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コスモスは、日本の秋を代表する花のひとつで、ホワイトデーの半年後にあたる9/14を「コスモスの日」という記念日にもなるほど日本人に親しまれています。そんなコスモスには、花全体に付けられた花言葉だけでなく、カラフルな花を咲かせることから色別にも花言葉があるのです。
そこで今回は、コスモスの花言葉やコスモスの特徴などを、コスモスが日本の秋の象徴となった理由や歴史などとともに解説していきましょう。
コスモスとは、秋を代表する草花のひとつで、ピンクや白など様々な色の可愛らしい花を咲かせる植物です。ここでは、コスモスの生態や特徴などについて詳しく紹介していきます。
《基本情報》
コスモスは、茎の先端に直径5㎝ほどの花を咲かせます。花びらは8枚で先端に切り込みがある桜のような形をしていて少し透けており、規則正しく並んでいるのが特徴です。現在は品種改良が進んで、八重咲の品種や香りのする品種などもあります。暑さや乾燥に強く、育てやすいという特性を持ち、こぼれた種で翌年も花を咲かせる繁殖力の強い植物です。また、コスモスは蜜源植物でもあり、ミツバチやチョウなどが蜜を求めて集まります。
もともとはメキシコの高原地帯に自生しており、16~18世紀頃にヨーロッパへ伝わり、その後、観賞用植物として広まっていきました。日本に伝わったのは明治初期で、やせた土地でも育つ花だったため日本各地の川原や休耕田、駅の周辺や公園などに「景観植物」として植えられるようになり、日本中へと広まっていきました。
「Cosmos(コスモス)」という名前は、ギリシャ語で「秩序・調和・美・宇宙」などを意味する「Kosmos」が語源とされています。この名前は、スペインの植物学者・聖職者が、花びらが整然とバランスよく並ぶ、調和のとれた美しさに魅せられて「調和」を意味する「Cosmos(コスモス)」という名前を付けたといわれています。
和名の「秋桜」とは、明治時代に日本に渡来した当初に付けられた名前で「あきざくら」と読む日本の伝統的な呼び名です。この名前が付けられたのは、コスモスの花びらが桜の花びらと同じような形をしており、色も白やピンクなど桜に近い色であったことから、「秋に咲く桜のように可憐な花」という意味で名付けられたといわれています。
「秋桜」を「こすもす」と読むようになったのは、昭和52年に発売された山口百恵さんの名曲「秋桜(こすもす)」で作詞・作曲を手掛けたさだまさし氏が、タイトルや歌詞の中で「秋桜」と書いて「こすもす」と読ませたことがきっかけとされています。この曲が大ヒットしたことで「秋桜=こすもす」は日本中に広まり、その後一般的な読み方となりました。
一般的なコスモスの見頃は、9月下旬~11月上旬ごろです。コスモスには、昼の長さが短くなると開花しやすくなる「短日性」という特徴があるため、日が短くなってくる秋の景色を象徴する花として定着しました。近年は品種改良により、6月頃から咲く早咲き種もあり、長い期間コスモスの花を楽しむことができます。
コスモスにはさまざまな花色があり、色によって花言葉も異なります。ここでは、コスモスの花言葉を色別に紹介していきましょう。
コスモス全体の花言葉は、「調和」「謙虚」「乙女の真心」です。「調和」という花言葉は、花びらが規則正しく並んでいることや群生しながらもお互いに邪魔をせず綺麗に咲いている様子などに由来しています。また、「謙虚」という花言葉は、華やか過ぎず控えめな花を咲かすことから付けられたとされ、「乙女の真心」という花言葉は、可憐な花を咲かせ風に揺れる姿から付けられたとされています。
コスモスにはさまざまな色があり、それぞれに花言葉が付けられています。色ごとの花言葉は次のようになります。
コスモスには、実際には存在しない色や花の印象から付けられた花言葉もあります。自然界に青いコスモスは実在しませんが、「信頼」「平穏」「冷静な恋」「乙女の純真」「謙虚」「幻影の愛情」などの花言葉が付けられています。これらの花言葉には、想像から生まれた花に対する夢やロマン、憧れなどが込められていると考えられます。
また、花びらに縁取りがあったりグラデーションになっていたりする多色の品種には正式な花言葉はありませんが、複数の色が織りなす印象やグラデーションの美しさなどから「調和」「バランス」「多様性の美しさ」「平和」などと解釈される場合もあります。
