掲載日:2025.08.09

天道虫は聖母マリアの鳥?世界の幸せの象徴をエピソードと共に紹介

運気を上げるために幸運アイテムを身につけたい。そう感じたことはありませんか?
一口に幸運アイテムといっても、世界には様々な「幸せの象徴」が存在しています。

今回のコラムでは、さまざまな幸せの象徴を世界のエピソードとともに紹介します。
今、幸せになりたいそこのあなた。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

幸せの象徴とされる植物

植物とお守りの関係は古く、それは自然が持つ潜在能力と美しさが理由の一つでもあります。ここでは四葉のクローバーと胡蝶蘭が何故幸運の象徴とされているのか、世界のエピソードを交えながら紹介していきます。

定番の幸せの象徴|四つ葉のクローバー

四つ葉のクローバーは希望、信仰、愛、幸運を意味しており、カバンに入れて持ち歩く人や聖書にはさむとよいと考える人もいるようです。
17世紀のヨーロッパでは、結婚式で花嫁がクローバーをばらまくことで悪魔を追い払ったとされています。
そんな四つ葉のクローバーはどうして幸せの象徴だと言われているのでしょうか?

アイルランドでは、国花である『シャムロック(三つ葉のクローバー)』をとても大切にしていて、キリスト教布教の際に「三位一体」に例えるときに使われました。そこに突然変異で生まれた四つ目の葉を「幸運」だと考えたのです。

ちなみに、葉の枚数によって意味が変わるのを知っていますか?
5枚は「財運」、6枚は「名誉」、7枚は「邪気から守る」…というようにさまざまな意味が込められています。

さらに多くの葉を持つクローバーも見つかっていて、ギネス世界記録に認定されているものは、なんと63枚!見つけた方は相当な幸運の持ち主ですね。

四葉のクローバーに関するコラムは コチラ

幸運を運ぶ花|胡蝶蘭

幸運を運ぶ花|胡蝶蘭

贈り物として人気の高い胡蝶蘭。花の形が羽ばたく蝶のように見えることから『幸運を運ぶ花』として親しまれてきました。

一度咲くと美しい見た目を長く保つことから、「永遠」「不変の愛」の意味があり、開店祝いや就任祝いといった人生の節目に贈られます。

胡蝶蘭は学名「Phalaenopsis(ファレノプシス)」と言い、ギリシャ語で「蝶」を意味する「phalaena(フライネ)」が由来です。この「フライネ」は、ギリシャ神話にも登場する美しい娼婦として知られる人物。裁判中に裸になりその美貌ゆえに、裁判官の心を惹きつけ無罪を勝ち取った―そんな逸話が残っています。

気品のある美しさを持つ胡蝶蘭の花びらはまるで幸福を運ぶ蝶のよう。あなたのもとにも幸せを届けに来てくれるでしょう。

幸せの象徴とされる生き物

ある地域では狩りの成功を祈って、またある地域では子宝や魔除けを願って。
世界には動物をモチーフとしたお守りも沢山存在しています。
ここでは身近な動物を中心に、幸運の象徴とされる動物を紹介していきます。

「帰る」「返る」の縁起物|カエル

雨の日によく見かけるカエル。世界中のさまざまな文化で幸運の象徴として愛されています。

日本や中国では「帰る」「返る」をかけた言葉遊びから、「無事に帰る」「お金が返る」などの意味をもつ縁起のいい生き物。前にしか飛ばないことから、仕事運アップや出世を願う縁起物としても知られています。

またエジプトの人たちにとって、カエルは特別な存在。水辺に大量のカエルが現れたのを命の再生と捉え、幸運の象徴だけでなく、不妊を防ぐお守りとしても用いたのです。

このような逸話から、エジプトではミイラの上にカエルのお守りを置き、「また命が帰ってきますように」と生まれ変わりを願う風習が残りました。

単なる生き物ではなく、何年も前から幸運と命を運ぶ存在として人々に寄り添ってくれていたのですね。

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昔から神の使い・聖なる生き物と呼ばれている、カエルの形のギロ。
ゲコゲコ鳴らせば幸運を呼んでくれます。
カエルの自体にも意味がありますが、更に運気アップ出来るカラーもあるのでプレゼントにもオススメ。

聖母マリアが由来|テントウムシ

天に向かって飛んでいくことから「天道虫」とも書かれ、縁起のいい虫として有名です。世界中でも幸運の象徴とされていますが、その由来はキリスト教にあります。

海外のテントウムシの呼び名は、アメリカ英語圏では「Ladybug」、イギリス英語圏では「Ladybird」とさまざま。この「Lady」はキリスト教に登場する聖母マリアが由来で、着ていた服が赤く、星がついていたことから呼ばれました。それゆえ、テントウムシは「聖母マリアの鳥」として知られています。

