人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
令和4年第二期あまのいわと学校第二回の舞台は、高千穂から直線距離にしておよそ800kmの長野県戸隠に移ります。 第一回に続いて、今回も天気は良好。雨予報だった、事前の天気予報を覆しました。
戸隠神社中社境内にある参集館にお集まり頂き、学校の開催概要やこの学校でどんなことを学んでいくのかということを説明後、
の講師陣の紹介を行いました。 その後、参加者の皆さまもそれぞれ自己紹介をして頂きます。
その後、戸隠神社中社境内のご案内を禰宜の楠川さんのご説明を頂きながら隅々まで周っていきます。
御神木、樹齢700年を超える「三本杉」、また普段では見落としがちな摂社等、禰宜を務める楠川さんだからこそ聞ける様々なご説明を頂けました。
境内ご案内のあとは、戸隠神社中社本殿にて、あまのいわと学校一同で正式参拝を致します。 今年も学校が無事執り行われますように、また、参加者皆さんのご健康をご祈祷していただきます。
参集館に戻り、「式年大祭」のDVDを鑑賞します。 このお祭りは7年に一度、そして1ヶ月間にわたり行われる戸隠神社で最も重要な御神事とのこと。
戸隠五社の一つ、宝光社の御祭神・天表春命(アメノウワハルノミコト)が御父神、天八意思兼命(オモイカネノミコト)が祀られている中社にお渡りになり、そして。2週間の御同座と奥社への御奉告がなされます。
2日間の滞在だけでは目に出来ない、太々神楽奉納の様子も見ることができました。
あまのいわと学校の講師に名を連ねるプロ登山家・竹内洋岳さんですが、今回は鳥取からリモート出演。 竹内さんにお話を聞く前に、2022年6月にNHKにて放送された「にっぽん百名山「長野 戸隠山~知られざる神々の座へ~」」の鑑賞をしました。 日本人で唯一8000m峰14座の登頂を成し遂げた竹内さんの案内で、古くから修験の山として知られた戸隠山を紹介する内容の番組です。
杉並木が続く奥社への参道のさらに先、ノコギリのような険しい峰の戸隠山頂までの様子を映像で体験します。 頂上付近、最大の難所の「蟻(あり)の塔渡り」は、両側絶壁、幅わずか50㎝ほどの道。 番組内で竹内さんはスタスタと歩いていますが、映像だけでも身震いするような光景でした・・・・。
番組鑑賞後、島根に滞在中の竹内さんにつなぎ、オンラインにて登山家視点の戸隠山の魅力についてお話を頂きました。
初日の締めくくりは、天岩戸神社・戸隠神社両宮司による対談です。
弟・須佐之男命(スサノオノミコト)の横暴に耐え切れなくなった姉・天照大御神(アマテラスオオミカミ)は天岩戸にお隠れになります。世の中は闇になり、様々な禍が発生し、困った神々は四苦八苦の末、天照大御神を岩戸から出すことに成功します。
その際、天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)が投げ飛ばした岩戸が、遠く信州まで飛び、その御神体の「戸隠山」となった、といわれております。
この神話で結ばれている高千穂・岩戸と長野・戸隠のそれぞれ当地で語り継がれている天岩戸開き神話関連の話を、両宮司からお聞きしました。 それぞれのお神楽で演じられている、天岩戸開き神話の描写の違い、また現代においても姉妹都市として交流は続いている、等々、非常に興味深い時間を過ごしました。
早朝6時。 まだ薄暗い中社境内に一同集合します。
戸隠神社は、 「宝光社」 「火之御子社」 「中社」 「九頭龍社」 「奥社」 の5つで構成されています。
今日は一日かけて、5社巡りのフィールドワーク。早朝は中社~九頭龍社~奥社の道のりです。