コスモスの花にはさまざまな色がありますが、なぜここまで多様なのでしょうか。その理由のひとつに、コスモスが持つ花の色を決める色素が深く関係しています。コスモスの花の色は、赤やピンク色を作る「アントシアニン」や、黄色やオレンジ色を作る「カロテノイド」、クリーム色や中間色を作る「フラボノイド」などの色素のバランスによって決まっており、これらの色素の量や組み合わせによって変化するのです。
もうひとつの理由は、遺伝子的な要因による違いです。例えば、白のコスモスはアントシアニンを合成する遺伝子のひとつが機能しないことによって発生します。また、色素を作る遺伝子の突然変異によって色の濃さが違う花やグラデーションカラーなどの花が咲く場合もあります。さらに、園芸品種の改良が進んだのも、色のバリエーションが増えた要因のひとつです。
コスモスの花言葉が色によって異なるのは、なぜなのでしょう。
コスモスに限らず、「花言葉」は色彩心理と深く結びついています。花言葉は、それぞれの花に対する昔の人たちのイメージが積み重なって形になったものです。中でも「色」が人に与えるイメージはとても強いとされており、色から連想されるイメージが花言葉にも反映されているため、同じ花でも色によって違いが出てくるのです。また、花言葉は神話や伝説などから付けられることも多く、これらのお話の中に登場する色が神話などに沿った特有の意味を持ち、花言葉に反映される場合もあります。
色の意味は各文化圏によっても違いがあり、同じ色でも国によって花言葉が違うこともあります。これはそれぞれの国の歴史や神話、宗教などによって色に対するイメージが変わってくるからだとされています。また、コスモスの花自体が与える印象も色によって変わるため、色別の花言葉が付けられたとされています。
色によって花言葉に違いがあるコスモスは、どんなシーンで贈ると喜ばれるのでしょうか?ここでは、花言葉に合わせたコスモスの贈り方や、贈る際の注意点などについて解説していきましょう。
コスモスは秋を代表する花とされているため、秋にあるイベントで贈るのにふさわしい花です。9月~11月頃に誕生日を迎える人への贈り物にもおすすめです。コスモスは9月27日の誕生花とされているほか、9月14日は「コスモスの日」とされています。これらの日に大切な人へ贈ると、特別な贈り物として喜んでもらえると思います。
また、秋を代表する花で、「謙虚」や「調和」などの花言葉を持つコスモスは、9月にある祝日「敬老の日」にも、長寿を祝う気持ちや感謝の気持ちを表現できるためおすすめです。
そのほかにも、「調和」という花言葉から夫婦円満を願って秋の結婚記念日や結婚式などのお祝いや、これからの人間関係が円滑にいくことや事業の成功を願って開店や開業のお祝いとして贈ったりすると良いでしょう。また、異動や卒業、引っ越しなど新たな門出を迎える人への贈り物などにもおすすめです。
コスモスは色によっても花言葉が違います。そのため、コスモスの花を贈る際には、贈る相手やシーンに合った花言葉を持つ色のコスモスを選びましょう。
赤色のコスモスは、「情熱」や「乙女の愛情」などの花言葉を持ち、花の姿が柔らかな印象を与えるため、穏やかに愛を育んでいきたいと思える恋人やパートナーへの贈り物としておすすめします。
ピンク色のコスモスは、「乙女の純潔」という花言葉から、恋人や片思いの相手などにぴったりです。
白色のコスモスは、「優美」や「純潔」などの花言葉を持ち、清らかで上品な印象を与えるため、感謝の気持ちや尊敬の意を伝える場合におすすめします。
オレンジ色のコスモスは、「自然美」という花言葉を持ち明るい色合いのため、前向きに頑張っている人を応援したい時や元気づけたい時にぴったりの花です。
青色のコスモスは、「信頼」や「平穏」などの花言葉を持つため、新生活を迎える人に良い人間関係が築けることや平穏な生活を送れることを願って贈ると良いでしょう。
コスモスをプレゼントする際には、次のような点に注意してください。
黒いコスモスには、「移り変わらぬ愛」という花言葉がある一方で、「恋の終わり」という花言葉もあります。そのため、恋人やパートナーに贈るのにはあまりふさわしくないと言えるでしょう。
また、日本では白い花が弔事に用いられることもあるため、相手や場面によっては、赤やピンクなどの明るい色と組み合わせるとよいでしょう。
