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梅雨の時期になると、街角やお寺のまわりでふと目を引くのが紫陽花(あじさい)です。 雨にしっとりと濡れる姿は時期も相まり、ほかの花にない美しさを感じる事ができます。
咲く場所によって花の色が変わる事で有名な紫陽花ですが、その色によって花言葉もさまざま。紫陽花の特徴や見ごろ、梅雨ならではの魅力も知ると、より梅雨を楽しめるかもしれません。
まずは紫陽花がどんな花なのか、改めてご紹介します。
学名:Hydrangea macrophylla
英名:Hydrangea
時期:6~7月ごろ咲く
アジサイ科※アジサイ属の落葉低木。花弁は小さく果実のできない園芸品種。 ※:ユキノシタ科の説もあり
日本では昔から庭や寺社、道ばたなどで親しまれてきた花である「紫陽花」。 英名「Hydrangea(ハイドランジア)」は、ギリシャ語の「hydor(水)」と「angeion(容器)」から来ており、生育環境にたくさんの水が必要な事から来ています。
和名の「紫陽花」の語源としては、集真藍(あづさあい)=藍色が集まったもの、という言葉が訛ったものという説があります。
紫陽花の花言葉は、
よく知られているのは、少し影のある花言葉。 やさしい見た目の花だからこそ、こうした意味を知ると意外に感じる人も多いはずです。なぜこのような意味が付いたのでしょう。
「浮気」といった不名誉な花言葉がついた理由として挙げられるのは、色が変わりやすい性質が関係しているようです。
咲き始めから終わりまでの期間に少しずつ色合いが変化していく様子が、人の心の移ろいや物事のはかなさに重ねられてきたのでしょう。怖いというよりどこか切なく、繊細な感覚から生まれた言葉といえそうです。
ただ、紫陽花の花言葉は怖い意味だけではありません。 小さな花が寄り添って咲くように見える姿から、「家族団らん」といった人々のぬくもりや結びつきも感じさせてくれる花でもあることが、花言葉からも感じ取れますよね。
紫陽花の花言葉は色によって意味が変わるのも大きな特徴です。同じ紫陽花でも、色が違うだけで印象は大きく変わります。
青い紫陽花には、「辛抱強い愛情」「冷淡」「無情」などの意味があります。 青は紫陽花らしい定番の色で、雨の景色の中で特によく映えます。落ち着きや知性を感じさせる一方で、少し距離を感じるような冷たさも連想されるため、このような花言葉がつけられたのでしょう。
ピンクの紫陽花には、「元気な女性」「強い愛情」といった明るい意味があります。やわらかく華やかな印象があり、やさしさや親しみやすさを感じさせる色です。母の日などの贈り物としても人気があるのは、こうした前向きなイメージがあるからかもしれません。
白い紫陽花には、「寛容」という意味があります。白は清潔感があり、落ち着いた雰囲気を持つ色です。主張しすぎない美しさがあり、包み込むようなおだやかさを感じさせます。
紫の紫陽花には、「神秘的」「清澄」「謙虚」といった意味があります。深みのある色合いは上品で、大人っぽい印象を与えます。梅雨の曇り空の下でも美しく映え、どこか静かな存在感があります。
贈り物として紫陽花を選ぶ場合には、見た目の好みはもちろんのこと、伝えたい気持ちに合わせた贈り方をしても素敵ですよね。お花を贈るときの醍醐味を、紫陽花ではたっぷりと味わう事ができそうです。
ではなぜ紫陽花には、このような色の種類があるのでしょうか。 実は花の種類が違うのではなく、咲く場所によって色が変わっています。
この色の違いは土壌の性質と深く関わっていて、一般的にアルカリ性に近いと赤やピンクに寄りやすいといわれます。
反対に土が酸性だと青い紫陽花になりやすいです。 日本の土壌は酸性寄りなことが多いため、街中では青い紫陽花を見かけることが多い傾向があります。
ちなみに、白い紫陽花は色素が無い品種である事が多いため、土に関係なく白くなります。 日本で主にみられるのは「アナベル」という品種。
