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還暦って、60歳?61歳?どうして還暦と言うの?還暦に関して、なんとなく疑問に思っていたけど、考え出すと気になってしょうがない!すると「古希や喜寿とは何が違うのだろう」とも思ってしまいます。他には何があるのでしょうか?
日本の伝統行事である長寿祝いは賀寿(がじゅ)と呼ばれています。そして、年齢ごとに異なる意味やテーマカラーが存在します。この記事では、長寿祝いの正しい年齢や由来について詳しく紹介します。さらに喜ばれるプレゼントの選び方や、避けるべきタブーとされるマナーまで丁寧に解説します。
還暦は満60歳です。最初の長寿祝いの還暦は大切な節目であり、満60歳で祝福するのが一般的です。誕生日に祝う家庭が多いものの、家族が集まりやすい敬老の日やお正月に合わせるケースもあります。ところで還暦、つまり暦が戻るとはどういう意味なのでしょうか?数え年で61歳となるのですが、数え年と満年齢の使い分けについても解説します。
還暦(かんれき)とは、満60歳(数え年61歳)で迎える人生の大切な節目のお祝いです。干支(十干十二支)が60年で一巡し、生まれた年の暦に還ることに由来します。
干支(えと)とは日本で古くから使われている暦の基準です。本来、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)から構成されています。
■十干
甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)
■十二支
子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)
これらは毎年、双方が1つずつ進みながら組み合わさっていきます。たとえば、1年目が甲子(きのえね)、2年目は乙丑(きのとうし)となります。つまり、干支といえば通常は十二支をいいますが、実際は「きのえね」「きのとうし」のように、十干も合わせて、干支なのです。
十干は10年、十二支は12年で一巡します。十干と十二支がひとつずつ組み合わさり、再び同じ「甲子」になるのが60年です。生まれた年と同じ干支が60年後に還ってくることから、「還暦」と呼ばれます。
還暦のお祝いとして赤いちゃんちゃんこを着る風習があります。そこには主に2つの意味が込められています。
1つ目は、「赤ちゃんに還る」意味です。干支が還る60年は人生の新たなスタートラインです。そのため、かつて子供の防寒着として親しまれていたちゃんちゃんこを贈る文化が定着しました。
2つ目は、魔除けの意味です。古来より、赤色には厄を払う強い力があると信じられてきました。主役に赤いちゃんちゃんこを身につけてもらうことで、これからの人生における病気や災いを退け、今後のさらなる健康と長寿を願う気持ちが重ねられています。
日本では、年齢の数え方に、数え年と満年齢があります。生まれた年を1歳とし、元旦を迎えるごとに歳を重ねるのが数え年です。今日、生まれた赤ちゃんは1歳で次の元旦に2歳になります。
一方、誕生日を基準にした満年齢は、零歳から始まります。今日、生まれた赤ちゃんは来年の今日、1歳になり、それまでは零歳児です。このように、数え年と満年齢では、生まれた時期によって1〜2歳の差になることもあります。
干支の考え方で、暦は60年で元に還るのでしたね。そうすると、生まれた年から数えはじめると60年で一周し、61年目に生まれた年が還ってきます。甲子(きのえね)の年に生まれた人が、次の甲子になるのは数え年では61歳、満年齢では60歳となります。還暦は昔の日本では数え年の61歳と表現をして祝うのが一般的でした。しかし、現代では誕生日を基準とする満年齢の60歳でお祝いをする家庭が主流になっています。
長寿祝いを行うタイミングに、厳密な決まりはありません。本人の誕生日およびその近くの日付に合わせるのが最も一般的です。誕生日以外では、9月の第3月曜日にある敬老の日にお祝いの席を設ける家庭もあります。また、お正月やゴールデンウィーク、お盆休みなど、家族が集まりやすい連休のタイミングを選ぶのでも問題ありません。