コスモスはメキシコ原産で、ヨーロッパへ伝わった後、世界各地で栽培されるようになりました。コスモスが現在でも各国で愛される理由のひとつに、コスモスが持つ多様な色があります。ここでは、各国の文化に溶け込んでいったコスモスの色が持つ文化的背景について解説していきましょう。
コスモスが日本で愛され続けているのは、コスモスの持つ色が日本の伝統色に近いからだといわれています。コスモスの淡いピンク色は桜色、濃いピンク色は撫子色(なでしこいろ)、オレンジに近い鮮やかな赤色は朱色、濃い黄色は山吹色と、日本で古くから親しまれてきた色に近いものが多いため、明治時代に日本に入ってきた時から日本人にも親しまれ、次第に定着していったと考えられます。
色に対するイメージは、世界共通の部分もありますが、国によって違う場合もあります。例えば、日本で白といえば神事や結婚式などに使われることや何にも染まっていないことから「神聖」「無垢」「純粋」などの意味があり、欧米でもキリスト教において白は神様を象徴する色とされているため「純潔」「神聖」「創造」などの意味がありますが、中国では葬式に白い喪服を着るため「不吉」という意味を持つとされています。
また、中国で赤は「吉祥」や「祝福」などを表すおめでたい色とされており、結婚式では新郎新婦が身にまとったり会場の装飾に使われたりしており、日本でも昔から赤には邪気を祓う力があり幸福を招くと考えられているため「魔除け」「神聖」「幸福」などの意味があります。しかし、欧米で赤は血を連想させるため、「愛情」「情熱」などの良い意味と「危険」「警告」などのあまり良くない意味を持ちます。
このように、国や文化によって色の意味が異なる部分もあり、同じ色の花でも国によって印象が違う場合もあるのです。
日本では観賞用の花として愛されているコスモスですが、原産地であるメキシコでは「身近にある野の花」という感覚で親しまれています。また、メキシコの高地に自生し、強い日差しの中で育つため、「強い太陽の下でたくましく育つ花」というイメージも強いようです。そのためメキシコでは、日本で持たれている「儚げで可憐な花」というイメージとは対照的な「強くて素朴な花」というイメージが持たれているようです。
メキシコには、日本と違った鮮やかな色彩文化があります。メキシコの先住民にとって「色」は、神様や自然の力の象徴とされており、昔から特有の鮮やかな色彩文化が発展したとされています。また、太陽の日差しが強いラテンアメリカやイタリア・スペインなどのラテン系文化では、赤やオレンジ、黄色などの暖色系が好まれる傾向にあります。そのため、昔から身近にあったコスモスは、赤やピンク、黄、白などカラフルな花を咲かせるため、メキシコ特有の色彩文化とも親和性が高いとされています。
コスモス属には約30種があるとされ、それぞれにさまざまな特徴があります。その中でも、日本でよく栽培・流通している代表的な種類には、「オオハルシャギク」「キバナコスモス」「チョコレートコスモス」などがあります。そこで今回は、コスモスの代表的な品種や珍しい品種のコスモスを紹介していきましょう。
最も一般的なコスモスは「オオハルシャギク」と呼ばれる種類のもので、代表的な品種には次のようなものがあります。
一般的なコスモスとして親しまれている種類で、赤・ピンク・白などの花を咲かせます。草丈が高く、風に揺れる可憐な姿が特徴で、花畑や公園などにも多く植えられています。代表的な園芸品種には、赤・ピンク・白の大輪の花を咲かせる「センセーション」や、草丈が比較的低く鉢植えにも向いている「ソナタ」などがあります。
黄色やオレンジ色の鮮やかな花を咲かせる種類です。一般的なコスモスよりも暑さに強く、夏から秋にかけて長く花を楽しめるのが特徴です。
深い赤褐色の花を咲かせ、チョコレートを思わせる甘い香りを持つ珍しい種類です。一般的なコスモスが一年草であるのに対し、チョコレートコスモスは多年草で、毎年花を咲かせます。
コスモスには、単色の花だけでなく、花びらに縁取りや絞り模様が入った品種もあります。
代表的なのが「ピコティ」で、白い花びらにピンクや赤の縁取りが入ったり、赤い花びらに白い模様が入ったりするなど、花ごとに異なる表情を楽しめます。
こうした多色のコスモスは、一般的な色別の花言葉が定められているわけではありませんが、複数の色が美しく調和する姿から、「調和」や「多様性の美しさ」などをイメージすることもできます。このように、コスモスは色や形のバリエーションが豊富です。花言葉だけでなく、花そのものの色や模様に注目して楽しめるのも、コスモスの魅力のひとつといえるでしょう。