では土壌の何が影響して色が変わっているのでしょうか。 紫陽花の色を決定している色素「アントシアニン」は、土の中に含まれるアルミニウムと反応すると青色になります。 酸性の土壌ではアルミニウムが溶けやすくなるため、青色に。 そしてアルカリ性ではそれが起きにくいため、赤色に近くなります。
ただし種類や品種、そして日当たりなどが複雑に関わることで、色づき方が変わってきますので、すべての紫陽花が同じように変化するわけではありません。
ちなみに、紫陽花の「花」はどこだと思いますか? 日本で広く見られる「ホンアジサイ」の花弁は、見える場所にない事が多いです。
実は紫陽花は日本が原産。 日本の「ガクアジサイ」が品種改良された「ホンアジサイ」や、西洋から逆輸入した「セイヨウアジサイ」は、「ガク」と呼ばれる葉に近い役割の部位が装飾花として、花に似た見た目になっていきました。 ガクの中央にある部分は花でもありますが、こちらにはほぼ生殖能力は備わっておらず、咲く・咲かないは個体差があるようです。
紫陽花の見ごろは一般的に6月~7月にかけてで、地域によって少しずつ異なります。 見ごろを知るにはお近くの公園に通うのが手っ取り早いですが、「開花」に限っては、別の方法で知る事ができます。 実は気象庁が公開しているホームページで、紫陽花の開花データを見る事ができ、ある程度の予測が立てられるのです。さくらの開花でおなじみの観測表ですが、季節を代表する数種の植物(梅、いちょう、ススキ、かえでの紅葉と落葉など)は観る事ができます。
満開時期のデータは桜のみですが、開花情報を確認しておくと名所にも行きやすいですよね。少しの時期の違いで景色の印象が変わります。満開の時期を狙うのも良いですし、咲き始めや咲き終わりの変化を楽しむのも紫陽花ならではの魅力。 自然の移ろいと一緒に花の変化を味わえるのも、紫陽花を見る楽しさのひとつです。
・紫陽花の名所として多くの人に知られているのが鎌倉。
・歴史ある寺院と梅雨の風景、そして色とりどりの紫陽花が重なることで、鎌倉ならではの落ち着いた美しさが一層引き立ちます。
なかでもよく知られているのが「あじさい寺」として有名な明月院です。 参道の両側に咲く青い紫陽花は「明月院ブルー」と呼ばれ、鎌倉の初夏を代表する景色のひとつになっています。
また、長谷寺も紫陽花の名所として人気があり、たくさんの種類の紫陽花を楽しみながら散策できます。
目立つガクが四辺=「死」をイメージさせることや、季節の変わり目で、弔いの機会が多かった時期に仏花として重宝された事もあるそうです。 紫陽花の花言葉「無常」などからも感じられるように、思想が似ていたという説や、誰にでも育てられるため栽培の手間がかからなかったという説もあります。
鎌倉の街歩きを楽しむなら、小町通りにある「お浄めミュージアム」に立ち寄るのもおすすめです。
館内には体験を楽しめる空間があり、3階の「お浄め足湯 座かふぇ」では、足湯に入りながら甘酒や薬膳茶を味わえます。
また、紫陽花咲く鎌倉の情景をイメージしたアロマ「晴好雨奇(せいこううき)」も通年販売中。 晴好雨奇とは、太陽照り輝く晴れの日も素晴らしい景色だが、雨の日にはまた違った趣のある風景が広がること。ぜひ、店頭でお試しください。
紫陽花の花言葉には、「移り気」「無常」のように、実は怖いと感じる意味もありますが、その背景には、季節のはかなさを愛する日本人の感性が隠れているように思えます。
咲く場所によって表情の変わる「紫陽花」をみつけて、いつもの散歩はもちろん、雨の散歩も楽しんでみませんか?
梅雨の時期になると、街角やお寺のまわりでふと目を引くのが紫陽花(あじさい)です。
雨にしっとりと濡れる姿は時期も相まり、ほかの花にない美しさを感じる事ができます。
咲く場所によって花の色が変わる事で有名な紫陽花ですが、その色によって花言葉もさまざま。紫陽花の特徴や見ごろ、梅雨ならではの魅力も知ると、より梅雨を楽しめるかもしれません。
目次
紫陽花とはどんな花?
