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気温も上がり、春の足音が少しずつ聞こえてくる今日このごろ。みなさんのなかには、「桜」の開花を心待ちにしているという方も多いのではないでしょうか。
そんな「桜」ですが、実は日本以外の国でも見ることができるって知っていましたか?
このコラムでは、桜の原産地や日本だけに咲く桜はあるのかといった桜の基本的な知識から、アジア、北米、ヨーロッパなど世界のさまざまな地域で見られる桜の特徴をわかりやすくていねいにご紹介していきます。
知らなかった海外の桜についての知識に触れたい方や、桜を見る目を広げたい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
「桜って日本だけで見られるのでは?」と思っている方も多いかもしれません。そこで、まずは桜の原産地や、世界の桜の種類など、基本的なところからチェックしていきましょう。
実は桜の起源や原産地については、さまざまな説があり、はっきりとしていません。
それは、桜がヨーロッパ・西シベリア、日本、中国、米国・カナダなど、主に北半球の温帯(特に寒暖差のある山岳地帯に多い)に広く自生しているからなんです。
「桜大鑑」という、1975年に日本で出版された桜の専門書には、「桜の原産地は中国で、日本の桜は中国のヒマラヤ山脈から伝来した。その時期は唐の時代だった」との記述があります。
しかし、日本でも古くから自生する固有種があったり、韓国が桜の原産地は自国だと言っていたりと、原産地についてはわかっていないのが現状です。
桜と一言で言っても実はさまざまな種類があります。日本国内には10種類ほど、世界には100種類以上の桜があると考えられています。
世界で見られる主な桜の種類としては、カンヒザクラ、ヒマラヤザクラ、ヒマラヤヒザクラ、セイヨウミザクラ、ブラックソーン(ヨーロッパ原産)などがあります。日本の桜は繊細ではかないイメージがあると思いますが、世界の桜は、もっと素朴でワイルドな姿も多いのが特徴です。
日本の代表的な桜の種類といえば「ソメイヨシノ」だと思いますが、日本から外国に贈られた歴史もあるため、日本以外でも見ることができます。
日本の野生種(基本種5種類)は、ヤマザクラ、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、クマノザクラの5種といわれています。
ここからは、世界各地の桜について見ていきましょう。まずは、歴史的にも日本と長いつながりのある中国から。
中国で見られる代表的な桜の種類には、エドヒガンやカンヒザクラ、魏桜(おうおう)などがあります。エドヒガンは日本の品種に由来する桜で、中国をはじめとしてアジアで広く見られます。エドヒガンは薄紅色や白など淡い色が特徴ですが、カンヒザクラはハイビスカスのような濃い色が特徴的。魏桜は、主役のような美しい見た目と、独特の香りを持つことで知られています。
中国でも、桜の名所と呼ばれる場所がいくつもあります。ここでは、代表的な桜スポットをご紹介します。
中国屈指の桜の名所として知られる武漢大学。早咲き桜、遅咲き桜、枝垂れ桜など6種類、10品種ほどの桜を見ることができます。開花時期もそれぞれ異なるため、3月下旬頃から4月にかけて、カラフルな色の桜を楽しめます。
中国・江蘇省にある無錫鼋頭渚(むしゃく げんとうしょ)には、計3万本以上・約100種類の桜の木が植えられています。日本との関わりも深く、1986年に、日中の友好の象徴として、桜の苗木を無錫市に贈呈したことが始まりと言われています。
あまり桜のイメージがないかもしれませんが、ネパール(ヒマラヤ)やインドでも桜が見られますよ。ユニークな特徴や、素敵な桜まつりをチェックしていきましょう。
ネパール(ヒマラヤ)が起源と考えられている「ヒマラヤザクラ」が有名です。海抜1200mから2400mといった、標高が高い場所で見られます。また、木そのものも30mという高さを誇ります。11月から12月の冬に咲き、桃色から白色の色をしているのが特徴です。
続いて、ネパール(ヒマラヤ)近郊の桜名所をご紹介します。
ヒマラヤザクラが見られる有名な場所として、ブータンの玄関口「パロ渓谷」が挙げられます。トレッキングロード沿いには、両脇に桜が咲いているのが見られます。
ヒマラヤのふもとに広がるカトマンズ渓谷は、世界遺産にも登録されており、晩秋から冬にかけて桜が見られます。ネパールには、日本のような「お花見」文化はないようですので、美しい風景を遠くから眺めるのが良いかもしれません。
ネパールと同じように、インドでも特に北部で「ヒマラヤザクラ」が見られます。また、日本でも見られる「カンザクラ(寒桜)」は、インド原産と考えられているんですよ。カンザクラは開花期間が1ヶ月以上と長いのが特徴です。
インドでも、美しい桜が楽しめるスポットがあるので、一緒に見ていきましょう!