メキシコ原産のコスモスですが、日本に伝わって以降、日本の秋の風物詩になるほど浸透していきました。これほどまで日本に馴染み、日本人がコスモスに秋を感じるようになった理由について解説していきましょう。
コスモスは、日本の気候や土壌と相性が良く育てやすい植物だったため、明治時代に伝わって以降、公園や駅前など景観植物として植えられるようになったことや、1909年(明治42年)に文科省(現・文部科学省)が全国の小学校に種を配布したことなどから、あっという間に日本中で栽培されるようになっていきました。
とくに大正時代から昭和初期にかけて地方の農村部でも盛んに栽培されるようになり、コスモスは日本の田園風景のひとつとしても馴染んでいったとされています。また、コスモスには昼の長さが短くなると花を咲かせる「短日性」という特性があることから日本では昼が短くなる秋に花を咲かせるため、秋晴れの澄んだ空気の中で稲穂と一緒に風に揺られる風景や秋祭りのお神輿が練り歩く田んぼ道の脇や神社の境内などに咲く様子、小学校の秋の運動会で校庭の傍らで咲く姿などが、日本の原風景と結びついて日本人がコスモスに秋を感じるようになったと考えられています。
さらに、戦後はコスモスが群生して咲く特性を利用して日本各地にコスモスの花畑が作られ、秋の観光スポットとして紹介されるようになったこともことも、コスモスが秋の風物詩となった理由のひとつとされています。
現在も日本各地にコスモスの絶景スポットが作られているので、お近くのコスモス畑に足を運んでみてはいかがでしょうか。
日本人がコスモスに秋を感じるのは、日本人独自の美意識からくるものでもあります。日本人は古代から四季と共に生活してきたため、季節ごとの花や生き物、風景などを愛でる文化が作られてきました。
コスモスは海外からやってきた花ですが、桜に似た形で白や撫子色に似たピンクなどの色の花を咲かせることや、もの悲しさを感じる秋に花を咲かせ日本の秋の風景に溶け込んでいったことなどから、「儚さ」や「移ろい」といった日本人が秋に感じるしみじみとした感動、すなわち「もののあはれ」を感じるようになったと考えられます。そのため、コスモスは日本の秋を象徴する花となったのではないでしょうか。
カラフルで可憐な花であるコスモスは、モチーフとしても人気が高く様々なグッズに使われています。また、コスモスは「謙虚」「調和」「乙女の真心」などの花言葉を持つので、コスモスモチーフがあしらわれたアイテムは大切な人への贈り物としてもピッタリです。そんなコスモスモチーフのアイテムが気になる方は、次のような商品をおすすめします。
秋桜の厳選された香りがはんなりと漂います。
四季に咲く花々を楽しむピアス。10月がコスモス。
四季に咲く花々を楽しむかんざし。10月がコスモス。
ポーランド食器をイメージした女性らしいガマ口。
中に小さいガマ口のついた親子タイプでお札と小銭を別けて持ち運べます。
コスモスには、「謙虚」「調和」「乙女の真心」などの花言葉があります。これらの花言葉は、コスモスの花びらが規則正しく並んでいることや群生して咲くという特性、可憐な花を咲かせることなどから付けられています。
また、コスモスは色のバリエーションが多く、色によっても花言葉が付けられています。さまざまな花言葉を持つコスモスは、日本の秋を代表する花としても愛されてきました。そんなコスモスの花束やコスモスのモチーフを使ったアイテムなどを、花言葉に合わせて大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
コスモスは、日本の秋を代表する花のひとつで、ホワイトデーの半年後にあたる9/14を「コスモスの日」という記念日にもなるほど日本人に親しまれています。
そんなコスモスには、花全体に付けられた花言葉だけでなく、カラフルな花を咲かせることから色別にも花言葉があるのです。
そこで今回は、コスモスの花言葉やコスモスの特徴などを、コスモスが日本の秋の象徴となった理由や歴史などとともに解説していきましょう。
目次
コスモスとは
コスモスとは、秋を代表する草花のひとつで、ピンクや白など様々な色の可愛らしい花を咲かせる植物です。
ここでは、コスモスの生態や特徴などについて詳しく紹介していきます。
コスモスとはどんな花?
