世界のエイプリルフール事情

年に1回、嘘をついても許されるエイプリルフール。
毎年どんな嘘をつこうか、そわそわしている方も多いのではないでしょうか?

子供の頃は、周りの人がみんな嘘をついているように思えて疑心暗鬼になったものです。

さて今回は、毎年世間を騒がせている海外のエイプリルフール事情をご紹介していきます。
嘘はつかずにお届けいたしますので、安心してお楽しみください。

世界のエイプリルフール事情01

日本でエイプリルフールが広まったのはいつ?

今では恒例行事として定着したエイプリルフールですが、そもそも日本ではいつ頃から広まったのでしょうか?

エイプリルフールが広まる以前の日本では、4月1日は「不義理の日」として、普段なかなか会えない人に対して失礼を詫びる日として捉えられていました。
これは江戸時代から伝わる習慣です。

それが大正時代に入ると欧米からエイプリルフールが徐々に伝わり、直訳したままの「四月馬鹿」として広く知れ渡るようになりました。

エイプリルフールが広まってからは不義理の日は徐々に忘れられていったようですが、同じ4月1日でも不義理を詫びる日から嘘をつく日に変化していっただなんて、なんだか面白いですね。

世界のエイプリルフール事情02

海外ではエイプリルフールをどう過ごす?

日本では大正時代からこの習慣が広まったことが分かりましたが、実はエイプリルフールの根本的な起源について正確なことは分かっていません。
ヨーロッパ発祥という説やインド発祥という説、そして聖書が発祥という説も…。

どこから始まったのかは分からずじまいですが、日本にも自然と伝わっていったエイプリルフールは世界でも広く楽しまれています。

全世界のエイプリルフール事情をご紹介したいところですが、今回は3つに厳選してご紹介していきます。

①フランス

一般的にエイプリルフールは嘘をついても許される日ですが、フランスでは魚にちなんだイタズラをする習慣があります。

街のお菓子屋さんには魚の形のチョコレートやパイが並び、子供たちは魚の形に型取った紙をこっそり誰かの背中にペタッと貼るのです。
お茶目で可愛いイタズラですね。

というのも、フランス語でエイプリルフールは「Poisson d'avril(ポワッソンダヴリル)」。
直訳すると「4月の魚」という意味なので、魚にちなんだイタズラをする理由も分かります。

最近では日本でも「Poisson d'avril」にちなんだ魚のお菓子が流行ってきているようです。
お菓子でフランスのエイプリルフール気分を味わうのも、いつもとは一味違っていいかもしれませんね。

世界のエイプリルフール事情03

②イギリス

イギリスのエイプリルフールでは、企業やテレビ局など、大手メディアも総出で嘘の情報を大真面目に発信します。

毎年「騙された!」と話題になる国を挙げた大イベントですが、嘘か本当か分かりにくい大掛かりな嘘は、問い合わせが殺到するほど信じる人も多いのだそう。

こんな嘘もつくの!?と思わず驚くような話も沢山ありますので、気になる方は是非調べてみてくださいね。

ちなみに、嘘をついていいのは午前中までというルールは知っている方も多いかもしれませんが、実はこのルールの発祥はイギリスです。
午後になると嘘をついた相手にネタばらしをして皆で大笑い!

このルールはイギリスだけのものですが、いつの間にか世界的に有名になり、日本でも広く知れ渡るようになりました。

イギリスでは大掛かりな嘘が多いため、混乱を招かないためにもこのルールは大切なのかもしれません。

世界のエイプリルフール事情04

③イスラム圏

世界的に浸透しているエイプリルフールですが、中には嘘をついてはいけない国も存在します。
その中で有名なのは、イスラム教を信仰している国々です。

イスラム教の信仰が多い国では、イスラム教の聖典に「他人に嘘をついてはいけない」という教えがあるため、宗教的にエイプリルフールが禁止されています。

世界のエイプリルフール事情05

エイプリルフールについた嘘は1年間実現しなくなるというジンクスは有名かもしれませんが、このジンクスの発祥についても正確なことは分かっていません。

信じるも信じないもあなた次第!
心配な方は、実現したいことに関連する嘘はつかないように気をつけてください。

そして、エイプリルフールを楽しむ上で大切なことがもうひとつだけあります。
どの国にも共通するルールで、人を傷つけるような嘘はつかないことです。

せっかくのエイプリルフール、罪のない嘘に徹して、思わず笑みがこぼれる様な楽しい1日をお過ごしください。


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