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みなさんは、「牡丹と芍薬の違いって何?」と聞かれたら、パッとすぐに答えられますか?なんとなく違うのはわかるけれど、詳しい違いは知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは、牡丹と芍薬がそれぞれどのような見た目の植物で、いつごろ開花するのか、花言葉にはどんな意味が込められているのかなどをわかりやすくご紹介します。
牡丹と芍薬の違いについて知りたいと思っている方や、牡丹と芍薬の特徴、花言葉を詳しく知りたい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
まずは、牡丹がどのようなお花なのか、一緒にチェックしていきましょう!
牡丹は、中国原産のボタン科ボタン属の落葉低木です。牡丹という名前の由来は、中国語の「牡丹」を音読みにしたもの、という説が有力です。大きな花を咲かせることから「花の王様」や「百花の王」と称されます。
草丈は1~1.5mほどで、直径15~40cmにもなる大輪で豪華な花が特徴です。花の色は白、赤、ピンクなどが一般的ですが、オレンジや黄、緑、茶などもあります。寒さには強いものの、暑さには弱いという性質があります。家庭での栽培難易度は中程度とされています。
牡丹は一般的に、4月下旬~5月に開花し見ごろを迎え、これらは「春牡丹」と呼ばれます。
しかし、「冬牡丹」や「寒牡丹」という種類もあります。冬牡丹は、春に咲く品種の牡丹を人工的に冬に咲かせたもので、寒さに弱いため、霜や雪から守る「わらぼっち」が使用されています。
一方寒牡丹は、年に二回咲く「二季咲き」の品種。自然な状態で春と冬に開花します。冬の寒さに耐えながら、大きな花を咲かせる姿が素敵です。
牡丹の基本的な情報がわかったところで、ここからは芍薬について詳しく見ていきましょう。
芍薬は中国東北部~シベリア(ユーラシア大陸の東北部)原産の、ボタン科ボタン属の多年草です。芍薬という名前の由来は、しなやかで優しい姿かたちを意味する「綽約(しゃくやく)」という言葉からだと言われています。
草丈は50~80cmほどです。地下に根茎(塊根)を持ち、冬には地上部が枯れてしまいますが、春に再び芽を出して成長するのが特徴です。花の色は赤、ピンク、白、黄などが一般的で、一重咲き、八重咲きなどさまざまな品種があります。寒さに強く、暑さにもそれほど大きな影響は受けないという性質があります。
芍薬は、牡丹が終わりかける5月~6月ごろに咲き始め、晩春から初夏にかけて大輪で豪華な花を咲かせます。地域や気候によって開花時期は少しずつ異なりますが、初夏の訪れを知らせる花として親しまれています。
続いてここからは、牡丹と芍薬の違いをわかりやすく解説していきます。
まず、植物の分類として、芍薬が草本(そうほん:地上茎の生存が1年以上続かないもの)なのに対し、牡丹は木本(もくほん:地上部が多年生存してくり返し開花・結実するもの)であるという違いがあります。
また、見た目の違いとしては、芍薬は葉にツヤがあり切れ込みがありませんが、牡丹は葉にツヤがなく切れ込みがあります。
花が咲く茎がまっすぐな芍薬に対し、牡丹は枝分かれしているという違いもあります。また、牡丹は4月〜5月に開花し花びらが1枚ずつ散るのに対し、芍薬は5月〜6月に開花し花ごと一気に落ちる点も異なります。
葉っぱのツヤや形(芍薬は葉にツヤがあり切れ込みがない、牡丹は葉にツヤがなく切れ込みがある)を見るのが最も簡単に芍薬と牡丹を見分けるポイントです。
そのほか、開花する前であれば、つぼみの形にも注目してみましょう。芍薬のつぼみは丸い形をしており、牡丹のつぼみは先が尖っています。
また、芍薬はバラのような甘い香りがしますが、牡丹は香りがない品種がほとんどです。
幹や茎の形状も、大きな違いがあります。芍薬は緑色で細い茎に1輪の花を咲かせますが、牡丹は茶色く固い幹から枝分かれし、いくつも花を付けるのが特徴です。
さらに、散り方もそれぞれ特徴的です。芍薬は花の頭ごと一気に下に落ちますが、牡丹は花びらが1枚ずつ散ります。
牡丹と芍薬の特徴や見分け方がわかったところで、ここからはそれぞれの「花言葉」に注目してみましょう。
牡丹の花言葉には、「風格」「高貴」「富貴」「恥じらい」「誠実」などがあります。「風格」や「高貴」といった言葉は、一輪挿しでも立派に見える大輪で豪華な花からもイメージしやすいですよね。
芍薬の花言葉には、「恥じらい」「はにかみ」などがあります。理由としては、「夕方になると花を閉じてしまう性質があるから」や、「イギリス民謡で、シャクヤクのなかに恥ずかしがり屋の妖精が隠れていたという話が元になっている」といったさまざまな説があります。
牡丹と芍薬に関する言葉として、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」というものを聞いたことがある方も多いと思います。