インド北東部メガラヤ州の州都シロンでは、桜が見ごろを迎える11月下旬頃に、「桜祭り(Cherry blossom festival)」が行われます。街のあちこちで満開の桜が見られるほか、お祭りでは食べものを売る露店などもあり、にぎやかな雰囲気に包まれます。
日本のお隣、韓国や台湾でも桜は見られます。距離としては近いものの、咲く桜には違いがありますよ。
韓国には、国花にもなっている「王桜」という独特の桜の品種があります。花びらは、丸みを帯びた形と鮮やかなピンク色が特徴です。開花時期が比較的遅く、「春の終わり」を感じさせる花でもあります。
台湾では、寒桜や八重桜など、ピンク色が濃い品種が多く見られます。開花時期が長いのが特徴で、なかには1月下旬ごろから4月中旬ごろまで楽しめる場所もあります。
ここからは、ぜひ観光でも訪れたい韓国・台湾の桜の名所をご紹介します。
「韓国最大の桜祭り」として有名なお祭りで、毎年3月末から4月初旬にかけて開催されます。街中心部に植えられた30万本もの桜が一斉に花を咲かせる姿は圧巻です。薄紅色の桜トンネルも幻想的ですが、満開の時期を過ぎ散り始める桜吹雪もとても美しいですよ。
3月中旬から4月中旬に寒桜や八重桜などが見ごろを迎えます。まわりにある歴史的な木造建築に桜吹雪が散りかかる姿は風情がありとてもロマンチックです。少し標高が高いので、訪れる際には防寒対策も忘れずに。
意外かもしれませんが、アメリカでも桜が見られ、その歴史には日本が大きく関わっているんですよ。
アメリカの桜の大きな特徴が、日本から贈られた桜”が多いということ。後ほど詳しくご紹介しますが、ワシントンD.C.にあるソメイヨシノが有名です。また、エドヒガンとオオシマザクラの種間雑種である「アケボノ(曙)」という品種の桜もあるんですよ。
観光スポットとしても人気がある、アメリカ国内の桜の名所を見ていきましょう。
アメリカ屈指の桜スポットといえばこちら。日本から贈られた桜(3,000本ものソメイヨシノ)が湖畔を囲みます。これは、明治45年(1912年)、日本とアメリカの友好の証として、当時の東京市長・尾崎行雄からアメリカに贈られたものが元となっています。
ニューヨークの人気スポットブルックリン植物園では、約30種類もの桜が見られます。「ソメイヨシノ」「スノーグース」「枝垂桜」、さらに八重桜の「関山」などさまざまな桜が楽しめますよ。また、敷地内には日本庭園もあるので、ぜひあわせて行ってみてくだいね。
最後にご紹介するのは、ヨーロッパで見られる桜について。ヨーロッパといえば美しい街並みや歴史的な建物が有名ですが、そんな風景に合うような桜が咲いていますよ。
ヨーロッパでは、セイヨウミザクラ、ヨーロッパ原産のブラックソーン、八重桜の「関山」などが見られます。セイヨウミザクラはいわゆる「さくらんぼ」の実をつけます。ブラックソーンは黒い枝に白い花を咲かせるのが特徴です。そのほか、ソメイヨシノなど日本から贈られた桜もありますよ。
ここからは、ヨーロッパでも屈指の美しさを誇る桜スポットを見ていきましょう。
パリ市内には3,600本以上の桜の木があるといわれていますが、なかでもセーヌ川沿いは美しい風景が見られます。特に3月から4月にかけて見ごろを迎え、街を華やかに彩ります。また、セーヌ川の左岸にある「シェイクスピア&カンパニー」という書店の前には、市内最古といわれる桜の木が植えられています。
