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みなさんは、「法律」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?堅苦しいもの、難しいものという印象の方も多いかもしれませんね。
しかし、世界にはおもしろい法律がたくさんあるんです……!
このコラムでは、食べもの・動物・公共での振る舞いに関するものなど、ジャンル別に少し変わった法律、びっくりしてしまうような法律についてわかりやすくご紹介します。実在するの?ジョークなの?といった気になる部分についても触れていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
まずは、私たちの生活にとって欠かせない、「食べもの」や「飲みもの」にまつわるおもしろい法律からご紹介していきましょう!日本では普通にしている行動でも、とある国では違法になってしまうかもしれません……!
日本でも人気のフライドチキン。食べ方は自由じゃないの?と思う方も多いと思いますが、アメリカ南東部にあるジョージア州では「手で食べるべし」と決まっており、フォークで食べると違法になってしまうとか。
この法律ができたのはフライドチキンが南部料理を代表するものになった1960年代のこと。当時、州議会は「ジョージア州こそが指をなめるほどおいしいフライドチキンの本場であると世界に認めてもらいたい」と考え、道具を使わず手を使って食べるという、フライドチキンの伝統的な食べ方を推進するためにこの法律を制定したのです。
今ではほとんど施行されておらず、また州外から来た人には適用されないとのことです。
シンガポールは、街の清潔さで有名ですが、「チューイングガムは違法」という法律も関係しているかもしれませんね。国内で製造・販売することが禁じられていることに加え、外国からの持ち込みも禁止されています。ジョークではなく本当に厳しく施行されている法律であり、違反すると80万円~90万円の罰金が課される可能性もあるので、旅行の際は気をつけましょう!
なお、歯の治療用のキシリトールガムや禁煙に使用するニコチンガムは例外として認められています。ただし、この場合も申請登録をしなければなりません。
同じくシンガポールでは、ドリアンを公共交通機関に持ち込むのもNGです。理由はシンプルで、匂いが強すぎるから。ドリアンの匂いは長時間残りやすく、公共交通機関のような密閉空間だと他の乗客に不快感を与えるため、禁止されています。
違反すると、最大で約数万円の罰金の可能性もあります。車内や駅には「No Durian(ドリアン禁止)」の標識があることも。旅行などで訪れた際にドリアンを買って食べたい!と思う方も多いと思いますが、くれぐれも公共交通機関に持ち込まないようにしてくださいね。
アメリカ・カンザス州では、19世紀ごろに「チェリーパイにアイスクリームをのせてはいけない」という不思議なルールがあった、とよく言われます。
理由については、昔は冷蔵技術が未発達で、アイス+食品の安全性が問題視されたという説や、「贅沢すぎる食べ方はよくない」という道徳的な考えにもとづくという説があります。ただし、そもそも正式な法律ではなく、半分伝説・ジョーク扱いという見方も多いため、今はほぼ“都市伝説レベル”と捉えられています。
続いては、動物に関するちょっと変わった法律をご紹介しましょう!
アメリカ・ミシガン州では、消火栓にワニをつないではいけないという法律があります。そもそも、日常生活でワニをみることがあるの?と不思議に思ってしまいますよね。
消火栓使いたい時にワニがいると、ドキッとしてしまい、その一瞬が命取りになるから、という理由だと言われていますが、実はこの法律、言い方が誇張されているのです。
実際には、ワニだけでなく犬や自転車、荷物なども含めて、「消火栓の周りに物や動物を置いたり、つないだりしてはいけない」という一般的な規則なんです。
「アメリカ全体の法律」ではなく、特定の州や地域ごとの規制として有名なのがこちら。
たとえば、ケンタッキー州ではヒナの染色や、一度に6羽未満で売ってはならないと法律として明記されています。動物虐待を防ぐことなどが主な目的で、違反すると罰金が課せられることも。
ほかに、ニューヨーク州やテキサス州の一部でも、同じような法律があります。
こちらは、法律というより主に農家や牧場などにおける「文化的なマナーや考え方」として捉えられています。そのため、法律というのは嘘に近く、あくまでも、「あるある」として捉えると良いかもしれませんね。
このような考え方が生まれた理由は人間の感情的なもので、感情移入しすぎないため(名前をつけるとペットのように感じてしまうから)、畜産は生活やビジネスであり、仕事として割り切るためといった説があります。
こちらは、州全体でのルールは存在しないものの、一部の町ではほぼ同じ意味のルールが存在しています。
たとえば、クイットマンという小さな町では、「家禽(ニワトリなど)を道路や公共の場所で自由に放してはいけない」と条例で決まっています。ニワトリが勝手に道路に出てしまった場合、その飼い主が違反となります。
こうしたルールができたのは、交通事故の防止や、庭に侵入するなどの近隣トラブルを防止するため。動物を守るやさしい条例なのですね。
ここからは、公共の場での行いに関するおもしろい法律をチェックしていきましょう!旅行のときなどに気をつけたいものもありますよ……!
