2022.12.22

お正月は初詣に行こう!参拝のマナーや作法を詳しく解説

お正月といえば、家族や友人と初詣に出かける人も多いですよね。しかし「参拝のマナーがわからない」「作法に自信がない」という人は少なくありません。厳かで清々しく1年のスタートを切るためにも、お参りする際の基本的な作法は覚えておきたいところ。そうすれば初詣にも自信を持って行けるはずです。

この記事では初詣に行く前に知っておきたい参拝方法や、初詣にまつわる注意点などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

初詣とは

「初詣」とは、年が明けて初めてお寺や神社へお参りすることです。「詣」には神仏にお参りするという意味があります。

お正月には初詣に行くのが毎年恒例となっている人は多いでしょうが、なぜ元旦に参拝するのか由来についてご存じですか?まずは初詣とは一体どういうものなのか確認しておきましょう。

初詣の由来

初詣の由来は、平安時代から伝わる風習「年籠り(としごもり)」といわれています。
年籠りとは、大晦日の夜から元旦の朝にかけて一家の長が氏神様のいる神社にこもり、寝ずに祈願するというものです。

その後、大晦日にお参りする「除夜詣(じょやもうで)」と元旦にお参りする「元日詣(がんじつもうで)」に分かれていきました。後者が初詣の原型になったといわれています。

江戸時代になると、人々はその年の縁起のいい方角(恵方)に位置する神社にお参りする「恵方詣(えほうまいり)」をするようになりました。
恵方といえば、現代では節分に食べる恵方巻きがおなじみですね。恵方は毎年変わるため、当時は同じ社寺に毎年お参りする風習はなかったようです。

その後、元日詣だけが残りました。初詣という言葉は1885年の『東京日日新聞』で用いられたことがきっかけとされています。明治時代には鉄道の発達により、人々は恵方でなくても遠方の好きな社寺に参拝しやすくなりました。
このようにして現代の初詣へと変わっていったのです。

なぜお正月に初詣に行くの?

初詣に行く目的は、昨年1年を無事に過ごせた感謝を伝え、新年がいい年になるように願うことが目的です。真っ先に自分のお願い事をするのではなく、神様に感謝するのが先です。

願い事をするときも、ただお願いするのではなく「○○を頑張りますのでお力添えをお願いします」とお願いするのがよいとされています。

鳥居

知っておきたい参拝の作法5つ

参拝するときに知っておきたい作法やマナーをご紹介します。次の5つを覚えておけば、自信を持って参拝できるでしょう。

鳥居をくぐるときのポイント

神社の鳥居には、神域と人間の世界を区切る結界のような意味があるといわれています。そのため鳥居をくぐるときは、一礼してからくぐるのが丁寧な作法です。参拝を終えて帰るときも、鳥居をくぐるときは社殿の方に向き直って一礼します。

鳥居02

また、鳥居をくぐるときは、参道の中央から遠い方の足を先に踏み出すのが正しい作法です。
たとえば右側を歩くときは右足、左側を歩くときは左足から踏み出します。これは参道の中央の神様に敬意を払い、お尻を向けないようにするためです。

参道は歩く場所に気をつけよう

神社の鳥居から本殿まで続く道を「参道」といいます。参道の中央は「生中(せいちゅう)」といい、神様の通り道とされているため、真ん中を避けて右側か左側を歩きましょう。中央を横切らなければいけないときは、軽く頭を下げてから横切るのが正しい作法です。

手水で身を清めましょう

本殿をお参りする前には手水舎で身を清めましょう。手水の手順をご紹介します。

  • ハンカチを用意し、軽く一礼してはじめます
  • 右手で柄杓の柄を持ち、水をすくって左手を洗います
  • 柄杓を左手に持ち替え、右手を洗います
  • もう一度右手に持ち替え、左手に水をためて口をすすぎます
  • 左手をもう一度洗い、柄杓を両手で立てて柄の部分に水を流します
  • 柄杓を元に戻します
  • ハンカチで手と口を拭き、一礼して手水を終えます
手水舎

口をすすぐときは、柄杓に口をつけないようにしましょう。また、水を飲まないように注意してください。

手水は基本的に上記の手順でおこないますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、柄杓を使わない方法に変更しているところや、手水舎が封鎖されているところもあります。参拝する神社に合わせて行いましょう。

お賽銭を入れるとき・鈴を鳴らすときは丁寧に

拝殿で参拝するときに、お賽銭を入れるのと鈴を鳴らすのとどちらが先なのか悩んだことはありませんか?実は、どちらが先か厳密に決まっているわけではありません。

賽銭箱にお賽銭を入れるときは、乱暴に投げたりせず丁寧に入れましょう。「賽」には「神から受けた福に感謝して祀る」という意味があります。そもそもお賽銭は、お願い事をするためのものではなく、感謝の気持ちを表すためのものです。そのような意味を考えると賽銭箱に入れるときは自然と丁寧になるでしょう。

