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寒い季節に恋しくなるのは、体をじんわり温めてくれるホットドリンク。コーヒーや紅茶も素敵ですが、世界には「冬だからこそ美味しい」温かい飲み物がたくさんあります。ここでは、ヨーロッパ・アメリカ・アジアから厳選したホットドリンクと自宅で作れる簡単レシピを紹介します。冬のリラックスタイムや温活に、お気に入りの一杯を見つけてみませんか?
ドイツの冬の風物詩として親しまれているグリューワインは、赤ワインをベースにシナモンやクローブ、オレンジ、砂糖などを加えて温めたスパイス香るホットワインです。「ホットワイン」という呼び方は造語で、ドイツやオーストリアでは「グリューワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」、イギリスでは「モルドワイン」と呼ばれています。
起源は古代ローマ時代。寒さをしのぐため、ローマ兵がワインにスパイスを加えて飲んでいたことが始まりと言われています。スパイスの効果で身体がじんわり温まり、ドイツのクリスマスマーケットの主役級の存在です。
鍋にすべての材料を入れ、弱火でじっくり温めれば完成。赤ワインが定番ですが、白ワインでも作れます。レモンや生姜を加えると爽やかな味になります。
「サモワール」とは、ロシアの家庭で使われる大型の湯沸かし器のことです。紅茶は濃いめに淹れ、飲むときにお湯で薄めて濃さを調整します。甘さはジャムや蜂蜜で自分好みに調節できるのが特徴です。富裕層の家庭では装飾性の高い金属製サモワールが使われ、家族や来客との社交文化の象徴となりました。
サモワールで淹れる紅茶は、家族や友人と団らんする「楽しいお茶の時間」を支える、ロシア人の生活に欠かせない飲み物です。新年やクリスマスなど、冬の伝統的な行事でも親しまれています。
濃い紅茶にお湯を注いで薄め、ジャムや蜂蜜で甘さを加えたら完成。サモワールがなくても、ティーポットと保温ポットがあれば再現可能です。甘いジャムを使う場合は、紅茶を濃く淹れるとより美味しくなります。
冬の特別なごちそうとして親しまれているのが、イギリスや北欧で人気のエッグノッグです。牛乳や生クリーム、卵、砂糖、スパイスを混ぜ、ラム酒やブランデーなどのアルコールを加えて作る、「飲むカスタードクリーム」のような濃厚な味が特徴です。甘みが強いため、アルコールやミルク、コーヒーで割って飲むのも人気だとか。
「ノッグ」という名前は中英語の noggin(小さな木彫りのマグ)に由来すると言われています。イギリスではクリスマスや大晦日など祝祭シーンの定番として、家族や友人と一緒に楽しむ文化があり、子ども用にはノンアルコール、大人用には酒入りと分けられ、シーンに合わせて楽しめることも魅力です。
アメリカ北東部やカナダで親しまれるホットアップルサイダーは、りんごジュースにシナモン、クローブ、オレンジピールなどのスパイスを加えて温めた甘く香り高いホットドリンクです。りんごの甘酸っぱさとスパイスの温もりが広がり、焼きりんごのような味と香りが楽しめます。
ホットアップルサイダーは17〜18世紀にヨーロッパからアメリカへ移住した開拓者たちが持ち込んだりんご文化に由来し、りんごの収穫祭や家庭で自然発酵させたジュースを温めて飲む習慣が発展して誕生したといわれています。現在では、秋冬の家庭や市場、クリスマスシーンで楽しむ定番ドリンクです。
ホットバタードラムは、ラム酒にバター、砂糖、シナモンやナツメグを加えて作る温かいカクテルです。名前の通り「バターを溶かしたホットラム」で、コクのある甘みとスパイスの香りが広がり、バターキャンディーのような味が楽しめます。一口飲むだけで体の芯からじんわり温まるため、温活にぴったりの一杯です。
前身は1600年代、イギリス領インドで砂糖とスパイスを加え、お湯で割って飲むスタイルから発展した「ホットトディ」といわれています。アメリカでは1月17日をホットバタードラムの日とするほど人気で、寝酒や風邪のひき始めに飲まれる身近なカクテルです。
お湯で温めたラム酒にバターと砂糖、スパイスを加え、完成。
北米で冬を象徴する人気の温かい飲み物が、ホットチョコレートです。カカオをベースにした甘く濃厚な温かい飲み物で、マシュマロやホイップクリームをトッピングするのが定番。
ルーツは中南米・アステカ文明にさかのぼり、「チョコラトル」という苦味のあるカカオ飲料として飲まれていました。16世紀にスペインへ渡ると砂糖やスパイスが加えられ、ヨーロッパの貴族文化として楽しまれるようになりました。
アメリカではミルクと砂糖を加えたまろやかな味へと進化し、くつろぎシーンや冬のイベントに欠かせない一品として親しまれています。チョコレートの種類を変えれば、ビター・ミルク・ホワイトなど好みに合わせて楽しめます。