これは、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉。芍薬は枝分かれせずまっすぐ伸び、牡丹は枝分かれして横に広がるといった特徴からもイメージしやすいかもしれませんね。
実はこの言葉は、元来漢方薬の生薬の用い方を例えたものなんです……!漢方薬は、いくつかの生薬を混ぜて煎じたもの。生薬はそれぞれに特有の薬効があり、症状に応じて適したものを使います。
「立てば芍薬」は、イライラして気が立っているときに芍薬がよく効くことを指します。「座れば牡丹」は、血の巡りが悪いときに牡丹皮(牡丹の根の皮)が有効であることを表現しています。最後の「歩く姿は百合の花」は、心身のバランスを崩してふらつく状態(心身症)を表しているとされ、その状態を改善するために百合の球根が用いられることが多いのです。
最後に、牡丹と芍薬にまつわるアイテムをいくつかご紹介します。身につけることで、牡丹と芍薬に親しむのも素敵ですね。
牡丹と菊模様を大胆にデザインした、帯付きの重ね着スカートです。薄手のポリエステル素材を使っているため、シルエットの美しさだけでなく、シワになりにくいのも嬉しいポイント。バックル仕様で簡単に着脱できるので、さまざまなボトムスに気軽に取り入れられるのも魅力です。
大輪の牡丹が鮮やかな色彩でデザインされたショルダーバッグです。取っ手部分はがま口で、ショルダー紐を外せば手持ちバッグとしても使える2WAYタイプ。内ポケット付きで、ショルダー紐は長さが調整可能なところも嬉しいポイントです。
牡丹と芍薬は、どちらも華やかで豪華な花を咲かせますが、植物の分類としての違いや、葉・茎の違い、さらに散り方にも大きな違いがあることがわかりましたね。また、それぞれの花言葉や、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という言葉は、もともと漢方薬の生薬の用い方を例えたもの、というのも興味深い発見だったのではないでしょうか。
このコラムが、みなさんが牡丹や芍薬をはじめ、さまざまなお花に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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みなさんは、「牡丹と芍薬の違いって何?」と聞かれたら、パッとすぐに答えられますか?
なんとなく違うのはわかるけれど、詳しい違いは知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは、牡丹と芍薬がそれぞれどのような見た目の植物で、いつごろ開花するのか、花言葉にはどんな意味が込められているのかなどをわかりやすくご紹介します。
牡丹と芍薬の違いについて知りたいと思っている方や、牡丹と芍薬の特徴、花言葉を詳しく知りたい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
牡丹とは
まずは、牡丹がどのようなお花なのか、一緒にチェックしていきましょう!
牡丹の基本情報
牡丹は、中国原産のボタン科ボタン属の落葉低木です。
牡丹という名前の由来は、中国語の「牡丹」を音読みにしたもの、という説が有力です。大きな花を咲かせることから「花の王様」や「百花の王」と称されます。
牡丹の特徴
草丈は1~1.5mほどで、直径15~40cmにもなる大輪で豪華な花が特徴です。花の色は白、赤、ピンクなどが一般的ですが、オレンジや黄、緑、茶などもあります。寒さには強いものの、暑さには弱いという性質があります。家庭での栽培難易度は中程度とされています。
牡丹の開花時期
牡丹は一般的に、4月下旬~5月に開花し見ごろを迎え、これらは「春牡丹」と呼ばれます。
しかし、「冬牡丹」や「寒牡丹」という種類もあります。冬牡丹は、春に咲く品種の牡丹を人工的に冬に咲かせたもので、寒さに弱いため、霜や雪から守る「わらぼっち」が使用されています。
一方寒牡丹は、年に二回咲く「二季咲き」の品種。自然な状態で春と冬に開花します。冬の寒さに耐えながら、大きな花を咲かせる姿が素敵です。
芍薬とは
牡丹の基本的な情報がわかったところで、ここからは芍薬について詳しく見ていきましょう。
芍薬の基本情報
芍薬は中国東北部~シベリア(ユーラシア大陸の東北部)原産の、ボタン科ボタン属の多年草です。芍薬という名前の由来は、しなやかで優しい姿かたちを意味する「綽約(しゃくやく)」という言葉からだと言われています。
芍薬の特徴
草丈は50~80cmほどです。地下に根茎(塊根)を持ち、冬には地上部が枯れてしまいますが、春に再び芽を出して成長するのが特徴です。花の色は赤、ピンク、白、黄などが一般的で、一重咲き、八重咲きなどさまざまな品種があります。寒さに強く、暑さにもそれほど大きな影響は受けないという性質があります。
芍薬の開花時期
芍薬は、牡丹が終わりかける5月~6月ごろに咲き始め、晩春から初夏にかけて大輪で豪華な花を咲かせます。地域や気候によって開花時期は少しずつ異なりますが、初夏の訪れを知らせる花として親しまれています。
