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今年はうさぎ年、うさぎのようにぴょん!と外に飛び出していけるような1年にしたいですね。
今回は海外に目を向けて中国のお正月、『春節』についてご紹介していこうと思います。 ちょっとした異国文化に触れて、自分の可能性をもう少し広げてみませんか?
春節とは、旧暦におけるお正月にあたるもので旧正月とも呼ばれています。 中国が最も有名ですが、他にも韓国や東南アジアにもある文化で、旧正月の間はおおよそ1週間学校や会社などが休みとなります。
春節は紀元前1600年頃から伝わる古い文化です。由来にはさまざまな説がありますが、一説には12月30日の夜に下りてくる獰猛な『年』という獣を退治したことが始まりだとされています。 この獣を退治できたことをお互いに祝福しあい、おめでたい言葉を書いた紅色の布を玄関に出し、爆竹を打ち鳴らしたのです。
旧正月は中国旧暦(太陽太陰暦を元にした暦)に基づいているため、毎年春節の時期は異なります。今年の春節は1月22日であり、各地で新年のイベントが行われます。
最も有名な中国の春節についてここでは紹介していきたいと思います。
春節時期は、おめでたい色である『赤』で道路や建物、家のあちこちを飾ります。赤い提灯などは実際に見たことのある方がいるのではないでしょうか?
玄関には「万事如意=全てうまくいきますように)」、「恭喜発財=お金持ちになれますように)」などと書かれた赤い対句を飾ります。今年は旧暦でもうさぎ年ですから、うさぎのぬいぐるみやうさぎをモチーフにした飾りも多く用いられます。
除夕と言われる大晦日の夜は最も大切な日とされ、どこにいても家族と共に祭りを祝い団欒飯を食べることを期待されています。この食事にはいろいろな意味が込められているのですが、それはまた後程。
団欒飯の後に、魔除けのため12時から爆竹を盛大にならし、花火を楽しみながら新年を迎えます。主要都市でも農村地域でも変わらない、中国らしい新年の祝い方です。 近年は環境汚染や騒音問題もあり都市圏での爆竹の使用は規制されていますが、それでも賑やかなお正月の幕開けを見ることが出来ます。
また、日本と似た文化としてお年玉があります。中国のお年玉は『紅包』と呼ばれ、日本と同じように目上の人から目下の者や子供に赤い紙で包んだお金をあげるのです。 これは幸運の象徴として重要な意味があり、春節に最も一般的な贈り物と言えるでしょう。
多くの寺院では縁日の催しが開かれ、龍舞や獅子舞などを楽しむことができます。また、ここでは中国国内でも様々な違いがあり、地域ごとの踊りや珍しい形のお菓子などを楽しむことができます。
大晦日の夕食に当たる除夕においては、伝統的に縁起が良いとされているものを食します。これが来年の幸運をもたらすとされ、その発音や外観に基づいて決められ、様々な象徴とされているのです。
ここでは特に有名な7つの欠かせない食べ物を紹介しようと思います。
魚(Yoo)の発音は余の発音と同じであるため、毎年いい収穫があることを示しています。 テーブルに運ばれてもほとんど食べられない場合や一部を残す場合がほとんどで、『年年有余』として、新しい一年が年始から年末まで平安に過ごせることを祈ります。
この魚の置き方にはさまざまな意味があり、例えば頭を来客者に向けると尊敬という意味を持ちます。
形が元宝(昔の中国貨幣、お椀のような形をした銀貨)のようであることから、富をもたらすものとしての意味を持ちます。 日本とは違い主に水餃子として食べられ、具材などはかなり自由度が高いです。主食とされるので皮ももっちりしており、非常に食べ応えがあります。
春節においては中に詰められた具材にも意味が込められており、なつめを食べると新年が甘く幸せなものであるとされ、落花生を食べると健康長寿になると言われています。また、餃子は家族皆で包むことが多く、家族団欒の場となっています。