ドイツのなかでも桜の名所として知られるボン旧市街。日本の品種サトザクラ(八重桜)が、約300本植えられています。これは、日本企業の関係者が植えた桜がルーツといわれていますよ。満開のピークの頃には幻想的な桜のトンネルが見られます。桜がヨーロッパの建物との景観に調和する姿は圧巻です。
桜は春になると韓国や台湾、中国などでも見ごろを迎えるため、「日本だけの春」というよりは「アジアの春」と捉えてみるのも素敵かもしれません。
また、アメリカやヨーロッパとの大きな違いが、「お花見文化」です。日本ではお酒も含めて、食事をしながら桜を見るお花見が一般的ですが、世界では屋外での飲酒が禁止されている国も多いため、日本のようなお花見をしない場合も多いです。さらに、海外ではワシントンD.C.で行われる「チェリーブロッサムフェスティバル」のように、地域的なお祭りとして楽しむことも多いです。
日本のお花見文化を楽しみ、大切に受け継いでいくことはもちろん、海外に行ったら、その国ならではの桜の楽しみ方をするのも素敵ではないでしょうか。
桜は日本の春を代表するような花ですが、世界でもさまざまな桜が見られるというのは、うれしい発見だったのではないでしょうか。一言で桜と言っても、街並みに溶け込む桜や、植えられたままの桜など、多様性に富んでいましたね。
このコラムでご紹介した世界の桜に想いを馳せながら、今年の春の訪れを待ってみるのも素敵かもしれませんね。
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気温も上がり、春の足音が少しずつ聞こえてくる今日このごろ。
みなさんのなかには、「桜」の開花を心待ちにしているという方も多いのではないでしょうか。
そんな「桜」ですが、実は日本以外の国でも見ることができるって知っていましたか?
このコラムでは、桜の原産地や日本だけに咲く桜はあるのかといった桜の基本的な知識から、アジア、北米、ヨーロッパなど世界のさまざまな地域で見られる桜の特徴をわかりやすくていねいにご紹介していきます。
知らなかった海外の桜についての知識に触れたい方や、桜を見る目を広げたい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
桜は日本だけの花?
「桜って日本だけで見られるのでは?」と思っている方も多いかもしれません。
そこで、まずは桜の原産地や、世界の桜の種類など、基本的なところからチェックしていきましょう。
桜の原産地はどこ?
実は桜の起源や原産地については、さまざまな説があり、はっきりとしていません。
それは、桜がヨーロッパ・西シベリア、日本、中国、米国・カナダなど、主に北半球の温帯(特に寒暖差のある山岳地帯に多い)に広く自生しているからなんです。
「桜大鑑」という、1975年に日本で出版された桜の専門書には、「桜の原産地は中国で、日本の桜は中国のヒマラヤ山脈から伝来した。その時期は唐の時代だった」との記述があります。
しかし、日本でも古くから自生する固有種があったり、韓国が桜の原産地は自国だと言っていたりと、原産地についてはわかっていないのが現状です。
世界の桜の種類
桜と一言で言っても実はさまざまな種類があります。
日本国内には10種類ほど、世界には100種類以上の桜があると考えられています。
世界で見られる主な桜の種類としては、カンヒザクラ、ヒマラヤザクラ、ヒマラヤヒザクラ、セイヨウミザクラ、ブラックソーン(ヨーロッパ原産)などがあります。
日本の桜は繊細ではかないイメージがあると思いますが、世界の桜は、もっと素朴でワイルドな姿も多いのが特徴です。
日本だけに咲く桜はある?
