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夏の暑さを忘れさせてくれる、ひんやりとした地底空間。 長い年月をかけて自然が作り出した鍾乳洞には、地上では味わえない神秘的で幻想的な世界が広がっています。
日本には多くの鍾乳洞がありますが、特に「日本三大鍾乳洞」と呼ばれる特別な場所があります。 山口県の「秋芳洞」、岩手県の「龍泉洞」、高知県の「龍河洞」です。 巨大な鍾乳石が連なる幻想的な空間、青く輝く地底湖、非日常的な探検気分を味わえる洞窟体験など、それぞれに異なる魅力があります。
このコラムでは、日本三大鍾乳洞の特徴や見どころなどを比較しながら、それぞれの魅力をわかりやすくご紹介します。
「日本三大鍾乳洞」と聞いても、なかなか具体的な名前が分かる人は少ないのではないでしょうか。 そこで、まずは日本三大鍾乳洞や、鍾乳洞の基本からチェックしていきましょう。
山口県の「秋芳洞(あきよしどう)」、岩手県の「龍泉洞(りゅうせんどう)」、高知県の「龍河洞(りゅうがどう)」が、一般的に日本三大鍾乳洞に数えられています。
なお、三大鍾乳洞については諸説あり、専門家や地域によっては、別の鍾乳洞を選ぶ場合もあります。
鍾乳洞の定義や数え方はいくつかあり、まだ発見されていないもの。全貌が調査されていないものなどがあります。そのため、明確な鍾乳洞の数はわかっていません。
日本には、確認されているだけでも数百〜1,000以上の鍾乳洞があると言われています。そのうち、観光用として一般公開されているものはおよそ80〜100か所程度とされています。
鍾乳洞は、石灰岩が長い年月をかけて地下水に溶かされてできます。
雨水は空気中や土の中の二酸化炭素を含んでいるため、弱い酸性です。この水が地面にしみ込み、石灰岩を少しずつ溶かしながら地下に空洞を広げていきます。そして、天井から落ちる水に含まれる石灰分が再び固まることで、上から伸びる鍾乳石や下から成長する石筍(せきじゅん)が形成され、鍾乳洞ができていきます。
なお、全体が完成するまでには数万年以上かかることも多いですよ。
日本三大鍾乳洞と呼ばれる「秋芳洞」「龍泉洞」「龍河洞」は、それぞれ違った魅力を持っています。 壮大なスケールを楽しめる鍾乳洞、青く神秘的な地底湖が広がる鍾乳洞、アドベンチャー気分を味わえる鍾乳洞など、特徴はさまざま。
ここでは、それぞれの見どころやおすすめポイントを比較しながら、どんな人に向いているのかを紹介します。
三大鍾乳洞のそれぞれの特徴を表でまとめました。
避暑地として、ひんやりとした場所に行きたい方におすすめなのは山口県の「秋芳洞」です。 観光コースがいくつもありますし、秋芳洞の近くにはキャンプもできる「秋吉台家族旅行村」があり、旅行にもぴったりです。
神秘的かつ幻想的な風景が広がる岩手県の「龍泉洞」がおすすめです。 湧き水が作り出す青く美しい地底湖は、息をのむような美しさで、時間を忘れて見入ってしまうはずです。
わくわく楽しいアドベンチャー気分を味わいたい方は、高知県の「龍河洞」がおすすめ。 多様な形の鍾乳石群が見られるほか、弥生時代に使われていたと思われる居住跡などもあり、古代ロマンを感じられます。
ここからは、日本三大鍾乳洞をひとつひとつ紹介します。 まずは、山口県にある秋芳洞からチェックしていきましょう!