マサラチャイは、紅茶葉を煮出し、ミルク・砂糖・スパイスを加えて作るスパイス入りミルクティーです。
「チャイ」はヒンディー語で「お茶」を意味し、基本的には紅茶を指します。カルダモン、シナモン、クローブなどを紅茶に加えることで、風味豊かで体を温める飲み物として、イギリス式紅茶文化の影響を受けながら独自に発展しました。
インドではこれらのスパイスを「温活スパイス」と呼び、冷え取り・風邪予防・消化促進のためにも愛飲されています。インド全土で日常的に飲まれるだけでなく、朝食や社交シーンでもコミュニケーションツールとして親しまれています。
水とスパイスを煮出し、紅茶と牛乳、砂糖を加えて温めたら完成。長く煮出すほど濃厚でコク深い味わいになります。
バター茶とは黒茶をレンガのように固めた磚茶(たんちゃ)に、ヤクの乳脂肪と塩を加えて作るチベットの伝統的な温かい飲み物です。その味わいは、お茶というよりスープに近いのだとか。
伝統的な作り方は、直径約15cm・長さ約1mの竹筒「トンモ」に茶とバターを入れ、柄の付いたピストンで上下に動かして撹拌します。標高の高いチベットやヒマラヤの厳しい寒さの中で、命をつなぐ栄養源として受け継がれてきた「飲むエネルギー食」。
アジア中央部の遊牧民族や住民が日常的に飲んでおり、乾燥した気候で失われやすい水分・脂肪分・熱量・塩分を補給できるため、寒さ対策として生活に欠かせない存在です。
飲むと唇に脂肪がつくため、冬の乾燥からひび割れを防ぐ“リップクリーム効果”もあり、温活ドリンクとしても注目されています。
黒茶を煮出し、バターと塩を加えて混ぜ合わせれば完成。
世界には、地域ごとの文化や歴史とともに楽しめる冬の温かい飲み物がたくさんあります。ヨーロッパのスパイス香るホットワインやクリーミーなエッグノッグ、アメリカのホットアップルサイダーやホットチョコレート、アジアのスパイスティーや発酵飲料まで、どれも体を温めるだけでなく、心も和ませてくれる一杯です。
紹介したレシピを参考に、自宅で世界の味を楽しみながら、冬のリラックスタイムや温活を満喫してみてくださいね。
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寒い季節に恋しくなるのは、体をじんわり温めてくれるホットドリンク。
コーヒーや紅茶も素敵ですが、世界には「冬だからこそ美味しい」温かい飲み物がたくさんあります。
ここでは、ヨーロッパ・アメリカ・アジアから厳選したホットドリンクと自宅で作れる簡単レシピを紹介します。
冬のリラックスタイムや温活に、お気に入りの一杯を見つけてみませんか?
目次
冬におすすめの温かい飲み物:
ヨーロッパ編
ドイツ:グリューワイン
ドイツの冬の風物詩として親しまれているグリューワインは、赤ワインをベースにシナモンやクローブ、オレンジ、砂糖などを加えて温めたスパイス香るホットワインです。「ホットワイン」という呼び方は造語で、ドイツやオーストリアでは「グリューワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」、イギリスでは「モルドワイン」と呼ばれています。
起源は古代ローマ時代。寒さをしのぐため、ローマ兵がワインにスパイスを加えて飲んでいたことが始まりと言われています。
スパイスの効果で身体がじんわり温まり、ドイツのクリスマスマーケットの主役級の存在です。
簡単レシピ
鍋にすべての材料を入れ、弱火でじっくり温めれば完成。
赤ワインが定番ですが、白ワインでも作れます。レモンや生姜を加えると爽やかな味になります。
ロシア:サモワールで淹れた紅茶
「サモワール」とは、ロシアの家庭で使われる大型の湯沸かし器のことです。紅茶は濃いめに淹れ、飲むときにお湯で薄めて濃さを調整します。甘さはジャムや蜂蜜で自分好みに調節できるのが特徴です。
富裕層の家庭では装飾性の高い金属製サモワールが使われ、家族や来客との社交文化の象徴となりました。
サモワールで淹れる紅茶は、家族や友人と団らんする「楽しいお茶の時間」を支える、ロシア人の生活に欠かせない飲み物です。新年やクリスマスなど、冬の伝統的な行事でも親しまれています。
簡単レシピ
濃い紅茶にお湯を注いで薄め、ジャムや蜂蜜で甘さを加えたら完成。
サモワールがなくても、ティーポットと保温ポットがあれば再現可能です。
甘いジャムを使う場合は、紅茶を濃く淹れるとより美味しくなります。
イギリス:エッグノッグ
冬の特別なごちそうとして親しまれているのが、イギリスや北欧で人気のエッグノッグです。牛乳や生クリーム、卵、砂糖、スパイスを混ぜ、ラム酒やブランデーなどのアルコールを加えて作る、「飲むカスタードクリーム」のような濃厚な味が特徴です。甘みが強いため、アルコールやミルク、コーヒーで割って飲むのも人気だとか。
