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みなさんは、普段「苦い食べ物」を食べますか?どうしても苦手だという方もいれば、意外と好きでよく食べているという方など、人によってさまざまだと思います。
このコラムでは、世界一苦い食べ物についてわかりやすくていねいに解説します。またあわせて、日本における苦い食べ物の特徴や、春野菜の苦味が持つ意外な魅力などもご紹介します。世界の食文化に興味がある方や、世界一苦い食べ物を知りたい方などは、最後まで読んで参考にしてみてください。
人が苦さを感じる成分は、実はひとつではありません。モモルデシン・カテキン・カフェイン・イソフムロンなど、さまざまな成分が苦味を感じさせる原因となります。このように、苦味の成分は多様なため、辛さの基準となる「スコヴィル」のようなひとつの決まった基準・数値などはありません。しかし、ビールについてはイソフムロンが含まれる割合を数値化した基準(IBU:国際苦味単位)があります。
上記のように、一概に比較はできないものの、ギネスブックに「世界一苦い物質」として登録されているのが「デナトニウム」です。人が口にできるものといわれており、日本では食品添加物などに利用されることも。
その苦さは、1億倍に薄めても苦味を感じ、5億倍に薄めても味が検出されるとか。幼児の誤飲を防ぐ商品に添加されていることもあります。
ここからは、有名な世界の苦い食べ物・料理を表にまとめてご紹介します。
続いては、世界の苦い食材をいくつかご紹介していきます!
世界一苦いお茶といわれる苦丁茶。世界一苦いといわれる理由は、主成分が苦味成分であり、その苦味成分には、ウルソール酸、サポニン、β-シトステロールなど複数が含まれているから。
中国で漢の時代から飲まれてきた健康茶であり、苦(苦い)、丁(ねじる)という字の通り、モチノキ科モチノキ属の多羅葉から得られた苦い茶葉を「こより」のようにねじってあるのが特徴です。
中国では、茶の知識をまとめた書物『茶経』や薬学百科である『本草綱目』などの書物にも記載されています。中国政府は苦丁茶の輸出や研究に力を入れていたことなどもわかっており、現代でも長寿や美容のために飲用する人が多いです。
日本でも有名なゴーヤにはモモルデシンという苦味成分が含まれています。モモルデシン特にワタの部分に多く含まれているので、苦手な方はワタを取り除いてから調理するのがおすすめです。ちなみに、ゴーヤにはビタミンC、葉酸、ビタミンKなどが豊富に含まれており、栄養もたっぷり。
琉球王国として繁栄していた沖縄では、周辺の国々から「医食同源(バランスの取れた美味しい食事を摂ることで、病気の予防や治療につなげるという考え方)」という考え方も伝わっており、健康に良い食べ物を食べることが基本でした。こうした理由から、ゴーヤも食文化として根付いたのです。
ニガヨモギはヨーロッパに多く自生するヨモギ科の一種で、強い苦味が特徴の植物です。ニガヨモギの強烈な苦味の正体は、アブシンチンという苦味成分が含まれているから。
アブサンはそんなニガヨモギを主原料とするリキュールです。古くから病気の治癒に使われていきました。18紀のフランスでは解熱剤として使われていたのですが、連用すると幻覚・錯乱が生じるとされ、製造・販売が禁止になりました。しかし、多くの芸術家に愛され、ゴッホはアブサンを美しい色彩で描いています。また、フランスの画家アルベール・メニャンは『緑色のミューズ』でアブサンの魔力に侵されているイメージを表現しています。
地中海沿岸を原産とするアブラナ科の葉野菜です。「スルフォラファン」という成分が含まれており、これが独特の苦味を生み出しています。食物繊維の宝庫であり、ほかにビタミンA、ビタミンK、カルシウムやカリウムも豊富です。
日本には江戸時代に伝わったとされ、もともとは観賞用でしたが、現在は上記のような栄養素が含まれていることも広く知られるようになり、サラダや青汁などで食べる人が多いです。
地中海地域原産の葉野菜・ハーブであるルッコラには、グルコシノレートという苦味成分が含まれています。グルコシノレートには動物や害虫に食されるのを防ぐ効果もあるといわれています。ケールと同じように、ルッコラも栄養豊富。ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維などがたっぷり含まれています。
ごまのような香りやぴりっとした食味から、サラダなどで食べられることが多いです。
ここからは、日本の苦い食べ物を一緒にチェックしていきましょう!