秋芳洞は、山口県美祢市にある鍾乳洞で、国内最大級のスケールを誇ります。総延長は約11.2kmを誇り、そのうち約1kmは観光コースとなっています。洞内の気温は17度前後であり、夏は涼しく、冬でも寒すぎないことが特徴です。
秋芳洞は、特別天然記念物「秋吉台」の地下100mのところにあります。秋吉台は日本最大級のカルスト台地(石灰岩でできている地域が侵食や風化などに影響されて生まれた特有の地形)として知られています。
鍾乳洞は、上記のとおり、10kmを超える壮大なスケールが特徴です。長い年月をかけて作られた自然の造形美を楽しむことができます。
皿のような形の鍾乳石が500枚以上も連なり、棚田に似た風景を生み出している「百枚皿」は、見る人を圧倒します。「映える」写真撮影スポットとしても人気があります。
また、「黄金柱」と呼ばれる石灰華柱も見どころのひとつ。天井から流れ出た石灰混じりの水によってできた柱で、なんと15メートルにも及びます。
洞内への入口は3つあり、一番人気の正面入口から入り、反対側の黒谷口から出るコースは、約1時間かかります。ただし、このコースの場合、黒谷口から正面の駐車場・バス停まで戻るのには時間がかかることに注意しましょう。
ほかに、洞内を往復して帰るコースもあり、駐車場・バス停まですぐに戻れるのでおすすめです。その場合は約90分かかります。
秋芳洞へのアクセスは、JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車し、徒歩5分で到着します。レンタカーや自家用車で行く場合は、小郡萩道路秋吉台ICより5分となります。
続いて、岩手県にある龍泉洞について解説します。
岩手県岩泉町にあるのが龍泉洞です。総延長はわかっている時点で4kmあり、そのうち700mが一般公開されています。 観光客が通れるところからは少し見えにくいですが、洞内には5種類のコウモリが生息しており、そのコウモリも国の天然記念物になっています。
龍泉洞の大きな特徴が、世界でも有数の透明度を誇る地底湖です。この地底湖は湧き水によってできています。ちなみに、龍泉洞には全部で8つの地底湖がありますが、観光客が見ることができるのはそのうち3つ(第一地底湖、第二地底湖、第三地底湖)です。
地底湖は、その透明度だけでなく、ドラゴンブルーと呼ばれる美しい青い色も魅力です。見学できる3つの地底湖のうち、特に人気なのが、深さ98mの第三地底湖です。幻想的で神秘的なドラゴンブルーは、訪れる人を魅了します。ちなみに第三地底湖は、湖がハート型に見えることから、カップルにも人気があります。
また、洞内はライトアップもされるので、青色だけでなくさまざまな色に包まれます。そんな美しい色に照らされた、非日常の風景を味わいたい方に特におすすめです。
龍泉洞は、今でも調査が続けられている鍾乳洞のひとつです。そのため、今後、さらに見学できるルートが広がったり、より多くの地底湖を見に行ける可能性も。まだまだ新しい発見があるかも……!と思うと、わくわくしてきませんか?
最後に、高知県にある龍河洞についてご紹介します。
龍河洞は高知県香美市にある鍾乳洞で、国の史蹟・天然記念物に指定されているほか、日本の地質百選にも選ばれています。総延長は約4kmで、そのうち1kmが一般公開されています。また、洞内では、光と音が楽しめるプロジェクションマッピングも随時行われています。
龍河洞の大きな特徴が、約2,000年前の弥生時代の遺跡が残っているということ。特に、「神の壺」は有名です。 神の壺は弥生式土器が鍾乳石に巻き込まれて鍾乳洞と一体化した土器。長い時間をかけて現在の姿になっています。
龍河洞の見学コースはいくつかあります。
「観光コース」は所要時間約40分で、当日の受付も可能です。初心者向けのコースで、比較的歩きやすいルートを通ります。
「冒険コース」は所要時間約90分で、事前予約が必要です。狭い岩の間を進んだり、木製のはしごを上ったりします。
「西本洞コース」は所要時間約70分のコースで、環境保護のため期間限定(例年4月末〜9月末まで)となっています。こちらも事前予約が必要です。水の流れている洞内をガイドの案内のもと進みます。
上記のとおり、見学ルートは複数あるので、探検気分を味わいたい方はぜひ「冒険コース」を選んでみてくださいね。 スリル満点で、アクロバティックな体験ができます。洞内を進むときには頭にヘッドライトを付けるため、気分はまさに探検家……!
