掲載日:2026.02.23

意外性たっぷり!?「面白い方言」を地域別で徹底調査!「すごい」「かわいい」「あなた」などの比較も!

日本には、聞いただけで思わずクスっと笑ってしまう、そんな“面白い方言”がたくさんあります。
音のクセや、標準語では想像できない意外な意味、地域の文化を感じる独特の表現など、方言には様々な魅力がつまっています。

この記事では、「こんな意味だったの!?」と驚く意外性のある方言や、一度聞いたら忘れられないユニークな語感の方言を、地域別に厳選してご紹介。
会話のネタにしたくなるような、面白い方言をお楽しみください。

地域別|意外性のある「面白い方言」

標準語では考えられない「意味のギャップ」がある方言を、地域別に厳選しました。
どれも「え、そういう意味!?」と驚き、誰かに話したくなるものばかりです。

北海道

方言 意味 補足
あずましい 気持ちが良い、落ち着く 空間や雰囲気が快適なこと
しばれる 凍るほど寒い 「しばれた朝だね」など、冬の寒さを表す
はんかくさい ばかばかしい、呆れる 注意するときなどに使われる。臭いわけではありません
したっけ さようなら、またね 友人などと別れる際に使う言葉
じょっぴんかる 鍵をかける 「かる」には閉めるという意味がある
押ささる (意図せず)押す 押してしまったというニュアンス
ちょす 触る、いじる ちょっかいを出す意味合いも
サビオ 絆創膏 商品名。広島などでも使われる
げっぱ 最下位、びり 負けた時などに使われる

東北地方

方言 地域 意味 補足
うるかす 東北全域 水につけておく お米や食器を水に浸すこと
せば 東北全域 それなら 会話の中によく使われる言葉
かに 青森 ごめん 逆に蟹(かに)はガニと呼ぶ
秋田 食べなさい ほかにも「く=食べる」「け=食べなさい」「こ=食べようよ」と、1文字で様々な表現がある
あべ 秋田 一緒に行こう 「け」と同じで命令形の意味が変化して一緒に行こうというニュアンスになったとされる
いきなり 宮城 とても、非常に 標準語の「突然」という意味はありません。「いきなり美味しい!」
がおる 宮城 具合が悪くなる、病気になる 「最近、がおりがちだ」と、体調が優れない時などに使う
あやまった 福島 こまった 「謝る」という意味は含まれない
おしっこみなんしょ 福島 さようなら、またね おもわず「え?」と聞き返したくなりますね
よくおでんした 福島 よく来てくださいました ようこそ、の丁寧な表現

関東地方

方言 地域 意味 補足
やーこい 群馬 やわらかい 食べ物や布などの柔らかさを表現
ちっとんべぇ 群馬 少しだけ 「ちっとんべぇ待ってて」など、可愛らしい響きのある言葉
ごじゃっぺ 茨城 でたらめ、いい加減 「ごじゃっぺなこと言うな」と、嘘や冗談をたしなめる時などに
いっちく 茨城 とても、ひどく 程度が甚だしいことを表す強調語
のっこのっこ 千葉 暖かい ぬくぬくと温かい様子
のうのうさん 神奈川 神様、仏様、お月様 秦野など神奈川県西部で使われる言葉
てばたき 栃木 拍手 漢字にすると「手拍」
かっぽる 埼玉 捨てる 「ゴミをかっぽってこい」と、投げるような動作を伴うイメージ
ちょんこめ 東京(八丈島) 子牛 八丈語はユネスコ認定の『世界消滅危機言語』の一つです