日本ならではの苦い食材の特徴として、うど、ふき、ふきのとう、タラの芽といった山菜・野草が多いことが挙げられます。これは、日本には多くの山があり、古くから日本人の生活に密接に関わってきたことが理由です。また、山菜や野草は、昔の人にとって貴重な栄養源でもあったのです。
日本一苦い食べ物として、まずはふきのとうが挙げられます。蕗の花のつぼみであり、アルカノイドとケンフェールといった苦味成分が含まれます。ほかに、大型の多年草であるウドには、クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が含まれており、苦みやアクとして感じることができる成分です。
タラの芽(ウコギ科の落葉低木「タラノキ」の新芽)には、エラトサイドという苦味成分が含まれています。そのほか、納豆や魚醤といった発酵食品でも苦味を感じることがありますが、これは発酵食品に含まれるアミノ酸に、苦味成分が入っているからです。
また、日本の苦い食べ物と季節との関係性も見逃せません。山菜や野草は一年中食べられますが、春に採れるものが多いのです。これは、冬の間に栄養をたくわえた山菜や野草が、暖かな春にちょうど食べごろを迎えるからです。
続いては、苦味の文化と歴史についてご紹介していきます。
苦い食べ物は、単なる味覚としてではなく、歴史や文化と深く結びついています。
たとえば、中国では苦丁茶のように、苦味を健康のもととして受け入れてきました。また、苦瓜釀肉(肉詰め蒸し)のように、甘辛いたれをかけて伝統料理として取り入れています。
また、ニガヨモギを主原料とするリキュール「アブサン」は、ヨーロッパやアラビア地域で古くから船酔いや病気治癒のために使われてきました。そのほか、ケールやルッコラなど、苦味成分が持つ栄養素などに着目し、青汁やサラダとして親しまれているものも多いです。
苦味は本来、毒のあるものを示す味として認識されるため、甘味や塩味と比べて、約千倍も感じやすいといわれています。特に、子どもは苦味にとても敏感なため、苦味の強いゴーヤやピーマンなどが苦手な傾向にあります。しかし、大人になる成長・進化の過程で、安全、楽しい、健康的、というような良いイメージとともに苦味を口にする経験を重ねることで、苦味をおいしいと感じられるようになるのです。
昔、人間は、食べ物の見た目や種類では安全性を判断できなかったため、苦いと感じ吐き出させることで身を守るという一種の「毒センサー」として発達してきました。このように、その植物・野菜などに毒性物質が含まれているかどうか、識別するためにも苦味は重要だったのです。
苦味をもたらす成分は、カフェイン、イソフムロン、ククルビタシンなど、植物由来のものが多いですが、これらの成分は、植物が、自身を守るために作り出したと考えられています。苦味があることで、多くの動物も人間と同じように、毒のあるものとして認識するためです。
世界の苦い食べ物を見ていくと、苦味は「危険」ではなく「季節や環境への適応」であることがわかります。では、日本で暮らす私たちに身近な春野菜が苦いのはなぜなのでしょうか?