ここからは、鍾乳洞が持つさまざまな魅力をご紹介します。
鍾乳洞の大きな魅力のひとつが、その涼しさ。鍾乳洞内の気温は10~15度くらいのため、暑い夏の避暑地としても人気なんです。ひんやりとした空気のなかに広がる神秘的な風景を見れば、きっと癒されるはずです。
鍾乳洞には、地表に出ていない地底世界だからこそ味わえる非日常感があります。外の影響を受けないからこそ生まれるユニークな形や風景は、鍾乳洞でしか見ることができないでしょう。
そんな非日常の世界が楽しめる鍾乳洞は、仕事や家事など、日々のちょっとしたストレスや疲れを癒やすのにぴったりです。
先ほどもご紹介したとおり、鍾乳洞は短時間でできるものではありません。完成までには、数万年かかることも。そんな長い時間に想いを馳せると、地球の歴史の長さや、自然のスケールの大きさに気づけるのではないでしょうか。
意外と知られていませんが、実は鍾乳洞はパワースポットとしても人気なんです。
地球のエネルギーが凝縮された鍾乳洞に行けば、神秘的なパワーを感じられるはず。 特に、日本三大鍾乳洞である龍泉洞、秋芳洞、龍河洞や、縁結びの観音様がいる「日原鍾乳洞(東京)」や不動明王が祀られた「千仏鍾乳洞(福岡)」などがパワースポットとして有名です。
最後に、鍾乳洞に関するおもしろい雑学をご紹介します。知っているとちょっと自慢できる知識ですので、ぜひチェックしてみてください!
鍾乳洞の「大きさ」をはかるのは難しく、「長さ」や「深さ」で大きさが決まることが多いです。
日本でもっとも長い鍾乳洞は、岩手県にある「安家洞(あっかどう)」と言われています。総延長は約23.7kmにも及びますが、実は今でも全貌が明らかになっていない、謎に包まれた鍾乳洞なんです。 2番目に長い鍾乳洞は、先ほどご紹介した山口県にある秋芳洞(あきよしどう)で、総延長は約11.2kmです。
また、日本でもっとも深い鍾乳洞は新潟県にある「白蓮洞(びゃくれんどう)」です。深さは約513mを誇ります。
今回ご紹介した日本三大鍾乳洞は、 日本ケイビング協会 によって決められました。 1959年に誕生し、1996年に日本洞窟学会と合併して活動を終えた団体で、鍾乳洞の調査を行った団体です。
その初代会長であった山内浩さんが力を入れて調査した鍾乳洞が「秋芳洞」「龍泉洞」「龍河洞」だったことから、この3つが日本三大鍾乳洞に選ばれました。
鍾乳洞のなかは寒いイメージがあると思いますが、暑い夏はどうなんだろう?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、洞窟内は一年を通して10〜15度くらいで、一定の気温が保たれています。 一年を通して気温が変わらないのは、日光が当たらないことや、風が吹かないことなどが理由です。
鍾乳洞というと、謎に包まれたイメージを持っていた方も多かったのではないでしょうか。日本にはさまざまな鍾乳洞がありますが、今回ご紹介した日本三大鍾乳洞は、それぞれに違った幻想的な世界が広がっていることがわかりましたね。
また、天然の避暑地であることや、数万年かけて作られた自然美、パワースポットとしても知られているなど、鍾乳洞は多様な魅力にあふれています。
ガイドツアーなどもありますので、気になった方はぜひ調べて足を運んでみてください。
このコラムが、みなさんが鍾乳洞や日本の自然、環境に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
夏の暑さを忘れさせてくれる、ひんやりとした地底空間。
長い年月をかけて自然が作り出した鍾乳洞には、地上では味わえない神秘的で幻想的な世界が広がっています。
日本には多くの鍾乳洞がありますが、特に「日本三大鍾乳洞」と呼ばれる特別な場所があります。
山口県の「秋芳洞」、岩手県の「龍泉洞」、高知県の「龍河洞」です。
巨大な鍾乳石が連なる幻想的な空間、青く輝く地底湖、非日常的な探検気分を味わえる洞窟体験など、それぞれに異なる魅力があります。
このコラムでは、日本三大鍾乳洞の特徴や見どころなどを比較しながら、それぞれの魅力をわかりやすくご紹介します。
目次
日本三大鍾乳洞とは?