春巻きは中国では春餅と呼ばれ、昔から春を象徴する食べ物として食べられていました。形が金の延べ棒に似ていることから、富を表す食べ物と言われ主に中国東部で食べられています。
また、肉や野菜を多く包んだ春餅を端から端まで食べることは、終始貫徹の意味があるとされ縁起が良いとされています。
これは通常の麺よりも長い麺で、名前の通り長寿の願いを象徴しています。この麺は揚げたりゆでたりして汁と共に提供されますが、味付けは地域によって様々です。 麺が長いほど長寿になると信じられているので、麺を噛んだりしてはいけないとされています。
中国ではお餅を年糕(ニンゴウ) といい、発音が年高と同じため、身分や収入の向上の意味が込められた縁起の良い料理です。 この料理は歴史が長く、地域によって様々な食べられ方をしています。上海などでは餅を炒めた 後にスープにして食すことなどがあります。
中国語で団子は湯圓(タンユエン) と呼ばれ、家族団欒を意味する団圓と同じ発音でアルことから家族の絆を意味する縁起物とされています。
この団子の中身にはあんが含まれており、小豆あんやくるみあん、ナツメ あんなど様々なものがあり、地域によって異なります。最近ではスーパーにインスタント元宵が春節時によく売られています。
これらの果物は『黄金色』で、『豊か』『成功』『幸運』などを意味する縁起物とされています。 また、発音もそれぞれ吉や成に近く、飾ったり食べたりすることによって多くの富がもたらされるとされています。
中国以外にも、元々旧暦を使用していたアジア各国では旧正月を祝うことが多いです。 日本ではあまりなじみがありませんが、韓国やベトナムなどでは大きくお祝いされる伝統的な行事です。しかし、中国の春節とは違う部分も数多くあります
韓国では旧正月のことを『ソルラル』と呼び、こちらも家族団欒で祝います。定番料理としては日本のお雑煮に似たトッククを食べることが知られています。
これはスープの中に粘り気が弱く弾力のある餅をいれたもので、クッパに似たような味わいで食べやすいです。この料理は日本でも焼肉料理屋などでも食べることが出来たりします。
ベトナムでは旧正月のことを『テト』と呼び、梅や桃などの花を多く飾ってお祝いします。 ベトナムの家屋ではドアを入るとすぐにお茶セットが置かれた木の机がセットされているため、それぞれ近所の挨拶まわりをしながら玄関でお茶をいただくのが一般的です。
また、日本のおせちのように年末にバインチュンと呼ばれるちまきなどを多くつくり、新年はそれを食べて過ごします。
インドネシアの春節はイムレックと呼ばれ、こちらも休日として多く認知されています。イムレックの期間は大きな獅子舞や中華風の装飾で街が彩られ、お祭りのような雰囲気に町全体が包まれます。 しかし、元々強く根付いた文化と言うわけではなく、インドネシアの中心を担う華人が主に広げたものとされているため、文化的な部分は中国本土の春節にかなり近いと言えるでしょう。
日本では春節はほとんど認知されておらず、海外における文化という側面が強いです。これは明治時代に、脱亜入欧の風潮と財政難が重なって旧暦を撤廃してしまったためだとされています。
欧米文化を多く取り入れた結果、日本では新暦の正月を祝うようになったのです。ですが一部名残は残っています。 例えば正月の際に『新春』『迎春』と言った表現を用いるのは、正月の日付が暦上の春だったことに由来します。今の暦上だと春が真っ白く雪が積もった季節になってしまいますね。
日本における春節と言えば、横浜中華街では春節を祝うイベントが多く行われています。日本の中華街は現在、他の国の中華街とは少し異なり、中華人系のコミュニティという要素よりも寧ろ、商業の街としての機能を強く持っています。
これの皮切りとも言えるのが春節祭であり、1986年から開始され今年で37回目となります。地域の特徴を生かしながら差異化をはかり、日本での需要にこたえるための秘策が春節祭だったと言えるでしょう。
春節を迎える1月22日の前夜にカウントダウンが行われます。この中では華やかな獅子舞が催され、新年を迎えるお祝いムードを作り上げます。