春野菜には植物性アルカノイドやポリフェノールといった苦味成分が含まれています。そして、冬を越すため・冬の寒さを乗り切るために脂肪を蓄える体質になっていることから、栄養と一緒に溜め込んでしまった老廃物を排出するためにも、春先にかけて、春野菜を食べて体長を整えることが大切なのです。
世界の苦い食材との共通点は、健康に良い効果が期待できるということ。以下で詳しくご紹介しますが、春野菜に含まれる苦味成分には、新陳代謝を促進する働きがあるといわれています。
上記の通り、春野菜はデトックス効果があるといわれています。これは、冬の間に栄養とともにたくわえてしまった老廃物を、苦味成分が解毒してくれるから。
昔からの日本では「春は苦みを盛る」といわれてきました。昔の人は、春先にこうした春野菜を食べることで、体調が整うということを、経験から学んでいたのでしょう。こうした食の知恵は、現代人にとっても大きな意味があります。イベントごとなどで油っぽいものを食べる機会も多く、運動などもおっくうになる冬に溜め込んでしまった老廃物を、春野菜でデトックスできるのです。
健康に良い春野菜。せっかくなら苦味をおいしく食べたいですよね。苦味を和らげたい場合は、苦味成分を抑える役割を持つ塩を使ってみましょう。塩味を効かせた湯で下茹ですることで苦味を適度に抑えることができます。
そのほか、ゴーヤチャンプルーのように、炒めたり、蒸し焼きにしたりするような、苦味を活かす調理法もありますよ。また、独特のほろ苦さがクセになる菜の花を調理するときには、濃い塩水で茹でることで、脱水が進み、本来の味が濃くなるという効果もあります。
苦味は無理に抑えなくてもOK。無理に抑えようとすると、苦味成分が本来もっている栄養素や、健康効果まで失われてしまう可能性があるからです。
このコラムでは、苦丁茶など世界のさまざまな苦い食べ物をご紹介してきましたが、苦味は「危険」ではなく「健康面や文化的に意味のある味」であることがわかったのではないでしょうか。
日本ではこれから春野菜が旬を迎えます。春野菜が持つ苦味はデトックスといわれるため、ぜひ前向きに料理・食事を楽しんでみてくださいね。このコラムが、みなさんが世界の食文化や、世界の苦い食べ物、春野菜の苦味に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
縁起の良い食べ物を食べよう!▼
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みなさんは、普段「苦い食べ物」を食べますか?
どうしても苦手だという方もいれば、意外と好きでよく食べているという方など、人によってさまざまだと思います。
このコラムでは、世界一苦い食べ物についてわかりやすくていねいに解説します。またあわせて、日本における苦い食べ物の特徴や、春野菜の苦味が持つ意外な魅力などもご紹介します。
世界の食文化に興味がある方や、世界一苦い食べ物を知りたい方などは、最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
世界一苦い食べ物とは?
人が苦さを感じる成分は、実はひとつではありません。モモルデシン・カテキン・カフェイン・イソフムロンなど、さまざまな成分が苦味を感じさせる原因となります。
このように、苦味の成分は多様なため、辛さの基準となる「スコヴィル」のようなひとつの決まった基準・数値などはありません。しかし、ビールについてはイソフムロンが含まれる割合を数値化した基準(IBU:国際苦味単位)があります。
上記のように、一概に比較はできないものの、ギネスブックに「世界一苦い物質」として登録されているのが「デナトニウム」です。人が口にできるものといわれており、日本では食品添加物などに利用されることも。
その苦さは、1億倍に薄めても苦味を感じ、5億倍に薄めても味が検出されるとか。幼児の誤飲を防ぐ商品に添加されていることもあります。
世界一苦い食べ物一覧|苦味レベルで比較
ここからは、有名な世界の苦い食べ物・料理を表にまとめてご紹介します。
(体感・成分)
自然に熟したアキーの黄色い実を塩茹でして、塩鱈と玉ねぎやタイムと一緒に炒めたもの。
簡単に湯がき、甘酸っぱいタレやエビ・魚とともに食べる。
くりぬいた苦瓜にお肉を詰めて蒸し、中華風のやさしい甘辛だれをかけて食べる。
世界の苦い食材の紹介
続いては、世界の苦い食材をいくつかご紹介していきます!