《基本情報》
コスモスは、茎の先端に直径5㎝ほどの花を咲かせます。
花びらは8枚で先端に切り込みがある桜のような形をしていて少し透けており、規則正しく並んでいるのが特徴です。
現在は品種改良が進んで、八重咲の品種や香りのする品種などもあります。
暑さや乾燥に強く、育てやすいという特性を持ち、こぼれた種で翌年も花を咲かせる繁殖力の強い植物です。
また、コスモスは蜜源植物でもあり、ミツバチやチョウなどが蜜を求めて集まります。
もともとはメキシコの高原地帯に自生しており、16~18世紀頃にヨーロッパへ伝わり、その後、観賞用植物として広まっていきました。
日本に伝わったのは明治初期で、やせた土地でも育つ花だったため日本各地の川原や休耕田、駅の周辺や公園などに「景観植物」として植えられるようになり、日本中へと広まっていきました。
名前の由来「Cosmos」が意味するものとは
「Cosmos(コスモス)」という名前は、ギリシャ語で「秩序・調和・美・宇宙」などを意味する「Kosmos」が語源とされています。
この名前は、スペインの植物学者・聖職者が、花びらが整然とバランスよく並ぶ、調和のとれた美しさに魅せられて「調和」を意味する「Cosmos(コスモス)」という名前を付けたといわれています。
秋桜(あきざくら)とは?
和名の「秋桜」とは、明治時代に日本に渡来した当初に付けられた名前で「あきざくら」と読む日本の伝統的な呼び名です。
この名前が付けられたのは、コスモスの花びらが桜の花びらと同じような形をしており、色も白やピンクなど桜に近い色であったことから、「秋に咲く桜のように可憐な花」という意味で名付けられたといわれています。
「秋桜」を「こすもす」と読むようになったのは、昭和52年に発売された山口百恵さんの名曲「秋桜(こすもす)」で作詞・作曲を手掛けたさだまさし氏が、タイトルや歌詞の中で「秋桜」と書いて「こすもす」と読ませたことがきっかけとされています。
この曲が大ヒットしたことで「秋桜=こすもす」は日本中に広まり、その後一般的な読み方となりました。
コスモスの見頃と開花時期
一般的なコスモスの見頃は、9月下旬~11月上旬ごろです。
コスモスには、昼の長さが短くなると開花しやすくなる「短日性」という特徴があるため、日が短くなってくる秋の景色を象徴する花として定着しました。
近年は品種改良により、6月頃から咲く早咲き種もあり、長い期間コスモスの花を楽しむことができます。
コスモスの色のバリエーションと花言葉
コスモスにはさまざまな花色があり、色によって花言葉も異なります。
ここでは、コスモスの花言葉を色別に紹介していきましょう。
コスモスの花言葉
コスモス全体の花言葉は、「調和」「謙虚」「乙女の真心」です。
「調和」という花言葉は、花びらが規則正しく並んでいることや群生しながらもお互いに邪魔をせず綺麗に咲いている様子などに由来しています。
また、「謙虚」という花言葉は、華やか過ぎず控えめな花を咲かすことから付けられたとされ、「乙女の真心」という花言葉は、可憐な花を咲かせ風に揺れる姿から付けられたとされています。
コスモスにはどんな色がある?色ごとの花言葉とは
コスモスにはさまざまな色があり、それぞれに花言葉が付けられています。
色ごとの花言葉は次のようになります。
正式ではないコスモスの花言葉
コスモスには、実際には存在しない色や花の印象から付けられた花言葉もあります。
自然界に青いコスモスは実在しませんが、「信頼」「平穏」「冷静な恋」「乙女の純真」「謙虚」「幻影の愛情」などの花言葉が付けられています。
これらの花言葉には、想像から生まれた花に対する夢やロマン、憧れなどが込められていると考えられます。
また、花びらに縁取りがあったりグラデーションになっていたりする多色の品種には正式な花言葉はありませんが、複数の色が織りなす印象やグラデーションの美しさなどから「調和」「バランス」「多様性の美しさ」「平和」などと解釈される場合もあります。
なぜコスモスにはさまざまな色があるのか
コスモスの花にはさまざまな色がありますが、なぜここまで多様なのでしょうか。
その理由のひとつに、コスモスが持つ花の色を決める色素が深く関係しています。
コスモスの花の色は、赤やピンク色を作る「アントシアニン」や、黄色やオレンジ色を作る「カロテノイド」、クリーム色や中間色を作る「フラボノイド」などの色素のバランスによって決まっており、これらの色素の量や組み合わせによって変化するのです。