今回の学校では特別ゲストとして、地元在住・戸隠古道ガイドの吉本さんにご案内いただき、参道を歩きます。
普段見逃してしまうような祠、史跡、また植物・生物など戸隠在住ならではの幅広い知識でご案内いただき、みなさん興味津々。
奥社に続く杉並木はいつ来ても圧巻です。
中社から1時間ほど歩き、奥社にたどり着きました。 こちらの御祭神は天岩戸を投げ飛ばした張本人、天手力男命です。座学で学んだ神話に登場する神々の名前が次々と表れ、知識が体験を経てそれぞれの身にしみてきます。
戸隠の魅力は手付かずの自然が多く残されているところにもあります。 昨年はまさかの降雪でしたが、今年は紅葉が色付き、また違った一面を見ることができました。
修験の道だったその昔、この参道は現在ほど整備されていなかったであろう、と吉本さんもおっしゃっていました。 険しい山道を歩き続け、この場所にたどり着き、高くそびえる戸隠山のさらに頂上まで進んでいった先人達の偉大さに感無量でした。
早朝からの参拝を終え、中社近辺にて昼食をとります。 戸隠といえば日本三大そばのひとつとされる、戸隠そばが有名ですね。
修験者の携行食としてそばがきが入ってきたことがその由来といわれているそうです。 そしてなんとこの時期は新そばの季節なんです。 頂いたそばも、前日に解禁されたばかりの今年の新そば。コシ・歯ごたえよく、何杯でもいけてしまう素晴らしいお味でした。
戸隠宝光社・火之御子社 参拝フィールドワーク
昼食後、午後もまた古道ガイド吉本さん案内の元、フィールドワークに向かいます。残すは宝光社・火之御子社です。
宝光社の本殿に続く階段はなんと200段以上。 そばで膨れた身体が一気に重く感じます。
明治以前、神仏習合のころまでは仏教寺院だったことから、本殿の構えにも仏教色を感じます。
神道と書いて「かんみち」と呼ばれる中社に続く参道をあるいて行きます。
その途中にあるのが火之御子社です。 他のお社が神仏分離以前、仏教寺院だったのに対し、この火之御子社だけは一貫して神社であったとされています。
こちらもまた天岩戸開き神話で重要な役割を果たす、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が御祭神として祭られています。 こじんまりとしていますが、歴史を感じさせる趣のある社殿。
これで5社全ての参拝を終えて、中社に戻ります。
参集館に戻り、閉講式を迎えました。 参加者皆様にそれぞれご感想を頂きます。
最後に寄せ書きを頂き、集合写真を撮りました。
2日間を通じて、感じたことは人それぞれだったように思いますが、参加者みな共通して初日開講式の表情に比べ明るく、すっきりとした顔になっていました。 参加者皆様、ご出身、コミュニティーはそれぞれ別ですが、2日間のプログラムの中でこのあまのいわと学校がきっかけで、新たな繋がりができ、学びだけでなく、交流の場にもなっていました。
そんな光景を見ていると、私達が掲げている、「天岩戸開き神話を、日本人の心の物語として一人でも多くの方語り部となっていただき、現世に広く伝えていこう」、という思いがこうやって人の繋がりによって波及してどんとんと拡がっていくだろう、と確信を持てました。
さて、12月はいよいよ今年度の最終回、高千穂・岩戸地区に戻り、注連縄張りの御神事に参列します。 学びの集大成が年末、注連縄張り御神事として執り行われます。 わたしたち、あまのいわと学校はただ参列するのではなく、御神事のお手伝いをするまさに当事者として、同地に赴きます。
引き続き受講生募集中です。 神話の地で皆さまの参加、お待ちしております!