春節当日には、伝統の獅子舞である採青がけたたましい爆竹の鳴り響く中で行われます。
獅子は各店舗の繁栄を祝い練り歩きながら銅鑼や太鼓に合わせて激しく踊り、店先に吊るされた祝儀袋をくわえ爆竹を鳴らします。獅子舞が訪れるとその場所には人が殺到するので、なかなか写真に収めることは難しいかもしれません。
祝舞遊行では、華やかな皇帝衣装に身を包んだ行列や獅子舞、中国舞踊や箏の演奏など様々な催しをしながら街全体を練り歩きます。これらの演技は全て観客から近い場所で行われるため、お祝いの雰囲気を存分に楽しむことが出来るでしょう。
獅子舞にはそれぞれの表情があり、よく観察してみるとかわいらしさなどを感じることが出来るので見比べてみるのも楽しいかもしれません。
これは春節の最後を飾るもので、階段状になっている横濱媽祖廟に多くの赤い燈籠を奉納します。この際に見ることのできる奉納舞は非常に優美なもので、見ていて飽きません。 また、この燈籠にはメッセージを書くことが出来るので、中華街を訪れた際はぜひ書いて奉納してみてくださいね。
実際私は横浜中華街の春節に訪れたことがありますが、とても華やかで、その場にいるだけでわくわくしてくるようなものでした。 日本に居ながらも海外の雰囲気を味わえる、非常に良い機会だと思います。
漢字の読み方が一緒だとか、縁起が良いとされる色や動物などこれでもかと組み合わせ、縁起を担ぐことでは隙がないChinese styleアイテムたち。
「喜楽」「平安」紐についている「お金」で子供の人生が「楽しく、病にかからず、お金に困らない人生になりますように」という意味が込められている、中国で子供の出生時などに使われるお守り。
中国の干支切り絵をモチーフにしたレザー(ヤギ革)の小銭入れ。職人が一点ずつ革に型押しをし色付けをして作っています。自分の干支で選べばお守りとして、今年の干支で選べば運気UPに。お好きな動物で選んでもOK!大きく口が開いて使い易く人気の形です。
表面に描かれた招財進寶(ショウザイシンポウ)とは、「宝を求めて前進すれば、必ず蓄財を招き、子孫繁栄につなげることが出来る」という意味。別名「呼び銭」。 財布に入れて、お金を更に呼び込もう。
いかがだったでしょうか。 隣国の正月、春節には日本と異なった様々な特徴がありますが、これからの健康や家族の絆を祈る という意味は世界共通なのかもしれませんね。
春節に興味がわいた!という場合は日本三大中華街である「横浜中華街」と「神戸南京町」、「長崎新地中華街」を訪れると春節を肌身で感じ、楽しむことが出来るでしょう。うさぎのように軽い足取りで訪れてみては?
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今年はうさぎ年、うさぎのようにぴょん!と外に飛び出していけるような1年にしたいですね。
今回は海外に目を向けて中国のお正月、『春節』についてご紹介していこうと思います。
ちょっとした異国文化に触れて、自分の可能性をもう少し広げてみませんか?
目次
春節ってなに?
春節とは、旧暦におけるお正月にあたるもので旧正月とも呼ばれています。
中国が最も有名ですが、他にも韓国や東南アジアにもある文化で、旧正月の間はおおよそ1週間学校や会社などが休みとなります。
春節は紀元前1600年頃から伝わる古い文化です。由来にはさまざまな説がありますが、一説には12月30日の夜に下りてくる獰猛な『年』という獣を退治したことが始まりだとされています。
この獣を退治できたことをお互いに祝福しあい、おめでたい言葉を書いた紅色の布を玄関に出し、爆竹を打ち鳴らしたのです。
旧正月は中国旧暦(太陽太陰暦を元にした暦)に基づいているため、毎年春節の時期は異なります。今年の春節は1月22日であり、各地で新年のイベントが行われます。
中国の春節
最も有名な中国の春節についてここでは紹介していきたいと思います。
春節時期は、おめでたい色である『赤』で道路や建物、家のあちこちを飾ります。赤い提灯などは実際に見たことのある方がいるのではないでしょうか?