還暦以降もさまざまな長寿祝いの節目があり、それぞれに象徴する色が定められています。名称ごとの年齢と色は、以下の通りです。
茶寿、皇寿、大還暦に関しては、特に象徴する色は決まっていません。
長寿祝いの名称は、文字の分解や語呂合わせ、あるいは中国の古典に由来するものばかりです。還暦から始まる各年齢には合わせたテーマカラーが決まっており、節目ごとに衣服や贈り物を手渡して健康を願う習慣があります。それぞれの節目が持つ具体的な意味と由来を解説します。
暦として用いられる干支、すなわち十干と十二支が順番に組み合わされることが由来です。この組み合わせは60年で一巡するため、暦が還るとみなされ、満60歳を還暦と呼びます。約60歳を「アラカン」と呼ぶこともあります。
中国の唐時代に活躍した詩人・杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」が由来です。70歳まで生きることが稀(まれ)であったことから、70歳を古稀としました。その後、略字の希も使われるようになり、70歳を「古稀」あるいは「古希」と呼びます。ただし現代では70歳は珍しくなく、平均寿命よりはるかに若い年齢です
「喜」の草書体が「七十七」に見えることから、喜寿と呼ばれています。文字の形に由来する、日本らしい発想の名称といえるでしょう。7は日本でもラッキーナンバーであるため、それが重なる77歳はお祝いに値するとして、縁起の良い「喜ぶ」を、当てて喜寿としました。
漢字の「傘」は「ひとがしら(部首)」「人の字が4つ」「漢字の十」に分解されます。この中から、「人の字が4つ」の部分を無くした字が、略字として広く用いられています。つまり「人」の下に「十」ですね。上の部分を「八」と読むと八十になるため、80歳は「傘寿(さんじゅ)」です。
日本文化と切り離せないお米は八十八の手間を掛けて育てられます。「米」を分解すると「八十八」になります。米寿は最も多くの日本人に親しまれている長寿のお祝いです。末広がりの「八」が重なることから、とてもめでたいとされています。
「卒」の略字は「卆」です。この字は「九」と「十」の組み合わせですので、卒寿の由来となりました。90歳のことを卒寿(そつじゅ)と呼びます。九は最高の陽数として、縁起が良いとされています。90代は最高の陽の気が満ちた大変めでたい世代で、その始まりの90歳は非常に尊い節目です。
漢字の「百」から上の「一」を取ると「白」になります。そのため、99歳を白寿(はくじゅ)と呼びます。すなわち、百から一を取り除き、99にする知的なパズルです。99は最高の陽の数字が重なる「重陽」の数字です。エネルギーに満ち溢れており、お祝いとしても意味があります。
100歳は百寿、読み方もそのまま「ひゃくじゅ」です。他に「ももじゅ」と読むこともあります。また100年間は1世紀であるため「紀寿」とも言われます。
茶寿は108歳です。「茶」のくさかんむりは十が2つあり、残りの部分は八十八と分解できます。「十、十、八十八」を足すと、108歳ですね。
皇寿も似たような由来により111歳を表します。白が99であることは白寿の項目で解説しました。残りの「王」は、「一、十、一」を表します。合計すると、111歳です。このように、漢字パズルで長寿のお祝いは構成されることもあります。
最後の大還暦は120歳です。還暦が2回分ですので、大還暦ですね。
長寿祝いには、これからも健康で長生きしてほしい家族の願いが込められています。同時に、これまで支えてくれたことへの感謝を伝える大切な機会でもあります。
長年働き続けてきたこと、家族を育ててきたこと、地域や周囲の人を支えてきたこと。そうした積み重ねに対して、あらためて感謝を伝える日と考えると、お祝いの意味がより深く感じられます。
日本では古くから、人生の節目ごとに家族や周囲の人々でお祝いする文化が受け継がれてきました。七五三や成人式、結婚式なども、その考え方に基づく風習です。
長寿祝いもその一つとして、世代を越えて大切にされてきました。形式にとらわれすぎず、感謝の気持ちを言葉や贈り物にして伝えることが、何より相手が喜ぶお祝いにつながります。