まずは紫陽花がどんな花なのか、改めてご紹介します。
学名:Hydrangea macrophylla
英名:Hydrangea
時期:6~7月ごろ咲く
アジサイ科※アジサイ属の落葉低木。花弁は小さく果実のできない園芸品種。
※:ユキノシタ科の説もあり
日本では昔から庭や寺社、道ばたなどで親しまれてきた花である「紫陽花」。
英名「Hydrangea(ハイドランジア)」は、ギリシャ語の「hydor(水)」と「angeion(容器)」から来ており、生育環境にたくさんの水が必要な事から来ています。
和名の「紫陽花」の語源としては、集真藍(あづさあい)=藍色が集まったもの、という言葉が訛ったものという説があります。
実は怖い?紫陽花の花言葉
紫陽花の花言葉は、
よく知られているのは、少し影のある花言葉。
やさしい見た目の花だからこそ、こうした意味を知ると意外に感じる人も多いはずです。なぜこのような意味が付いたのでしょう。
紫陽花全体の花言葉
「浮気」といった不名誉な花言葉がついた理由として挙げられるのは、色が変わりやすい性質が関係しているようです。
咲き始めから終わりまでの期間に少しずつ色合いが変化していく様子が、人の心の移ろいや物事のはかなさに重ねられてきたのでしょう。怖いというよりどこか切なく、繊細な感覚から生まれた言葉といえそうです。
ただ、紫陽花の花言葉は怖い意味だけではありません。
小さな花が寄り添って咲くように見える姿から、「家族団らん」といった人々のぬくもりや結びつきも感じさせてくれる花でもあることが、花言葉からも感じ取れますよね。
色によって異なる花言葉
紫陽花の花言葉は色によって意味が変わるのも大きな特徴です。同じ紫陽花でも、色が違うだけで印象は大きく変わります。
青い紫陽花には、「辛抱強い愛情」「冷淡」「無情」などの意味があります。
青は紫陽花らしい定番の色で、雨の景色の中で特によく映えます。落ち着きや知性を感じさせる一方で、少し距離を感じるような冷たさも連想されるため、このような花言葉がつけられたのでしょう。
ピンクの紫陽花には、「元気な女性」「強い愛情」といった明るい意味があります。やわらかく華やかな印象があり、やさしさや親しみやすさを感じさせる色です。母の日などの贈り物としても人気があるのは、こうした前向きなイメージがあるからかもしれません。
白い紫陽花には、「寛容」という意味があります。白は清潔感があり、落ち着いた雰囲気を持つ色です。主張しすぎない美しさがあり、包み込むようなおだやかさを感じさせます。
紫の紫陽花には、「神秘的」「清澄」「謙虚」といった意味があります。深みのある色合いは上品で、大人っぽい印象を与えます。梅雨の曇り空の下でも美しく映え、どこか静かな存在感があります。
色を選んで、気持ちを伝える贈り物に
贈り物として紫陽花を選ぶ場合には、見た目の好みはもちろんのこと、伝えたい気持ちに合わせた贈り方をしても素敵ですよね。お花を贈るときの醍醐味を、紫陽花ではたっぷりと味わう事ができそうです。
紫陽花の色が変わる理由
ではなぜ紫陽花には、このような色の種類があるのでしょうか。
実は花の種類が違うのではなく、咲く場所によって色が変わっています。
土壌の酸性・アルカリ性で花の色が変わる
この色の違いは土壌の性質と深く関わっていて、一般的にアルカリ性に近いと赤やピンクに寄りやすいといわれます。
反対に土が酸性だと青い紫陽花になりやすいです。
日本の土壌は酸性寄りなことが多いため、街中では青い紫陽花を見かけることが多い傾向があります。
ちなみに、白い紫陽花は色素が無い品種である事が多いため、土に関係なく白くなります。
日本で主にみられるのは「アナベル」という品種。
紫陽花の色が変わるのはなぜ?