日本の代表的な桜の種類といえば「ソメイヨシノ」だと思いますが、日本から外国に贈られた歴史もあるため、日本以外でも見ることができます。
日本の野生種(基本種5種類)は、ヤマザクラ、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、クマノザクラの5種といわれています。
中国の桜|“日本と違う主役感”
ここからは、世界各地の桜について見ていきましょう。
まずは、歴史的にも日本と長いつながりのある中国から。
中国の桜の特徴
中国で見られる代表的な桜の種類には、エドヒガンやカンヒザクラ、魏桜(おうおう)などがあります。
エドヒガンは日本の品種に由来する桜で、中国をはじめとしてアジアで広く見られます。エドヒガンは薄紅色や白など淡い色が特徴ですが、カンヒザクラはハイビスカスのような濃い色が特徴的。
魏桜は、主役のような美しい見た目と、独特の香りを持つことで知られています。
中国の桜名所を紹介
中国でも、桜の名所と呼ばれる場所がいくつもあります。ここでは、代表的な桜スポットをご紹介します。
武漢大学
中国屈指の桜の名所として知られる武漢大学。
早咲き桜、遅咲き桜、枝垂れ桜など6種類、10品種ほどの桜を見ることができます。開花時期もそれぞれ異なるため、3月下旬頃から4月にかけて、カラフルな色の桜を楽しめます。
無錫鼋頭渚(むしゃく げんとうしょ)
中国・江蘇省にある無錫鼋頭渚(むしゃく げんとうしょ)には、計3万本以上・約100種類の桜の木が植えられています。日本との関わりも深く、1986年に、日中の友好の象徴として、桜の苗木を無錫市に贈呈したことが始まりと言われています。
ネパール(ヒマラヤ)・インドの桜|野生のままの桜
あまり桜のイメージがないかもしれませんが、ネパール(ヒマラヤ)やインドでも桜が見られますよ。
ユニークな特徴や、素敵な桜まつりをチェックしていきましょう。
ネパール(ヒマラヤ)の桜の特徴
ネパール(ヒマラヤ)が起源と考えられている「ヒマラヤザクラ」が有名です。海抜1200mから2400mといった、標高が高い場所で見られます。
また、木そのものも30mという高さを誇ります。11月から12月の冬に咲き、桃色から白色の色をしているのが特徴です。
ネパール(ヒマラヤ)の桜名所を紹介
続いて、ネパール(ヒマラヤ)近郊の桜名所をご紹介します。
パロ渓谷
ヒマラヤザクラが見られる有名な場所として、ブータンの玄関口「パロ渓谷」が挙げられます。トレッキングロード沿いには、両脇に桜が咲いているのが見られます。
カトマンズ渓谷
ヒマラヤのふもとに広がるカトマンズ渓谷は、世界遺産にも登録されており、晩秋から冬にかけて桜が見られます。
ネパールには、日本のような「お花見」文化はないようですので、美しい風景を遠くから眺めるのが良いかもしれません。
インドの桜の特徴と名所を紹介|シロン
ネパールと同じように、インドでも特に北部で「ヒマラヤザクラ」が見られます。
また、日本でも見られる「カンザクラ(寒桜)」は、インド原産と考えられているんですよ。カンザクラは開花期間が1ヶ月以上と長いのが特徴です。
インドでも、美しい桜が楽しめるスポットがあるので、一緒に見ていきましょう!
シロン
インド北東部メガラヤ州の州都シロンでは、桜が見ごろを迎える11月下旬頃に、「桜祭り(Cherry blossom festival)」が行われます。街のあちこちで満開の桜が見られるほか、お祭りでは食べものを売る露店などもあり、にぎやかな雰囲気に包まれます。
韓国・台湾の桜|近くて違う桜
日本のお隣、韓国や台湾でも桜は見られます。
距離としては近いものの、咲く桜には違いがありますよ。
韓国・台湾の桜の特徴
韓国には、国花にもなっている「王桜」という独特の桜の品種があります。
花びらは、丸みを帯びた形と鮮やかなピンク色が特徴です。開花時期が比較的遅く、「春の終わり」を感じさせる花でもあります。
台湾では、寒桜や八重桜など、ピンク色が濃い品種が多く見られます。開花時期が長いのが特徴で、なかには1月下旬ごろから4月中旬ごろまで楽しめる場所もあります。
韓国・台湾の桜名所を紹介
ここからは、ぜひ観光でも訪れたい韓国・台湾の桜の名所をご紹介します。
鎮海軍港祭
「韓国最大の桜祭り」として有名なお祭りで、毎年3月末から4月初旬にかけて開催されます。
街中心部に植えられた30万本もの桜が一斉に花を咲かせる姿は圧巻です。薄紅色の桜トンネルも幻想的ですが、満開の時期を過ぎ散り始める桜吹雪もとても美しいですよ。
阿里山
3月中旬から4月中旬に寒桜や八重桜などが見ごろを迎えます。まわりにある歴史的な木造建築に桜吹雪が散りかかる姿は風情がありとてもロマンチックです。
少し標高が高いので、訪れる際には防寒対策も忘れずに。
アメリカの桜|“贈られた桜”が文化になった国
意外かもしれませんが、アメリカでも桜が見られ、その歴史には日本が大きく関わっているんですよ。
アメリカの桜の特徴
アメリカの桜の大きな特徴が、日本から贈られた桜”が多いということ。後ほど詳しくご紹介しますが、ワシントンD.C.にあるソメイヨシノが有名です。
また、エドヒガンとオオシマザクラの種間雑種である「アケボノ(曙)」という品種の桜もあるんですよ。
アメリカの桜名所を紹介
観光スポットとしても人気がある、アメリカ国内の桜の名所を見ていきましょう。
タイダルベイスン(ワシントンD.C.)
