2022.10.24

【これで解決!】正月に欠かせない「しめ縄」の意味と種類。

少しずつ気温も下がり、そろそろお正月の準備をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。おせち料理など、正月料理のほかにぜひ用意したいのが、お正月飾りです。門松や鏡餅とあわせて、「しめ縄」を玄関に飾ってみるのはいかがでしょうか。

今回の記事では、お正月にしめ縄を飾る意味やしめ縄の種類・ルールなどをご紹介します。

お正月にしめ縄を飾る意味

お正月にしめ縄を飾るのは、この時期に「年神様(としがみさま)」と呼ばれる神様を自宅に迎え入れるためです。

しめ縄に裏白や橙(ミカン)、ゆずり葉を飾るのは正月だけのことでこれは年神様を迎えるめでたい気持ちと、豊作や、健康、生きる力などを私たちに授けてくれることへの祈願を表しています。

  • 裏白(うらじろ)・・・常緑の葉のため、「長寿」を表しています。
  • 橙(ミカン)・・・家が代々栄えるという縁起物です。
  • ゆずり葉・・・新芽が出てから古い葉が落ちるため、「家系を絶やさない」という願いが込められています。

しめ縄の付け方は、玄関の高い位置に飾るのが一般的です。玄関に飾ることで、「この家は年神様を迎える準備ができている場所です」「年神様をお迎えするのにふさわしい場所です」ということを示すことができます。

玄関しめ縄

また、しめ縄というと、神社にあるものをイメージする方もいるかもしれません。神社にあるしめ縄は、神様が降りた神聖な場所を示したり、現世との境界を示したりするものとして施されています。

神社しめ縄

ちなみに、しめ縄は漢字で書くと「注連縄」となります。なかなか日常生活では見ない漢字だと思いますが、「注連」には「神様が占める場所」という意味があります。

しめ縄の種類と使われる素材に込められた意味とは?

続いて、しめ縄の種類や、使われる素材・パーツに込められた意味をご紹介します。

しめ縄は主に5種類

しめ縄と一言でいっても、実はさまざまな種類があります。大きく分けての「玉飾り」「輪飾り」「前垂れ」「ごぼうじめ」「大根じめ」の5種類です。

しめ縄種類

「玉飾り」は、東日本地域でよく見られるしめ縄の種類です。太いしめ縄を輪にし、「さげ」と呼ばれる藁を垂らした形をしています。地域によって異なりますが、裏白、紙垂、ユズリハ、橙、エビ、扇など、あらゆる縁起物がついています。

「輪飾り」は、細いしめ縄を輪にし、紙垂や前垂れ、ユズリハを装飾したシンプルなスタイルです。小ぶりのため、場所を選ばず汎用性が高いのも特徴です。玄関以外にも、キッチンといった水回りに飾る飾り方もあります。

「前垂れ」は、次にご紹介する「ごぼうじめ」と合わせて使われることが多いです。藁をのれんのように垂らした形をしています。

「ごぼうじめ」は、その名の通りごぼうのような形のしめ縄です。右から左にかけて細くなっており、これは「左綯(ひだりな)い」と呼ばれます。普段のしめ縄は左から右にかけて細くなる「右綯(みぎな)い」ですが、お正月に飾るしめ縄は特別であるため、「左綯い」となっています。ごぼうじめに前垂れを組み合わせた形のしめ縄は、西日本地域で多く見られます。

「大根じめ」は、ごぼうじめと似ていますが、中央が太くなっている形のしめ縄です。両端が細くよりあわされているものを「両端じめ」や「両じめ」と言うこともあります。

しめ縄に使われる素材の意味

しめ縄に使われる素材の意味

しめ縄には、さまざまな縁起物が使われます。それぞれに込められた意味があり、たとえば、しめ縄によく使われる紙垂は「神聖・仕事運上昇」を表し、ユズリハは「家を代々守る、子孫に受け継がれる」ということを表します。また、橙は「家が代々続く」こと、裏白は「白髪長寿や子孫繁栄」を祈願しています。

ほかにも、鈴や矢は「邪を払う」ものとされていたり、梅は「春にどの花よりも先に咲き、人々を嬉しい気持ちにさせる」ことから、「豊かな生活」を表すものとされていたりします。

また、しめ縄は稲を用いて作られることが多いですが、この稲にも「豊穣祈願」という意味が込められています。さらに、水引きは「汚れを清める・人脈良縁」を表します。

しめ縄を飾る期間や処分方法などのルールは?

しめ縄を家に飾る期間や、しめ縄の処分方法など、しめ縄にまつわるルールについてご紹介します。

正月にしめ縄を飾る意味とは?しめ縄の種類やルール・おすすめ商品とともにご紹介05

飾る時期

しめ縄を飾り始める期間は地域によって異なります。最も早い場合だと正月事始めの12月13日以降に飾ります。原則として、末広がりの「八」がつき縁起が良いとされているため12月28日に飾ることが多いです。

一方、できれば29日と31日に飾ることは避けましょう。29日は「二重苦」を連想させるため縁起が悪く、31日は「一夜縛り」と言って元日まで1日しか時間がなく、神様に失礼だと考えられているからです。

飾る期間

松の内まで。
近年、七草粥を食べる1月7日くらいまでを松の内といい、1月7日が一般的です(関西などでは1月15日)。縁起が良いものだからといって、いつまでも飾っておくのではなく、きちんと処理を行いましょう。

処分方法

理想の処分方法は、小正月である1月15日(またはその近くの日)に神社や地域で行われる「どんど焼き」や「お炊き上げ」に持っていくことです。これは、ほかの正月飾りや、古いお守りなどと一緒に燃やす行事です。

もし、どんど焼きの日に都合がつかなかった場合でも、神社に納めて焼いてもらうこともできます。お近くの神社に問い合わせてみてくださいね。もし自宅で処分したいという場合は、塩でお清めをしたあとに紙などで包んで、ごみとして出しましょう。

また、しめ縄を飾る・下ろす期間は地域によって違いがあるため、お住まいの風習やマナーに合わせましょう。

いかがでしたか?
この記事では、お正月にしめ縄を飾る意味や、しめ縄の種類とそれらに込められた意味、飾る期間や処分時のルール、そして最後におすすめの商品をご紹介しました。

しめ縄は、単なる飾りではなく「自宅が神様を迎える準備ができています」ということを表しています。こういった意味を知ることで、よりしめ縄を飾ることが楽しくなるのではないでしょうか。

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