北陸・東海地方

方言 地域 意味 補足
ちんちん 北陸・東海 熱い お湯などが「熱い」という意味
あいそんない 富山 つまらない 味がうすいという意味で使われることも
きときと 富山 新鮮な、活きのいい 空港の名前にも使われている
こわす 石川 両替する 間違っても破壊してはいけません
つるつる 石川 水がいっぱいになっている様子 もう少しで溢れそうな様子を指す
げっぽ 新潟 最下位、ビリ 負けた時などに使う
しねばいいのに 新潟 ~しなければいいのに 意味を知らずに言われたらショックを受けてしまうかも…な言葉
鍵をかう 愛知など 鍵をかける 標準語の意味とは異なる
トキントキン 愛知 鋭く尖っている 「鉛筆トキントキンにして!」のように使う
だもんで 静岡 だから、なので 文脈を接続する時に使われる語尾
ほやほや 福井 そうそう 肯定するときに使う
かぜねつ 福井など 口内炎 風邪をひいたときにできるからという説がある
机をつる 三重・奈良 (机を)運ぶ 二人で持ち上げて運ぶこと
ケッタ 愛知・岐阜 自転車 「ケッタマシーン」と言うことも

近畿地方

方言 地域 意味 補足
ええかっこしい 全域 見栄っ張り、格好つけ 人の性格を表現する際に使う
遠慮のかたまり 全域 大皿に残った最後の一つ 誰もが遠慮して手を付けずに残ってしまった最後の唐揚げなどを指す
がしんたれ 全域 いくじなし、甲斐性なし、能無し 人を罵るときに使う
けつかる 大阪・京都など ~しやがる 「なにさらしてけつかるねん」のように荒々しい言葉として使う
モータープール 大阪など 駐車場 月極駐車場などの看板でも使われる
いらち 大阪など せっかち、短気 「あの人はいらちやから」のように、名詞として使われる
ねき 奈良 近く、傍 「そのねきにあるペン持ってきて~」
ちゅんちゅん 滋賀 お湯などが熱い様子 鳥の鳴き声ではない
やにこい 和歌山など とても、非常に 「めっちゃ」や「ばり」と同じ意味の強調語

中国地方

方言 地域 意味 補足
たいぎい 広島など 面倒くさい 「疲れた」のニュアンスでも使う
にがる 広島 痛い お腹など体の調子が悪い時に
たう 広島 届く 「たわん」は届かないという意味
いんどかれー 岡山 (家に)帰りなさい 「いんどきねー」などの表現も
にーにー 岡山 22(にじゅうに) 数を数えるときのいい方。「にーいち、にーにー、にーさん…」
だんだん 島根 ありがとう 出雲のほうでよく耳にする言葉
だらず 島根・鳥取 馬鹿、あほ 最近は「何かに熱中する人」という意味も
たばこ 鳥取 休憩 煙草を吸わない場合にも使う言葉
おとんぼ 山口 末っ子 男女問わず使う言葉

四国地方

方言 地域 意味 補足
はじかい 香川 喉がかゆい 讃岐などでよく耳にする言葉
よもよも 香川 ぐずぐず 人を急かしたいときに
おかっこ 香川・徳島 正座 「おかっこまり」といわれる場合も
つむ 高知 (人を)乗せる 「駅までつんでってー」
はちきん 高知 しっかり者、気が強い女性 ポジティブな意味で使うことが多い
しわしわ 徳島 ゆっくり のんびりのニュアンスをもつ
まけまけ 徳島 水がいっぱいになっている様子 もう少しで溢れそうな様子を指す
じゃらじゃら 愛媛 いい加減な 伊予弁として親しまれている

九州地方

方言 地域 意味 補足
いっちょん ほぼ全域 全く、全然 「全く~ない」というような否定の時に
ばってん ほぼ全域 でも、しかし 「よかばってん」で「良いけど」の意味
とっとーと 福岡 取っている 早口言葉でもよく知られる言葉。「おっとっととっとってっていっとったとになんでとっとってくれんかったとていっとーと!」
しかぶる 福岡など (大小便を)漏らす 「しそこなう」「粗相をする」などの意味も
しとらす 福岡・熊本など されている 尊敬語として使われる丁寧な表現
むぞらしか 熊本 かわいい 「愛らしい」「いとおしい」などの意味も
長崎 かさぶた 血(ち)のあとにできるものだから。
てげ 宮崎 かなり、すごく 2回続く「てげてげ」の場合全く違う意味に
てげてげ 宮崎 適当 「てげてげでよかよ」と、力を抜くことを促す
はらかっぼ 鹿児島 すぐに怒る人 「腹掻き坊」の転訛
もへ 鹿児島 早く 「最早(もはや)」の転訛
ひだり 鹿児島 空腹 「ひだるい」ともいう