「日本三大鍾乳洞」と聞いても、なかなか具体的な名前が分かる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、まずは日本三大鍾乳洞や、鍾乳洞の基本からチェックしていきましょう。
日本三大鍾乳洞に数えられる3つの洞窟
山口県の「秋芳洞(あきよしどう)」、岩手県の「龍泉洞(りゅうせんどう)」、高知県の「龍河洞(りゅうがどう)」が、一般的に日本三大鍾乳洞に数えられています。
なお、三大鍾乳洞については諸説あり、専門家や地域によっては、別の鍾乳洞を選ぶ場合もあります。
日本には鍾乳洞がいくつある?
鍾乳洞の定義や数え方はいくつかあり、まだ発見されていないもの。全貌が調査されていないものなどがあります。そのため、明確な鍾乳洞の数はわかっていません。
日本には、確認されているだけでも数百〜1,000以上の鍾乳洞があると言われています。そのうち、観光用として一般公開されているものはおよそ80〜100か所程度とされています。
鍾乳洞ができる仕組み
鍾乳洞は、石灰岩が長い年月をかけて地下水に溶かされてできます。
雨水は空気中や土の中の二酸化炭素を含んでいるため、弱い酸性です。この水が地面にしみ込み、石灰岩を少しずつ溶かしながら地下に空洞を広げていきます。そして、天井から落ちる水に含まれる石灰分が再び固まることで、上から伸びる鍾乳石や下から成長する石筍(せきじゅん)が形成され、鍾乳洞ができていきます。
なお、全体が完成するまでには数万年以上かかることも多いですよ。
日本三大鍾乳洞を比較|おすすめはどこ?
日本三大鍾乳洞と呼ばれる「秋芳洞」「龍泉洞」「龍河洞」は、それぞれ違った魅力を持っています。
壮大なスケールを楽しめる鍾乳洞、青く神秘的な地底湖が広がる鍾乳洞、アドベンチャー気分を味わえる鍾乳洞など、特徴はさまざま。
ここでは、それぞれの見どころやおすすめポイントを比較しながら、どんな人に向いているのかを紹介します。
三大鍾乳洞の特徴一覧
三大鍾乳洞のそれぞれの特徴を表でまとめました。
夏の避暑地として人気なのは
避暑地として、ひんやりとした場所に行きたい方におすすめなのは山口県の「秋芳洞」です。
観光コースがいくつもありますし、秋芳洞の近くにはキャンプもできる「秋吉台家族旅行村」があり、旅行にもぴったりです。
神秘的な景色を楽しむなら
神秘的かつ幻想的な風景が広がる岩手県の「龍泉洞」がおすすめです。
湧き水が作り出す青く美しい地底湖は、息をのむような美しさで、時間を忘れて見入ってしまうはずです。
冒険気分を味わいたいなら
わくわく楽しいアドベンチャー気分を味わいたい方は、高知県の「龍河洞」がおすすめ。
多様な形の鍾乳石群が見られるほか、弥生時代に使われていたと思われる居住跡などもあり、古代ロマンを感じられます。
秋芳洞(山口県)|日本最大級のスケールを誇る巨大鍾乳洞
ここからは、日本三大鍾乳洞をひとつひとつ紹介します。
まずは、山口県にある秋芳洞からチェックしていきましょう!