玄関には「万事如意=全てうまくいきますように)」、「恭喜発財=お金持ちになれますように)」などと書かれた赤い対句を飾ります。今年は旧暦でもうさぎ年ですから、うさぎのぬいぐるみやうさぎをモチーフにした飾りも多く用いられます。
除夕と言われる大晦日の夜は最も大切な日とされ、どこにいても家族と共に祭りを祝い団欒飯を食べることを期待されています。この食事にはいろいろな意味が込められているのですが、それはまた後程。
団欒飯の後に、魔除けのため12時から爆竹を盛大にならし、花火を楽しみながら新年を迎えます。主要都市でも農村地域でも変わらない、中国らしい新年の祝い方です。
近年は環境汚染や騒音問題もあり都市圏での爆竹の使用は規制されていますが、それでも賑やかなお正月の幕開けを見ることが出来ます。
また、日本と似た文化としてお年玉があります。中国のお年玉は『紅包』と呼ばれ、日本と同じように目上の人から目下の者や子供に赤い紙で包んだお金をあげるのです。
これは幸運の象徴として重要な意味があり、春節に最も一般的な贈り物と言えるでしょう。
多くの寺院では縁日の催しが開かれ、龍舞や獅子舞などを楽しむことができます。また、ここでは中国国内でも様々な違いがあり、地域ごとの踊りや珍しい形のお菓子などを楽しむことができます。
中国旧正月の食事について
大晦日の夕食に当たる除夕においては、伝統的に縁起が良いとされているものを食します。これが来年の幸運をもたらすとされ、その発音や外観に基づいて決められ、様々な象徴とされているのです。
ここでは特に有名な7つの欠かせない食べ物を紹介しようと思います。
魚
魚(Yoo)の発音は余の発音と同じであるため、毎年いい収穫があることを示しています。
テーブルに運ばれてもほとんど食べられない場合や一部を残す場合がほとんどで、『年年有余』として、新しい一年が年始から年末まで平安に過ごせることを祈ります。
この魚の置き方にはさまざまな意味があり、例えば頭を来客者に向けると尊敬という意味を持ちます。
餃子
形が元宝(昔の中国貨幣、お椀のような形をした銀貨)のようであることから、富をもたらすものとしての意味を持ちます。
日本とは違い主に水餃子として食べられ、具材などはかなり自由度が高いです。主食とされるので皮ももっちりしており、非常に食べ応えがあります。
春節においては中に詰められた具材にも意味が込められており、なつめを食べると新年が甘く幸せなものであるとされ、落花生を食べると健康長寿になると言われています。また、餃子は家族皆で包むことが多く、家族団欒の場となっています。
春巻き
春巻きは中国では春餅と呼ばれ、昔から春を象徴する食べ物として食べられていました。形が金の延べ棒に似ていることから、富を表す食べ物と言われ主に中国東部で食べられています。
また、肉や野菜を多く包んだ春餅を端から端まで食べることは、終始貫徹の意味があるとされ縁起が良いとされています。
長寿麺
これは通常の麺よりも長い麺で、名前の通り長寿の願いを象徴しています。この麺は揚げたりゆでたりして汁と共に提供されますが、味付けは地域によって様々です。
麺が長いほど長寿になると信じられているので、麺を噛んだりしてはいけないとされています。
おもち
中国ではお餅を年糕(ニンゴウ) といい、発音が年高と同じため、身分や収入の向上の意味が込められた縁起の良い料理です。
この料理は歴史が長く、地域によって様々な食べられ方をしています。上海などでは餅を炒めた 後にスープにして食すことなどがあります。
元宵団子(ユエンシャオ)
中国語で団子は湯圓(タンユエン) と呼ばれ、家族団欒を意味する団圓と同じ発音でアルことから家族の絆を意味する縁起物とされています。
この団子の中身にはあんが含まれており、小豆あんやくるみあん、ナツメ あんなど様々なものがあり、地域によって異なります。最近ではスーパーにインスタント元宵が春節時によく売られています。
みかん・オレンジ・柚子
これらの果物は『黄金色』で、『豊か』『成功』『幸運』などを意味する縁起物とされています。
また、発音もそれぞれ吉や成に近く、飾ったり食べたりすることによって多くの富がもたらされるとされています。
中国以外の春節の祝われ方
中国以外にも、元々旧暦を使用していたアジア各国では旧正月を祝うことが多いです。
日本ではあまりなじみがありませんが、韓国やベトナムなどでは大きくお祝いされる伝統的な行事です。しかし、中国の春節とは違う部分も数多くあります
韓国
韓国では旧正月のことを『ソルラル』と呼び、こちらも家族団欒で祝います。定番料理としては日本のお雑煮に似たトッククを食べることが知られています。
これはスープの中に粘り気が弱く弾力のある餅をいれたもので、クッパに似たような味わいで食べやすいです。この料理は日本でも焼肉料理屋などでも食べることが出来たりします。
ベトナム