長寿祝いのプレゼントには、日常で使いやすい実用品と、縁起の良いモチーフを取り入れたアイテムの二つの方向性があります。相手の好みや暮らし方に合わせて選ぶとよいでしょう。
箸や湯呑み、扇子、ストール、バッグなど、毎日の暮らしに取り入れやすいアイテムは長寿祝いの定番です。使うたびにお祝いの気持ちを思い出してもらえるところが、実用品ならではの魅力といえます。
中でも扇子は、末広がりの形から縁起物としても親しまれており、名入れができるものを選ぶと特別感も演出できますね。
夏場のお祝いであれば涼を感じられるうちわ、季節を問わず使える扇子など、渡す時期に合わせて選ぶとギフトとしておすすめです。
だるまや招き猫、鶴亀、ふくろうなどは吉祥文様のモチーフです。このような文様は、贈り物として縁起がよく喜ばれます。だるまは何度倒れても起き上がることから粘り強さの象徴とされ、招き猫は福を招く縁起物として知られています。
中でも鶴亀は「鶴は千年、亀は万年」の言葉のとおり、長寿の象徴として古くから親しまれてきた組み合わせです。縁起の良いモチーフをあしらった箸のセットも、実用性と華やかさを兼ね備えた贈り物としておすすめです。
毎日の食卓で使えるうえに、鶴亀などのモチーフが目に入るたびに、お祝いの気持ちを思い出してもらえます。
長寿のお祝いには、華やかで縁起のよい意味を持つ花を贈るのがおすすめです。代表的なのは、胡蝶蘭です。蝶が舞うような美しい姿から幸福が飛んでくる意味を持ちます。また、バラは色によってさまざまな花言葉があり、赤は愛情、ピンクは感謝の気持ちを表せます。
ほかにも、明るく元気な印象を与えるガーベラや、季節の花を取り入れたフラワーアレンジメントも人気です。相手の好きな色や雰囲気に合わせて選ぶと、より心のこもった贈り物になるでしょう。
せっかくの贈り物だからこそ、渡し方やマナーを押さえておくと、より気持ちが伝わりやすくなるでしょう。長寿祝いは人生の大きな節目を祝うおめでたい行事です。相手に喜んでもらうためには、伝統的な礼儀やしきたりを知っておくことが大切です。
ここでは、お祝いのギフトの選び方から贈るタイミング、避けたい贈り物まで、確認しておきたい基本のマナーを解説します。
長寿祝いのギフトには、のし紙を付けるのが一般的です。水引は、何度あってもおめでたいお祝い事であるため、紅白または金銀の蝶結び(花結び)を選びます。
表書きは、水引の上に「御祝」や、年齢に合わせた「祝還暦」「祝古希」などを記載しましょう。水引の下には、贈り主の名前をフルネームで書き入れます。連名で贈る場合は、目上の人から順に右から書き、3名を超えるときは「一同」とまとめるのがマナーです。
贈り物を渡す時期は、基本的には誕生日当日、または誕生日の直前の週末など、お祝いしたい気持ちがまっすぐ伝わるタイミングがベストです。家族や親戚の集まりを予定している場合は、その当日に手渡しするのも喜ばれます。もし当日や直前に渡すのが難しく、配送で贈る場合は、誕生日よりも遅れて届くことは避け、必ず誕生日の当日かそれ以前の日付に指定して手配するのがマナーです。
長寿祝いの贈り物は、相手への敬意や健康を願う気持ちが伝わるものを選ぶことが大切です。一方で、「死」や「苦」を連想させるものや、老い・弔事を思わせる品物は、お祝いの場にふさわしくないとされています。相手が気持ちよく受け取れるよう、縁起や贈答のマナーにも配慮して選びましょう。
数字の「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させることから、4個・9個入りの贈り物は避けるのが一般的です。また、刃物も縁を切る意味に受け取られることがあるため、長寿祝いにはあまり適していません。地域や考え方によって違いはありますが、縁起を気にする相手には配慮して選ぶとよいでしょう。
老眼鏡や補聴器、杖などは、加齢や身体の衰えを連想させるため、長寿祝いの贈り物としては避けられることがあります。ただし、本人から希望があった場合や、日頃から欲しいと言っている場合は実用品として喜ばれることもあります。相手の気持ちを尊重して選ぶことが大切です。