イタリア全体というわけではありませんが、一部の地域では禁止や制限となっています。
たとえば、ベネチアにある小さな海沿いの町エラクレーアでは、砂の城を築くことを制限しています。これは、砂の城が救急・救助活動の際の障害物になりうると見なしているから。この規制は罰金を科すためというより、ビーチまでの道を通りやすくしておくためのルールとして浸透しています。
ちなみに、エラクレーアでは同じ理由で、ビーチで深い穴を掘る行為もNGなので気をつけましょう!
かなりインパクトのある言い方ですが、ジョークではなく、ちゃんとした法律の考え方に基づいています。実際、航空機は許可なく搭乗・侵入すること自体が違法であり、当然ながら飛行中の飛行機に乗り込むことも(不可能に近いですが)違法なのです。
こうした文言になったのは、航空安全に関する厳しい規制を守ってもらうために、あえて極端に言い換えたから、と考えられています。
アメリカ全土ではありませんが、テキサス州、ミシガン州、コロラド州などではしっかりと有効な法律です。
これは、宗教的背景や労働者の保護といった理由から生まれました。キリスト教においては、日曜日は安息日であり、もともと商業活動を控える文化がありました。また、車の販売員の休日確保や、過度な競争を防ぐといった目的もあります。
ただし、「日曜に車は買えないのに、オンライン予約はできる」や「土曜か日曜どちらか休めばOK」といった柔軟なルールになっている場合もあります。
次に、エチケットやマナーにまつわる変わった法律やルールを確認しましょう。
こちらは、実際の法律というよりは、法的拘束力のないスローガンのようなものと捉えられています。かつて、ミラノでは「公共の場では明るい表情を保つべき」という規定があったと言われています。しかし、これも誇張されたもので、葬儀や病院などでは笑顔を保たなくて良いといった例外もありました。
現代では、観光客向けのおもしろいジョークとして受け入れられています。
こちらは、国レベルの法律ではありませんが、いくつかの都市では、タクシー運転手に対して「清潔でプロフェッショナルな服装」を求める規定があります。
たとえば、ヴィクトリアという都市ではタンクトップなど極端にカジュアルな服装を禁止する規則がありました。これは、観光客に対する印象を良くするため、清潔感の維持、都市のイメージ保護などが理由。
そのため、Tシャツだからダメ、というよりはだらしない服装は禁止、といったドレスコードのようなものと捉えるとわかりやすいでしょう。
こちらは実際の法律ではなく、ほぼウソ(少なくとも一般的な法律ではない)として広まっている、という側面が強いです。「3回まで」という明確なルールもないとされています。
こうしたルールがあると広まった理由としては、イスラム法(シャリーア)の離婚ルールが挙げられます。モルディブはイスラム国家であり、夫が妻に対して離婚を宣言し、これが3回成立するとその夫婦はそのままでは再婚できないとされています。
こうした宗教法の誤解・簡略化によって「同じ相手とは3回までしか結婚できない」といわれるようになったのです。実際のところは、「3回離婚すると簡単には再婚できなくなる」というのが正しいでしょう。
ビール大国ドイツらしいこちらの法律。完全な義務ではないものの、“一定量を守るルール”は本当にあるといわれています。
ドイツのグラスには「0.5L」などの目盛りがあり、店はビールを注ぐときにその量をほぼ満たす必要があるという決まりがあります。これは、消費者保護のため、「表示通りの量を提供する」という公平性を保つためという理由から生まれました。
違反した場合、場合によっては罰則や営業上の指導がされることもあるそうですよ。
最後に、ちょっと信じられないような、驚くべき世界の法律をご紹介します。
嘘でしょ?と思ってしまうようなこちらですが、実は「特定の村では本当に存在したかなりユニークな条例なんです!