沖縄

沖縄の方言(琉球方言)は、本土の日本語とは異なる琉球語という独立した言語にルーツを持つため、非常に独自の進化を遂げ、聞き取りが難しい言葉が多いです。
言葉をみてもイメージがつきにくいものが多いかもしれません。

方言 意味 補足
いちゃりばちょーでー 一度会えば皆兄弟 沖縄らしい温かい精神を表す言葉
ぐすーじさびら おめでとう 祝いの席で使われる
はごー 汚い、不潔な 「はごーさぬ」で、汚いなあという意味
あぎじゃびよー 驚きを表す感嘆詞(わあ!) なんてこった~のニュアンス
ちゅらかーぎー 美人 「ちゅら」は「美しい」という意味
しーじゃ 先輩 年上の人を敬う際に
なちぶさー 泣き虫 「なち=泣く」「ぶさー=坊主」

いろんな方言を比較してみよう!

強調の言葉:「とても・すごく」の方言バリエーション

強調の言葉:「とても・すごく」の方言バリエーション

標準語の「とても」「すごく」にあたる言葉は、地域によって異なり、語気の強さやコミカルさが際立ちますよね。
一部の地域の言葉を紹介します。

方言 地域 補足
なまら 北海道 全国的に有名な北海道の強調表現。
わや 東北 「手がつけられない」「ひどく」といったニュアンスを含む
いきなり 宮城 「いきなり」が転じて「とても」「非常に」の意味で使用
べらぼう 東京 「べらぼうめ」などの罵倒語から、「並外れて」という強調の意味に
てれ/すて 千葉 房州弁で大きさの強調として使われる。「てっぱつ<てれてっぱつ<すてれっぱつ」
がんこ 石川 金沢などでよく使われる表現
でら/どら 愛知 名古屋弁の代表的な強調表現
めっちゃ 関西 今では全国的な言葉として定着している
ごっつい 関西 「ごっつ」と略されることも
えらい 関西 偉いとは違う意味を持つ
やにこい 和歌山 違う地域では弱々しいという意味にも
こじゃんと 高知 「たくさん」「徹底的に」という意味を含む土佐弁
でーれー 岡山 でーれー<ぼっけー<もんげー と、度合いによって使いわける
ぶち 広島・山口など 山口県下関や広島県などで広く使われる
がいな 鳥取・島根・愛媛など 「大きい」「強い」というニュアンス
ちかっぱ 福岡 よく聞く「ばり」の最上級表現。ばり<ばりばり(ばーり)<ちかっぱ
しんけん 大分 「しらしんけん」で一生懸命という意味にも
ぎゃん 熊本 強調表現にも使うが、「このように」という意味もある。「ぎゃんせんとダメやろ(このようにしないとダメでしょう)」
がばい 佐賀 『佐賀のがばいばあちゃん』で全国的に認知が広まった方言
てげ 宮崎 2回繰り返すと「てきとう」という意味になる言葉
わっぜ 鹿児島 「わず(凄)い」が変化したもの。さらに強調で「わっぜえか」
でぇじ 沖縄 さらに強調で「しに」

形容:「かわいい」の方言バリエーション

形容:「かわいい」の方言バリエーション

「かわいい」の方言とそれぞれのニュアンスを紹介します。

方言 地域 補足
めんこい 北海道・東北など とくに小さいものに対して使う表現
もじっこい 群馬 とくに小さいものに対して使う表現
いとしげ 新潟 愛らしい・守ってあげたいのニュアンス
えちゃけな 石川 愛らしい・守ってあげたいのニュアンス
けっこい 静岡 美しい・可愛い・綺麗のニュアンス
かいらしい 関西 愛らしい様を伝えるときに使う表現
むぞらしか 熊本 「むぞか」とも使われる
みじょか 長崎 五島列島の言葉
やーらしか 佐賀 愛らしい様を伝えるときに使う表現
もぞらしい 宮崎 愛らしい様を伝えるときに使う表現。「むじい」とも使われる
もぜ 鹿児島 「もぜももぜ」でとてもかわいい
ちゅら 沖縄 美しい・綺麗のニュアンス
かなさん 沖縄 愛している・愛らしいと幅広い意味を持つ言葉