中世ヨーロッパでは、テントウムシは聖母マリアに捧げられる神聖な生き物でした。「テントウムシを殺すと不運が訪れる」と信じ、とても大切に扱われていたのです。

そんなテントウムシですが、モチーフとしてもよく使われていて、お守りとして身につけると成功や幸運を運んでくると考えられています。とくに「病気を吸収してくれる」と信じられ、フランスでは「テントウムシが体に止まって飛んでいくと、悩みや病気と一緒に飛んでいく」という言い伝えもあるのだとか。

外でテントウムシを見かけたら、きっとあなたの悩みも天へと飛んでいくでしょう。

魔を退け幸運を呼び込む|ウサギの足

日本では干支で知られるウサギ。海外ではウサギの足は幸せを象徴するものとして知られていますが、ちょっと意外な歴史があります。

中世ヨーロッパでは、単なるかわいい動物でなく「魔女が変身した姿」だと考えられました。そのため、ウサギの足を持つことは「魔女を殺した証=幸運の証」とされ、不運を遠ざける魔除けアイテムだったのです。

また19世紀ころには、女優の化粧道具としてウサギの足が大活躍。当時はパウダーパフがなかったため、ウサギのやわらかい毛が代用品にピッタリでした。現代のパフが浸透してからも、「美と幸運を呼び込む」という意味で化粧箱にウサギの足が残り続けたのです。

愛くるしい姿から、こんな不思議な歴史があるウサギの足。美しさを保ちたい方は持ってみるのもアリなのでは?

幸せの象徴とされるもの

ここでご紹介するのは幸せをもたらすと考えられるアイテムです。あまり日本人には馴染みないかもしれませんが、海外ではさまざまな風習とともに幸運のシンボルだと考えられています。

恋人たちの特別な石|ムーンストーン

恋人たちの特別な石|ムーンストーン

月のしずくを表すかのような神秘的な形のムーンストーン。古くから神聖な石として大切に扱われてきました。

インドではムーンストーンは神の祝福を宿す存在。数十年に一度、太陽と月が特別な関係になる「皆既日食」の当日にムーンストーンを洗うと、石の持つ神秘的な力が最大限に発揮されるという言い伝えがあります。

英語では、「Once in a blue Moon(めったにないこと)」という慣用句が生まれ、恋人たちの奇跡の出会いを象徴する言葉として使われます。そのためムーンストーンは、結婚式当日に花嫁から花嫁へ幸せを願って贈る風習が残りました。

想い人のいるそこのあなた。大事な恋人に出会えたことに感謝するためにムーンストーンを贈ってみませんか?

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日本神話の神様をイメージしたブレスレット。
レインボームーンストーン(曹灰長石)【愛情平和】 深い愛情と平和をもたらし、愛する人との関係を寄り深いものに育てるといわれています。

馬と幸運を守る|蹄鉄

馬の蹄を守るために使われる蹄鉄は、主にヨーロッパで幸運の象徴として知られますが、向きによって意味が少し違います。

U字型の場合は、入れ物のような形をしていることから「幸運を受け止める」という意味。
そして逆U字型の場合は、「不運を振り落とす」の意味を持ち、悪霊や邪悪なものから遠ざける魔除けになると信じられてきました。

ヨーロッパでは、古くなった蹄鉄を家の玄関や家畜小屋の扉に飾るのが一般的。建物や住民を邪気から守り、幸運を呼び込む象徴として、今でも蹄鉄を玄関に飾る風習が受け継がれています。

日本では蹄鉄そのものはあまり馴染みないかもしれませんが、蹄鉄の形をしたアクセサリーはかなりの人気ぶり。自らの幸運を逃さないためにも身につけてみてはどうでしょうか。

願いが叶う骨|叉骨

七面鳥を食べたことある人は、食後に残るU字型の骨に見覚えありませんか?あれは「叉骨(さこつ)」や「ウィッシュボーン」と呼ばれ、西洋では「幸運を呼ぶ骨」なのです。

アメリカやカナダでは、サンクスビギング(感謝祭)やクリスマスで七面鳥を食べたあと、叉骨を使って幸運の儀式に使う風習があります。

2人で叉骨を持ち、合図と同時に引っ張ります。そして長く折れた骨を持っていれば願いが叶えられるのです。ただし、その願い事は誰にも言ってはいけません。願いが叶わなくなってしまうので注意しましょう。

やり方はシンプルですが、願いを叶えられるかどうかの幸運の儀式。クリスマスに家族や友人とチャレンジしてみませんか?

世界のモチーフから幸せを呼び込もう

日本にも縁起のいいアイテムは数多くありますが、世界中にはたくさんの幸せの象徴がありますね。今回のコラムで何か気になる幸せのモチーフがあれば、身につけたり部屋に飾ったりしてみてはいかがでしょうか?


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