「ノッグ」という名前は中英語の noggin(小さな木彫りのマグ)に由来すると言われています。イギリスではクリスマスや大晦日など祝祭シーンの定番として、家族や友人と一緒に楽しむ文化があり、子ども用にはノンアルコール、大人用には酒入りと分けられ、シーンに合わせて楽しめることも魅力です。
簡単レシピ
とろみがつくまで温める(※沸騰させない)
冬におすすめの温かい飲み物:
アメリカ編
アメリカ:ホットアップルサイダー
アメリカ北東部やカナダで親しまれるホットアップルサイダーは、りんごジュースにシナモン、クローブ、オレンジピールなどのスパイスを加えて温めた甘く香り高いホットドリンクです。りんごの甘酸っぱさとスパイスの温もりが広がり、焼きりんごのような味と香りが楽しめます。
ホットアップルサイダーは17〜18世紀にヨーロッパからアメリカへ移住した開拓者たちが持ち込んだりんご文化に由来し、りんごの収穫祭や家庭で自然発酵させたジュースを温めて飲む習慣が発展して誕生したといわれています。
現在では、秋冬の家庭や市場、クリスマスシーンで楽しむ定番ドリンクです。
簡単レシピ
アメリカ:ホットバタードラム
ホットバタードラムは、ラム酒にバター、砂糖、シナモンやナツメグを加えて作る温かいカクテルです。名前の通り「バターを溶かしたホットラム」で、コクのある甘みとスパイスの香りが広がり、バターキャンディーのような味が楽しめます。一口飲むだけで体の芯からじんわり温まるため、温活にぴったりの一杯です。
前身は1600年代、イギリス領インドで砂糖とスパイスを加え、お湯で割って飲むスタイルから発展した「ホットトディ」といわれています。
アメリカでは1月17日をホットバタードラムの日とするほど人気で、寝酒や風邪のひき始めに飲まれる身近なカクテルです。
簡単レシピ
お湯で温めたラム酒にバターと砂糖、スパイスを加え、完成。
北米:ホットチョコレート
北米で冬を象徴する人気の温かい飲み物が、ホットチョコレートです。カカオをベースにした甘く濃厚な温かい飲み物で、マシュマロやホイップクリームをトッピングするのが定番。
ルーツは中南米・アステカ文明にさかのぼり、「チョコラトル」という苦味のあるカカオ飲料として飲まれていました。16世紀にスペインへ渡ると砂糖やスパイスが加えられ、ヨーロッパの貴族文化として楽しまれるようになりました。
アメリカではミルクと砂糖を加えたまろやかな味へと進化し、くつろぎシーンや冬のイベントに欠かせない一品として親しまれています。チョコレートの種類を変えれば、ビター・ミルク・ホワイトなど好みに合わせて楽しめます。
簡単レシピ
冬におすすめの温かい飲み物:
アジア編
インド:マサラチャイ
マサラチャイは、紅茶葉を煮出し、ミルク・砂糖・スパイスを加えて作るスパイス入りミルクティーです。
「チャイ」はヒンディー語で「お茶」を意味し、基本的には紅茶を指します。カルダモン、シナモン、クローブなどを紅茶に加えることで、風味豊かで体を温める飲み物として、イギリス式紅茶文化の影響を受けながら独自に発展しました。
インドではこれらのスパイスを「温活スパイス」と呼び、冷え取り・風邪予防・消化促進のためにも愛飲されています。
インド全土で日常的に飲まれるだけでなく、朝食や社交シーンでもコミュニケーションツールとして親しまれています。
簡単レシピ
水とスパイスを煮出し、紅茶と牛乳、砂糖を加えて温めたら完成。
長く煮出すほど濃厚でコク深い味わいになります。
チベット:バター茶
バター茶とは黒茶をレンガのように固めた磚茶(たんちゃ)に、ヤクの乳脂肪と塩を加えて作るチベットの伝統的な温かい飲み物です。その味わいは、お茶というよりスープに近いのだとか。
伝統的な作り方は、直径約15cm・長さ約1mの竹筒「トンモ」に茶とバターを入れ、柄の付いたピストンで上下に動かして撹拌します。
標高の高いチベットやヒマラヤの厳しい寒さの中で、命をつなぐ栄養源として受け継がれてきた「飲むエネルギー食」。
アジア中央部の遊牧民族や住民が日常的に飲んでおり、乾燥した気候で失われやすい水分・脂肪分・熱量・塩分を補給できるため、寒さ対策として生活に欠かせない存在です。
飲むと唇に脂肪がつくため、冬の乾燥からひび割れを防ぐ“リップクリーム効果”もあり、温活ドリンクとしても注目されています。
簡単レシピ
黒茶を煮出し、バターと塩を加えて混ぜ合わせれば完成。
世界の温かい飲み物で冬を楽しもう
世界には、地域ごとの文化や歴史とともに楽しめる冬の温かい飲み物がたくさんあります。
ヨーロッパのスパイス香るホットワインやクリーミーなエッグノッグ、アメリカのホットアップルサイダーやホットチョコレート、アジアのスパイスティーや発酵飲料まで、どれも体を温めるだけでなく、心も和ませてくれる一杯です。
紹介したレシピを参考に、自宅で世界の味を楽しみながら、冬のリラックスタイムや温活を満喫してみてくださいね。
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