牡丹と芍薬の違いとは
続いてここからは、牡丹と芍薬の違いをわかりやすく解説していきます。
芍薬と牡丹の主な違い
まず、植物の分類として、芍薬が草本(そうほん:地上茎の生存が1年以上続かないもの)なのに対し、牡丹は木本(もくほん:地上部が多年生存してくり返し開花・結実するもの)であるという違いがあります。
また、見た目の違いとしては、芍薬は葉にツヤがあり切れ込みがありませんが、牡丹は葉にツヤがなく切れ込みがあります。
花が咲く茎がまっすぐな芍薬に対し、牡丹は枝分かれしているという違いもあります。また、牡丹は4月〜5月に開花し花びらが1枚ずつ散るのに対し、芍薬は5月〜6月に開花し花ごと一気に落ちる点も異なります。
芍薬と牡丹を見分けるポイント
葉っぱのツヤや形(芍薬は葉にツヤがあり切れ込みがない、牡丹は葉にツヤがなく切れ込みがある)を見るのが最も簡単に芍薬と牡丹を見分けるポイントです。
そのほか、開花する前であれば、つぼみの形にも注目してみましょう。芍薬のつぼみは丸い形をしており、牡丹のつぼみは先が尖っています。
また、芍薬はバラのような甘い香りがしますが、牡丹は香りがない品種がほとんどです。
幹や茎の形状も、大きな違いがあります。芍薬は緑色で細い茎に1輪の花を咲かせますが、牡丹は茶色く固い幹から枝分かれし、いくつも花を付けるのが特徴です。
さらに、散り方もそれぞれ特徴的です。芍薬は花の頭ごと一気に下に落ちますが、牡丹は花びらが1枚ずつ散ります。
花言葉
牡丹と芍薬の特徴や見分け方がわかったところで、ここからはそれぞれの「花言葉」に注目してみましょう。
牡丹の花言葉
牡丹の花言葉には、「風格」「高貴」「富貴」「恥じらい」「誠実」などがあります。
「風格」や「高貴」といった言葉は、一輪挿しでも立派に見える大輪で豪華な花からもイメージしやすいですよね。
芍薬の花言葉
芍薬の花言葉には、「恥じらい」「はにかみ」などがあります。
理由としては、「夕方になると花を閉じてしまう性質があるから」や、「イギリス民謡で、シャクヤクのなかに恥ずかしがり屋の妖精が隠れていたという話が元になっている」といったさまざまな説があります。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」って?
牡丹と芍薬に関する言葉として、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」というものを聞いたことがある方も多いと思います。
これは、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉。芍薬は枝分かれせずまっすぐ伸び、牡丹は枝分かれして横に広がるといった特徴からもイメージしやすいかもしれませんね。
実はこの言葉は、元来漢方薬の生薬の用い方を例えたものなんです……!漢方薬は、いくつかの生薬を混ぜて煎じたもの。生薬はそれぞれに特有の薬効があり、症状に応じて適したものを使います。
「立てば芍薬」は、イライラして気が立っているときに芍薬がよく効くことを指します。「座れば牡丹」は、血の巡りが悪いときに牡丹皮(牡丹の根の皮)が有効であることを表現しています。最後の「歩く姿は百合の花」は、心身のバランスを崩してふらつく状態(心身症)を表しているとされ、その状態を改善するために百合の球根が用いられることが多いのです。
牡丹・芍薬モチーフのおすすめアイテム紹介!
最後に、牡丹と芍薬にまつわるアイテムをいくつかご紹介します。身につけることで、牡丹と芍薬に親しむのも素敵ですね。
壮麗スカート
牡丹と菊模様を大胆にデザインした、帯付きの重ね着スカートです。薄手のポリエステル素材を使っているため、シルエットの美しさだけでなく、シワになりにくいのも嬉しいポイント。バックル仕様で簡単に着脱できるので、さまざまなボトムスに気軽に取り入れられるのも魅力です。
牡丹のベンリーがまショルダー
大輪の牡丹が鮮やかな色彩でデザインされたショルダーバッグです。取っ手部分はがま口で、ショルダー紐を外せば手持ちバッグとしても使える2WAYタイプ。内ポケット付きで、ショルダー紐は長さが調整可能なところも嬉しいポイントです。
牡丹と芍薬の違いを知って親しもう
牡丹と芍薬は、どちらも華やかで豪華な花を咲かせますが、植物の分類としての違いや、葉・茎の違い、さらに散り方にも大きな違いがあることがわかりましたね。
また、それぞれの花言葉や、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という言葉は、もともと漢方薬の生薬の用い方を例えたもの、というのも興味深い発見だったのではないでしょうか。
このコラムが、みなさんが牡丹や芍薬をはじめ、さまざまなお花に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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鬼灯の花言葉には怖い意味もある?▼
奇妙な植物や珍しい植物の世界▼