では土壌の何が影響して色が変わっているのでしょうか。
紫陽花の色を決定している色素「アントシアニン」は、土の中に含まれるアルミニウムと反応すると青色になります。
酸性の土壌ではアルミニウムが溶けやすくなるため、青色に。
そしてアルカリ性ではそれが起きにくいため、赤色に近くなります。
ただし種類や品種、そして日当たりなどが複雑に関わることで、色づき方が変わってきますので、すべての紫陽花が同じように変化するわけではありません。
紫陽花の花に見える部分は「ガク」
ちなみに、紫陽花の「花」はどこだと思いますか?
日本で広く見られる「ホンアジサイ」の花弁は、見える場所にない事が多いです。
実は紫陽花は日本が原産。
日本の「ガクアジサイ」が品種改良された「ホンアジサイ」や、西洋から逆輸入した「セイヨウアジサイ」は、「ガク」と呼ばれる葉に近い役割の部位が装飾花として、花に似た見た目になっていきました。
ガクの中央にある部分は花でもありますが、こちらにはほぼ生殖能力は備わっておらず、咲く・咲かないは個体差があるようです。
紫陽花の見ごろ
紫陽花の見ごろは一般的に6月~7月にかけてで、地域によって少しずつ異なります。
見ごろを知るにはお近くの公園に通うのが手っ取り早いですが、「開花」に限っては、別の方法で知る事ができます。
実は気象庁が公開しているホームページで、紫陽花の開花データを見る事ができ、ある程度の予測が立てられるのです。さくらの開花でおなじみの観測表ですが、季節を代表する数種の植物(梅、いちょう、ススキ、かえでの紅葉と落葉など)は観る事ができます。
満開時期のデータは桜のみですが、開花情報を確認しておくと名所にも行きやすいですよね。少しの時期の違いで景色の印象が変わります。満開の時期を狙うのも良いですし、咲き始めや咲き終わりの変化を楽しむのも紫陽花ならではの魅力。
自然の移ろいと一緒に花の変化を味わえるのも、紫陽花を見る楽しさのひとつです。
紫陽花の名所|鎌倉の紫陽花寺を楽しむ
・紫陽花の名所として多くの人に知られているのが鎌倉。
・歴史ある寺院と梅雨の風景、そして色とりどりの紫陽花が重なることで、鎌倉ならではの落ち着いた美しさが一層引き立ちます。
鎌倉には紫陽花で有名なお寺がある
なかでもよく知られているのが「あじさい寺」として有名な明月院です。
参道の両側に咲く青い紫陽花は「明月院ブルー」と呼ばれ、鎌倉の初夏を代表する景色のひとつになっています。
また、長谷寺も紫陽花の名所として人気があり、たくさんの種類の紫陽花を楽しみながら散策できます。
なぜお寺に紫陽花が多い?
目立つガクが四辺=「死」をイメージさせることや、季節の変わり目で、弔いの機会が多かった時期に仏花として重宝された事もあるそうです。
紫陽花の花言葉「無常」などからも感じられるように、思想が似ていたという説や、誰にでも育てられるため栽培の手間がかからなかったという説もあります。
鎌倉には岩座の店舗も
鎌倉の街歩きを楽しむなら、小町通りにある「お浄めミュージアム」に立ち寄るのもおすすめです。
館内には体験を楽しめる空間があり、3階の「お浄め足湯 座かふぇ」では、足湯に入りながら甘酒や薬膳茶を味わえます。
また、紫陽花咲く鎌倉の情景をイメージしたアロマ「晴好雨奇(せいこううき)」も通年販売中。
晴好雨奇とは、太陽照り輝く晴れの日も素晴らしい景色だが、雨の日にはまた違った趣のある風景が広がること。ぜひ、店頭でお試しください。
紫陽花の花言葉と見ごろを知ると、梅雨がもっと楽しみになる
紫陽花の花言葉には、「移り気」「無常」のように、実は怖いと感じる意味もありますが、その背景には、季節のはかなさを愛する日本人の感性が隠れているように思えます。
咲く場所によって表情の変わる「紫陽花」をみつけて、いつもの散歩はもちろん、雨の散歩も楽しんでみませんか?
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