白いハンカチは、昔から手切れや別れを意味するとされ、お祝いの贈り物にはふさわしくないとされています。また、お茶は地域や家庭によっては香典返しや法要を連想させるため、避ける場合があります。一方で、長寿祝いの「茶寿」のように縁起物として扱われることもあるため、相手や地域の習慣を考慮すると安心です。
長寿祝いには、縁起の悪い意味を持つ花や弔事を連想させる花は避けましょう。シクラメンは名前に「死」と「苦」を連想させる音が含まれ、椿は花が首から落ちるように散る姿から、お祝いには不向きとされています。
また、菊は古くから長寿を象徴する花とされる一方で、仏花としての印象を持つ人も少なくありません。相手に誤解を与えないためにも、長寿祝いでは避けるほうが無難です。
長寿祝いは、これまでの感謝とこれからの健康を願う大切な機会です。それゆえに、賀寿とも呼ばれ、日本人に喜ばれている伝統的な風習です。基本のマナーを押さえることで贈り物の価値はさらに引き立ちます。形式にこだわりすぎる必要はありませんが、相手を思いやる最低限の礼儀を守ることは、確かな安心感に繋がるのです。
還暦って、60歳?61歳?どうして還暦と言うの?
還暦に関して、なんとなく疑問に思っていたけど、考え出すと気になってしょうがない!
すると「古希や喜寿とは何が違うのだろう」とも思ってしまいます。他には何があるのでしょうか?
日本の伝統行事である長寿祝いは賀寿(がじゅ)と呼ばれています。そして、年齢ごとに異なる意味やテーマカラーが存在します。
この記事では、長寿祝いの正しい年齢や由来について詳しく紹介します。さらに喜ばれるプレゼントの選び方や、避けるべきタブーとされるマナーまで丁寧に解説します。
目次
還暦は何歳?長寿祝いはいつ祝う?
還暦は満60歳です。最初の長寿祝いの還暦は大切な節目であり、満60歳で祝福するのが一般的です。誕生日に祝う家庭が多いものの、家族が集まりやすい敬老の日やお正月に合わせるケースもあります。
ところで還暦、つまり暦が戻るとはどういう意味なのでしょうか?
数え年で61歳となるのですが、数え年と満年齢の使い分けについても解説します。
還暦は満60歳!
還暦(かんれき)とは、満60歳(数え年61歳)で迎える人生の大切な節目のお祝いです。干支(十干十二支)が60年で一巡し、生まれた年の暦に還ることに由来します。
干支(えと)とは日本で古くから使われている暦の基準です。本来、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)から構成されています。
■十干
甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)
■十二支
子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)
これらは毎年、双方が1つずつ進みながら組み合わさっていきます。たとえば、1年目が甲子(きのえね)、2年目は乙丑(きのとうし)となります。
つまり、干支といえば通常は十二支をいいますが、実際は「きのえね」「きのとうし」のように、十干も合わせて、干支なのです。
十干は10年、十二支は12年で一巡します。十干と十二支がひとつずつ組み合わさり、再び同じ「甲子」になるのが60年です。生まれた年と同じ干支が60年後に還ってくることから、「還暦」と呼ばれます。
赤いちゃんちゃんこを着る意味
還暦のお祝いとして赤いちゃんちゃんこを着る風習があります。そこには主に2つの意味が込められています。
1つ目は、「赤ちゃんに還る」意味です。干支が還る60年は人生の新たなスタートラインです。そのため、かつて子供の防寒着として親しまれていたちゃんちゃんこを贈る文化が定着しました。
2つ目は、魔除けの意味です。古来より、赤色には厄を払う強い力があると信じられてきました。主役に赤いちゃんちゃんこを身につけてもらうことで、これからの人生における病気や災いを退け、今後のさらなる健康と長寿を願う気持ちが重ねられています。
数え年と満年齢の違いは?