ベトナムでは旧正月のことを『テト』と呼び、梅や桃などの花を多く飾ってお祝いします。
ベトナムの家屋ではドアを入るとすぐにお茶セットが置かれた木の机がセットされているため、それぞれ近所の挨拶まわりをしながら玄関でお茶をいただくのが一般的です。
また、日本のおせちのように年末にバインチュンと呼ばれるちまきなどを多くつくり、新年はそれを食べて過ごします。
インドネシア
インドネシアの春節はイムレックと呼ばれ、こちらも休日として多く認知されています。イムレックの期間は大きな獅子舞や中華風の装飾で街が彩られ、お祭りのような雰囲気に町全体が包まれます。
しかし、元々強く根付いた文化と言うわけではなく、インドネシアの中心を担う華人が主に広げたものとされているため、文化的な部分は中国本土の春節にかなり近いと言えるでしょう。
日本では春節はほとんど認知されておらず、海外における文化という側面が強いです。これは明治時代に、脱亜入欧の風潮と財政難が重なって旧暦を撤廃してしまったためだとされています。
欧米文化を多く取り入れた結果、日本では新暦の正月を祝うようになったのです。ですが一部名残は残っています。
例えば正月の際に『新春』『迎春』と言った表現を用いるのは、正月の日付が暦上の春だったことに由来します。今の暦上だと春が真っ白く雪が積もった季節になってしまいますね。
横浜中華街での春節
日本における春節と言えば、横浜中華街では春節を祝うイベントが多く行われています。日本の中華街は現在、他の国の中華街とは少し異なり、中華人系のコミュニティという要素よりも寧ろ、商業の街としての機能を強く持っています。
これの皮切りとも言えるのが春節祭であり、1986年から開始され今年で37回目となります。地域の特徴を生かしながら差異化をはかり、日本での需要にこたえるための秘策が春節祭だったと言えるでしょう。
春節カウントダウン
春節を迎える1月22日の前夜にカウントダウンが行われます。この中では華やかな獅子舞が催され、新年を迎えるお祝いムードを作り上げます。
採青(サイツェン)
春節当日には、伝統の獅子舞である採青がけたたましい爆竹の鳴り響く中で行われます。
獅子は各店舗の繁栄を祝い練り歩きながら銅鑼や太鼓に合わせて激しく踊り、店先に吊るされた祝儀袋をくわえ爆竹を鳴らします。獅子舞が訪れるとその場所には人が殺到するので、なかなか写真に収めることは難しいかもしれません。
祝舞遊行
祝舞遊行では、華やかな皇帝衣装に身を包んだ行列や獅子舞、中国舞踊や箏の演奏など様々な催しをしながら街全体を練り歩きます。これらの演技は全て観客から近い場所で行われるため、お祝いの雰囲気を存分に楽しむことが出来るでしょう。
獅子舞にはそれぞれの表情があり、よく観察してみるとかわいらしさなどを感じることが出来るので見比べてみるのも楽しいかもしれません。
元宵節燈籠祭
これは春節の最後を飾るもので、階段状になっている横濱媽祖廟に多くの赤い燈籠を奉納します。この際に見ることのできる奉納舞は非常に優美なもので、見ていて飽きません。
また、この燈籠にはメッセージを書くことが出来るので、中華街を訪れた際はぜひ書いて奉納してみてくださいね。
実際私は横浜中華街の春節に訪れたことがありますが、とても華やかで、その場にいるだけでわくわくしてくるようなものでした。
日本に居ながらも海外の雰囲気を味わえる、非常に良い機会だと思います。
福を呼ぶChinese style
漢字の読み方が一緒だとか、縁起が良いとされる色や動物などこれでもかと組み合わせ、縁起を担ぐことでは隙がないChinese styleアイテムたち。
「喜楽」「平安」紐についている「お金」で子供の人生が「楽しく、病にかからず、お金に困らない人生になりますように」という意味が込められている、中国で子供の出生時などに使われるお守り。
中国の干支切り絵をモチーフにしたレザー(ヤギ革)の小銭入れ。職人が一点ずつ革に型押しをし色付けをして作っています。自分の干支で選べばお守りとして、今年の干支で選べば運気UPに。お好きな動物で選んでもOK!大きく口が開いて使い易く人気の形です。
表面に描かれた招財進寶(ショウザイシンポウ)とは、「宝を求めて前進すれば、必ず蓄財を招き、子孫繁栄につなげることが出来る」という意味。別名「呼び銭」。
財布に入れて、お金を更に呼び込もう。
いかがだったでしょうか。
隣国の正月、春節には日本と異なった様々な特徴がありますが、これからの健康や家族の絆を祈る という意味は世界共通なのかもしれませんね。
春節に興味がわいた!という場合は日本三大中華街である「横浜中華街」と「神戸南京町」、「長崎新地中華街」を訪れると春節を肌身で感じ、楽しむことが出来るでしょう。うさぎのように軽い足取りで訪れてみては?
豆まきで炒った豆を使う理由知ってる?▼
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