もうひとつの理由は、遺伝子的な要因による違いです。
例えば、白のコスモスはアントシアニンを合成する遺伝子のひとつが機能しないことによって発生します。
また、色素を作る遺伝子の突然変異によって色の濃さが違う花やグラデーションカラーなどの花が咲く場合もあります。
さらに、園芸品種の改良が進んだのも、色のバリエーションが増えた要因のひとつです。
なぜ色によって意味が違うのか
コスモスの花言葉が色によって異なるのは、なぜなのでしょう。
コスモスに限らず、「花言葉」は色彩心理と深く結びついています。
花言葉は、それぞれの花に対する昔の人たちのイメージが積み重なって形になったものです。
中でも「色」が人に与えるイメージはとても強いとされており、色から連想されるイメージが花言葉にも反映されているため、同じ花でも色によって違いが出てくるのです。
また、花言葉は神話や伝説などから付けられることも多く、これらのお話の中に登場する色が神話などに沿った特有の意味を持ち、花言葉に反映される場合もあります。
色の意味は各文化圏によっても違いがあり、同じ色でも国によって花言葉が違うこともあります。
これはそれぞれの国の歴史や神話、宗教などによって色に対するイメージが変わってくるからだとされています。
また、コスモスの花自体が与える印象も色によって変わるため、色別の花言葉が付けられたとされています。
コスモスの花言葉を活かす贈り方
色によって花言葉に違いがあるコスモスは、どんなシーンで贈ると喜ばれるのでしょうか?
ここでは、花言葉に合わせたコスモスの贈り方や、贈る際の注意点などについて解説していきましょう。
コスモスはどんなシーンで贈る?
コスモスは秋を代表する花とされているため、秋にあるイベントで贈るのにふさわしい花です。
9月~11月頃に誕生日を迎える人への贈り物にもおすすめです。コスモスは9月27日の誕生花とされているほか、9月14日は「コスモスの日」とされています。これらの日に大切な人へ贈ると、特別な贈り物として喜んでもらえると思います。
また、秋を代表する花で、「謙虚」や「調和」などの花言葉を持つコスモスは、9月にある祝日「敬老の日」にも、長寿を祝う気持ちや感謝の気持ちを表現できるためおすすめです。
そのほかにも、「調和」という花言葉から夫婦円満を願って秋の結婚記念日や結婚式などのお祝いや、これからの人間関係が円滑にいくことや事業の成功を願って開店や開業のお祝いとして贈ったりすると良いでしょう。
また、異動や卒業、引っ越しなど新たな門出を迎える人への贈り物などにもおすすめです。
コスモスの色はどのように選ぶべき?
コスモスは色によっても花言葉が違います。
そのため、コスモスの花を贈る際には、贈る相手やシーンに合った花言葉を持つ色のコスモスを選びましょう。
赤色のコスモスは、「情熱」や「乙女の愛情」などの花言葉を持ち、花の姿が柔らかな印象を与えるため、穏やかに愛を育んでいきたいと思える恋人やパートナーへの贈り物としておすすめします。
ピンク色のコスモスは、「乙女の純潔」という花言葉から、恋人や片思いの相手などにぴったりです。
白色のコスモスは、「優美」や「純潔」などの花言葉を持ち、清らかで上品な印象を与えるため、感謝の気持ちや尊敬の意を伝える場合におすすめします。
オレンジ色のコスモスは、「自然美」という花言葉を持ち明るい色合いのため、前向きに頑張っている人を応援したい時や元気づけたい時にぴったりの花です。
青色のコスモスは、「信頼」や「平穏」などの花言葉を持つため、新生活を迎える人に良い人間関係が築けることや平穏な生活を送れることを願って贈ると良いでしょう。
してはいけない色選び
コスモスをプレゼントする際には、次のような点に注意してください。
黒いコスモスには、「移り変わらぬ愛」という花言葉がある一方で、「恋の終わり」という花言葉もあります。
そのため、恋人やパートナーに贈るのにはあまりふさわしくないと言えるでしょう。
また、日本では白い花が弔事に用いられることもあるため、相手や場面によっては、赤やピンクなどの明るい色と組み合わせるとよいでしょう。
コスモスの色が持つ文化的背景|世界の伝統色との関係
コスモスはメキシコ原産で、ヨーロッパへ伝わった後、世界各地で栽培されるようになりました。