1954年にフランス南部のシャトーヌフ=デュ=パプという村で「空飛ぶ円盤(UFO)や“葉巻型飛行物体”の着陸・離陸を禁止する」という条例が出されました。
当時、フランス各地で「UFOを見た」という報告が多発しており、国民はちょっとしたパニック状態に陥っていました。そして、ワインの産地であったシャトーヌフ=デュ=パプでは、ぶどう畑(ブドウ園)を守る目的で半分ジョーク、半分PRとして条例を制定したといわれています。
実際にUFOが罰せられたことは当然なく、象徴的・話題作り的な意味合いが強いルールです。
アメリカ全体の法律ではないものの、特定の地域では条例があります。
たとえば、スキャマニア郡では1969年(後に改訂)にビッグフット(UMA(未確認動物)の総称)を傷つけることを禁止という条例が制定されました。
しかし、この法律は半分本気、半分ジョークと考えられています。ハンターが誤って人間を撃つ事故を防ぐ意図や、観光PR・話題づくりなどの理由から生まれたと言われています。つまり、安全対策+ユーモア+観光効果が組み合わさった法律なのです。
びっくりしてしまいますが、これは実際にフランスにある法律・条例なんです。
通称「死後婚」と呼ばれる、亡くなった人と結婚しても構わないというルールで、世界で唯一フランスが法的に認めているもの。1803年にできたものであり、「将来結婚する者の片方が死亡した場合、死亡した側の承諾に疑いがなければ婚姻を認める」と制定しているようです。
ちなみに、この法律は、あくまでも「亡くなった人と精神的に繋がっていたい」という意味合いが強いものであり、これによって相続が発生することはありません。
こちらは、法律というよりジョークとして捉えられています。明確な法律はなく、豚の名前を国家レベルで規制するルールもありません。
これが生まれた背景としては、1945年に出版されたジョージ・オーウェルの『動物農場』という本にあるとされています。作品では「ナポレオン」という名前の豚が登場するのですが、これが有名すぎて「フランスで豚をナポレオンと呼んだらダメなのでは?」という話に発展した説が濃厚です。
実際の厳しい法律、というわけではないので、フランスで豚のことをナポレオンと呼んでも罰せられることはありませんのでご安心を。
一言で「法律」といっても、世界にはさまざまなおもしろいものがあるというのは、新しい発見だったのではないでしょうか。法律を知ることで、その国の特徴や文化、生活などが見えてくるかもしれません。
今回ご紹介した法律は、雑学として知っているとちょっと自慢できるようなものばかり。もちろん変わった法律はほかにもたくさんあるので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
このコラムが、みなさんが世界の文化やおもしろい法律に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
みなさんは、「法律」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?堅苦しいもの、難しいものという印象の方も多いかもしれませんね。
しかし、世界にはおもしろい法律がたくさんあるんです……!
このコラムでは、食べもの・動物・公共での振る舞いに関するものなど、ジャンル別に少し変わった法律、びっくりしてしまうような法律についてわかりやすくご紹介します。
実在するの?ジョークなの?といった気になる部分についても触れていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
飲食編
まずは、私たちの生活にとって欠かせない、「食べもの」や「飲みもの」にまつわるおもしろい法律からご紹介していきましょう!
日本では普通にしている行動でも、とある国では違法になってしまうかもしれません……!