お賽銭

賽銭箱の上に吊り下げてある鈴は「本坪鈴(ほんつぼすず)」と呼ばれています。鈴を鳴らすのは、鈴の音色で参拝者を祓い清め、神様とつながるためだといわれています。

本坪鈴には鈴緒(すずお)という綱やひもがぶら下げられているため、優しく鳴らしましょう。鈴の鳴らし方については神社庁のホームページにもとくに記載はありませんが、自分を清めるため、そして神様をお呼びするために鳴らすという意味を考えれば、激しく鳴らすよりも優しく鳴らす方がふさわしいと考えられます。

拝礼の基本的な手順

拝礼の作法は二拝二拍手一拝が基本です。二礼二拍手一礼ともいいます。神社によっては拝礼方法が異なることもあるため、確認しておきましょう。

ここでは基本的な二拝二拍手一拝の手順をご紹介します。

  • 賽銭箱の前で一礼します
  • 本堂前に香炉があれば線香を供えます
  • お賽銭を入れます
  • 鰐口(わにぐち)を鳴らします
  • 静かに手を合わせて拝みます
  • 最後に一礼します

以上が基本的な手順ですが、心をこめて祈ることが何より大事です。

参拝する場所や期間に決まりは?

初詣は正月三が日(1/1〜1/3)に出かけるのが一般的ですが、三が日に行けなかった場合は松の内までに行きます。松の内とは門松などのお正月飾りを飾っておく期間のことで、関東は1/7まで、関西は1/15までを指します。

松の内

また、初詣は地域の氏神様に参拝するのが良いとされています。氏神様とは、自分の住んでいる土地の守り神のことです。遠方の有名な神社やお寺にお参りしたいときは、まず地域の氏神様にお参りしてから行くようにしてはいかがでしょうか。

その他の注意点

初詣の参拝のマナーや作法をご紹介しましたが、その他にも知っておいた方がよい注意点がありますのでご紹介します。

初詣の服装

初詣の服装は正装する必要はないものの、神様にご挨拶に行くのですから、清潔感があるきちんとした服が理想的です。派手すぎる服や露出が多い服などは避けましょう。

また、初詣の時期は寒いため、帽子やマフラーなどの防寒具を着用する方が多いでしょうが、お参りするときは外すのがマナーです。ただし、初詣の人混みの中で着脱は大変なので、コートやマフラーはそのままで、帽子や手袋だけでも外した方がよいでしょう。

願い事について

拝殿で賽銭箱にお賽銭を入れたら、いきなり願い事をしていませんか?合掌したらまずは自分の名前と住所を述べ、「昨年はありがとうございました」「無事に合格できました」など、感謝の気持ちや報告を伝えましょう。願い事を祈願するのはその後です。基本的に願い事は一つにしておきます。

願い事

何度も参拝していい?

元日は家族と初詣、1月2日は友人と初詣というように、何度も参拝していいものなのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
初詣の回数に決まりはないので、何度も参拝して構いません。西日本では「三社参り」といって、初詣に3つの神社を詣でる風習がある地域もあります。

お賽銭の金額

お賽銭は、神社では神様へのお供え、お寺ではお布施にあたります。金額に決まりはありません。お賽銭を縁起のいい語呂合わせで選ぶ人もいますので、いくつかご紹介します。

●5円…ご縁がありますように
●11円…いいご縁がありますように
●15円…十分なご縁がありますように
●25円…二重にご縁がありますように
●45円…始終ご縁がありますように

また、10円は「遠縁」になるので縁起が語呂合わせでは縁起が悪いとされます。

しかし、大事なのは心なので、お賽銭の金額や語呂合わせにご神徳が左右されるわけではありません。自分の気持ちに合わせて金額を選ぶのがよいでしょう。

喪中でも初詣に行っていい?

親族が亡くなったときに、喪に服すことを「服忌」といいます。「忌」は故人の祀りに専念する期間で、「服」は故人への哀悼の気持ちを表す期間です。

服忌について地域に慣例があれば従うのがよいでしょう。慣例がない場合は、五十日祭までが忌の期間(忌中)、一周忌までが服の期間(喪中)とされます。

忌中は神社への参拝を避けた方がよいとされているため、初詣に行かない方がよいでしょう。忌中を過ぎれば神社への参拝は問題ないとされています。

終わりに

初詣の参拝マナーや作法をご紹介しました。参拝方法を頭に入れておけば、知らず知らずのうちにマナー違反をすることもなくなり、初詣は自信を持って参拝できるでしょう。

後編では初詣をより楽しむための方法をご紹介します。毎年運試しのおみくじを楽しみにしている人も多いでしょうが、おみくじについても詳しく解説しますので、ぜひお読みください。

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