秋芳洞とは
秋芳洞は、山口県美祢市にある鍾乳洞で、国内最大級のスケールを誇ります。総延長は約11.2kmを誇り、そのうち約1kmは観光コースとなっています。洞内の気温は17度前後であり、夏は涼しく、冬でも寒すぎないことが特徴です。
特別天然記念物「秋吉台」の地下に広がる世界
秋芳洞は、特別天然記念物「秋吉台」の地下100mのところにあります。秋吉台は日本最大級のカルスト台地(石灰岩でできている地域が侵食や風化などに影響されて生まれた特有の地形)として知られています。
鍾乳洞は、上記のとおり、10kmを超える壮大なスケールが特徴です。長い年月をかけて作られた自然の造形美を楽しむことができます。
百枚皿・黄金柱など幻想的な見どころ
皿のような形の鍾乳石が500枚以上も連なり、棚田に似た風景を生み出している「百枚皿」は、見る人を圧倒します。「映える」写真撮影スポットとしても人気があります。
また、「黄金柱」と呼ばれる石灰華柱も見どころのひとつ。天井から流れ出た石灰混じりの水によってできた柱で、なんと15メートルにも及びます。
洞内の所要時間とアクセス
洞内への入口は3つあり、一番人気の正面入口から入り、反対側の黒谷口から出るコースは、約1時間かかります。ただし、このコースの場合、黒谷口から正面の駐車場・バス停まで戻るのには時間がかかることに注意しましょう。
ほかに、洞内を往復して帰るコースもあり、駐車場・バス停まですぐに戻れるのでおすすめです。その場合は約90分かかります。
秋芳洞へのアクセスは、JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車し、徒歩5分で到着します。レンタカーや自家用車で行く場合は、小郡萩道路秋吉台ICより5分となります。
龍泉洞(岩手県)|“ドラゴンブルー”が美しい神秘の地底湖
続いて、岩手県にある龍泉洞について解説します。
龍泉洞とは
岩手県岩泉町にあるのが龍泉洞です。総延長はわかっている時点で4kmあり、そのうち700mが一般公開されています。
観光客が通れるところからは少し見えにくいですが、洞内には5種類のコウモリが生息しており、そのコウモリも国の天然記念物になっています。
世界有数の透明度を誇る地底湖
龍泉洞の大きな特徴が、世界でも有数の透明度を誇る地底湖です。この地底湖は湧き水によってできています。ちなみに、龍泉洞には全部で8つの地底湖がありますが、観光客が見ることができるのはそのうち3つ(第一地底湖、第二地底湖、第三地底湖)です。
青く輝く“ドラゴンブルー”の魅力
地底湖は、その透明度だけでなく、ドラゴンブルーと呼ばれる美しい青い色も魅力です。見学できる3つの地底湖のうち、特に人気なのが、深さ98mの第三地底湖です。幻想的で神秘的なドラゴンブルーは、訪れる人を魅了します。ちなみに第三地底湖は、湖がハート型に見えることから、カップルにも人気があります。
また、洞内はライトアップもされるので、青色だけでなくさまざまな色に包まれます。そんな美しい色に照らされた、非日常の風景を味わいたい方に特におすすめです。
今なお未知のエリアが残る神秘の洞窟
龍泉洞は、今でも調査が続けられている鍾乳洞のひとつです。そのため、今後、さらに見学できるルートが広がったり、より多くの地底湖を見に行ける可能性も。まだまだ新しい発見があるかも……!と思うと、わくわくしてきませんか?
龍河洞(高知県)|冒険気分を味わえる体験型鍾乳洞
最後に、高知県にある龍河洞についてご紹介します。
龍河洞とは
龍河洞は高知県香美市にある鍾乳洞で、国の史蹟・天然記念物に指定されているほか、日本の地質百選にも選ばれています。総延長は約4kmで、そのうち1kmが一般公開されています。また、洞内では、光と音が楽しめるプロジェクションマッピングも随時行われています。
弥生時代の遺跡が残る珍しい鍾乳洞
龍河洞の大きな特徴が、約2,000年前の弥生時代の遺跡が残っているということ。特に、「神の壺」は有名です。
神の壺は弥生式土器が鍾乳石に巻き込まれて鍾乳洞と一体化した土器。長い時間をかけて現在の姿になっています。
観光コース、冒険コース、西本洞コースの違い
龍河洞の見学コースはいくつかあります。
「観光コース」は所要時間約40分で、当日の受付も可能です。初心者向けのコースで、比較的歩きやすいルートを通ります。
「冒険コース」は所要時間約90分で、事前予約が必要です。狭い岩の間を進んだり、木製のはしごを上ったりします。
「西本洞コース」は所要時間約70分のコースで、環境保護のため期間限定(例年4月末〜9月末まで)となっています。こちらも事前予約が必要です。水の流れている洞内をガイドの案内のもと進みます。
探検気分を楽しめる地底アドベンチャー
上記のとおり、見学ルートは複数あるので、探検気分を味わいたい方はぜひ「冒険コース」を選んでみてくださいね。
スリル満点で、アクロバティックな体験ができます。洞内を進むときには頭にヘッドライトを付けるため、気分はまさに探検家……!