フライドチキンは手で食べるべし(アメリカ・ジョージア州)
日本でも人気のフライドチキン。食べ方は自由じゃないの?と思う方も多いと思いますが、アメリカ南東部にあるジョージア州では「手で食べるべし」と決まっており、フォークで食べると違法になってしまうとか。
この法律ができたのはフライドチキンが南部料理を代表するものになった1960年代のこと。当時、州議会は「ジョージア州こそが指をなめるほどおいしいフライドチキンの本場であると世界に認めてもらいたい」と考え、道具を使わず手を使って食べるという、フライドチキンの伝統的な食べ方を推進するためにこの法律を制定したのです。
今ではほとんど施行されておらず、また州外から来た人には適用されないとのことです。
チューイングガムは違法!(シンガポール)
シンガポールは、街の清潔さで有名ですが、「チューイングガムは違法」という法律も関係しているかもしれませんね。国内で製造・販売することが禁じられていることに加え、外国からの持ち込みも禁止されています。ジョークではなく本当に厳しく施行されている法律であり、違反すると80万円~90万円の罰金が課される可能性もあるので、旅行の際は気をつけましょう!
なお、歯の治療用のキシリトールガムや禁煙に使用するニコチンガムは例外として認められています。ただし、この場合も申請登録をしなければなりません。
ドリアンの公共交通機関持ち込み禁止(シンガポール)
同じくシンガポールでは、ドリアンを公共交通機関に持ち込むのもNGです。理由はシンプルで、匂いが強すぎるから。ドリアンの匂いは長時間残りやすく、公共交通機関のような密閉空間だと他の乗客に不快感を与えるため、禁止されています。
違反すると、最大で約数万円の罰金の可能性もあります。車内や駅には「No Durian(ドリアン禁止)」の標識があることも。旅行などで訪れた際にドリアンを買って食べたい!と思う方も多いと思いますが、くれぐれも公共交通機関に持ち込まないようにしてくださいね。
チェリーパイにアイスをのせてはいけない(アメリカ・カンザス州)
アメリカ・カンザス州では、19世紀ごろに「チェリーパイにアイスクリームをのせてはいけない」という不思議なルールがあった、とよく言われます。
理由については、昔は冷蔵技術が未発達で、アイス+食品の安全性が問題視されたという説や、「贅沢すぎる食べ方はよくない」という道徳的な考えにもとづくという説があります。ただし、そもそも正式な法律ではなく、半分伝説・ジョーク扱いという見方も多いため、今はほぼ“都市伝説レベル”と捉えられています。
動物編
続いては、動物に関するちょっと変わった法律をご紹介しましょう!
消火栓にワニをつないではいけない(アメリカ・ミシガン州)
アメリカ・ミシガン州では、消火栓にワニをつないではいけないという法律があります。そもそも、日常生活でワニをみることがあるの?と不思議に思ってしまいますよね。
消火栓使いたい時にワニがいると、ドキッとしてしまい、その一瞬が命取りになるから、という理由だと言われていますが、実はこの法律、言い方が誇張されているのです。
実際には、ワニだけでなく犬や自転車、荷物なども含めて、「消火栓の周りに物や動物を置いたり、つないだりしてはいけない」という一般的な規則なんです。
アヒルのヒナを青く染めてはいけない、また一度に6羽未満で売ってはならない(アメリカ)
「アメリカ全体の法律」ではなく、特定の州や地域ごとの規制として有名なのがこちら。
たとえば、ケンタッキー州ではヒナの染色や、一度に6羽未満で売ってはならないと法律として明記されています。動物虐待を防ぐことなどが主な目的で、違反すると罰金が課せられることも。
ほかに、ニューヨーク州やテキサス州の一部でも、同じような法律があります。
食べる予定の動物に名前をつけてはいけない(オーストラリア)
こちらは、法律というより主に農家や牧場などにおける「文化的なマナーや考え方」として捉えられています。そのため、法律というのは嘘に近く、あくまでも、「あるある」として捉えると良いかもしれませんね。
このような考え方が生まれた理由は人間の感情的なもので、感情移入しすぎないため(名前をつけるとペットのように感じてしまうから)、畜産は生活やビジネスであり、仕事として割り切るためといった説があります。
ニワトリが道路を横切ることは違法である(アメリカ・ジョージア州)
こちらは、州全体でのルールは存在しないものの、一部の町ではほぼ同じ意味のルールが存在しています。
たとえば、クイットマンという小さな町では、「家禽(ニワトリなど)を道路や公共の場所で自由に放してはいけない」と条例で決まっています。ニワトリが勝手に道路に出てしまった場合、その飼い主が違反となります。
こうしたルールができたのは、交通事故の防止や、庭に侵入するなどの近隣トラブルを防止するため。動物を守るやさしい条例なのですね。
パブリック編
ここからは、公共の場での行いに関するおもしろい法律をチェックしていきましょう!旅行のときなどに気をつけたいものもありますよ……!