アメリカ屈指の桜スポットといえばこちら。
日本から贈られた桜(3,000本ものソメイヨシノ)が湖畔を囲みます。これは、明治45年(1912年)、日本とアメリカの友好の証として、当時の東京市長・尾崎行雄からアメリカに贈られたものが元となっています。
ブルックリン植物園(ニューヨーク)
ニューヨークの人気スポットブルックリン植物園では、約30種類もの桜が見られます。「ソメイヨシノ」「スノーグース」「枝垂桜」、さらに八重桜の「関山」などさまざまな桜が楽しめますよ。
また、敷地内には日本庭園もあるので、ぜひあわせて行ってみてくだいね。
ヨーロッパ|街並みに溶ける桜
最後にご紹介するのは、ヨーロッパで見られる桜について。
ヨーロッパといえば美しい街並みや歴史的な建物が有名ですが、そんな風景に合うような桜が咲いていますよ。
ヨーロッパの桜の特徴
ヨーロッパでは、セイヨウミザクラ、ヨーロッパ原産のブラックソーン、八重桜の「関山」などが見られます。セイヨウミザクラはいわゆる「さくらんぼ」の実をつけます。ブラックソーンは黒い枝に白い花を咲かせるのが特徴です。
そのほか、ソメイヨシノなど日本から贈られた桜もありますよ。
ヨーロッパの桜名所を紹介
ここからは、ヨーロッパでも屈指の美しさを誇る桜スポットを見ていきましょう。
セーヌ川沿い(パリ)
パリ市内には3,600本以上の桜の木があるといわれていますが、なかでもセーヌ川沿いは美しい風景が見られます。特に3月から4月にかけて見ごろを迎え、街を華やかに彩ります。
また、セーヌ川の左岸にある「シェイクスピア&カンパニー」という書店の前には、市内最古といわれる桜の木が植えられています。
ボン旧市街(ボン)
ドイツのなかでも桜の名所として知られるボン旧市街。
日本の品種サトザクラ(八重桜)が、約300本植えられています。これは、日本企業の関係者が植えた桜がルーツといわれていますよ。
満開のピークの頃には幻想的な桜のトンネルが見られます。桜がヨーロッパの建物との景観に調和する姿は圧巻です。
桜は“日本文化”ではなく“アジアの春”
桜は春になると韓国や台湾、中国などでも見ごろを迎えるため、「日本だけの春」というよりは「アジアの春」と捉えてみるのも素敵かもしれません。
また、アメリカやヨーロッパとの大きな違いが、「お花見文化」です。日本ではお酒も含めて、食事をしながら桜を見るお花見が一般的ですが、世界では屋外での飲酒が禁止されている国も多いため、日本のようなお花見をしない場合も多いです。
さらに、海外ではワシントンD.C.で行われる「チェリーブロッサムフェスティバル」のように、地域的なお祭りとして楽しむことも多いです。
日本のお花見文化を楽しみ、大切に受け継いでいくことはもちろん、海外に行ったら、その国ならではの桜の楽しみ方をするのも素敵ではないでしょうか。
桜は日本の春を代表するような花ですが、世界でもさまざまな桜が見られるというのは、うれしい発見だったのではないでしょうか。一言で桜と言っても、街並みに溶け込む桜や、植えられたままの桜など、多様性に富んでいましたね。
このコラムでご紹介した世界の桜に想いを馳せながら、今年の春の訪れを待ってみるのも素敵かもしれませんね。
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