【あまのいわと学校 学費】
●第3回…¥44,000(税込)宮崎県高千穂:詳細はこちら
※交通費・宿泊費・食事代を含まず
【お支払い方法】
クレジットカード/Amazon Pay ※お申し込みには会員登録が必要です。
前回のレポート記事はこちら▼
【第二期】あまのいわと学校 第1回レポート
この記事が好きなあなたにおすすめ▼
登拝女子-前編- 私たち、登拝いってみました
10月22日(土)
令和4年第二期あまのいわと学校第二回の舞台は、高千穂から直線距離にしておよそ800kmの長野県戸隠に移ります。
第一回に続いて、今回も天気は良好。雨予報だった、事前の天気予報を覆しました。
天岩戸学校説明&講師紹介
戸隠神社中社境内にある参集館にお集まり頂き、学校の開催概要やこの学校でどんなことを学んでいくのかということを説明後、
の講師陣の紹介を行いました。
その後、参加者の皆さまもそれぞれ自己紹介をして頂きます。
戸隠神社中社境内ご案内
その後、戸隠神社中社境内のご案内を禰宜の楠川さんのご説明を頂きながら隅々まで周っていきます。
御神木、樹齢700年を超える「三本杉」、また普段では見落としがちな摂社等、禰宜を務める楠川さんだからこそ聞ける様々なご説明を頂けました。
戸隠神社中社正式参拝
境内ご案内のあとは、戸隠神社中社本殿にて、あまのいわと学校一同で正式参拝を致します。
今年も学校が無事執り行われますように、また、参加者皆さんのご健康をご祈祷していただきます。
戸隠神社式年大祭DVD鑑賞
参集館に戻り、「式年大祭」のDVDを鑑賞します。
このお祭りは7年に一度、そして1ヶ月間にわたり行われる戸隠神社で最も重要な御神事とのこと。
戸隠五社の一つ、宝光社の御祭神・天表春命(アメノウワハルノミコト)が御父神、天八意思兼命(オモイカネノミコト)が祀られている中社にお渡りになり、そして。2週間の御同座と奥社への御奉告がなされます。
2日間の滞在だけでは目に出来ない、太々神楽奉納の様子も見ることができました。
プロ登山家・竹内洋岳さんによるオンライン座学
あまのいわと学校の講師に名を連ねるプロ登山家・竹内洋岳さんですが、今回は鳥取からリモート出演。
竹内さんにお話を聞く前に、2022年6月にNHKにて放送された「にっぽん百名山「長野 戸隠山~知られざる神々の座へ~」」の鑑賞をしました。
日本人で唯一8000m峰14座の登頂を成し遂げた竹内さんの案内で、古くから修験の山として知られた戸隠山を紹介する内容の番組です。
杉並木が続く奥社への参道のさらに先、ノコギリのような険しい峰の戸隠山頂までの様子を映像で体験します。
頂上付近、最大の難所の「蟻(あり)の塔渡り」は、両側絶壁、幅わずか50㎝ほどの道。
番組内で竹内さんはスタスタと歩いていますが、映像だけでも身震いするような光景でした・・・・。
番組鑑賞後、島根に滞在中の竹内さんにつなぎ、オンラインにて登山家視点の戸隠山の魅力についてお話を頂きました。
天岩戸神社・戸隠神社 両宮司対談
初日の締めくくりは、天岩戸神社・戸隠神社両宮司による対談です。
弟・須佐之男命(スサノオノミコト)の横暴に耐え切れなくなった姉・天照大御神(アマテラスオオミカミ)は天岩戸にお隠れになります。世の中は闇になり、様々な禍が発生し、困った神々は四苦八苦の末、天照大御神を岩戸から出すことに成功します。
その際、天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)が投げ飛ばした岩戸が、遠く信州まで飛び、その御神体の「戸隠山」となった、といわれております。
この神話で結ばれている高千穂・岩戸と長野・戸隠のそれぞれ当地で語り継がれている天岩戸開き神話関連の話を、両宮司からお聞きしました。
それぞれのお神楽で演じられている、天岩戸開き神話の描写の違い、また現代においても姉妹都市として交流は続いている、等々、非常に興味深い時間を過ごしました。
10月23日(日)
戸隠奥社・九頭龍社 参拝フィールドワーク
早朝6時。
まだ薄暗い中社境内に一同集合します。
戸隠神社は、
「宝光社」
「火之御子社」
「中社」
「九頭龍社」
「奥社」
の5つで構成されています。