ビーチで砂のお城を作ってはいけない(イタリア)
イタリア全体というわけではありませんが、一部の地域では禁止や制限となっています。
たとえば、ベネチアにある小さな海沿いの町エラクレーアでは、砂の城を築くことを制限しています。これは、砂の城が救急・救助活動の際の障害物になりうると見なしているから。この規制は罰金を科すためというより、ビーチまでの道を通りやすくしておくためのルールとして浸透しています。
ちなみに、エラクレーアでは同じ理由で、ビーチで深い穴を掘る行為もNGなので気をつけましょう!
飛行中の航空機に乗り込むことは違法(カナダ)
かなりインパクトのある言い方ですが、ジョークではなく、ちゃんとした法律の考え方に基づいています。実際、航空機は許可なく搭乗・侵入すること自体が違法であり、当然ながら飛行中の飛行機に乗り込むことも(不可能に近いですが)違法なのです。
こうした文言になったのは、航空安全に関する厳しい規制を守ってもらうために、あえて極端に言い換えたから、と考えられています。
日曜日に車を売ってはいけない(アメリカ)
アメリカ全土ではありませんが、テキサス州、ミシガン州、コロラド州などではしっかりと有効な法律です。
これは、宗教的背景や労働者の保護といった理由から生まれました。キリスト教においては、日曜日は安息日であり、もともと商業活動を控える文化がありました。また、車の販売員の休日確保や、過度な競争を防ぐといった目的もあります。
ただし、「日曜に車は買えないのに、オンライン予約はできる」や「土曜か日曜どちらか休めばOK」といった柔軟なルールになっている場合もあります。
エチケット編
次に、エチケットやマナーにまつわる変わった法律やルールを確認しましょう。
公共の場で常に笑顔でなくてはいけない(イタリア)
こちらは、実際の法律というよりは、法的拘束力のないスローガンのようなものと捉えられています。かつて、ミラノでは「公共の場では明るい表情を保つべき」という規定があったと言われています。しかし、これも誇張されたもので、葬儀や病院などでは笑顔を保たなくて良いといった例外もありました。
現代では、観光客向けのおもしろいジョークとして受け入れられています。
タクシーの運転手はTシャツを着てはいけない(カナダ)
こちらは、国レベルの法律ではありませんが、いくつかの都市では、タクシー運転手に対して「清潔でプロフェッショナルな服装」を求める規定があります。
たとえば、ヴィクトリアという都市ではタンクトップなど極端にカジュアルな服装を禁止する規則がありました。これは、観光客に対する印象を良くするため、清潔感の維持、都市のイメージ保護などが理由。
そのため、Tシャツだからダメ、というよりはだらしない服装は禁止、といったドレスコードのようなものと捉えるとわかりやすいでしょう。
同じ相手とは3回までしか結婚できない(モルディブ)
こちらは実際の法律ではなく、ほぼウソ(少なくとも一般的な法律ではない)として広まっている、という側面が強いです。「3回まで」という明確なルールもないとされています。
こうしたルールがあると広まった理由としては、イスラム法(シャリーア)の離婚ルールが挙げられます。モルディブはイスラム国家であり、夫が妻に対して離婚を宣言し、これが3回成立するとその夫婦はそのままでは再婚できないとされています。
こうした宗教法の誤解・簡略化によって「同じ相手とは3回までしか結婚できない」といわれるようになったのです。実際のところは、「3回離婚すると簡単には再婚できなくなる」というのが正しいでしょう。
ビールは一定の量以上注がなければならない(ドイツ)
ビール大国ドイツらしいこちらの法律。完全な義務ではないものの、“一定量を守るルール”は本当にあるといわれています。
ドイツのグラスには「0.5L」などの目盛りがあり、店はビールを注ぐときにその量をほぼ満たす必要があるという決まりがあります。これは、消費者保護のため、「表示通りの量を提供する」という公平性を保つためという理由から生まれました。
違反した場合、場合によっては罰則や営業上の指導がされることもあるそうですよ。
それ本当?信じられないもの編
最後に、ちょっと信じられないような、驚くべき世界の法律をご紹介します。
ブドウ園でUFOを止めたり着陸させたりすることは禁止(フランス)
嘘でしょ?と思ってしまうようなこちらですが、実は「特定の村では本当に存在したかなりユニークな条例なんです!