苦丁茶(クーティンチャ)
世界一苦いお茶といわれる苦丁茶。世界一苦いといわれる理由は、主成分が苦味成分であり、その苦味成分には、ウルソール酸、サポニン、β-シトステロールなど複数が含まれているから。
中国で漢の時代から飲まれてきた健康茶であり、苦(苦い)、丁(ねじる)という字の通り、モチノキ科モチノキ属の多羅葉から得られた苦い茶葉を「こより」のようにねじってあるのが特徴です。
中国では、茶の知識をまとめた書物『茶経』や薬学百科である『本草綱目』などの書物にも記載されています。中国政府は苦丁茶の輸出や研究に力を入れていたことなどもわかっており、現代でも長寿や美容のために飲用する人が多いです。
ゴーヤ(苦瓜)
日本でも有名なゴーヤにはモモルデシンという苦味成分が含まれています。モモルデシン特にワタの部分に多く含まれているので、苦手な方はワタを取り除いてから調理するのがおすすめです。ちなみに、ゴーヤにはビタミンC、葉酸、ビタミンKなどが豊富に含まれており、栄養もたっぷり。
琉球王国として繁栄していた沖縄では、周辺の国々から「医食同源(バランスの取れた美味しい食事を摂ることで、病気の予防や治療につなげるという考え方)」という考え方も伝わっており、健康に良い食べ物を食べることが基本でした。こうした理由から、ゴーヤも食文化として根付いたのです。
ニガヨモギ(アブサン)
ニガヨモギはヨーロッパに多く自生するヨモギ科の一種で、強い苦味が特徴の植物です。ニガヨモギの強烈な苦味の正体は、アブシンチンという苦味成分が含まれているから。
アブサンはそんなニガヨモギを主原料とするリキュールです。古くから病気の治癒に使われていきました。18紀のフランスでは解熱剤として使われていたのですが、連用すると幻覚・錯乱が生じるとされ、製造・販売が禁止になりました。しかし、多くの芸術家に愛され、ゴッホはアブサンを美しい色彩で描いています。また、フランスの画家アルベール・メニャンは『緑色のミューズ』でアブサンの魔力に侵されているイメージを表現しています。
ケール
地中海沿岸を原産とするアブラナ科の葉野菜です。「スルフォラファン」という成分が含まれており、これが独特の苦味を生み出しています。食物繊維の宝庫であり、ほかにビタミンA、ビタミンK、カルシウムやカリウムも豊富です。
日本には江戸時代に伝わったとされ、もともとは観賞用でしたが、現在は上記のような栄養素が含まれていることも広く知られるようになり、サラダや青汁などで食べる人が多いです。
ルッコラ
地中海地域原産の葉野菜・ハーブであるルッコラには、グルコシノレートという苦味成分が含まれています。グルコシノレートには動物や害虫に食されるのを防ぐ効果もあるといわれています。ケールと同じように、ルッコラも栄養豊富。ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維などがたっぷり含まれています。
ごまのような香りやぴりっとした食味から、サラダなどで食べられることが多いです。
日本における苦い食べ物
ここからは、日本の苦い食べ物を一緒にチェックしていきましょう!
日本の苦い食材の特徴
日本ならではの苦い食材の特徴として、うど、ふき、ふきのとう、タラの芽といった山菜・野草が多いことが挙げられます。これは、日本には多くの山があり、古くから日本人の生活に密接に関わってきたことが理由です。また、山菜や野草は、昔の人にとって貴重な栄養源でもあったのです。
日本一苦い食べ物の例
日本一苦い食べ物として、まずはふきのとうが挙げられます。蕗の花のつぼみであり、アルカノイドとケンフェールといった苦味成分が含まれます。ほかに、大型の多年草であるウドには、クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が含まれており、苦みやアクとして感じることができる成分です。
タラの芽(ウコギ科の落葉低木「タラノキ」の新芽)には、エラトサイドという苦味成分が含まれています。
そのほか、納豆や魚醤といった発酵食品でも苦味を感じることがありますが、これは発酵食品に含まれるアミノ酸に、苦味成分が入っているからです。
また、日本の苦い食べ物と季節との関係性も見逃せません。山菜や野草は一年中食べられますが、春に採れるものが多いのです。これは、冬の間に栄養をたくわえた山菜や野草が、暖かな春にちょうど食べごろを迎えるからです。
苦味はなぜ受け入れられてきたのか?【文化と歴史】
続いては、苦味の文化と歴史についてご紹介していきます。