今日は一日かけて、5社巡りのフィールドワーク。早朝は中社~九頭龍社~奥社の道のりです。
今回の学校では特別ゲストとして、地元在住・戸隠古道ガイドの吉本さんにご案内いただき、参道を歩きます。
普段見逃してしまうような祠、史跡、また植物・生物など戸隠在住ならではの幅広い知識でご案内いただき、みなさん興味津々。
奥社に続く杉並木はいつ来ても圧巻です。
中社から1時間ほど歩き、奥社にたどり着きました。
こちらの御祭神は天岩戸を投げ飛ばした張本人、天手力男命です。座学で学んだ神話に登場する神々の名前が次々と表れ、知識が体験を経てそれぞれの身にしみてきます。
戸隠の魅力は手付かずの自然が多く残されているところにもあります。
昨年はまさかの降雪でしたが、今年は紅葉が色付き、また違った一面を見ることができました。
修験の道だったその昔、この参道は現在ほど整備されていなかったであろう、と吉本さんもおっしゃっていました。
険しい山道を歩き続け、この場所にたどり着き、高くそびえる戸隠山のさらに頂上まで進んでいった先人達の偉大さに感無量でした。
戸隠といえば・・・・
早朝からの参拝を終え、中社近辺にて昼食をとります。
戸隠といえば日本三大そばのひとつとされる、戸隠そばが有名ですね。
修験者の携行食としてそばがきが入ってきたことがその由来といわれているそうです。
そしてなんとこの時期は新そばの季節なんです。
頂いたそばも、前日に解禁されたばかりの今年の新そば。コシ・歯ごたえよく、何杯でもいけてしまう素晴らしいお味でした。
戸隠宝光社・火之御子社 参拝フィールドワーク
昼食後、午後もまた古道ガイド吉本さん案内の元、フィールドワークに向かいます。残すは宝光社・火之御子社です。
宝光社の本殿に続く階段はなんと200段以上。
そばで膨れた身体が一気に重く感じます。
明治以前、神仏習合のころまでは仏教寺院だったことから、本殿の構えにも仏教色を感じます。
神道と書いて「かんみち」と呼ばれる中社に続く参道をあるいて行きます。
その途中にあるのが火之御子社です。
他のお社が神仏分離以前、仏教寺院だったのに対し、この火之御子社だけは一貫して神社であったとされています。
こちらもまた天岩戸開き神話で重要な役割を果たす、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が御祭神として祭られています。
こじんまりとしていますが、歴史を感じさせる趣のある社殿。
これで5社全ての参拝を終えて、中社に戻ります。
閉講式
参集館に戻り、閉講式を迎えました。
参加者皆様にそれぞれご感想を頂きます。
最後に寄せ書きを頂き、集合写真を撮りました。
2日間を通じて、感じたことは人それぞれだったように思いますが、参加者みな共通して初日開講式の表情に比べ明るく、すっきりとした顔になっていました。
参加者皆様、ご出身、コミュニティーはそれぞれ別ですが、2日間のプログラムの中でこのあまのいわと学校がきっかけで、新たな繋がりができ、学びだけでなく、交流の場にもなっていました。
そんな光景を見ていると、私達が掲げている、「天岩戸開き神話を、日本人の心の物語として一人でも多くの方語り部となっていただき、現世に広く伝えていこう」、という思いがこうやって人の繋がりによって波及してどんとんと拡がっていくだろう、と確信を持てました。
さて、12月はいよいよ今年度の最終回、高千穂・岩戸地区に戻り、注連縄張りの御神事に参列します。
学びの集大成が年末、注連縄張り御神事として執り行われます。
わたしたち、あまのいわと学校はただ参列するのではなく、御神事のお手伝いをするまさに当事者として、同地に赴きます。
引き続き受講生募集中です。
神話の地で皆さまの参加、お待ちしております!
あまのいわと学校 第3回お申し込み受付中!
【あまのいわと学校 学費】
●第3回…¥44,000(税込)宮崎県高千穂:詳細はこちら
※交通費・宿泊費・食事代を含まず
【お支払い方法】
クレジットカード/Amazon Pay
※お申し込みには会員登録が必要です。
前回のレポート記事はこちら▼
【第二期】あまのいわと学校 第1回レポート
この記事が好きなあなたにおすすめ▼
登拝女子-前編- 私たち、登拝いってみました