コスモスが現在でも各国で愛される理由のひとつに、コスモスが持つ多様な色があります。
ここでは、各国の文化に溶け込んでいったコスモスの色が持つ文化的背景について解説していきましょう。
日本の伝統色とコスモス
コスモスが日本で愛され続けているのは、コスモスの持つ色が日本の伝統色に近いからだといわれています。
コスモスの淡いピンク色は桜色、濃いピンク色は撫子色(なでしこいろ)、オレンジに近い鮮やかな赤色は朱色、濃い黄色は山吹色と、日本で古くから親しまれてきた色に近いものが多いため、明治時代に日本に入ってきた時から日本人にも親しまれ、次第に定着していったと考えられます。
世界の文化における色の意味
色に対するイメージは、世界共通の部分もありますが、国によって違う場合もあります。
例えば、日本で白といえば神事や結婚式などに使われることや何にも染まっていないことから「神聖」「無垢」「純粋」などの意味があり、欧米でもキリスト教において白は神様を象徴する色とされているため「純潔」「神聖」「創造」などの意味がありますが、中国では葬式に白い喪服を着るため「不吉」という意味を持つとされています。
また、中国で赤は「吉祥」や「祝福」などを表すおめでたい色とされており、結婚式では新郎新婦が身にまとったり会場の装飾に使われたりしており、日本でも昔から赤には邪気を祓う力があり幸福を招くと考えられているため「魔除け」「神聖」「幸福」などの意味があります。
しかし、欧米で赤は血を連想させるため、「愛情」「情熱」などの良い意味と「危険」「警告」などのあまり良くない意味を持ちます。
このように、国や文化によって色の意味が異なる部分もあり、同じ色の花でも国によって印象が違う場合もあるのです。
原産地メキシコとコスモス
日本では観賞用の花として愛されているコスモスですが、原産地であるメキシコでは「身近にある野の花」という感覚で親しまれています。
また、メキシコの高地に自生し、強い日差しの中で育つため、「強い太陽の下でたくましく育つ花」というイメージも強いようです。
そのためメキシコでは、日本で持たれている「儚げで可憐な花」というイメージとは対照的な「強くて素朴な花」というイメージが持たれているようです。
メキシコには、日本と違った鮮やかな色彩文化があります。
メキシコの先住民にとって「色」は、神様や自然の力の象徴とされており、昔から特有の鮮やかな色彩文化が発展したとされています。
また、太陽の日差しが強いラテンアメリカやイタリア・スペインなどのラテン系文化では、赤やオレンジ、黄色などの暖色系が好まれる傾向にあります。
そのため、昔から身近にあったコスモスは、赤やピンク、黄、白などカラフルな花を咲かせるため、メキシコ特有の色彩文化とも親和性が高いとされています。
コスモスの種類と品種
コスモス属には約30種があるとされ、それぞれにさまざまな特徴があります。
その中でも、日本でよく栽培・流通している代表的な種類には、「オオハルシャギク」「キバナコスモス」「チョコレートコスモス」などがあります。
そこで今回は、コスモスの代表的な品種や珍しい品種のコスモスを紹介していきましょう。
代表的なコスモス
最も一般的なコスモスは「オオハルシャギク」と呼ばれる種類のもので、代表的な品種には次のようなものがあります。
オオハルシャギク
一般的なコスモスとして親しまれている種類で、赤・ピンク・白などの花を咲かせます。草丈が高く、風に揺れる可憐な姿が特徴で、花畑や公園などにも多く植えられています。
代表的な園芸品種には、赤・ピンク・白の大輪の花を咲かせる「センセーション」や、草丈が比較的低く鉢植えにも向いている「ソナタ」などがあります。
キバナコスモス
CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
黄色やオレンジ色の鮮やかな花を咲かせる種類です。一般的なコスモスよりも暑さに強く、夏から秋にかけて長く花を楽しめるのが特徴です。
チョコレートコスモス
深い赤褐色の花を咲かせ、チョコレートを思わせる甘い香りを持つ珍しい種類です。
一般的なコスモスが一年草であるのに対し、チョコレートコスモスは多年草で、毎年花を咲かせます。
色や模様が特徴的なコスモス
コスモスには、単色の花だけでなく、花びらに縁取りや絞り模様が入った品種もあります。
代表的なのが「ピコティ」で、白い花びらにピンクや赤の縁取りが入ったり、赤い花びらに白い模様が入ったりするなど、花ごとに異なる表情を楽しめます。