二人称代名詞:「あなた」の方言バリエーション

二人称代名詞:「あなた」の方言バリエーション

その土地の人間関係や距離感を映し出すような二人称の方言が数多く存在します。
使うタイミングを間違えると失礼にあたるので気を付けましょう。

方言 地域 補足
おめ 青森など 複数形は「おめだじ」
青森 津軽弁での表現。「わ」は私という意味
おまはん/あんさん 関西など 比較的丁寧さを持った表現
じぶん 兵庫・大阪など 親しい人へ使うことが多い表現
われ 大阪など 喧嘩しているときなどに使う、強い表現
おんどれ 大阪など 喧嘩しているときなどに使う、強い表現
おんし/おまん 高知 比較的丁寧さを持った表現
おんしゃあ 高知 喧嘩しているときなどに使う、強い表現
きさん 福岡・佐賀 喧嘩しているときなどに使う、強い表現
わろ 宮崎 「あの野郎」というニュアンス
おはん 鹿児島 親しい人へ使うことが多い表現。「はん」のみの場合も
やー 沖縄 親しい人へ使うことが多い表現
うんじゅ 沖縄 目上の人に対して使う表現

全国でバラバラ!地域ごとのリズムが楽しい「じゃんけんのかけ声」

「じゃんけんぽん」が一般的ですが、一部ではユニークなリズムと語感があるようです。

地域 かけ声の例 特徴的なリズム・語感
関西 いんじゃんほい 「いんじゃん」という言葉が入り、よりリズミカル。
宮城 いしけんぎ 全く異なる言葉が使われ、その響きが面白いです。
岡山 リッチンホイ 「りっちんたー」といういい方も。
沖縄 ブーサーシー 「ブーサー」といういい方も。

「あいこでしょ」「グーとパー」にもいろいろ種類があるのだとか…。

方言はなぜ生まれたのか。裏にある文化・歴史がおもろい!

方言は、単なる“変わった言葉”ではありません。
方言が生まれた背景には、地理・歴史・人の暮らしが深く関わっています。

まず大きな要因として挙げられるのが、地理的な隔たりです。山や海に囲まれた地域では人の行き来が限られ、言葉も外部の影響を受けにくくなります。その結果、発音や語彙、言い回しが独自に発達していきました。
今でも雪がよく降る地域では、その降り方や状態を表す語彙が極めて豊富だったり、山仕事に関する専門用語が残っていたりします。

また、狭い地域でも複数の方言が存在するのは江戸幕府による幕藩体制の影響ともいわれています。その当時、違う藩での交流は難しく、その藩の中での言葉が発展していったとも考えられています。

このように方言は、単なる言葉の違いではなく、土地の歴史や人々の距離感が積み重なって生まれたものです。

なぜ今、方言が流行っているのか?

「あーね」「知らんけど」など、もともとは地域に根ざした方言だった言葉が、今では共通語のように全国へ広がっています。

今ではSNSやYouTubeなどで地方の方言を耳にする場が増えています。その影響なのか、若者を中心に方言に「流行」ができてきています。
方言が土地を離れ、世代を越えていく。言葉はこれからも、世の中の形に添って変化していくといえるでしょう。

まとめ|方言は地域の色が出る“最高の文化コンテンツ”

日本には、北から南まで、驚きと笑いに満ちた「面白い方言」が数えきれないほど存在します。

単なる「おかしな言葉」ではなく、方言はその地域の歴史、文化、そして人々の生活や感情が詰まった最高の文化コンテンツです。この記事で紹介した方言をきっかけに、ぜひご自身のルーツや、次に旅する地域の言葉にも興味を持ってみてください。

方言は、知れば知るほど面白い。
ぜひ、今日紹介した言葉を、日常の会話の中でも楽しんでみてください。


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