日本では、年齢の数え方に、数え年と満年齢があります。
生まれた年を1歳とし、元旦を迎えるごとに歳を重ねるのが数え年です。今日、生まれた赤ちゃんは1歳で次の元旦に2歳になります。
一方、誕生日を基準にした満年齢は、零歳から始まります。今日、生まれた赤ちゃんは来年の今日、1歳になり、それまでは零歳児です。
このように、数え年と満年齢では、生まれた時期によって1〜2歳の差になることもあります。
干支の考え方で、暦は60年で元に還るのでしたね。そうすると、生まれた年から数えはじめると60年で一周し、61年目に生まれた年が還ってきます。
甲子(きのえね)の年に生まれた人が、次の甲子になるのは数え年では61歳、満年齢では60歳となります。
還暦は昔の日本では数え年の61歳と表現をして祝うのが一般的でした。しかし、現代では誕生日を基準とする満年齢の60歳でお祝いをする家庭が主流になっています。
お祝いのタイミング
長寿祝いを行うタイミングに、厳密な決まりはありません。本人の誕生日およびその近くの日付に合わせるのが最も一般的です。
誕生日以外では、9月の第3月曜日にある敬老の日にお祝いの席を設ける家庭もあります。また、お正月やゴールデンウィーク、お盆休みなど、家族が集まりやすい連休のタイミングを選ぶのでも問題ありません。
長寿祝いの年齢・色一覧
還暦以降もさまざまな長寿祝いの節目があり、それぞれに象徴する色が定められています。名称ごとの年齢と色は、以下の通りです。
茶寿、皇寿、大還暦に関しては、特に象徴する色は決まっていません。
長寿祝いそれぞれの意味と由来
長寿祝いの名称は、文字の分解や語呂合わせ、あるいは中国の古典に由来するものばかりです。
還暦から始まる各年齢には合わせたテーマカラーが決まっており、節目ごとに衣服や贈り物を手渡して健康を願う習慣があります。それぞれの節目が持つ具体的な意味と由来を解説します。
還暦(60歳)
暦として用いられる干支、すなわち十干と十二支が順番に組み合わされることが由来です。この組み合わせは60年で一巡するため、暦が還るとみなされ、満60歳を還暦と呼びます。
約60歳を「アラカン」と呼ぶこともあります。
古希(70歳)
中国の唐時代に活躍した詩人・杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」が由来です。70歳まで生きることが稀(まれ)であったことから、70歳を古稀としました。
その後、略字の希も使われるようになり、70歳を「古稀」あるいは「古希」と呼びます。
ただし現代では70歳は珍しくなく、平均寿命よりはるかに若い年齢です
喜寿(77歳)
「喜」の草書体が「七十七」に見えることから、喜寿と呼ばれています。文字の形に由来する、日本らしい発想の名称といえるでしょう。
7は日本でもラッキーナンバーであるため、それが重なる77歳はお祝いに値するとして、縁起の良い「喜ぶ」を、当てて喜寿としました。
傘寿(80歳)
漢字の「傘」は「ひとがしら(部首)」「人の字が4つ」「漢字の十」に分解されます。この中から、「人の字が4つ」の部分を無くした字が、略字として広く用いられています。つまり「人」の下に「十」ですね。
上の部分を「八」と読むと八十になるため、80歳は「傘寿(さんじゅ)」です。
米寿(88歳)
日本文化と切り離せないお米は八十八の手間を掛けて育てられます。「米」を分解すると「八十八」になります。
米寿は最も多くの日本人に親しまれている長寿のお祝いです。末広がりの「八」が重なることから、とてもめでたいとされています。
卒寿(90歳)
「卒」の略字は「卆」です。この字は「九」と「十」の組み合わせですので、卒寿の由来となりました。90歳のことを卒寿(そつじゅ)と呼びます。
九は最高の陽数として、縁起が良いとされています。90代は最高の陽の気が満ちた大変めでたい世代で、その始まりの90歳は非常に尊い節目です。
