境や生態系のバランスを保ち、長期的に人間や他の生き物の暮らしを守るためにも、絶滅危惧種を保護していく必要があるのです。
後ほど詳しくご紹介しますが、絶滅危惧種は国際自然保護連合(IUCN)が「レッドリスト」としてまとめており、絶滅のおそれに応じてカテゴリー分けされています。
絶滅危険度で見る!生き物たちのレッドリスト分類
国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の危険度に応じて、生き物を以下のような9つのカテゴリーに分類しています。
(EX:Extinct)
(EW:Extinct in the Wild)
(CR:Critically Endangered)
(EN:Endangered)
(VU:Vulnerable)
(NT:Near Threatened)
(LC:Least Concern)
(DD:Data Deficient)
(NE:Not Evaluated)
一般的に、上記カテゴリーのうち、「CR(深刻な危機)」「EN(危機)」「VU(危急)」の3つに分類されている野生生物が、絶滅危惧種とされています。
絶滅危惧種が多い国ランキング~世界の現状と特徴~
絶滅危惧種はどのような国に生息しているのでしょうか?
ここでは、絶滅危惧種が多い国の特徴と、外務省が公表している絶滅危惧種が多い10か国をご紹介します。
絶滅危惧種が多い国の特徴
絶滅危惧種が多い国は、「生物多様性に富んでいる」という特徴があります。
さまざまな種類の生き物がもともと生息しているからこそ、危機に瀕している生き物も多くなるのです。
熱帯雨林、川、海があるなど、自然条件の多様性も特徴です。
また、こうした国々は気候変動や人間による開発・密漁などの影響を大きく受けていることも特徴として挙げられます。
表:絶滅危惧種が多い国ランキング TOP10(IUCNレッドリスト基準)2022年
世界の有名な絶滅危惧動物13選
ここからは、世界の有名な絶滅危惧動物をご紹介します。
名前の後ろには、先ほどご紹介した絶滅危険度を表すカテゴリー(「CR(深刻な危機)」「EN(危機)」「VU(危急)」)も載せていますので、参考にしてくださいね。
オランウータン(CR)
動物園などでもおなじみのオランウータンですが、実は深刻な危機に瀕しています。東南アジアのスマトラ島やボルネオ島に生息していますが、農耕地の拡大や鉱山開発などにより、熱帯林が失われ、住む場所を追われています。
対策として、WWF(世界自然保護基金)などにより、オランウータンの保護区や生息地に残る森を守る取り組みが行われています。
シロサイ(CR)
アフリカ東南部を中心に生息する大型の哺乳類です。サイの角がベトナムをはじめとするアジア諸国で、サイの角が伝統薬の成分として重宝され、高額で取引されることから、密猟が横行し、急激に数を減らしています。対策として、密猟を止めるように政府などへの提言がなされています。
エジプトリクガメ(CR)
イスラエル南部、エジプト北部、リビア北西部といった乾燥地帯に生息しています。開発による生息域の破壊、ペットとして飼うことが流行したことによる乱獲などを原因として、数が減っています。
ソデグロヅル(CR)
ロシア南東部やシベリアの湿原や干潟に生息しています。鶴の一種で、名前の通り羽の一部が黒くなっているのが特徴です。
昔から狩猟の対象とされてきたことに加え、ダム建設などによって生息地や休息できる場所が減っているため、個体数が少なくなっています。
ラスティーパッチド・バンブルビー(CR)
北アメリカに生息する蜂の一種で、マルハナバチという名称でも知られています。気候変動により生息地が減少していること、病気や寄生虫、殺虫剤の使用などにより個体数が減っています。ハチは植物の受粉を促すため、生態系全体にとって重要な存在です。
レッサーパンダ(EN)
愛らしい見た目で人気のレッサーパンダも、実は深刻な危機に瀕しています。ミャンマー北部からヒマラヤ南東部に生息していますが、密猟や森林破壊・開発による生息地の減少を原因として、個体数が減少しています。
ワオキツネザル(EN)
マダガスカル南部の林や乾燥地域に、群れで生息しています。土地の開発で、彼らが好む乾燥地帯が減っていることや、密猟などを理由として絶滅の危機に瀕しています。現在、マダガスカル政府を中心として、環境保全政策が展開されています。
アジアゾウ(EN)
アジア広域にわたり、森林や草原地帯に生息していますが、開発による生息域の分断・消失、森林破壊、駆除、密猟などを原因として、数が減っています。アジアゾウの生息地域が、インドや東南アジアなど、人口の多い地域と重なっており、急な人口増加がゾウの生活を脅かしているのです。
チンパンジー(EN)
動物園でもおなじみのチンパンジー。西・中央アフリカを中心に広く生息していますが、食用を目的とした狩猟、森林開発などによって野生の個体数を減らしています。
マレーバク(EN)
水辺を好み、ミャンマー南部からマレー半島、スマトラ島の多雨林や湿地帯に生息しています。パーム油や木材を得ることが目的の森林伐採、開発による生息域の分断・減少、密猟などが個体数減少の理由です。動物園などで繁殖の取り組みが行われています。
ジャイアントパンダ(VU)
動物園でも人気のジャイアントパンダ。野生では中国中西部やチベット東部に生息していますが、温暖化による植生の変化や森林部分の開発などで生息する環境が変化し、個体数が減っています。かつてはEN(危機)に指定されていましたが、生息域の多くが保護区に指定され、個体数が回復し、現在はVU(危急)のカテゴリーに分類されています。
ホッキョクグマ(VU)
北極圏に生息するホッキョクグマは、地球温暖化の影響を大きく受けています。氷が減少していることから生息できる場所が減っています。このまま気候変動対策が取られなければ、2100年までに絶滅の恐れがあると予想されています。
クロマグロ(VU)
お寿司やお刺身でも人気のマグロの一種・クロマグロも、実は絶滅が危険視されています。太平洋の熱帯・温帯海域に生息していますが、食用を目的とした過剰な漁獲により、数が減っています。対策として、漁獲枠設定や違法漁業の取り締まりなどが行われています。
世界に一匹しかいない動物は?
