英語を学びにネパールへ!無計画こころの奮闘記

私がネパールに初めて訪れたのは約4年前のこと。大学3年生の夏休みを使って、英語を学ぶためホームステイに行ったのがきっかけでした。

これを言うと「なぜ英語を学ぶのにネパール?!」とよく驚かれますが、普段旅行では行かないような国でホームステイできて、マンツーマンで英語を教えてもらえて、しかも安い!
当時の私にはとっても魅力的でした。

ちなみに、ネパールの公用語はネパール語なので、年齢が高い人ほど英語は全く通じません。
ですが、最近では学校の授業を英語で行っているところも多く、都市部ではネイティブな英語を話す若者は結構多いんですよ!

結局普段の生活ではネパール語を耳にすることの方が圧倒的に多かったので、英語とネパール語を交えながら会話をすることになりました。
英語を本気で勉強したい人にはおすすめしませんが、頑張って生きていこう!という気持ちは育ちます(^^)/

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ホストファミリーと親戚のみんな。

ネパールでの生活は何もかも新鮮で、ご飯を食べるだけでも、外を眺めるだけでもウキウキワクワク!ですがのんびりしすぎてて時間を持て余してしまうので、一人でふらふら色んなところに行きました。

その中でも頻繁に通っていたのが、無料で体験できるインド式ヨガレッスン。
日本でよくあるヨガとは少し違って、肩で息をするほど体力を使うエクササイズ寄りのヨガです。

ヨガ教室までは少し遠いのでバスを使う必要がありますが、ホームステイ先からだと途中で乗り換えが必須だったので、そこがかなり難易度高めでした。

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カトマンズ市街の昼間の様子。信号はないけど事故はあまり起こりません。

ネパールにはバス停がないところも多いかつ、バスにも行き先が記載されていません。何を目印にバスに乗り込むかというと、乗車スタッフが大声で叫ぶ行きバスの行き先です。
ガヤガヤと周りがうるさい中、必死にその声に耳を澄ませて自分が乗るバスを見極めます。

幸いにも、私が通っていたヨガ教室の近くには観光地としても有名なボーダナートがあったので、「ボーダナート!ボーダナート!!ボーダナート!!!」という聞き取りやすい単語が目印となってくれました。

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ヨガ教室付近にあったボーダナート(ストゥーパ)

なんとなく想像がつくかもしれませんが、バスの中はかなり混んでいて、道路は整備されていないデコボコ道です。そんな中を大音量のネパールミュージックをかけながら進んでいくのでなかなかハードです。
それだけでなく、座っている人がいたら「持っててねー!」と他人の膝の上に荷物を置くのは当たり前だし、ひじ掛けのところにも堂々と座って他人に寄りかかるのも当たり前。

日本では考えられないほどカオスな状況ですが、私は何度もこのバスの中でネパール人の優しさに触れました。

降りたいけどスタッフに声が届かずバスを停めてもらえないときは、いつも誰かが代わりにバスを停めてくれて、慣れないバスでよろけていたら、お母さんたちが膝の上に座らせてくれて…。
行き先の違うバスに乗ってしまったときは、一緒に降りて正しいバスに乗せてくれたこともありました。

こういう優しさを当たり前にしてくれる温かい雰囲気が、私がネパールを好きになった理由の一つです。

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ネパールの繁華街「タメル」。タメル付近のタクシーは言い値が強気です。

そういった優しさのお陰もあってヨガに行くときはバスを使っていましたが、それ以外の移動ではタクシーも頻繁に乗っていました。ですが、タクシーはバスに比べると値段が少し高めです。
どれくらい高いかというと、ホームステイ先からヨガ教室までバスだと片道50円に対して、タクシーだと350円くらいです。

時間と快適さを考えるとタクシーは最高なのですが、乗車前に行き先を伝えて値段交渉をしないといけないので、相場感が分からない場所だとタクシー選びに時間がかかります。(最初に値段交渉をしないと、ぼったくられる可能性大です!)
でも、この値段交渉もアジアっぽくて楽しいですよね!