白寿(99歳)
漢字の「百」から上の「一」を取ると「白」になります。そのため、99歳を白寿(はくじゅ)と呼びます。すなわち、百から一を取り除き、99にする知的なパズルです。
99は最高の陽の数字が重なる「重陽」の数字です。エネルギーに満ち溢れており、お祝いとしても意味があります。
百寿・茶寿・皇寿・大還暦
100歳は百寿、読み方もそのまま「ひゃくじゅ」です。他に「ももじゅ」と読むこともあります。また100年間は1世紀であるため「紀寿」とも言われます。
茶寿は108歳です。「茶」のくさかんむりは十が2つあり、残りの部分は八十八と分解できます。「十、十、八十八」を足すと、108歳ですね。
皇寿も似たような由来により111歳を表します。白が99であることは白寿の項目で解説しました。残りの「王」は、「一、十、一」を表します。合計すると、111歳です。
このように、漢字パズルで長寿のお祝いは構成されることもあります。
最後の大還暦は120歳です。還暦が2回分ですので、大還暦ですね。
長寿祝いに込められた願いとは
長寿祝いには、これからも健康で長生きしてほしい家族の願いが込められています。
同時に、これまで支えてくれたことへの感謝を伝える大切な機会でもあります。
長年働き続けてきたこと、家族を育ててきたこと、地域や周囲の人を支えてきたこと。
そうした積み重ねに対して、あらためて感謝を伝える日と考えると、お祝いの意味がより深く感じられます。
日本では古くから、人生の節目ごとに家族や周囲の人々でお祝いする文化が受け継がれてきました。七五三や成人式、結婚式なども、その考え方に基づく風習です。
長寿祝いもその一つとして、世代を越えて大切にされてきました。形式にとらわれすぎず、感謝の気持ちを言葉や贈り物にして伝えることが、何より相手が喜ぶお祝いにつながります。
長寿祝いにおすすめのプレゼント
長寿祝いのプレゼントには、日常で使いやすい実用品と、縁起の良いモチーフを取り入れたアイテムの二つの方向性があります。
相手の好みや暮らし方に合わせて選ぶとよいでしょう。
実用品
箸や湯呑み、扇子、ストール、バッグなど、毎日の暮らしに取り入れやすいアイテムは長寿祝いの定番です。使うたびにお祝いの気持ちを思い出してもらえるところが、実用品ならではの魅力といえます。
中でも扇子は、末広がりの形から縁起物としても親しまれており、名入れができるものを選ぶと特別感も演出できますね。
夏場のお祝いであれば涼を感じられるうちわ、季節を問わず使える扇子など、渡す時期に合わせて選ぶとギフトとしておすすめです。
縁起物モチーフのもの
だるまや招き猫、鶴亀、ふくろうなどは吉祥文様のモチーフです。このような文様は、贈り物として縁起がよく喜ばれます。
だるまは何度倒れても起き上がることから粘り強さの象徴とされ、招き猫は福を招く縁起物として知られています。
中でも鶴亀は「鶴は千年、亀は万年」の言葉のとおり、長寿の象徴として古くから親しまれてきた組み合わせです。縁起の良いモチーフをあしらった箸のセットも、実用性と華やかさを兼ね備えた贈り物としておすすめです。
毎日の食卓で使えるうえに、鶴亀などのモチーフが目に入るたびに、お祝いの気持ちを思い出してもらえます。
おすすめの花
長寿のお祝いには、華やかで縁起のよい意味を持つ花を贈るのがおすすめです。
代表的なのは、胡蝶蘭です。蝶が舞うような美しい姿から幸福が飛んでくる意味を持ちます。また、バラは色によってさまざまな花言葉があり、赤は愛情、ピンクは感謝の気持ちを表せます。
ほかにも、明るく元気な印象を与えるガーベラや、季節の花を取り入れたフラワーアレンジメントも人気です。相手の好きな色や雰囲気に合わせて選ぶと、より心のこもった贈り物になるでしょう。
長寿祝いを贈るときのマナー