1954年にフランス南部のシャトーヌフ=デュ=パプという村で「空飛ぶ円盤(UFO)や“葉巻型飛行物体”の着陸・離陸を禁止する」という条例が出されました。
当時、フランス各地で「UFOを見た」という報告が多発しており、国民はちょっとしたパニック状態に陥っていました。そして、ワインの産地であったシャトーヌフ=デュ=パプでは、ぶどう畑(ブドウ園)を守る目的で半分ジョーク、半分PRとして条例を制定したといわれています。
実際にUFOが罰せられたことは当然なく、象徴的・話題作り的な意味合いが強いルールです。
ビッグフットを傷つけるのは禁止(アメリカ)
アメリカ全体の法律ではないものの、特定の地域では条例があります。
たとえば、スキャマニア郡では1969年(後に改訂)にビッグフット(UMA(未確認動物)の総称)を傷つけることを禁止という条例が制定されました。
しかし、この法律は半分本気、半分ジョークと考えられています。ハンターが誤って人間を撃つ事故を防ぐ意図や、観光PR・話題づくりなどの理由から生まれたと言われています。つまり、安全対策+ユーモア+観光効果が組み合わさった法律なのです。
亡くなった人と結婚することができる(フランス)
びっくりしてしまいますが、これは実際にフランスにある法律・条例なんです。
通称「死後婚」と呼ばれる、亡くなった人と結婚しても構わないというルールで、世界で唯一フランスが法的に認めているもの。1803年にできたものであり、「将来結婚する者の片方が死亡した場合、死亡した側の承諾に疑いがなければ婚姻を認める」と制定しているようです。
ちなみに、この法律は、あくまでも「亡くなった人と精神的に繋がっていたい」という意味合いが強いものであり、これによって相続が発生することはありません。
豚の名前にナポレオンと名づけてはいけない(フランス)
こちらは、法律というよりジョークとして捉えられています。明確な法律はなく、豚の名前を国家レベルで規制するルールもありません。
これが生まれた背景としては、1945年に出版されたジョージ・オーウェルの『動物農場』という本にあるとされています。作品では「ナポレオン」という名前の豚が登場するのですが、これが有名すぎて「フランスで豚をナポレオンと呼んだらダメなのでは?」という話に発展した説が濃厚です。
実際の厳しい法律、というわけではないので、フランスで豚のことをナポレオンと呼んでも罰せられることはありませんのでご安心を。
法律から、その国の特徴や文化が見えてくる
一言で「法律」といっても、世界にはさまざまなおもしろいものがあるというのは、新しい発見だったのではないでしょうか。法律を知ることで、その国の特徴や文化、生活などが見えてくるかもしれません。
今回ご紹介した法律は、雑学として知っているとちょっと自慢できるようなものばかり。もちろん変わった法律はほかにもたくさんあるので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
このコラムが、みなさんが世界の文化やおもしろい法律に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
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