現在わかっているもののうち、ヒメオコゼ属「アダヒメオコゼ」が世界で1個体しか採集例がないといわれています。アダヒメオコゼは、沖縄県の美ら海水族館で展示されています。
そのほか、シロサイの一種であるキタシロサイは現在2頭(メスのみ)となっています。ケニアの野生動物保護区で24時間監視のもと、厳重に管理されています。
すでに絶滅した世界の動物たち
残念ながら、世界にはすでに絶滅してしまった動物たちがいます。
たとえば、メキシコハジシロキツツキという大型のキツツキは、森林伐採により個体数を減らし、2003年に国際的な鳥類保護団体であるバードライフ・インターナショナルによって「絶滅した」と発表されました。
(Wikimedia Commons, Public Domain)
また、カリブ海にかつて生息していたカリブモンクアザラシは、ランプや機械に使う油を取るための乱獲が多発したことなどが原因で個体数が減り、2008年にアメリカ海洋大気庁の漁業局によって正式に絶滅が発表されました。
日本に生息する絶滅危惧種
これまで世界の絶滅危惧種をご紹介してきましたが、日本にも絶滅の危機に瀕している生き物がいます。
日本の絶滅危惧種の具体例
有名な日本の絶滅危惧種として、イリオモテヤマネコが挙げられます。
ネコ科の哺乳類で、西表島に生息し、現在CR(深刻な危機)に分類されています。国の天然記念物にも指定されていますが、交通事故による個体数の減少が絶滅危惧の大きな原因となっています。
他に、愛らしい見た目のラッコも、CR(深刻な危機)に分類されています。イタチ科の哺乳類で、北海道周辺に生息していますが、漁業における混獲などが原因で個体数が減少しています。
また、鳥類ではトキも有名です。新潟を中心に各地を周遊していますが、乱獲や森林伐採、農地減少などで数を減らしています。かつてレッドリストでは「EW(野生絶滅)」に分類されていましたが、人々の取り組みにより、CR(深刻な危機)へと改善されています。
日本から姿を消した動物たち
残念ながら現在日本には生息していないけれど、かつて存在していた動物たちがいます。
たとえば、ニホンオオカミは、かつて広く日本に分布していましたが、明治時代には伝染病被害などにより絶滅したといわれています。
また、サケ科のクニマスという魚は、秋田県田沢湖に生息していましたが、1940年に発電を目的として強炭酸の水が湖に入れられ、絶滅しました。
さらに、ニホンカワウソも乱獲や水質汚染などを原因として1900年代後半以降、見られなくなり絶滅したと考えられています。
なぜ生き物たちは絶滅の危機に瀕しているのか
地球には、未知のものを含めると3,000万種の生き物がいるといわれています。
しかし現在、1年間に約4万種の生き物が絶滅しているといわれています。
生き物が絶滅の危機に瀕している理由はさまざまなものがありますが、その多くが「私たち人間の生産活動」です。
人間は、生きていく上で色々な活動をしますが、その活動が生き物たちの生育環境に影響を与えているのです。
たとえば、人間は住む場所を広げるために、野山を切り開く、干潟や砂浜、海を埋め立てるといった土地開発をしますが、これにより本来生息していた生き物が住む場所を追われる、ある生き物が少なくなることで生物多様性のバランスが失われてしまいます。
また、乱獲や密漁なども深刻な被害を出しています。世界中で、ペットや装飾利用などを目的として、野生生物の取引が行われています。そうすると劇的に個体数が減り、絶滅の危機に瀕してしまうのです。
絶滅危惧種を知ることが、自然環境を守る第一歩に
世界には、みなさんが名前を聞いたことがあるようなものから、初めて知ったというものまで、さまざまな絶滅危惧種の動物がいることがわかりましたね。
生き物が絶滅の危機に瀕してしまうと、生態系に与える影響もとても大きいです。まずはどのような生き物が絶滅危惧種なのか、その原因や対策を知ることが、大切な自然環境を守る第一歩となるはずです。
このコラムが、みなさんが自然や環境、絶滅危惧種に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
関連記事
世界にはさまざまな「世界最強動物」が存在する!▼
ハワイの歴史と自然を伝える重要な世界遺産▼