2021.05.07

HAWAIIが楽園であり続けるために～Mālama ‘āina～

ALOHA. こんにちは

訪れる人々が心奪われる、豊かな自然が調和する楽園HAWAII。

透明度の高いターコイズブルーの海と色鮮やかなサンゴ礁が広がり、自然保護区にも指定されているハナウマ湾や、HAWAII語で天国の海を意味し、真っ白でやわらかなパウダーサンドが広がる全米No.１ビーチにも輝いたラニカイビーチなど、HAWAIIではどこへ行っても美しい海に出会えます。

そんなわたしたちの心を満たしてくれるHAWAIIの美しさを守り続けるために、HAWAIIの人々のライフスタイルは、どのような変化を遂げているのでしょうか？

現在世界で大きな問題のひとつである、プラスチック汚染。
海に流れたプラスチックゴミを餌と間違えて飲み込んだり、プラスチックストローが刺さったりなどして命を落とす海洋生物が数多くいます。

１年間に８００万トンものプラスチックゴミがハワイの島々に流れついているのです。

その中のひとつとして、ゴーストネットと呼ばれる海に捨てられた漁網があります。
誰も操作していないのに幽霊のように海中を漂うことからゴーストネットと呼ばれ、そのほとんどがプラスチック製で耐久性があるため、一旦絡まると数日から長くて何十年もの間、海洋生物を苦しめます。

これらは、HAWAIIで幸運の象徴として愛されているHONU（ウミガメ）やクジラ、海のオアシスと呼ばれ、様々な魚の憩いの場にもなるサンゴ礁など、数え切れない生物たちに被害を与え、生態系にも大きな影響を及ぼしています。

～HAWAIIのサスティナビリティー～
HAWAIIには、Mālama ‘āina（マーラマアイナ）という言葉があります。これは、土地（‘āina）を敬い愛する（Mālama）という意味で、その土地（場所）を訪れることができたことへの感謝の気持ち、そして敬う気持ちを持つこと。
日本では「ポイ捨て禁止」と謳いたくなる場面でも、HAWAIIではこの言葉をウッドサインに描きビーチに設置したり、ゴミ箱にも描くことで、自然を愛してほしいという気持ちを伝えています。

そんな自然に対する意識の高さから、HAWAIIでは世界的にも早い段階で自然保護に対する取り組みが実施されました。

【2015年】
●使い捨てのプラスチック袋の使用禁止
【2021年】
●サンスクリーン法により、特定の成分が入った市販日焼け止めの販売や流通が禁止
●食品販売業者のプラスチック製の使い捨て容器や食器の提供が禁止

さらに、ハワイ各地では定期的に非営利団体などによってビーチクリーンアップが行われ、観光客も参加できるプログラムもあります。

HAWAIIの自然を守ることの気持ちよさ・喜びを一緒にシェアできるうえに、ローカルの人々とふれあう時間はきっと、忘れられない思い出の一つとなります。

近年では、ゴミを出さないライフスタイルをめざしたZero Waste(ゼロ・ウェイスト)ショップが誕生。このショップでは、シャンプーやボディーウォッシュ、日焼け止めなどのボディーケア商品からキッチン用洗剤まで、持参したボトルに量り売りで購入ができます。
※Waste="無駄"や"ゴミ"を、Zero="ゼロ"にしていこうという取り組みのこと

このように、HAWAIIの人々は「この先もずっと美しくあってほしい」と日々のライフスタイルの中で思っているからこそ、ALOHAの心がこもったアクションを起こせているのでしょう。そして、その心の主が「人」のためではなく、純粋に「自然」のためだからこそ出来る取り組みなのです。

～限りある自然のために～