せっかくの贈り物だからこそ、渡し方やマナーを押さえておくと、より気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
長寿祝いは人生の大きな節目を祝うおめでたい行事です。相手に喜んでもらうためには、伝統的な礼儀やしきたりを知っておくことが大切です。
ここでは、お祝いのギフトの選び方から贈るタイミング、避けたい贈り物まで、確認しておきたい基本のマナーを解説します。
のし・表書き
長寿祝いのギフトには、のし紙を付けるのが一般的です。水引は、何度あってもおめでたいお祝い事であるため、紅白または金銀の蝶結び(花結び)を選びます。
表書きは、水引の上に「御祝」や、年齢に合わせた「祝還暦」「祝古希」などを記載しましょう。
水引の下には、贈り主の名前をフルネームで書き入れます。連名で贈る場合は、目上の人から順に右から書き、3名を超えるときは「一同」とまとめるのがマナーです。
贈るタイミング
贈り物を渡す時期は、基本的には誕生日当日、または誕生日の直前の週末など、お祝いしたい気持ちがまっすぐ伝わるタイミングがベストです。
家族や親戚の集まりを予定している場合は、その当日に手渡しするのも喜ばれます。
もし当日や直前に渡すのが難しく、配送で贈る場合は、誕生日よりも遅れて届くことは避け、必ず誕生日の当日かそれ以前の日付に指定して手配するのがマナーです。
長寿祝いで避けるべき贈り物
長寿祝いの贈り物は、相手への敬意や健康を願う気持ちが伝わるものを選ぶことが大切です。
一方で、「死」や「苦」を連想させるものや、老い・弔事を思わせる品物は、お祝いの場にふさわしくないとされています。相手が気持ちよく受け取れるよう、縁起や贈答のマナーにも配慮して選びましょう。
「死」や「苦」を連想させるもの
数字の「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させることから、4個・9個入りの贈り物は避けるのが一般的です。
また、刃物も縁を切る意味に受け取られることがあるため、長寿祝いにはあまり適していません。地域や考え方によって違いはありますが、縁起を気にする相手には配慮して選ぶとよいでしょう。
「老い」を連想させるもの
老眼鏡や補聴器、杖などは、加齢や身体の衰えを連想させるため、長寿祝いの贈り物としては避けられることがあります。
ただし、本人から希望があった場合や、日頃から欲しいと言っている場合は実用品として喜ばれることもあります。相手の気持ちを尊重して選ぶことが大切です。
弔事を連想させるもの
白いハンカチは、昔から手切れや別れを意味するとされ、お祝いの贈り物にはふさわしくないとされています。
また、お茶は地域や家庭によっては香典返しや法要を連想させるため、避ける場合があります。一方で、長寿祝いの「茶寿」のように縁起物として扱われることもあるため、相手や地域の習慣を考慮すると安心です。
タブーの花
長寿祝いには、縁起の悪い意味を持つ花や弔事を連想させる花は避けましょう。
シクラメンは名前に「死」と「苦」を連想させる音が含まれ、椿は花が首から落ちるように散る姿から、お祝いには不向きとされています。
また、菊は古くから長寿を象徴する花とされる一方で、仏花としての印象を持つ人も少なくありません。相手に誤解を与えないためにも、長寿祝いでは避けるほうが無難です。
感謝を形にする、心温まる長寿祝いのために
長寿祝いは、これまでの感謝とこれからの健康を願う大切な機会です。それゆえに、賀寿とも呼ばれ、日本人に喜ばれている伝統的な風習です。
基本のマナーを押さえることで贈り物の価値はさらに引き立ちます。形式にこだわりすぎる必要はありませんが、相手を思いやる最低限の礼儀を守ることは、確かな安心感に繋がるのです。
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