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フィンランドといえば、日本でも長く愛され続けている「ムーミン」やクリスマスの主役「サンタクロース」の出身地であることでも有名です。最近ではサウナブームの影響から「フィンランド式サウナ」が人気を博し、わたし達の暮らしにより身近な国となっています。
ところで、「奥様運び世界選手権」って聞いたことありますか?
実はこれもフィンランド発祥の世界的スポーツ大会なのです! フィンランドではユニークな世界大会が数多く開催されており「携帯投げ世界選手権」や「エアギター世界選手権」など…奇想天外な大会が多く存在します。
今回は、そんな謎の多い面白スポーツ大会のひとつ「奥様運び世界選手権」について詳しくご紹介!きっと明日、だれかに話したくなりますよ!
フィンランドで毎年7月上旬に開催される奥様運び世界選手権。「本気でやってるの!?」と疑いたくなるようなネーミングですが、実はフィンランドでは31年の歴史あるスポーツイベントなのです!
開催地はフィンランド首都ヘルシンキから北へおよそ500Kmのソンカヤルヴィ(Sonkajärvi)という小さな街。ソンカヤルヴィ周辺には204個もの湖が存在し、自然豊かな美しい風景が楽しめる地域として有名です。 毎年この小さな街に「奥様運び世界選手権」という、一風変わった大会を目当てに世界中からたくさんの選手や観光客が集まります。
「奥様運び世界選手権」がどんな大会なのかというと、その字面の通り。 「奥様を担ぎ、全力疾走でゴールを目指す!」タイムが最も早かったペアの優勝。とってもシンプルでユーモラスな大会です。
大会のルーツは現代から時を遡ること19世紀。ソンカヤルヴィ地方の盗賊ロンカイネンという男に由来しています。
ゆわれは諸説ありますが、そのひとつに、彼は盗賊メンバー志願者に重いライ麦袋や生きたブタを運ばせてメンバー入りのテストをしたという伝説があります。もうひとつは盗賊の彼が近隣の村から食料を盗んだり、女性を連れ去ったりしたという伝説です。
これらロンカイネンの悪事を現代のジョーク的に、そのまま競技化したのが「奥様運び選手権」のルーツとされています。
1992年に第1回大会が開催され、そこから現在に至るまで31年の歴史ある大会となっています。
初代大会はピケットフェンスや岩、小川などの障害物と起伏のある自然コースで行われていました。しかし、現代では学校施設や競技用トラックで初代コースを再現した形で、小規模でアットホームな開催がされています。
「奥様運び国際競技規則委員会」なるものが正式に存在し、委員会で定められた競技規則に従い競技が行われています。
年齢は17歳以上。パートナーは必ずしも結婚していなくても良いとされています。恋人や隣人、奥様運び世界選手権限定のペアでの出場も可能です。
奥様役の体重は49kg以上。もし、49kgに満たなければ足りない体重分の重しを背負って走ります。ちなみに、地方で行われる大会では重しにフィンランドの名物料理ミートボールを背負う地域もあるようです。
奥様役の女性の足が地面から離れていればどんなスタイルでもOK!途中、奥様役を落としたらすぐに拾い上げて走り出すこととされています。 以前までは1回落下させるごとに15秒のペナルティがあったようですが、2023年大会ルールでは無くなっているようです。
本気で勝ちに行くならウェットスーツ仕様のアスリートスタイル!大会を楽しむならお気に入りのコスプレスタイルなど、どんな服装でも参加可能です。 ただし、バックパックやベルトなどの奥様役を固定できる道具の着用と、スパイクや登山靴のように鋭利なものが付いている靴の着用は禁止されています。
レースでは特別賞も用意されています。ユーモアを効かせたパフォーマンスで会場を盛り上げたカップルにはパフォーマンス賞、センスの光るコスチュームで参加したカップルにはコスチューム賞が送られます。とにかく、参加者は全員お祭り感覚でレースを楽しむことが義務付けられています!
1番ベーシックで運びやすそうなスタイルですね
253.5mの距離を耐えきる強靭な腕力が必要になります
消防士がケガ人を救助する時によく使われます
歴代優勝者達はこのスタイルで好成績を残しています!本気で優勝を狙うならこれ!