そんなこんなで毎回頑張ってバスに乗り、ヨガという名のエクササイズに通っていました。本当にハードなエクササイズなので翌日は絶対に筋肉痛!

元々そんなに運動が好きではない私が頑張ってヨガに通っていたのには理由があって、ネパールに来てからというもの、炭水化物が盛りだくさんの食事と、砂糖がたっぷりのチャイを飲み過ぎて体重がかなり増えていたんです…!

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ホームステイ先で最初に食べた食事(ダルバート)

ネパールで毎食のように食べていたのは、ダルバートという定食。
「ダル」というのが豆が入ったスープのことで、「バート」はご飯のこと指します。

このダルをバートにかけながら、おかずと合わせて右手で食べるんですが、これがなかなか美味しい!
ネパールに行く前は「毎食同じごはん食べるの(;_:)?」と少し不安に思っていましたが、味付けや中身の食材は変わるので毎食同じごはんという感覚ではありませんでした。

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別宅でいただいたダルバート。中身が全然違う!

ただ、量がかなり多いんです…。
もうお腹いっぱいと伝えても、「いいのよいいのよ~」とキラキラした笑顔で半強制的にお代わりをよそってきます。

頑張って食べきっても鍋の中のご飯がなくなるまでエンドレス。まるでわんこそばです。
そして本気で断るとすごく悲しそうな顔をしてきます。(´・ω・`)←こんな顔

ネパールには英語を学ぶつもりで来たので、正直ネパール語は覚えようとしていなかったのですが、この出来事を機に「プギョ(いらない)」というネパール語を習得しました。

既にお腹は限界を迎えていたので、それ以降は上半身でお皿を隠すようにして「プギョプギョプギョ!!」と全力抵抗!それでも腕の隙間からご飯をよそられるので、もう半泣きです!

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お代わり攻撃をしてくるホストマザー。ちなみに、このお代わり攻撃はどのお家に行っても行われます。

もちろんダルバートはとっても美味しい!ホストマザーのごはんはいつも絶品でした。
でもやっぱり似通ったものばかりを大量に食べてると少し飽きてくるわけで…。たまには違うものも食べたくなります。

そこでたまに友達に連れて行ってもらっていたのが、田んぼの中でひっそりと営業しているごはん屋さんです。そこでは、ネパール料理で有名なモモやチョウメンだけでなく、かなりローカルなネパールフードが沢山食べられました。

カトマンズの繁華街、タメルから車で40分ほどの場所ですが、カトマンズとは思えないほど自然が沢山あって空気もすごく綺麗な場所です。

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ごはん屋さんのお姉さんたち。周りは田んぼと畑が広がっています。

ここでの最大の楽しみは、「ライスビール」と呼ばれるお酒。お米を発酵させて作られているようで、酸味が効いていてとっても美味しいんです!
お酒感がないのでついつい飲みすぎちゃいますが、度数はそれなりなので気づいた頃には酔っぱらってます。

おつまみに出てくるのは、ピリ辛の枝豆や薄焼きのオムレツの他、名前が分からないものも様々。普段食べているダルバートとは雰囲気が違うので、軽いご馳走気分です。

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白い飲み物がライスビール。大きなバケツで出てきます。

本当に良いところなので、ネパールに来たら是非カトマンズの田舎の方も行ってみてください。

ネパールには、日本語で言う「さようなら」という言葉はないと言われています。
その代わり使われるのが「フェリベトゥンラ」という言葉です。

この言葉の意味は「また会いましょう」。素敵な言葉ですよね!

コロナが落ち着いたら、またネパールに行きたいなー。
フェリベトゥンラと手をふってくれた人たちに会いに。

こころプロフィール画像

ライタープロフィール:こころ

大学卒業後ネパールに行くつもりで就活してなかったのに、コロナで行けなくなって人生迷子。巡り巡ってアミナに入社。
コーディングしたり執筆したり、日々奮闘中。
食べるの大好き!飲むのも大好き!ネパールも大好き!


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