世界の苦い食文化の背景
苦い食べ物は、単なる味覚としてではなく、歴史や文化と深く結びついています。
たとえば、中国では苦丁茶のように、苦味を健康のもととして受け入れてきました。また、苦瓜釀肉(肉詰め蒸し)のように、甘辛いたれをかけて伝統料理として取り入れています。
また、ニガヨモギを主原料とするリキュール「アブサン」は、ヨーロッパやアラビア地域で古くから船酔いや病気治癒のために使われてきました。
そのほか、ケールやルッコラなど、苦味成分が持つ栄養素などに着目し、青汁やサラダとして親しまれているものも多いです。
苦味と毒性の関連性
苦味は本来、毒のあるものを示す味として認識されるため、甘味や塩味と比べて、約千倍も感じやすいといわれています。特に、子どもは苦味にとても敏感なため、苦味の強いゴーヤやピーマンなどが苦手な傾向にあります。しかし、大人になる成長・進化の過程で、安全、楽しい、健康的、というような良いイメージとともに苦味を口にする経験を重ねることで、苦味をおいしいと感じられるようになるのです。
昔、人間は、食べ物の見た目や種類では安全性を判断できなかったため、苦いと感じ吐き出させることで身を守るという一種の「毒センサー」として発達してきました。このように、その植物・野菜などに毒性物質が含まれているかどうか、識別するためにも苦味は重要だったのです。
苦味をもたらす成分は、カフェイン、イソフムロン、ククルビタシンなど、植物由来のものが多いですが、これらの成分は、植物が、自身を守るために作り出したと考えられています。苦味があることで、多くの動物も人間と同じように、毒のあるものとして認識するためです。
春野菜はなぜ苦いのか?【世界の苦味との共通点】
世界の苦い食べ物を見ていくと、苦味は「危険」ではなく「季節や環境への適応」であることがわかります。では、日本で暮らす私たちに身近な春野菜が苦いのはなぜなのでしょうか?
春野菜には植物性アルカノイドやポリフェノールといった苦味成分が含まれています。そして、冬を越すため・冬の寒さを乗り切るために脂肪を蓄える体質になっていることから、栄養と一緒に溜め込んでしまった老廃物を排出するためにも、春先にかけて、春野菜を食べて体長を整えることが大切なのです。
世界の苦い食材との共通点は、健康に良い効果が期待できるということ。以下で詳しくご紹介しますが、春野菜に含まれる苦味成分には、新陳代謝を促進する働きがあるといわれています。
春野菜の苦味は体に良い?
上記の通り、春野菜はデトックス効果があるといわれています。これは、冬の間に栄養とともにたくわえてしまった老廃物を、苦味成分が解毒してくれるから。
昔からの日本では「春は苦みを盛る」といわれてきました。昔の人は、春先にこうした春野菜を食べることで、体調が整うということを、経験から学んでいたのでしょう。こうした食の知恵は、現代人にとっても大きな意味があります。イベントごとなどで油っぽいものを食べる機会も多く、運動などもおっくうになる冬に溜め込んでしまった老廃物を、春野菜でデトックスできるのです。
春野菜の苦味をおいしく食べる方法
健康に良い春野菜。せっかくなら苦味をおいしく食べたいですよね。
苦味を和らげたい場合は、苦味成分を抑える役割を持つ塩を使ってみましょう。塩味を効かせた湯で下茹ですることで苦味を適度に抑えることができます。
そのほか、ゴーヤチャンプルーのように、炒めたり、蒸し焼きにしたりするような、苦味を活かす調理法もありますよ。また、独特のほろ苦さがクセになる菜の花を調理するときには、濃い塩水で茹でることで、脱水が進み、本来の味が濃くなるという効果もあります。
苦味は無理に抑えなくてもOK。無理に抑えようとすると、苦味成分が本来もっている栄養素や、健康効果まで失われてしまう可能性があるからです。
世界一苦い食べ物と春野菜の苦味が教えてくれること
このコラムでは、苦丁茶など世界のさまざまな苦い食べ物をご紹介してきましたが、苦味は「危険」ではなく「健康面や文化的に意味のある味」であることがわかったのではないでしょうか。
日本ではこれから春野菜が旬を迎えます。春野菜が持つ苦味はデトックスといわれるため、ぜひ前向きに料理・食事を楽しんでみてくださいね。
このコラムが、みなさんが世界の食文化や、世界の苦い食べ物、春野菜の苦味に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
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