奥様役が逆さになり夫役の身体を背中側からキャッチ、夫役は奥様役の両足を肩からリュックサックを背負うように担ぐスタイルのこと。
この方法は、走る夫役の両腕が自由に動かせるため走りやすく、他のスタイルよりも障害物を比較的楽に突破できます。また、バランスも取りやすいので転倒しにくいのも特徴です。
ただひとつ問題点があり…ウォーターハザードでは100%奥様の顔が水没します…
ですから、奥様役はウォーターハザード対策として背筋トレーニングが必須ですね。
優勝カップルには、奥様の体重と同じ重さのビールが贈呈されます! レースでは体重が重くなるほどハンデとなりそうですが、「奥様運び世界選手権」では寧ろ賞品のビールが増えてお得になります。ただし、優勝すれば世界中に奥様の体重バレとなりますのでご注意あれ…!
2023年大会はフィンランドソンカヤルヴィにて6/31〜7/1の日程で開催されます。
「奥様運び世界選手権」大会エントリーは大会の公式ホームページからWEBエントリーするだけで完了となります。 公式ホームページはこちら! エントリーの上限組数や予選レースなどは特に無く、例年、大会直前頃までエントリー受付はされているようです。
参加費用は1組あたり50ユーロ(日本円:約7500円)となります。また、40歳以上のカップルはシニア部門となり参加費は同じく50ユーロです。
大会を鑑賞したい方は大会鑑賞用の週末パスが販売されており、価格は40ユーロ(日本円:約6010円)となっています。
「奥様運び世界選手権」はとってもユーモラスで見応えのある大会でしたね。毎年の優勝カップルはレースに向けて日々、厳しいトレーニングを重ね大会に臨んでいるそうです。
大会に出場するだけでなく、この日々の積み重ねもカップルの絆を深めていくのですね。 2人の深い愛で勝利を目指すこの競技、個人的にはオリンピック種目に追加されることを熱望しております!
大会に参加してもしなくても、最高にユーモラスでエキサイティングな体験ができる「奥様運び世界選手権」に是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?
※画像は大会公式HPより引用
フィンランドといえば、日本でも長く愛され続けている「ムーミン」やクリスマスの主役「サンタクロース」の出身地であることでも有名です。最近ではサウナブームの影響から「フィンランド式サウナ」が人気を博し、わたし達の暮らしにより身近な国となっています。
ところで、「奥様運び世界選手権」って聞いたことありますか?
実はこれもフィンランド発祥の世界的スポーツ大会なのです!
フィンランドではユニークな世界大会が数多く開催されており「携帯投げ世界選手権」や「エアギター世界選手権」など…奇想天外な大会が多く存在します。
今回は、そんな謎の多い面白スポーツ大会のひとつ「奥様運び世界選手権」について詳しくご紹介!きっと明日、だれかに話したくなりますよ!
目次
もはや字面がおもしろい…「奥様運び世界選手権」って?
フィンランドで毎年7月上旬に開催される奥様運び世界選手権。「本気でやってるの!?」と疑いたくなるようなネーミングですが、実はフィンランドでは31年の歴史あるスポーツイベントなのです!
開催地はフィンランド首都ヘルシンキから北へおよそ500Kmのソンカヤルヴィ(Sonkajärvi)という小さな街。ソンカヤルヴィ周辺には204個もの湖が存在し、自然豊かな美しい風景が楽しめる地域として有名です。
毎年この小さな街に「奥様運び世界選手権」という、一風変わった大会を目当てに世界中からたくさんの選手や観光客が集まります。
「奥様運び世界選手権」がどんな大会なのかというと、その字面の通り。
「奥様を担ぎ、全力疾走でゴールを目指す!」タイムが最も早かったペアの優勝。とってもシンプルでユーモラスな大会です。
「奥様運び世界選手権」の気になる歴史
大会のルーツは現代から時を遡ること19世紀。ソンカヤルヴィ地方の盗賊ロンカイネンという男に由来しています。
ゆわれは諸説ありますが、そのひとつに、彼は盗賊メンバー志願者に重いライ麦袋や生きたブタを運ばせてメンバー入りのテストをしたという伝説があります。もうひとつは盗賊の彼が近隣の村から食料を盗んだり、女性を連れ去ったりしたという伝説です。
これらロンカイネンの悪事を現代のジョーク的に、そのまま競技化したのが「奥様運び選手権」のルーツとされています。
1992年に第1回大会が開催され、そこから現在に至るまで31年の歴史ある大会となっています。
初代大会はピケットフェンスや岩、小川などの障害物と起伏のある自然コースで行われていました。しかし、現代では学校施設や競技用トラックで初代コースを再現した形で、小規模でアットホームな開催がされています。
奥様を運んで優勝を狙え!ルールとコース解説!