こうした多色のコスモスは、一般的な色別の花言葉が定められているわけではありませんが、複数の色が美しく調和する姿から、「調和」や「多様性の美しさ」などをイメージすることもできます。
このように、コスモスは色や形のバリエーションが豊富です。花言葉だけでなく、花そのものの色や模様に注目して楽しめるのも、コスモスの魅力のひとつといえるでしょう。
なぜ日本人はコスモスに秋を感じるのか
メキシコ原産のコスモスですが、日本に伝わって以降、日本の秋の風物詩になるほど浸透していきました。
これほどまで日本に馴染み、日本人がコスモスに秋を感じるようになった理由について解説していきましょう。
秋の風景に溶け込む花
コスモスは、日本の気候や土壌と相性が良く育てやすい植物だったため、明治時代に伝わって以降、公園や駅前など景観植物として植えられるようになったことや、1909年(明治42年)に文科省(現・文部科学省)が全国の小学校に種を配布したことなどから、あっという間に日本中で栽培されるようになっていきました。
とくに大正時代から昭和初期にかけて地方の農村部でも盛んに栽培されるようになり、コスモスは日本の田園風景のひとつとしても馴染んでいったとされています。
また、コスモスには昼の長さが短くなると花を咲かせる「短日性」という特性があることから日本では昼が短くなる秋に花を咲かせるため、秋晴れの澄んだ空気の中で稲穂と一緒に風に揺られる風景や秋祭りのお神輿が練り歩く田んぼ道の脇や神社の境内などに咲く様子、小学校の秋の運動会で校庭の傍らで咲く姿などが、日本の原風景と結びついて日本人がコスモスに秋を感じるようになったと考えられています。
さらに、戦後はコスモスが群生して咲く特性を利用して日本各地にコスモスの花畑が作られ、秋の観光スポットとして紹介されるようになったこともことも、コスモスが秋の風物詩となった理由のひとつとされています。
現在も日本各地にコスモスの絶景スポットが作られているので、お近くのコスモス畑に足を運んでみてはいかがでしょうか。
秋桜が象徴する日本独自の美意識
日本人がコスモスに秋を感じるのは、日本人独自の美意識からくるものでもあります。
日本人は古代から四季と共に生活してきたため、季節ごとの花や生き物、風景などを愛でる文化が作られてきました。
コスモスは海外からやってきた花ですが、桜に似た形で白や撫子色に似たピンクなどの色の花を咲かせることや、もの悲しさを感じる秋に花を咲かせ日本の秋の風景に溶け込んでいったことなどから、「儚さ」や「移ろい」といった日本人が秋に感じるしみじみとした感動、すなわち「もののあはれ」を感じるようになったと考えられます。
そのため、コスモスは日本の秋を象徴する花となったのではないでしょうか。
コスモスの商品紹介
カラフルで可憐な花であるコスモスは、モチーフとしても人気が高く様々なグッズに使われています。
また、コスモスは「謙虚」「調和」「乙女の真心」などの花言葉を持つので、コスモスモチーフがあしらわれたアイテムは大切な人への贈り物としてもピッタリです。
そんなコスモスモチーフのアイテムが気になる方は、次のような商品をおすすめします。
秋桜の厳選された香りがはんなりと漂います。
四季に咲く花々を楽しむピアス。
10月がコスモス。
四季に咲く花々を楽しむかんざし。
10月がコスモス。
ポーランド食器をイメージした女性らしいガマ口。
中に小さいガマ口のついた親子タイプでお札と小銭を別けて持ち運べます。
コスモスの花言葉を知ると、秋の花がもっと身近になる
コスモスには、「謙虚」「調和」「乙女の真心」などの花言葉があります。
これらの花言葉は、コスモスの花びらが規則正しく並んでいることや群生して咲くという特性、可憐な花を咲かせることなどから付けられています。
また、コスモスは色のバリエーションが多く、色によっても花言葉が付けられています。
さまざまな花言葉を持つコスモスは、日本の秋を代表する花としても愛されてきました。
そんなコスモスの花束やコスモスのモチーフを使ったアイテムなどを、花言葉に合わせて大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
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