鍾乳洞の魅力
ここからは、鍾乳洞が持つさまざまな魅力をご紹介します。
真夏でも涼しい天然の避暑地
鍾乳洞の大きな魅力のひとつが、その涼しさ。鍾乳洞内の気温は10~15度くらいのため、暑い夏の避暑地としても人気なんです。ひんやりとした空気のなかに広がる神秘的な風景を見れば、きっと癒されるはずです。
地底世界ならではの非日常感
鍾乳洞には、地表に出ていない地底世界だからこそ味わえる非日常感があります。外の影響を受けないからこそ生まれるユニークな形や風景は、鍾乳洞でしか見ることができないでしょう。
そんな非日常の世界が楽しめる鍾乳洞は、仕事や家事など、日々のちょっとしたストレスや疲れを癒やすのにぴったりです。
数万年かけて作られた自然美
先ほどもご紹介したとおり、鍾乳洞は短時間でできるものではありません。完成までには、数万年かかることも。そんな長い時間に想いを馳せると、地球の歴史の長さや、自然のスケールの大きさに気づけるのではないでしょうか。
パワースポットとしても人気
意外と知られていませんが、実は鍾乳洞はパワースポットとしても人気なんです。
地球のエネルギーが凝縮された鍾乳洞に行けば、神秘的なパワーを感じられるはず。
特に、日本三大鍾乳洞である龍泉洞、秋芳洞、龍河洞や、縁結びの観音様がいる「日原鍾乳洞(東京)」や不動明王が祀られた「千仏鍾乳洞(福岡)」などがパワースポットとして有名です。
鍾乳洞の基礎知識
最後に、鍾乳洞に関するおもしろい雑学をご紹介します。知っているとちょっと自慢できる知識ですので、ぜひチェックしてみてください!
日本一大きい鍾乳洞は?
鍾乳洞の「大きさ」をはかるのは難しく、「長さ」や「深さ」で大きさが決まることが多いです。
日本でもっとも長い鍾乳洞は、岩手県にある「安家洞(あっかどう)」と言われています。総延長は約23.7kmにも及びますが、実は今でも全貌が明らかになっていない、謎に包まれた鍾乳洞なんです。
2番目に長い鍾乳洞は、先ほどご紹介した山口県にある秋芳洞(あきよしどう)で、総延長は約11.2kmです。
また、日本でもっとも深い鍾乳洞は新潟県にある「白蓮洞(びゃくれんどう)」です。深さは約513mを誇ります。
出典:Wikimedia Commons「Akkado SHINDEN」
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Akkado_SHINDEN.jpg
日本三大鍾乳洞は誰が決めた?
今回ご紹介した日本三大鍾乳洞は、 日本ケイビング協会 によって決められました。
1959年に誕生し、1996年に日本洞窟学会と合併して活動を終えた団体で、鍾乳洞の調査を行った団体です。
その初代会長であった山内浩さんが力を入れて調査した鍾乳洞が「秋芳洞」「龍泉洞」「龍河洞」だったことから、この3つが日本三大鍾乳洞に選ばれました。
洞窟内は一年中寒い?
鍾乳洞のなかは寒いイメージがあると思いますが、暑い夏はどうなんだろう?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、洞窟内は一年を通して10〜15度くらいで、一定の気温が保たれています。
一年を通して気温が変わらないのは、日光が当たらないことや、風が吹かないことなどが理由です。
まとめ|日本三大鍾乳洞で味わう神秘の世界
鍾乳洞というと、謎に包まれたイメージを持っていた方も多かったのではないでしょうか。日本にはさまざまな鍾乳洞がありますが、今回ご紹介した日本三大鍾乳洞は、それぞれに違った幻想的な世界が広がっていることがわかりましたね。
また、天然の避暑地であることや、数万年かけて作られた自然美、パワースポットとしても知られているなど、鍾乳洞は多様な魅力にあふれています。
ガイドツアーなどもありますので、気になった方はぜひ調べて足を運んでみてください。
このコラムが、みなさんが鍾乳洞や日本の自然、環境に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
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