「奥様運び世界選手権」のルール
「奥様運び国際競技規則委員会」なるものが正式に存在し、委員会で定められた競技規則に従い競技が行われています。
①出場ペア
年齢は17歳以上。パートナーは必ずしも結婚していなくても良いとされています。恋人や隣人、奥様運び世界選手権限定のペアでの出場も可能です。
②体重
奥様役の体重は49kg以上。もし、49kgに満たなければ足りない体重分の重しを背負って走ります。ちなみに、地方で行われる大会では重しにフィンランドの名物料理ミートボールを背負う地域もあるようです。
③奥様の運び方
奥様役の女性の足が地面から離れていればどんなスタイルでもOK!途中、奥様役を落としたらすぐに拾い上げて走り出すこととされています。
以前までは1回落下させるごとに15秒のペナルティがあったようですが、2023年大会ルールでは無くなっているようです。
④服装
本気で勝ちに行くならウェットスーツ仕様のアスリートスタイル!大会を楽しむならお気に入りのコスプレスタイルなど、どんな服装でも参加可能です。
ただし、バックパックやベルトなどの奥様役を固定できる道具の着用と、スパイクや登山靴のように鋭利なものが付いている靴の着用は禁止されています。
⑤とにかく全力で楽しむこと!
レースでは特別賞も用意されています。ユーモアを効かせたパフォーマンスで会場を盛り上げたカップルにはパフォーマンス賞、センスの光るコスチュームで参加したカップルにはコスチューム賞が送られます。とにかく、参加者は全員お祭り感覚でレースを楽しむことが義務付けられています!
「奥様運び世界選手権」公式コース
奥様運びスタイルガイド
■おんぶスタイル
1番ベーシックで運びやすそうなスタイルですね
■お姫様だっこスタイル
253.5mの距離を耐えきる強靭な腕力が必要になります
■ファイヤーマンズキャリースタイル
消防士がケガ人を救助する時によく使われます
■エストニアスタイル
歴代優勝者達はこのスタイルで好成績を残しています!本気で優勝を狙うならこれ!
エストニアスタイルとは?
奥様役が逆さになり夫役の身体を背中側からキャッチ、夫役は奥様役の両足を肩からリュックサックを背負うように担ぐスタイルのこと。
この方法は、走る夫役の両腕が自由に動かせるため走りやすく、他のスタイルよりも障害物を比較的楽に突破できます。また、バランスも取りやすいので転倒しにくいのも特徴です。
ただひとつ問題点があり…ウォーターハザードでは100%奥様の顔が水没します…
ですから、奥様役はウォーターハザード対策として背筋トレーニングが必須ですね。
優勝賞品
優勝カップルには、奥様の体重と同じ重さのビールが贈呈されます!
レースでは体重が重くなるほどハンデとなりそうですが、「奥様運び世界選手権」では寧ろ賞品のビールが増えてお得になります。ただし、優勝すれば世界中に奥様の体重バレとなりますのでご注意あれ…!
参加方法
2023年大会はフィンランドソンカヤルヴィにて6/31〜7/1の日程で開催されます。
「奥様運び世界選手権」大会エントリーは大会の公式ホームページからWEBエントリーするだけで完了となります。
公式ホームページはこちら!
エントリーの上限組数や予選レースなどは特に無く、例年、大会直前頃までエントリー受付はされているようです。
参加費用は1組あたり50ユーロ(日本円:約7500円)となります。また、40歳以上のカップルはシニア部門となり参加費は同じく50ユーロです。
大会を鑑賞したい方は大会鑑賞用の週末パスが販売されており、価格は40ユーロ(日本円:約6010円)となっています。
勝利のカギは“深い愛”だった
「奥様運び世界選手権」はとってもユーモラスで見応えのある大会でしたね。毎年の優勝カップルはレースに向けて日々、厳しいトレーニングを重ね大会に臨んでいるそうです。
大会に出場するだけでなく、この日々の積み重ねもカップルの絆を深めていくのですね。
2人の深い愛で勝利を目指すこの競技、個人的にはオリンピック種目に追加されることを熱望しております!
大会に参加してもしなくても、最高にユーモラスでエキサイティングな体験ができる「奥様運び世界選手権」に是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?
※画像は大会公式HPより引用